健康情報: 漢方薬の気血水説について

2008年12月3日水曜日

漢方薬の気血水説について

気血水の組み合わせは、
1.気のみ
2.血のみ
3.水のみ
4.気-水
5.気-血
6.血-気-水

であって、血-水のみの直接のつながりはない。血-水に異常がある時は、気にも異常があるので、血-気-水となるはずである。
ただし、薬方には血と水のみに作用し、気に作用しない、一種欠陥薬方とも考えられる当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)と呼ばれる薬方がある。これは、精神異常や気の変動が激しい時など、気が病人にある時に使われる薬方である。例えば、子供が欲しいのに不妊症でプレッシャーをかけられているような状態には、良く効く。(3ヵ月~1年くらい)

気のみ、あるいは気の症状に少し他の症状があるが無視できる程度のものであれば、順気剤を使う。

順気剤
順気剤には、気の動揺している場合に用いられる動的なものと、気の鬱滞(うったい)している場合に用いられる静的なもの、また、潔癖症に用いられるものがある。
動的なものは、ヒステリーや神経衰弱症を訴えるが、この傾向が強くなると強暴性をおびてくる。癇癪(かんしゃく)を起こして、バーンと戸を閉めて出ていくような場合や、躁鬱病(そううつびょう)の躁(そう)の状態もこれにあたる。
静的とは、体の一部に痞え塞がりを感じるもので、この傾向が強くなるとノイローゼとなったり、自殺を考えたりする。落ち込みがある場合や、そううつ病のうつの状態もこれにあたる。
静的なものと動的なものの症状の違いの例としては、恐怖などで、じっとしておれないと感じた時に、動きまわるのが動的なもので、机の下などにもぐりこむのが静的なものとされる。また、工事現場などで、上から何か落ちてきそうな所で、道の反対側に渡って通り過ぎるのが動的で、おどおど上を見ながらも結局は何も対策をたてずに、そのまま歩くのが静的である。
 静的か動的か分かりにくい場合もあるので、そのような場合は、静的な順気剤と動的な順気剤を合方するか、両方を兼ね供えた釣藤散(ちょうとうさん)、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を用いる。
 そううつ病などで、躁と鬱が繰り返す様な場合も同様にする。
 なおこのほか、駆瘀血剤の実証のもの、承気湯類(じょうきとうるい)などにも、精神不安を訴えるものがある。
 

【気のうっ滞に用いる薬方】
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)・梔子豉湯(しししとう)・香蘇散(こうそさん)
【気の動揺に用いられる薬方】
柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

【気の鬱滞と動揺を兼ねそなえたもの】
釣藤散(ちょうとうさん)・甘麦大棗麦(かんばくたいそうとう)

【気の上逆の咳嗽(がいそう)に用いられる薬方】
麦門冬湯(ばくもんどうとう)

【潔癖性に用いられる薬方】
小柴胡湯(しょうさいことう)・加味逍遙散(かみしょうようさん)

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