健康情報: 11月 2006

2006年11月30日木曜日

青柿がコレステロール抑制 高脂血症改善に効果期待 共同通信社 【11月29日】

○青柿がコレステロール抑制 高脂血症改善に効果期待 共同通信社 【11月29日】
 岐阜県生物工学研究所などの研究グループが29日までに、
成熟する前の青柿に血中コレステロールを抑制する効果があることを
動物実験で発見した。高脂血症などの改善への活用が期待できるほか、
成熟する前に間引くため捨てるしかなかった青柿の実の有効利用が可能になるという。

 研究グループが、高カロリーの餌に未成熟の柿の粉末を10%混ぜたものを
マウスに与え、14週間後に柿の粉末を混ぜない高カロリー餌を与えたマウスと
血液を比較したところ、血中のコレステロールが約23%少なかった。
 同グループは、青柿を与えたマウスの肝臓でコレステロールが分解されてできる
「胆汁酸」の合成が活発化していることから、血中のコレステロールが取り込まれ、
血中量が低下したと分析している。
 青柿は実の状態だと渋くて食べられないため、粉末化した。
甘柿と渋柿の2種類で試したところ、どちらも同様の効果が得られたという。
県は「特定保健用食品や薬品への実用化を目指したい」と話している。

(コメント)
「柿が赤くなると医者が青くなる」と古から言われています。
http://www.kudamono200.or.jp/hataraki/eiyougaku/yosida011.html

未熟な柿にも効果があるということで興味を持ちました。

柿渋(かきしぶ)は古くから脳卒中や高血圧に民間薬として利用されてきています。
柿渋(かきしぶ)は、未熟な渋柿果実を粉砕、圧搾して得られた汁液を発酵させたものです。
柿渋タンニン(ポリフェノール)多量に含みます。

近年は、この柿タンニンに、消臭作用が見い出され、利用されています。
タンニンですので、内服すると便秘する可能性もあります。
下痢止めには良いかもしれませんが……

記事の動物実験も、柿渋タンニンの効果かもしれません。


以前、あるあるで、青みかんや青リンゴの方がダイエット効果がある旨の放送があり、
またこれとは別に、青みかんの皮を原料とした花粉症やアレルギー対応の健食や
消化酵素パパインを多く含む青パパイア等ありますので
未熟なものには未熟なものとして、何か良い成分があるのかもしれません。
摘果したものの利用方法が広がれば環境にもやさしい素材になりそうです。

2006年11月29日水曜日

フラーレン:変形性関節症の進行抑制--三菱商事など解明

○フラーレン:変形性関節症の進行抑制--三菱商事など解明
 ◇炭素系新素材 毎日新聞 2006年11月28日 東京朝刊
 三菱商事と聖マリアンナ医科大学は27日、炭素系新素材「フラーレン」が、
変形性関節症の進行を抑える効果があるとする研究結果を発表した。
従来は痛みなどへの対症療法が中心で、進行を抑える効果が確認できたのは画期的という。
12月9日からチェコ・プラハで開催される国際変形性関節症学会で発表する。
 フラーレンはサッカーボール状の炭素同素体で、化粧品などにも使用されている。
変形性関節症は年齢とともに軟骨組織が衰え、国内には約1000万人の患者がいる。

 同大の遊道和雄講師によると、フラーレンをウサギのひざに注入したところ、
関節の変形の進行が注入しないケースの半分以下に抑えられたという。【三沢耕平】

(コメント)
現在、膝に注入するものとしては、ヒアルロン酸Naが良く使われていますが、
これとの比較が欲しいと思いました。
内服での効果は難しいと思います。
同素体とは、元素記号で表すと同じですが、元素同士の結び付きが異なるものをいいます。
炭素の同素体としては、ダイヤモンドや黒炭(すみ)もあります。
いずれも、炭素が結びついたものですが、まるで価値は異なります。
フラーレンは近年注目を集めています。

膝痛に使用する健食原料には、
グルコサミン、コンドロイチン、MSM、生姜、キャッツクロー、デビルズクロー
ビタミンB群、C、Eなどがあります。