健康情報: 大柴胡湯去大黄(だいさいことうきょだいおう) の 効能・効果 と 副作用

2015年2月6日金曜日

大柴胡湯去大黄(だいさいことうきょだいおう) の 効能・効果 と 副作用

『健康保険が使える 漢方薬 処方と使い方』
木下繁太朗 新星出版社刊


大柴胡湯去大黄(だいさいことうきよだいおう)
傷寒論(しようかんろん)
 コ、三

どんな人につかうか
 大柴胡湯(だいさいことう)を使いたいが、便秘がないのでどうかといった場合に使える処方。体力充実して肩こりや、胸脇苦満(きようきようくまん)、黄色の舌苔(ぜつたい)があって、便秘していない場合に使います。

目標となる症状
 大柴胡湯(だいさいことう)に同じで便秘がない。

   大柴胡湯(だいさいことう)(149頁)に同じ。


どんな病気に効くか(適応症)
 みぞおちが硬く張って、胸や脇腹あるいは肝臓部などに痛みや、圧迫感があるもの。耳鳴り、肩こり、疲労感、食欲減退などを伴うこともあり、便秘しないものの、高血圧動脈硬化胃腸病気管支喘息黄疸胆石症胆囊炎不眠症神経衰弱陰萎肋膜炎痔疾半身不随。その他便秘以外は大柴胡湯(だいさいことう)に同じ。

この薬の処方
 柴胡(さいこ)6.0g。半夏(はんげ)4.0g。黄芩(おうごん)、芍薬(しやくやく)、大棗(たいそう)各3.0g。枳実(きじつ)2.0g。生姜(しようきよう)4.0g(大柴胡湯(だいさいことう)より大黄(だいおう)をぬいたもの)。

この薬の使い方 
前記処方(一日分)を煎(せん)じてのむ。
コタローの大柴胡湯去大黄(だいさいことうきよだいおう)エキス細粒(さいりゆう)、成人一日9.0gを2~3回に分け、食前又は食間に服用する。

使い方のポイント 
傷寒論の原文には大黄(だいおう)はなく、後人が付加したと考えられる。
エキス剤で大黄(だいおう)の量を調節して使いたい時には、大柴胡湯(だいさいことう)エキス剤と本方を組み合わせれば良い。


処方の解説
 四逆散(しぎやくさん)(柴胡(さいこ)、芍薬(しやくやく)、枳実(きじつ)、甘草(かんぞう)=108頁)から甘草(かんぞう)を除き、半夏(はんげ)、生姜(しようきよう)、大棗(たいそう)、黄芩(おうごん)を加えたものが本方で、中医学では、疎肝解鬱(そかんげうつ)、瀉火(しやか)、理気(りき)、止痙(しけい)、止痛(しつう)、止嘔(しおう)の効果があると考えられています。
 柴胡(さいこ)芍薬(しやくやく)は主薬で、自律神経の調節、鎮痛、鎮痙作用。、枳実(きじつ)は胃腸の蠕動(ぜんどう)運動を調節し腹満を除く。黄芩(おうごん)は消炎、鎮静作用がある。半夏(はんげ)生姜(しようきよう)で吐き気をおさえ、胃腸を整える。



『古典に生きるエキス漢方方剤学』 小山 誠次著 メディカルユーコン刊
p.727
大柴胡湯去大黄

出典 『傷寒論』

主効 和解少陽、清熱消炎。大柴胡湯よりも小柴胡湯に近い薬。

組成 柴胡6 黄芩3 芍薬3 半夏4 生姜1~2 枳実2 大棗3人参2~3 
    大棗3
    
    大柴胡湯 柴胡 黄芩 芍薬 半夏 生姜   大黄
           枳実 大棗
          

解説
 言うまでもなく大柴胡湯(717頁)から大黄を去った処方であるが、元々の『傷寒論』では大黄の入らない処方と大黄の入った処方とがあり、本方は大黄の入らない大柴胡湯である。
 大黄が入らないため、大柴胡湯に於いて期待された大黄による瀉下作用・消炎作用・細菌増殖抑制作用・胆汁分泌促進作用・鎮静作用などが除かれている。それ故、本方は小承気湯の加減方とは言い難いが、やはり小柴胡湯の加減方では有り得る。 
 特に、『傷寒論』弁太陽病脉証并治中第六の条文に拠る「……柴胡の証仍在る者、先ず小柴胡湯を与う。嘔止まず、心下急、鬱鬱微煩なる者、未だ解せずと為す也。大柴胡湯を与えて之を下すときは則ち愈ゆ」は、特に下した後の壊病の対処であるから、少陽・陽明症状の軽重によって本来は一層加減されるべきである。
 従って、先の条文における陽明症状が軽度なれば、大黄を除いて投与することも選択枝の一つである。

適応
 大柴胡湯の適応証に於いて結熱を瀉下する必要のない場合。

論考
 ❶大柴胡湯去大黄は元々は『宋板傷寒論』の大柴胡湯そのものである。従って、『傷寒論』の大柴胡湯の条文は全て本方の条文でもある。
 ❷『古今名医方論』巻三・大柴胡湯には、「熱結して内に在り、従来寒熱する者を治す」とあって、柴胡半斤・半夏半斤・黄芩三両・芍薬三両・枳実四枚・生姜五両・大棗十二枚と指示されている。原典では半夏半升と記載されているが、ここでの半夏半斤は升と斤との魯魚亥豕と解されたのかもしれない。
 続いて、「柯韻伯曰く、此れ熱結して気分に在り、形有るに属さず、故に十余日にて復た能く往来寒熱する也。若し熱結して胃に在るときは蒸蒸として発熱し、復た寒有るを知らず。往来寒熱する故に生姜を倍し、柴胡を佐けて以って解表す。結熱、裏に在る故に参・甘の温補を去り、枳・芍を加えて、以って破結す。按ずるに大柴胡は是れ、半表半裏の気分の下薬にて并びに大便硬と大便せずに言及せず。其の心下急、心下痞硬、是れ病、胃口に在りて胃中に在らず。結熱、裏に在りて、結熱の胃に在るを是とせず、且つ下利するときは地道已に通ず。仲景の大黄を用いざるの意暁然たり。若し下之二字を以って妄りに大黄を加うるは亦謬ることあらざらんや。大・小柴胡、倶に是れ両角の表裏の剤にて、大柴胡は下すを主り、小柴胡は和するを主る。定むる体無きが故に小柴胡は柴胡・甘草を除くの外、皆進退すべし。下すは定むる局有るが故に大柴胡には加減の法無き也」と、独特の論法の許で解説される。ここでは暁然と大黄加味を不要、否妄挙とする。
 ❸一方、『外台秘要方』第一巻傷寒上・ 崔氏方には、小前胡湯と共に、「又(崔氏)大前胡湯、傷寒にて八・九日解せず、心腹堅満し、身体疼痛して内外熱有り、煩嘔して安からざるを療する方。胡洽云う、張仲景に出づと」とあって、本方の柴胡を前胡に置換した処方が記載されている。ここでは大黄の加味は全く記されていない。
 ❹『太平聖恵方』巻之八・傷寒三陰三陽応用湯散諸方・大柴胡湯には、特に条文も注文も記載されないが、柴胡・枳実・黄芩・赤芍薬・半夏を散と為して姜棗煎服する旨、処方されている。尚、次方の小柴胡湯方とは柴胡・黄芩・半夏及び姜棗共、配合量は同一である。
 ❺『傷寒明理論』巻之四・大柴胡湯には、「……峻緩軽重の剤の如きに至りては、又時に臨みて消息す。大満、大実堅に燥屎有らば、駛剤(シザイ)に非ずんば泄すること能わず。小承気湯の峻、堅満を泄する所以の者也。如投ずべきに非ず。必ずや軽緩の剤もて之を攻めん。大柴胡湯緩用して以って邪熱を逐う也。……是に知る、大柴胡は下剤の緩為ることを」とあって、峻緩軽重の剤は時に臨んで消息する要があるので、大黄を用いないことも有り得る。但し、「大黄は将軍の号有るを以って、而して功、蕩滌に専ら也」とあって、大黄加味については『傷寒論』と同一の立場にある。
 ❻『三因極一病証方論』巻之四・傷寒証治には、「大柴胡湯 証状の大略、大承気湯と同じなるを治す。軽きときは柴胡、重きときは承気」とあって、柴胡・黄芩・赤芍薬・半夏・枳実で姜棗煎服する指示がある。即ち、ここでいう大柴胡湯は本方の大柴胡湯去大黄であることが分かる。方後には「若し内熱裏実して身躰疼痛するは、是れ表証未だ解せず。服すべからず」ともあり、表証が残存するときは禁忌とされる。
 また、傷寒証治の本文では、足の陽明胃経の傷寒の治方に大承気湯と大柴胡湯去大黄が指示され、足少陽胆経の傷寒の治方には小柴胡湯が指示されている。
 ❼『医方類聚』巻之五十四・傷寒門二十八・通真子傷寒括要・大柴胡湯証には、「此の方、大柴胡湯と比ぶれば、大黄・枳実无く、枳殻を用う。小柴胡湯を比ぶれば、甘草・人参无く、枳殻・芍薬多し。之を詳らかにして十一証を治するは、皆大柴胡湯の軽症、小柴胡湯の重症を治す。又、陰病の下すべき証を治するは、中度量にして自ずから其の宜しきを得。監本の大柴胡湯に縁れば、亦大黄无く、之有る莫かれ。况んや十一証を治する所、之を上の古方の大柴胡湯と比ぶれば同じからず、薬の故に異なるのみ」とあって、柴胡・枳殻・黄芩・赤芍薬・半夏と指示され、姜棗煎服する。ここでも大黄は指示されていない。また枳実と枳殻の差を考慮しても、本方に於いても「大柴胡湯の軽症、小柴胡湯の重症」という表現は妥当であ.る。
 ❽『傷寒約編』巻之四・大柴胡湯には、「大柴胡湯 少陽の熱、胸中に結び、脈弦数なる者を治す」とあって、柴胡・白芍・黄芩・枳実・半夏・生姜と指示される。更には、「熱、胸中に結び、少陽解せず、故に心下急、鬱鬱微煩にして嘔止まざる者、大柴胡証と為す。往来寒熱するに因る故に生姜を倍し、柴胡を佐け、以って解表す。結熱、裏に在る故に参・甘の補益を去り、枳・芍を加えて以って急を舒する也。後人、下之の二字に因りて、妄りに大黄を加う。要は条中並びに大便硬く無く、更に下利の証有るを知るときは妄りに大黄を用うるを得ず。胃気傷るるを以って也」とあって、後世の人が妄りに大黄を加えて来たことをむしろ戒告している。この立場に対しては、大柴胡湯論考❿の『陰証略例』の記載は対立的である。
 ❾ 『傷寒論』の大・小柴胡湯の薬味を改めて吟味する(表16)
    (表16) 小柴胡湯と大柴胡湯去大黄の薬用量

小柴胡湯 柴胡 黄芩 人参 半夏 甘草 生姜 大棗
  半斤 三両 三両 半升 三両 三両 十二枚
大柴胡湯去大黄 柴胡 黄芩 枳実 半夏 芍薬 生姜 大棗
  半斤 三両 四枚 半升 三両 五両 十二枚


 甘草と芍薬の差は、先の『易簡方』の大柴胡湯で芍薬の代りに甘草が配合されていても、同じく『傷寒論』の条文を適応としている点より大差案f認め難く、生姜三両と五両の差は『類聚方広義』(上)・大柴胡湯に云う「嘔の劇易に随いて、生姜亦多少有る也」に拠る。
 が、最も大きな差は人参と枳実の差である。古方では人参は補剤としての用途はない点に鑑み、特に吉益東洞は竹節人参を処方していたので、それ故に『薬徴』より引用すれば、同書・巻之上・人参には、「主治は心下痞堅、痞鞕、支結也。旁治は不食胸満、胸痺、腹満、腹痛」とあり、一言で「主に結実に毒を治する也」とある。
 即ち、人参と枳実との差は、要するに「結実の病」と「結実の毒」とに収束してしまい、先の生姜三両と五両との差も、この「結実の病」と「結実の毒」による嘔の劇易の差に拠ることが分かる。従って、両者の距離は予想以上に近接することになる。
 ということは、小柴胡湯と大柴胡去大黄との距離にも相当し、結論としては、本方と大柴胡湯との距離よりも、本方と竹節人参を配合した小柴胡湯との距離の方が近い。
 ❿『橘窓書影』巻之二には、「男、年六十余、暴瀉を患い、吐利数十行。一医生、生姜瀉心湯を与え、吐利止みて後、舌上黒胎乾燥、心下急、時々嘔せんとし、食気更になく、四肢懈怠、煩熱・讝語す。余、余邪猶織んとし、大柴胡湯を与う。一夜便気を催し、忽ち黒血数合を下す。家人駭きて急を告ぐ。余診して曰く、示熱、血激動す。恐らく速やかに解すべしと。加味犀角地黄湯即ち、本方加黄芩・山梔・大黄を与えて之を攻む。一日を経て下血止み、熱大いに解す。大柴胡湯去大黄を与えて全愈す」とあって、大柴胡湯去大黄は極期を過ぎた後の回復期に処方されていることが分かる。尚、小字に云う本方とは犀角地黄湯(犀角・地黄・芍薬・牡丹皮)をいう。
 ⑪龍野一雄先生は『日本東洋医学会紀要』第一輯・傷寒論金匱要略要方解説・大柴胡湯には、「第一主薬。柴胡-上部胸脇の実熱を去り利水する。枳実-気閉じ実する状態を押開く働きがある。心中痞鞕、心下満痛、心下急等を主治する。第二主薬。黄芩-上中部に実又は熱を瀉す。生姜-中部の気を開き、人参を助けて利水を図り、半夏を助けて水気上衝の嘔を治す。半夏-中部の停水を利し、気を開き、気上衝を治す。補助薬。芍薬-心下部の血を順らし緊張をゆるめる。大黄-心下の実を下すので、之がなければ大柴胡湯は構成されぬという意見には従い難い。柴胡剤で大黄が入るのは本方と柴胡加竜骨牡蠣湯だけだが、両方とも少量であって、内実を下す意味は薄く、むしろ補助的に気を順らすのである。瀉心湯の心下痞も同様である」とあって、必ずしも大柴胡湯に大黄を配合する必然性はないとの言明である。尚、柴胡・黄芩・生姜・半夏は原文に「小柴胡湯参照」とあり、小柴胡湯の解説から引載した。
 ⑫矢数道明先生は『漢方の臨床』第11巻第10号・温知堂経験録(9)・まえがきで、「……痩せ型で、肋骨弓が鋭角をなし、蒼白い顔色の人で、単に胆石症で右肋骨弓下部に圧痛があるというだけで大柴胡湯を用い、それがとてもよく効いたのがある」と記載の後、胆石症に大柴胡湯では、「五十六歳の主婦。……肌は白く、筋肉はブワブワに奮となっている。……脈は沈んで力がある。舌苔はほんの少しで白く、腹は全体が軟かで、右季肋下部に抵抗があり、ひどい圧痛を訴え、明らかに胆嚢が触れていてさわると痛む。本に書いてあるような、緊張した筋骨型ではないし、心下部全体に充実した緊張というものはなく、やや虚状を呈してきている。……」症例に、大柴胡湯去大黄で排石しえたと述べられている。
 また、胆石症と結膜翼状片に大柴胡湯では、「四十四歳の婦人、痩せ衰えて、顔色は蒼白、貧血性である。……本患者は痩せて貧血し、それほど充実した体格ではないのであるが、胆嚢部に硬結があり、所謂胸脇苦満の証が確かにあるのである。私は近頃このような一見虚弱者の如くみえる場合でも、胆石症で局部的には実邪があるとして、大柴胡湯去大黄を与えることが多い」とも述べられている。後の症例ではその後、「胆石は依然として同じであるという報告であった。石はあっても症状はないという病態である」とのことであった。
 ⑬『臨床応用漢方処方解説』大柴胡湯にも、「小柴胡湯に似ているが、甘草や人参の補剤を去り、気を開き筋緊張を緩める枳実と芍薬を加え、熱邪をもっぱら瀉下せんとしたものである。傷寒論の鬱々微煩には大黄はなく、金匱の心下満痛には大黄2.0がある。病状の軽重に従って大黄を去加するものである」とあって、本方の必要性が『傷寒明理論』と同一立場で説かれている。
 ⑭山本巌先生は『東医雑録』(3)・小柴胡湯を語るで、大柴胡湯について、「大柴胡湯で何よりも大切なのは枳実である。枳実と芍薬は枳実芍薬散で、柴胡・黄芩に小半夏湯と枳実芍薬散の合方とみることができる。熱病で嘔のあるとき、大黄や芒硝で下すと幽門や胃の緊張や蠕動が亢進して、嘔吐、悪心がさらに激しくなり、腹痛を伴うようになる。この病態を治すのが枳実芍薬散である。半夏・生姜にて悪心、嘔吐を制し、枳実で幽門を開いて、蠕動運動の律動を正しくし、逆蠕動をなくし、胃の内容を速やかに腸に送り出す。芍薬は消化管の筋肉の痙攣を止め、腹痛を治す。以上の配慮をした上で、大黄を加えて下すのである。……小柴胡湯の場合と異なり、上記の“心下急”と“嘔止まず”、“鬱々微煩”が主症状である。正書にも“心下痞鞕”“心下満痛”という言葉をあげて、胸脇苦満とは言っていない」と詳しく解説される。
 ⑮著者は雑病に大柴胡湯エキス製剤を処方するとき、雑病なれば大抵は便通は便秘傾向の人に対して配慮する位である。しかし、便秘の程度によっては本方だけでも快便を得ることもあるし、あるいはまた、大柴胡合本方という形という形で合方投与することもある。この場合、大黄を結果的に自由に加減しうるので、有用性が高い。


※魯魚亥豕(ろぎょがいし):よく似ていて誤りやすい字。
魯魚之謬(ろぎょのあやまり)・魯魚陶陰(ろぎょとういん)・魯魚帝虎(ろぎょていこ) 


『改訂 一般用漢方処方の手引き』 
監修 財団法人 日本公定書協会
編集 日本漢方生薬製剤協会

大柴胡湯去大黄
(だいさいことうこょだいおう)

成分・分量
 柴胡6~8,半夏3~8,生姜1~2(ヒネショウガを使用する場合4~5),黄芩3~6,芍薬3,大棗3,枳実2~3

用法・用量
  湯

効能・効果
 体力中等度以上で,脇腹からみぞおちあたりにかかて苦しいものの次の諸症:胃炎,高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛,神経症

原典 傷寒論,金匱要略

出典

生薬名 柴胡 半夏 生姜 黄芩 芍薬 大棗 枳実 乾生姜
参考文献名
保険診療の実際 6 3~4 4~5 3 3 3 2 -
基礎と応用 6 4 4 3 3 3 2 -
構成と応用 6 4 - 3 3 3 2 1
実用漢方処方集 8 8 5 3 3 3 3 -
診療ハンドブック 6 4 4 6 3 3 2 -

※保険診療の実際
漢方診療の実際-エキス剤を主とした:勝田正泰,和55.1(パンサイエンス分室)

※基礎と応用
漢方の基礎と応用:西岡五夫・大塚恭男・菊谷豊彦共著,和59.2.10(薬事新報言)

※構成と応用
漢方処方の構成と応用:森雄材著,昭和60.6.10集:医歯薬出版)

※実用漢方処方集
実用漢方処方集:藤平健・山田光胤監修,平18枢赦0,改訂3版(じほう)

※診療ハンドブック
漢方診療ハンドブック-健保適用エキス剤による:桑木崇秀著,平7.7



小太郎漢方製薬株式会社
N319 コタロー 大柴胡湯去大黄 エキス細粒

効能・ 効果
みぞおちが硬く張って、胸や脇腹あるいは肝臓部な どに痛みや圧迫感があるもの。
耳鳴り、肩こり、疲労 感、食欲減退などを伴うこともあり、便秘しないもの。
高血圧、動脈硬化、胃腸病、気管支喘息、黄疸、胆石 症、胆嚢炎、不眠症、神経衰弱、陰萎、肋膜炎、痔疾、 半身不随。

慎重投与内容とその理由
著しく体力の衰えている患者
[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強さ れるおそれがある。]


副作用
 (1) 副作用の概要
 添付文書に記載なし。

  1) 重大な副作用と初期症状
    添付文書に記載なし。

  2) その他の副作用
     添付文書に記載なし。 





三和生薬株式会社



S - 30 三和大柴胡去大黄湯エキス細粒

効能又は効果
胸や脇腹に圧迫感や痛みがあって下痢したり、肩こり、食欲減退などを伴うものの次の諸症
肝炎、胆嚢炎、胆石症、胃腸カタル、不眠症、肋間神経痛、動脈硬化症、高血圧症

慎重投与内容とその理由
慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること )
著しく体力の衰えている患者
 [ 副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれ がある。 ]

副作用
 (1) 副作用の概要
 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は 不明である。
 1 ) 重大な副作用と 初期症状 特になし

 2 ) その他の副作用 特になし