健康情報: 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう) の 効能・効果 と 副作用

2011年11月16日水曜日

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう) の 効能・効果 と 副作用

漢方診療の實際』 大塚敬節 矢数道明 清水藤太郎共著 南山堂刊
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
 本方は急迫性の筋肉の攣急を目標に、頓服として用いる方剤で、四肢の筋肉ばかりでなく、腹直筋その他の筋肉の攣急にも用いられる。
 本方は芍薬と甘草の二味からなり、筋肉の急迫性攣急を治する効がある。
 本方は以上の目標に従って、四肢の筋痛、腎石・胆石等からくる急迫性腹痛などに用いられる。また排尿痛の激しいものにも用いることがある。多くは頓服として一時の急を凌ぐために便利な方剤である。


『漢方精撰百八方』
70.〔芍薬甘草湯〕(しゃくやくかんぞうとう)
〔出典〕傷寒論

〔処方〕芍薬、甘草各3.0

〔目標〕自覚的 身体諸処が劇しく痛み、腰脚がひきつり痛む。 他覚的 脈 やや軟に近いが、ときには緊。 舌 苔なく、多くは湿潤。 腹 腹力はやや軟で、両腹直筋がつよく緊張して、あたかも二本の棒を、臍をはさんで平行にたてたような感を呈する。

〔かんどころ〕脚はひきつり、腹筋すじばり、あちこち痛んでがまんが出来ない。

〔応用〕 1.諸種の疼痛の激甚な場合
2.小児の腹痛又は夜啼症
3.諸種の神経痛で、腹直筋の緊張のつよいもの
4.胆石、腎石等で疼痛の激しい場合
5.泌尿器、生殖器疾患で下付苦痛の激しい場合

〔治験〕本方は諸種の疼痛を、頓挫的に緩解させるはたらきがつよい。随意筋、不随意筋の別なく、その痙攣による疼痛をゆるめる作用は、予想以上のものがある。その痛みが激甚ならば激甚なるほど、本方は即座に奏効する。  本方に膠飴を加味して、より効を増すことがあり、また手足に寒冷を覚えたり、悪寒の加わったりする場合には、附子を加えて芍薬甘草附子湯として与えて、一層効果的である場合がある。  二十三才の男子。猛烈な腰の痛みで、家中を転げ廻っているから、至急往診してほしいとの訴え。行ってみると、なるほど、泣き叫ばんばかりの様相で輾転反側している。両腹直筋はピンと緊張して、二本の竹の棒を立てたようである。あらかじめ用意していった本方を煎じ与えて五分、嘘のように痛みはおさまり、静かになった。あと一週間分を服して完治した。  三才の女児。疳がつよくて、何事にも反抗し、かつ夜は突然にとび起きて啼きわめく。
本方を与えること二週間で正常状態に復した。
藤平 健


漢方薬の実際知識』 東丈夫・村上光太郎著 東洋経済新報社 刊
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう) (傷寒論)
 〔芍薬(しゃくやく)、甘草(かんぞう)各三〕
 本方は、急迫性の激しい筋肉の痙攣と疼痛に頓服薬として用いられる。本方證の疼痛は、表裏・内外・上中下を問わず局所の痛みを訴えるものである。
 〔応用〕
 つぎに示すような疾患に、芍薬甘草湯證を呈するものが多い。
 一 坐骨神経痛、腰痛、五十肩、リウマチその他の神経および運動器系疾患。
 一 胃痙攣、腸疝痛、腸閉塞、胆石痛、胆嚢炎、膵臓炎その他の消化器系疾患。
 一 腎臓結石、排尿痛その他の泌尿器系疾患。



《資料》よりよい漢方治療のために 増補改訂版 重要漢方処方解説口訣集』 中日漢方研究会
34.芍薬甘草湯 傷寒論
芍薬4.0~8.0 甘草4.0~8.0

(傷寒論)
傷寒脉浮,自汗出,小便数,心煩,微悪寒,脚攣急,「反与桂枝湯,欲攻其表,此誤也」(中略)若厥愈,足温者,更芍薬甘草湯与之,其脚即伸(後略) (太陽病)

現代漢方治療の指針〉 薬学の友社
 四肢筋肉や腹直筋その他筋の急迫性の痛みに,頓服的にあるいは他処方と合方し用いる。
 漢方でいう筋の拘攣,拘急,攣急などを対象に鎮痙鎮痛剤として繁用されているもので,平滑筋(内蔵筋)や横紋筋(骨句筋)の異常緊張に伴う急迫性の痛みを緩和させる。したがって単に鎮痛作用だけでなく,筋または筋群の痛みを発作性収縮に著効がある。なお筋の異常緊張により痛みを伴う場合,葛根湯柴胡桂枝湯桂枝加芍薬湯小建中湯桂枝加朮附湯など多くの処方に本方を構成する芍薬甘草湯が配合されている。胆嚢炎,胆石症などで胸脇部痛や胃痙攣痛があって,柴胡桂枝湯で痛みがとれないとき本方を加える。大柴胡湯が適応する肝臓疾患や胃腸病で,痛みを愁訴するものに,本方を合方する。平胃散が対象になる胃炎,胃拡張などで心窩部の直腹筋が時々拘攣して,痛みを訴えるものに頓用する。神経痛,関節炎,筋肉リウマチなどで麻杏薏甘湯だけで,痛みが好転しない場合本方を加味する。猪苓湯適応証の膀胱炎,尿道炎,腎臓結石,尿道結石などに猪苓湯単味で痛みがとれないとき,本方を頓用せしめる。パーキンソン氏病で脳血管動脈硬化が認められ,桂枝加朮附湯が対象になる症状と,筋硬直と運動障害を目安に本方を投与すると,奇効を奏す識ことがある。また半夏厚朴湯に本方を合方して応用することもある。急性胃腸カタルや腹部内蔵の発作性痛みに,本方を頓服的に用いると速効効果がある。海水浴や水浴中に起こりやすい下肢の痙攣に本方を服用させると著効がある。

漢方処方応用の実際〉 山田 光胤先生
 急激におこった筋肉の拘攣による症状(痛み)に頓服として用いる。拘攣か骨格筋におきれば,四肢,手足の攣急性疼痛となり,消化管の滑平筋におきれば,胃腸の痙攣性激痛となる。腹証は,両側の腹直筋が攣急していることが多いがこれのないこともある。


漢方診療の実際〉 大塚,矢数,清水 三先生
 本方は急迫性の筋肉の攣急を目標に,頓服として用いる方剤で,四肢の筋肉ばかりでなく,腹直筋その他の筋肉の攣急にも用いられる。本方は芍薬と甘草の二味からなり,筋肉の急迫性攣急を治する効がある。本方は以上の目標に従って,四肢の筋痛,腎石・胆石等からくる急迫性腹痛などに用いられる。また排尿痛の激しいものにも用いることがある。多くは頓服として一時の急を凌ぐために便利な方剤である。

漢方処方解説〉 矢数 道明先生
 本方は急迫性の激しい筋肉の攣急と疼痛が主目標で,多くは腹直筋の攣急を現わす。本方は表裏ともに作用し,四肢腹部腰背の筋攣急ばかりでなく,胃痙攣や胆石症,腎石疝痛等裏の急迫性疼痛にもよく奏効し,その疼痛は筋肉局所のみの症状であることが多い。局所の筋肉が堅く,強く収縮し,痙攣を起こしているものによいので,多くの場合,腹直筋の攣急をともなっている。しかし腹壁の弛緩しているものでも腹底のどこかにひっぱりのあるものに用いてよいことがある。

日本東洋医学会誌〉第3回第1号 細野 先生等
 身体の筋肉の攣急は,ただに躯幹や四肢の筋肉の如き表在性のものに止まらず,体内に深在する滑平筋臓器,殊に胃腸,気管,胆嚢,輸胆管,輸尿管等々の滑平筋性管状臓器における攣急さえも広く応用して卓効があると考えられる。筋肉の痙攣であれば,骨骸筋,或は滑平筋の如何をとわず,中枢性と末梢性とを問わず,よく鎮静的作用を現わすものである。

※滑平筋? 平滑筋の誤植?

朱子集験方
 「去杖湯(本方の別名)脚弱力なく,行歩艱難なるを治す。」

医学心悟
 芍薬甘草湯,腹痛を止むこと神の如く。

勿誤方函口訣〉 浅田 宗伯先生
 此の方は脚攣急を治するが主なれども,諸家腹痛及び脚気両足,或は膝頭痛んで屈伸すべからざる者,其他諸急痛に運用す。又釣藤,羚羊を加えて驚癇の勁急(激しい痙攣のこと)を治す。又松心(松のひでといって油脂成分の多いところ)を加へて,淋痛甚しく,昼夜号泣する者を治す。又梅毒諸薬を服して羸劣骨節,なお痛み,攻下すべからざる者,松心を加えて効あり,或は虎脛骨を加ふるも佳なりと云う。

漢方入門講座〉 竜野 一雄先生
 運用 1. 筋肉痙攣
 古方家的に言えば芍薬,筋の拘攣を緩め,甘草,急迫を治す。故に筋つり痛むものに用いると言う所だが,些か蛇虫を加えたい。
 芍薬甘草湯はひとり筋拘攣を治すのみならず下肢運動麻痺にも用いるから筋拘攣では割切れない。芍薬甘草湯の証は傷寒論太陽病上篇に出ている。
 「傷寒脉浮,自汗出で小便数,心煩,微悪寒,脚攣急するに,反って桂枝銀を与へ其表を攻んと欲するはこれ誤なり。之を得れば便ち厥し,咽中乾き煩躁吐逆せんとするものは甘草乾姜湯を作りて之を与え,以て其の陽を復す。若し厥癒え足温かなるものは更に芍薬甘草湯を作り之を与ふれば其脚即ち伸ぶ。」(中略)
 筋肉には血が多く含まれており,筋も血も陰に属する脚も亦上肢に対しては陰である。特に脚といった所に意味があり,伸びたまま縮まないのは陽だし,曲ったまま伸びないのは陰で,陰が勝っている状態である。陰の部の腹が痛む時はこごみ,背が痛いときは身を反して背に力を入れることを考えれば類推できよう。芍薬の気味は苦平になっている。苦は血に行き,芍薬は陰血を益す。血虚を治し筋の攣縮を緩め弛緩を補力する所以である。甘草の気味は甘平,甘は緩め補う。急迫を緩和し,弛緩を補力する所以である。芍薬の血,甘草の気相俟って血虚による脚筋拘攣を治し,陰気を補ってここにはじめて陰陽の調和を図ることができる。芍薬甘草湯は臨床上腹痛などにも用いる。すると表裏の関連をどう説明すべきかが問題になってくるが,漢方的には芍薬は脾血を益す。苦は火,脾は土,火土を生ずるの相生を以て説明するのは,この場合些か機械的でしっくりしない。脾は四肢を主り,脾虚せば四肢伸びずして攣縮くるに至る。表裏の相互関係である。芍薬甘草湯は臨床的には次のようなことに応用される。
 1.熱病発汗過多により脚攣急するもの,条文の通りである。

 2.下肢痙攣,その原因が脚気であろうと,捻挫,筋肉リウマチ,関節炎などであろうと,末梢神経性,中枢神経性,症候性等を問わずに急劇に起ったものに有効である。慢性でも劇甚なものには対症療法として用いるべきである。その際他に例えば発熱悪風の如き何等かの特徴のある症状を伴っていれば別の処方を選ぶべきで,芍薬甘草湯は専ら局所症状だけのものと思えばほぼ誤りはない。私の乏しい経験では上肢に起ったものはなく,皆下肢ばかりだったが,上肢でも勿論有効であろう。(中略)

 3.局所的な筋肉のトーヌス低下,主に下肢の無力症で,脚弱と称し歩行困難のもの,矢張り局所所見があるだけのものに使う。若し他に所見があれば越婢加朮湯,八味丸,桂枝加附子湯などである。

 4.気管支喘息で呼吸困難のため筋肉に力を篭めているもの,敢て喘息ばかりに限らず咳の劇しいもの,痛みのはげしいもの,小便が出ないでいきんでいるものなどに芍薬甘草湯を使うと一時の急を救うことが出来るから意を以って応用の機会をひろげてみるようにする。私は嘗て肺結核で劇しく咳込み如何ともし難きものに,咳をするとき四肢背筋にあらん限りの力を籠めているのに目を付け本方を用いた所,咳も緩解した経験を持っている。甘草は急迫を治すとて古人も嘔逆,淋病で痛み,小便が出ないもの,脱肛,痔発作などに使っているが,甘草には副腎皮質ホルモン促進的の薬理作用があるから,汎適応症候群の見方から見ると正に急迫症状を呈する抗ショック期に甘草が有効であることが考えられる。

 運用2. 腹痛
 芍薬甘草湯は表のみならず裏にも働き,痙攣,疼痛を緩和する。就中腹痛で代表的なのは胃痙攣や胆石痛などの急劇な疼痛であって,原因不明の一過性腹痛や重大な器質性変化なき胃痙攣などは本方が治ってしまうことが多い。その他一定の器質性変化がある病気でも鎮痛剤として対症療法的に用いて効果を期待することが出来る。例えば蛔虫,小児の原習不明の腹痛,急性虫垂炎,胃潰瘍などに使った例がある。但し内臓の穿孔,腸閉塞症,膵臓壊死などはたとえ本方で一時の急を救ったにせよ原病に対する適切な療法を怠っては取返しがつかぬことになる。芍薬甘草湯を使うべきは腹痛は腹筋が強く収縮していて,疼痛も劇しい。鈍痛,慢性の腹痛,腹壁弛緩せるもの,他に著明の症状を伴っているものなどには効かない。(後略)


※蛇虫……蛇足の誤植か?



一般用漢方製剤
芍薬甘草湯
〔成分・分量〕
芍薬3-8、甘草3-8
〔用法・用量〕

〔効能・効果〕
体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:
こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛

してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)
1.次の人は服用しないこと
(1)生後3ヵ月未満の乳児。
〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕
(2)次の診断を受けた人
心臓病
2.症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと
相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)高齢者。
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
(4)次の症状のある人。
むくみ
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以
上)含有する製剤に記載すること。〕
(5)次の診断を受けた人。
高血圧、腎臓病
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以
上)含有する製剤に記載すること。〕
2.服用後、次の症状があらわれた場合は直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤
師又は登録販売者に相談すること
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。


症状の名称 症状 間質性肺炎
階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
偽アルドステロン症、ミオパチー1)
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
うっ血性心不全、
心室頻拍
全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、胸が痛む、めまい、失神等があらわれる。
肝機能障害
発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。

〔1)は、1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
3.5~6回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬
剤師又は登録販売者に相談すること
〔用法及び用量に関連する注意として、用法及び用量の項目に続けて以下を記載すること。〕
(1)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。
〔小児の用法及び用量がある場合に記載すること。〕
(2)〔小児の用法がある場合、剤形により、次に該当する場合には、そのいずれかを記載すること。〕
1)3歳以上の幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。
〔5歳未満の幼児の用法がある錠剤・丸剤の場合に記載すること。〕
2)幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。
〔3歳未満の用法及び用量を有する丸剤の場合に記載すること。〕
3)1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させること。
〔カプセル剤及び錠剤・丸剤以外の製剤の場合に記載すること。なお、生後3ヵ月未満の用法がある製剤の場合、「生後3ヵ月未満の乳児」をしてはいけないことに記載し、用法及び用量欄には記載しないこと。〕
保管及び取扱い上の注意
(1)直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること。
〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕
(2)小児の手の届かない所に保管すること。
(3)他の容器に入れ替えないこと。(誤用の原因になったり品質が変わる。)
〔容器等の個々に至適表示がなされていて、誤用のおそれのない場合には記載しなくてもよい。〕
【外部の容器又は外部の被包に記載すべき事項】
注意
1.次の人は服用しないこと
(1)生後3ヵ月未満の乳児。
〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕
(2)次の診断を受けた人
心臓病
2.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)高齢者。
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
(4)次の症状のある人。
むくみ
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
(5)次の診断を受けた人。
高血圧、腎臓病
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以
321
上)含有する製剤に記載すること。〕
2´.服用が適さない場合があるので、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
〔2.の項目の記載に際し、十分な記載スペースがない場合には2´.を記載すること。〕
3.服用に際しては、説明文書をよく読むこと
4.直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること
〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕



医療用漢方製剤
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
 1.アルドステロン症の患者
 2.ミオパシーのある患者
 3. 低カリウム血症のある患者
 [1~3:これらの疾患及び症状が悪化するおそれがある。]

【使用上の注意】
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)
2.重要な基本的注意
(1)本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投
与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善
が認められない場合には、継続投与を避けること。
(2)本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧
  値等に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止する
  こと。
(3)他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する
  こと。
3.相互作用
  併用注意(併用に注意すること)





4.副作用
 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実
 施していないため、発現頻度は不明である。
(1)重大な副作用
1)間質性肺炎:咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等があら
われた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線、
胸部CT等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の
投与等の適切な処置を行うこと。
2)偽アルドステロン症:低カリウム血症、血圧上昇、ナトリ
 ウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン
 症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測
 定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止
 し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
3)うっ血性心不全、心室細動、心室頻拍(Torsades de
 Pointes を含む):うっ血性心不全、心室細動、心室頻拍
 (Torsades de Pointes を含む)があらわれることがあるの
 で、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、動悸、
 息切れ、倦怠感、めまい、失神等の異常が認められた場合
 には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4)ミオパシー:低カリウム血症の結果として、ミオパシー、
 横紋筋融解症があらわれることがあるので、脱力感、筋力
 低下、筋肉痛、四肢痙攣・麻痺、CK(CPK)上昇、血中及び尿
 中のミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し、
 カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
5)肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP
 の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある
 ので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与
 を中止し、適切な処置を行うこと。

5.高齢者への投与 
 一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注
 意すること。
6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
 妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は
 妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性
 を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
7.小児等への投与
 小児等に対する安全性は確立していない。[使用経験が少ない]






・夜啼き(生後百日くらい、夜半に泣き出す)
・芍甘湯(しゃっかんとう)と略称されることもある。