健康情報: 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう) の 効能・効果 と 副作用

2012年8月25日土曜日

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう) の 効能・効果 と 副作用

漢方診療の實際 大塚敬節 矢数道明 清水藤太郎共著 南山堂刊

当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)
当帰 桂枝 芍薬 木通 各三・ 細辛 甘草各二・ 大棗五・

当帰四逆湯は当帰建中湯の加減方ともみるべきもので、手足が冷えて、脈が細小であるものを目標として用いる。腹部は虚満の状を呈して腹表には抵抗がある が、底に力なく、腹直筋は拘急していることが多い。また手足が冷えると腹にガスがたまって痛むもの、即ち古人の所謂疝気腹のものに用いる。また脈が大弱 で、腹満・腹鳴して下痢するものに用いることがある。即ち太陰病の腹痛である。もし平素から慢性に裏に寒のある場合はこれに呉茱萸・生姜を加えて当帰四逆加呉茱萸生姜湯として用いる。
当帰四逆湯は当帰建中湯の生姜の代わりに、木通と細辛とを加えたものと見なすことができるから、利水の効が顕著で殊に腹を温める効がある。本方は凍傷・坐骨神経痛・腸の疝痛・慢性腹膜炎・子宮脱・子宮及びその付属器からくる腹痛等に用いる。

『漢方精撰百八方』
61.〔方名〕当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
〔出典〕傷寒論
〔処方〕当帰、桂枝、芍薬、木通各3.0 細辛、甘草各2.0 大棗5.0 呉茱萸2.0 生姜4.0
〔目標〕平素からの冷え性で、脈微細のもの。
〔かんどころ〕慢性に経過する疼痛を主訴とし、寒冷によって増悪し、疼痛は腹痛を主訴とし、特に下腹部に見られる事が多く、腰痛、背痛、頭痛、四肢痛を伴うものある。男性より壮年の女子に多く見られ、医師から神経のせいだとかたづけられるものが多い。
〔応用〕凍傷。開腹術後の癒着による諸症。月経困難症。冷感症。陰萎。常習頭痛。神経痛。
〔治験例〕この例は、いろいろの処方を用いて効が無く、最後に、当帰四逆加呉茱萸生姜湯を用いて奏効したものである。
 患者は27才の背の高いやせた男子で、血色もよくない。
 三年前に胃潰瘍の手術をした。ところがその後、便秘して大便の出がわるく、下剤を飲むと、腹が痛むばかりで通じがつかない。そこで腸の手術をしたらよい との診断で、再度手術をした。けれども大便は依然として通ぜず腸閉塞を起こしたので、また三度目の手術をした。すると今度は、下痢がはじまって、止まらな い。下痢をしているのに、腹がはる。下痢止めの薬と飲むと、ひどく腹がはって息苦しく、食欲が全くなくなるので、飲めないという。
 脈は沈小遅で、腹部には、ガスが充満している。腹部に圧痛はないが、左の肝兪に疼痛がある。時々めまいがする。
 先ず真武湯を与える。これで下痢は止まったが腹がはって苦しい。そこで桂枝加芍薬湯に人参と蜀椒を加えて用いる。すると下痢と便秘が交互に来るようになり、腹がますますはる。また真武湯とする。こんどは便秘して、のぼせ、足が冷え、下腹がはる。
 当帰四逆加呉茱萸生姜湯とする。これではじめて、大便は毎日快通し、腹満も消失し、気力が出た。正月には、いろいろよくないものを食べたが、増悪しなかった。肝兪の疼痛もいつの間にか消失していた。

                                大塚敬節

漢方薬の実際知識 東丈夫・村上光太郎著 東洋経済新報社 刊
6 建中湯類(けんちゅうとうるい)
建中湯類は、桂枝湯からの変方として考えることもできるが、桂枝湯は、おもに表虚を、建中湯類は、おもに裏虚にをつかさどるので項を改めた。
建中湯類は、体全体が虚しているが、特に中焦(腹部)が虚し、疲労を訴えるものである。腹直筋の拘攣や蠕動亢進などを認めるが、腹部をおさえると底力のないものに用いられる。また、虚弱体質者の体質改善薬としても繁用される。 
〔当帰(とうき)、桂枝(けいし)、芍薬(しゃくやく)、木通(もくつう)各三、細辛(さいしん)、甘草(かんぞう)各二、大棗(たいそう)五〕
本方は、桂枝湯の生姜を去って、当帰、細辛、木通を加えたもので、当帰建中湯の生姜のかわりに木通と細辛を加えたものとして考えられ(いずれ の場合も大棗は増量されている)、順気剤・駆瘀血剤・駆水剤(前出、気血水説の項参照)が配剤されている。したがって、腹部は虚満の状を呈し、冷えのため に気・血・水の正常な運行が行われなくなったものに用いられ、手足の冷え、腹痛、痛鳴、腰痛、月経不順、下痢などを目標とする。なお、当帰四逆湯は、寒冷 が裏位に向かい(四肢攣痛、下腹から腰背に向かう疼痛などをうったえる)、当帰芍薬散は、さらに裏位に近い(腹中拘攣などを訴える)ものである。

9 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)  (傷寒論)
〔当帰四逆湯に呉茱萸二、生姜四を加えたもの〕
当帰四逆湯證で、裏(内)に寒があり、そのために冷えが強く、その動揺によって起こる各種の疾患に用いられる。嘔吐、胸満、腹痛(下腹部から上腹部に向かった痛みを呈することが多い)、下痢、四肢厥冷などを目標とする。


《資料》よりよい漢方治療のために 増補改訂版 重要漢方処方解説口訣集 中日漢方研究会
55.当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう) 傷寒論
当帰3.0 桂枝3.0 芍薬3.0 木通3.0 細辛2.0 甘草2.0 大棗5.0 呉茱萸20 生姜4.0(乾1.0)

(傷寒論)
○手足厥冷,脉細欲絶者,当帰四逆湯主之,若其人内有久寒,宜本方(厥陰)

現代漢方治療の指針〉 薬学の友社
 四肢の末端の冷えが甚だしく貧血の傾向があるもの。あるいは冷え症で腰痛または下腹痛のあるもの。
 本方は慢性に経過し長年苦しむ凍傷で,当帰芍薬散では仲々軽快しない患部が強く冷えてつめたいものに用いられるが,患部がほてって赤くなっているような凍傷には無効で,この場合は桂枝茯苓丸もしくは便秘がひどい時は桃核承気湯がよい。本方を秋から初冬にかけて約一ヵ月位連用しておけば凍傷を予防し,もし罹患しても軽いと言われている。
 本方はまた冷えると起る坐骨神経痛で八味丸の効果がないものに奏効することがある。逆に本方は糖尿病に起因する腰痛には無効である。婦人病に基ずく,冷え症の人の下腹痛にも使用されるが,当帰芍薬散適応症との差異は,本方適応症には頭痛,嘔吐,四肢,腰痛などを伴なうに対し,当帰芍薬散適応症は以上の症状よりも,排尿回数多く尿量減少して利尿障害が強く現われる。


漢方処方解説シリーズ〉 今西伊一郎先生
 本方は凍傷治療の漢方内服薬として有名な処方となっている。シモヤケは貧血冷え症や腺病体質,栄養障害,多汗症,充血やウッ血しやすいなど体質と密接な関係があって,気温の変化や寒冷ストレスにより末梢血管がマヒしておこると言われているだけに10月や3月ごろのような,凍るようなきびしい気温の変化がなくても体質的に凍傷をおこす人が少なくないので,本方は以上の体質素因ある者の治療と,体質改善に繁用されている。本方応用の目安は,慢性に経過する凍傷で毎年のようにかかり,患部が冷えて冷たくそのうえ全身的に,かなり身体冷感を自覚するものによく適応する。なお凍傷治療は本方のほかに,次の処方も繁用されている。
 桂枝茯苓丸 紅斑性凍傷といわれるような,患部が発赤して稍々腫脹し熱感や瘙痒感が著しく,末梢血管の充血が明確で神経症状を伴うものによい。
 桃核承気湯 前記症状があってさらに激しく患部は充血やウッ血が著明で,部分的に水疱または化膿の傾向があり,しゃく熱感や,瘙痒感あるいは灼熱様疼痛などの第二度的症候復合あるものに応用する。以上2つの処方はいずれもいわゆる充血やウッ血,瘀血で,炎症性のものに適し,化膿や炎症の激しいものには「はとむぎ」を加えるとさらに効果的である。
 当帰芍薬散 患部は発赤,腫脹などの炎症症状は少ないが,ウッ血の傾向があって全身的には,本方同様に貧血冷え症で,温まると患部の瘙痒を自覚する凍傷と言われるものに適する。 
 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 本方は紅斑性,水疱性,壊疽性の凍傷でしかも軽症に経過するものに応用するが,当帰芍薬散同様に炎症症状が緩和で,身体冷感が激しいものによく適応する。(注)本方は凍傷のほかに貧血,冷え症体質の慢性頭痛や下肢がひきつるような痛みや腰痛腹痛に奇効がある。


漢方処方応用の実際〉 山田 光胤先生
当帰四逆湯証で,内久寒の(久しく体内が冷えている)ものである。 具体的には,凍傷の甚だしいもの,その他は本方の方がよい。
○大塚氏によれば本方の腹痛は下腹部からはじまり,上の方へ攻め上るのが特徴であるという。


漢方治療の実際〉 大塚 敬節先生
○温知医談第23号 織田貫の説の意訳
 「凍風は俗に“しもやけ”という。外科正宗に凍風は肌肉がひどく冷えたために血のめぐりがわるくなって,肌の死ぬる病であるという。凍傷には諸家に色々の治方があって効がないわけではないがこれぞという神方があることをきかない。余が壮年の頃,西遊して,遠州見付駅の古田玄道翁をたずねたことがある。翁は厚く張仲景の方法を尊信して,傷寒論類弁という著述を残しているが,傷寒は勿論のこと,その他の雑病に至るまですべて金匱要略と傷寒論によって治療せられた。翁の凍風の治療をみてみるに,当帰四逆湯を用いていつも速に治療せしめる。そこでそのわけをたずねたところ,翁がいうに傷寒論の厥陰篇に“手足厥寒,脉細にして絶せんとする者は当帰四逆湯之を主る”とあるではないかと,そこで自分は大いに得るところがあり,その後30年あまり,凍風にいつもこの方を用いているが必ず奏効する。」



漢方診療の実際〉 大塚,矢数,清水 三先生
(当帰四逆湯) 当帰四逆湯は当帰建中湯の加減方ともみるべきもので,手足が冷えて,脈が細小であるものを目標として用いる。腹部は虚満の状を呈して腹表には抵抗がある が,底に力なく,腹直筋は拘急していることが多い。また手足が冷えると腹にガスがたまって痛むもの,即ち古人の所謂疝気腹のものに用いる。また脈が大弱 で,腹満,腹鳴して下痢するものに用いることがある。即ち太陰病の腹痛である。もし平素から慢性に裏に寒のある場合はこれに呉茱萸,生姜を加えて当帰四逆加呉茱萸生姜湯として用いる。当帰四逆湯は当帰建中湯の生姜の代わりに,木通と細辛とを加えたものと見なすことができるから,利水の効が顕著で殊に腹を温める効がある。本方は凍傷,坐骨神経痛,腸の疝痛,慢性腹膜炎,子宮脱,子宮及びその付属器からくる腹痛等に用いる。


漢方入門講座〉 竜野 一雄先生
 運用 1. 手足の冷え
「手足厥寒,脉細絶せんと欲するものは当帰四逆湯之を主る。若し其人内に久寒有るものは当帰四逆加呉茱萸生姜湯之を主る。」(傷寒論厥陰病)によって使うが,内に久寒があるというので病状が深刻になる。即ち内といえば深い部分で,病は深いほど治癒が困難になって来るのと,久寒というように固着慢性化したものだから余計に治りが悪い。臨床的に必ずしも慢性のものとは限らずに急性疾患に使うこともあるが,どちらかと言えば矢張り,慢性のものに使う機会の方が多い。(中略)
 手足が自他覚的に厥冷のもの,或は局所的に厥冷状態に有るものを目標にし,例えば凍傷の予防,治療,凍傷は局所が冷い程よく効き,若しほてって赤くなっているようなものには効かず,潰瘍になったものでも瘡面が貧血性で白っぽく肉芽不良仲;ある。凍傷以外の普通の潰瘍にも勿論宜しい。多くは下腿とか指の瘭疽手術後とか末梢部のことが多い。脱疽も血行途絶によって起る末梢部の壊死だから本方使用の機会がある。しかし極く初期か軽症のものにしか効かないようだ。痛みが劇しいものには附子,烏頭剤でなければ追付かない。

 運用 2. 冷性の神経痛
 神経痛で手足冷え,或は冷えると悪化するもので脉沈細,沈微,しかも附子剤の応じないものに良いことがある。殊に坐骨神経痛には屢使う。その目標になるものは脉と冷痛で,殊に前記の様に下腹部に牽引でもあれば目標としては一層有力である。苓姜朮甘湯とは脉や冷えが共通するし区別が困難なこともあるが,苓姜朮甘湯は痛み方が重く痛む風があり,且つ下先部に牽引することはない。

※「坐骨神経痛には屢使う」の「坐骨神経痛には屢々使う」の誤植?

 運用 3. 腹痛
 冷えて起る腹痛, 冷え症の人の腹痛には本方を使うことが屢々ある。多くは下腹部であって,婦人病,所謂疝気,脱腸で時々痛むものなどによく使う。腹壁は軟いものもあり,腹筋が緊張しているものもあり,軽症の急性虫垂炎や慢性の虫垂炎では深部に硬結を触れるが,他の多くの病気では抵抗を触れぬのが常である。圧痛も不定だが,ひどい圧痛をみとめたことはない。押すと却って気持がいい筈だが,そうとも決ってはいない。部位は下腹部,側腹部に起ることが多いが,胃酸過多症の痛みでは勿論胃部に起る。胃酸過多症に本方を使うヒントは呉茱萸,生姜であって,呉茱萸湯を使うから本方も使えると考え付く筈である。胃酸過多症の場合は嘔吐や頭痛があっても本方を使うことが出来る。そうなると,呉茱萸湯との区別が難しくなるが,呉茱萸湯の方が腹が一層虚して力なく頭痛,嘔吐も劇しい。尾台榕堂先生は「産婦悪露綿延として止まず,身熱頭痛,腹中冷痛,嘔して微利し,腰脚酸麻,或は微腫するものを治す」(類聚方広義)といっておられるが見事である。



漢方処方解説〉 矢数 道明先生
 当帰四逆湯の証で腹満,嘔吐,腹痛を訴えるもの,すなわち当帰四逆湯の証の一段と激しいものや,あるいは慢性痼疾化したもので,内の寒飲が動揺して胸中胸満を発し,あるいは嘔吐,腰腹痛激しく下痢,悪寒,手足厥冷し,脈細小絶えんとする等を目標とする。病位は当帰四逆湯と同じであるが,病人が平常から内部に寒飲があって,その動揺によって胸中満悶,あるいは嘔を発するものに用いる。本方は流感,その他の熱性病の経過中に脈微細となり,手足冷え,あるいは頭痛悪寒し,あるいは胸痛,咳痰などがあり,あるいは喘息,冷汗,あるいは腹がつって痛むなどの際に用いる。雑病としては,しばしば凍瘡,脱疽,レイノー病,皮膚病,水虫,瘭疽等でチアノーゼを呈するもの,諸神経痛,腰痛,坐骨神経痛,いわゆる疝気と称する腸疝痛,ヘルニアの痛み,蛔虫症,慢性虫垂炎,婦人骨盤腹膜炎,下腹部や腰脚の痛み,手足が冷えて水に手を入れられぬもの,頭痛で頭が冷えるものなどに広く応用される。


古方薬嚢〉 荒木 性次先生
 当帰四逆湯の証,つまり手足が冷たくなり,脈はほとんど触れなくなって,然も,時々しぶり気味の者にて,胸中,胃中に久しい寒がかくれているため,当帰四逆湯を服しても効のない者,或はその上に頭痛や吐き気の有る者。



【一般用漢方製剤承認基準】
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
〔成分・分量〕当帰3-4、桂皮3-4、芍薬3-4、木通1.5-3、細辛2-3、甘草1.5-2、大棗4-6.5、呉茱萸1-6、生姜0.5-2(ヒネショウガを使用する場合4-8)

〔用法・用量〕湯

〔効能・効果〕体力中等度以下で、手足の冷えを感じ、下肢の冷えが強く、下肢又は下腹部が痛くなりやすいものの次の諸症:
冷え症、しもやけ、頭痛、下腹部痛、腰痛、下痢、月経痛


【添付文書等に記載すべき事項】
 してはいけないこと 
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)
次の人は服用しないこと
生後3ヵ月未満の乳児。
〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕


 相談すること 
 1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること

(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。 
(3)胃腸の弱い人。 
(4)高齢者。 
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕 
(5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。 
(6)次の症状のある人。 むくみ 
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕 
(7)次の診断を受けた人。 高血圧、心臓病、腎臓病 
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕

2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること


関係部位症状
皮膚発疹・発赤、かゆみ

まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。

症状の名称症状
偽アルドステロン症、
ミオパチー
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。

〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕

3.1ヵ月位(下腹部痛、下痢に服用する場合には5~6回)服用しても症状がよくならな
い場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談する
こと
4.長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕


〔用法及び用量に関連する注意として、用法及び用量の項目に続けて以下を記載すること。〕
(1)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。
  〔小児の用法及び用量がある場合に記載すること。〕
(2)〔小児の用法がある場合、剤形により、次に該当する場合には、そのいずれかを記載す
ること。〕
1)3歳以上の幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく
注意すること。
 〔5歳未満の幼児の用法がある錠剤・丸剤の場合に記載すること。〕
2)幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。
 〔3歳未満の用法及び用量を有する丸剤の場合に記載すること。〕
3)1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ
服用させること。
 〔カプセル剤及び錠剤・丸剤以外の製剤の場合に記載すること。なお、生後3ヵ月未満の用法がある製剤の場合、「生後3ヵ月未満の乳児」を してはいけないこと に記載し、用法及び用量欄には記載しないこと。〕

保管及び取扱い上の注意
(1)直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること。
  〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕
(2)小児の手の届かない所に保管すること。
(3)他の容器に入れ替えないこと。(誤用の原因になったり品質が変わる。)
  〔容器等の個々に至適表示がなされていて、誤用のおそれのない場合には記載しなくて
もよい。〕


【外部の容器又は外部の被包に記載すべき事項】
注意
1.次の人は服用しないこと
  生後3ヵ月未満の乳児。
  〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕

2.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)胃腸の弱い人。
(4)高齢者。
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
(5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(6)次の症状のある人。
むくみ
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
(7)次の診断を受けた人。
  高血圧、心臓病、腎臓病
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
2´.服用が適さない場合があるので、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
  〔2.の項目の記載に際し、十分な記載スペースがない場合には2´.を記載すること。〕
3.服用に際しては、説明文書をよく読むこと
4.直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること
  〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕