参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)
本方 は脾胃即ち消化器系に作用するもので、四君子湯を原方とし、脾胃の虚を補い、湿を除き、留滞をめぐらし、気を調整する作用がある。平素胃腸虚弱にして食が 進まず、泄瀉し易いもの、また熱がなくて疲労し易く食欲不振のもの、及び大病後に疲労が甚しく食欲欠損の者等に用いられる。結核症に滋陰降下湯や黄連解毒湯等の苦寒の剤を用いて泄瀉を起した時は、速やかに此方を以て脾胃を補い泄瀉を治する。また貧血衰弱した婦人の白帯下・崩漏・下血等にも妙効あることがある。馬場辰二氏は腸内発酵性消化不良症に特効があると発表されている。
方中、人参・白朮・茯苓・甘草は四君子湯で脾胃の虚熱を補い、山薬・薏苡仁・扁豆・蓮肉等は皆脾を補い湿を除く、砂仁は胃を開き、桔梗は肺を和し、泄瀉を止める。
以上の目標に従って本方は慢性胃腸カタル・大病後の食欲不振・下痢・腸結核の一症・白帯下・下血・腸内発酵性消化不良等に応用される。
『臨床応用 漢方處方解説』 矢數 道明著 創元社刊
『臨床応用 漢方処方解説』 矢数 道明著 創元社刊
76 参苓白朮散(じんしょうびゃくじゅつさん) 〔和剤局方〕
人参・山薬 各三・〇 白朮・茯苓 各四・〇 薏苡仁 五・〇 扁豆・蓮肉・桔梗・砂仁 各二・〇 甘草 一・五
右末となし、毎服二・〇、大棗の煎汁、または温湯、または玄米の重湯にて服用する。煎用してもよいが、末として用いる方が効果的である。著者は微温湯に食塩をわずかの量溶かし、塩湯で服用させることがある。
〔応用〕平常胃腸衰弱にして食進まず、泄瀉(水様性下痢)しやすいものに用いる。
本方は主として慢性胃腸炎・慢性下痢症・小児醗酵性消化不良症・泄瀉・腸結核等に用い、また大病後の食欲不振・白帯下・崩漏などに応用される。また苦寒の剤を用いて下痢し、食欲衰えるときは、速やかに服薬を中止して参苓白朮散を与えるとよい。
〔目標〕腸胃虚弱で、少しのことにも下痢しやすく、食欲なく、脈腹ともに軟弱で、貧血し、疲れやすく、冷え症である。水瀉性下痢のものが多く、一日二~三回ほど下痢し、食事が胃に入るとすぐ下痢するというものもある。すこしく腹満、腹鳴りがあり、ガスがたまるが、腹痛はほとんどともなわない。
〔方解〕脾胃すなわち消化器系に作用するもので、構成薬物は脾胃の虚を補い、湿を除き、停滞を行らし、気を調えるものである。
人参・扁豆・甘草は味甘く脾を補い、白朮・茯苓・山薬・蓮肉・薏苡仁は脾を補い、かつ湿を燥かす。砂仁は陳皮とともに味は辛く芳香で、湿を燥かし、滞を行らし、胃を開く。桔梗は上下の気を通ずるものである。
〔主治〕
和剤局方(一切気門)に、「脾胃虚弱、飲食進マズ、多困少力、中満痞噎、心忪(心動悸・胸さわぎ)、気喘、嘔吐、泄瀉、及ビ傷寒咳嗽ヲ治ス。此薬中和ニシテ熱セズ、久シク服スレバ気ヲ養イ、神ヲ育シ、脾ヲ醒マシメ、色ヲ悦バシメ、正ヲ順ラシ、邪ヲ辟ク」とある。
勿誤方函口訣には、「此方ハ脾胃ノ弱キ人、食事進マズ、泄瀉シ易キモノヲ治ス。故ニ半井家(室町時代よりの宮廷医)ニテハ平素脾胃ノ至ツテ虚弱ナル人、動モスレバ腹ノ下ルト云フモノニ常用スト云フ」とあり、
漢陰臆乗には、「婦人ノ白帯下、崩漏(子宮出血)ノ者ニ用ヒテ奇効アリ」とある。
医方口訣集には、「予常ニ之ヲ用フル口訣三ツアリ。脾胃虚弱ノ人、別ニ発熱悪寒ノ候ナク、 但ダ労倦不食ノ証ヲ見ハスモノ、之ヲ与フ其ノ一ナリ。大病ノ後脾胃ヲ保養セント欲スルノ時、之ヲ与フ其ノ二ナリ。脾胃虚シテ常ニ瀉シテ易キ者ニ之ヲ投ズ、其ノ三ナリ。半井家日用ノ薬ナリ」とある。
〔鑑別〕
○真武湯75(下痢・虚寒・目眩、心悸) ○人参湯111(下痢・虚寒、小便自利、口唾) ○桂枝人参湯35(下痢・表証、熱あり、頭痛、脈株弱)
〔参考〕
馬場辰二氏、参苓白朮散の奇跡(漢方 二巻二号)
矢数道明、参苓白朮散の治験(漢方 二巻九号)
〔治例〕
(一) 腸内醗酵性消化不良
大正一二年ごろのこと、某公爵の長男、当時九歳の頑固な下痢症につき治療を委託された。
虚弱な体質で、腹部軟弱、一日数回の下痢がなかなか止まらない。食欲はあり、熱もない。小児専門の大家の方も招いて立ち合ってもらったが、快方に向かわない。
検便してみると、淡黄色下痢便の中に多数の泡沫を認め、粘液も少しあって、酸臭を放っている。球菌や桿菌もあり、腸内醗酵性消化不良症という病名をつけた。
そのうち木村博昭先生が紹介されて往診し、煎薬をくれた。粥をどんどん食べてよいという。服薬後一日にして検便してみると、不消化性のものも細菌もきれいにとれていた。二日の後には下痢も止まって普通色の有形便が出た。
また同家の五歳の三男が、同じような下痢を起こし、検便も同じであったが、この木村先生の薬を二日のんだら治ってしまった。その木村先生のくれた漢方薬をよく調べたら、これが参苓白朮散であることがわかったのであった。自分は先人の経験の中に、「腸内醗酵性消化不良症に用いて、その効神のごとし」という一項を加えたいと思う。
(馬場辰二氏、漢方 二巻二号)
(二) 醗酵性下痢
二五歳の婦人。体重はやっと四〇キロ以下(一〇貫ぐらい)しかない。痩せて顔色は蒼白で、冷え症、弛緩性体質で、子供のときから下痢がちであった。夏より冬の方が下痢しやすい。
今年は四月から下痢が始まり、毎日二~三回泄瀉様で、二ヵ月の間に四キロ(一貫目)も痩せてしまった。病院で詳しく診てもらったが、醗酵性の下痢といわれた。
脈も腹も軟弱で、胃内停水があり、腹鳴と心悸亢進がある。参苓白朮散末を一日五グラム、二回に分けて服用させたところ、体が温まって、元気が出て、気分がよく、食欲が進み、下痢が止まった。四〇日間服用してほとんどよくなり、体重も増加した。
(著者治験、漢方 二巻九号)
(三) 胃下垂症
二一歳の女子。一見して痩せさらばえて骨隆く、顔色蒼白貧血性で、正視功識さえ気の毒なほど羸痩し、疲労して無気力の様子である。訴えは本人よりも附添いの母親からきき出すほど、応答もおぼつかない衰弱ぶりであった。
症状がひどくなったのは二年ほど前からであるが、五年前に虫垂炎の手術をうけ、それから内臓下垂が始まった。レントゲンで診てもらうと、胃は骨盤まで下がっているといわれたという。
現在の主訴は、お腹にある内臓が全部一緒に下の方へ落ちてしまうような感じ、少し長く立っていると気持がわるくなり、下腹が痛んできて立っていられなくなる。全身の倦怠感がひどく、何も仕事ができない。食欲が全くなく、噯気が出る。足冷・心動悸・背の凝り・腰の痛みなどを訴える。年ごろなのに見合いもできないでかわいそうだと母親は悲しんでいる。
生理は毎月遅れがちで、終わったあと必ず下痢を起こすのが習慣である。脈は軟弱で、腹は弛緩して軟弱陥没し、胃内停水が著明に認められる。初め柴芍六君子湯を与えてみた。すると久しぶりで食欲が出て少し太ってきた。しかし月経後の下痢で再び痩せてしまったという。
そこで参苓白朮散末二グラムずつを二回服用させたところ、食欲が非常に良好となり、日に日に体力が回復し、今度は生理後の下痢が起こらず、四〇日後には顔色紅潮し、皮膚の色つやがよくなり、体力は充実してきた。
参苓白朮散を服用し始めて五ヵ月後には、腹部はほどよく充実し、胃下垂、内臓下垂が治ったとみえ、立っていてもなんともなく、太って別人のようになり、娘らしくなった。これなら見合いもできるし、結婚してもさしつかえないと大いに感謝された。
(著者治験、和漢薬 一三一号)
(四) 慢性胃腸炎
五六歳の婦人。よくよく痩せて、蒼白の顔貌は全く元気なく、白髪が多くて六〇歳以上に見える。四年ほど前から胃腸が弱くなり、一昨年はしばしば吐いたが今は嘔吐はなく、嚥下困難がある。約一年ほど前から下痢水様便で一日三回ぐらい、腹鳴りがある。冷え症で夏の土用中でもカイロを腰に当てている。全身倦怠感がひどく、この一年の間に八キロ(二貫目)も痩せ、もう身も心も細るばかりであるという。
脈も腹も軟弱で、胃内停水があり、心下部水分の左側あたりに硬結を触れ、圧痛がある。何か悪性腫瘍でもあるような感じがする。真武湯にしようかと思ったが、先に使いなれた参苓白朮散にしてみようと、二グラムずつ三回、微温湯に食塩を少量入れて、これでのむようにさせた。
心配していたところ、一〇日分服用後、とても元気になって来院した。この薬を三日分のんだところ、身体が温まってとても元気づき、食事もおいしく、あの不快な嚥下困難がきれいに治り、下痢がみごとに止まって腹鳴りも倦怠も忘れたようである。それよりも驚いたことは、秋になって涼しくなったのに、足袋をはくのを忘れることがあり、カイロもやめることができたという。
四年間も下痢していたのを、一〇日分の服薬ですっかり治ったということは、私が参苓白朮散を用いた数十例のうち、最も顕著な卓効例である。本方を二ヵ月ほどのんですっかりよくなり、悪性腫瘍の心配もなくなった。以来八年になるが、元気で家事の手伝いをしている。
(著者治験)
『明解漢方処方 (1966年)』 西岡 一夫著 ナニワ社刊
35 参苓白朮散(じんれいびゃくじゅつさん) (和剤局方)
茯苓 白朮各四・〇 人参 山薬 扁豆 蓮肉各三・〇 薏苡仁八・〇 桔梗二・五 縮砂二・〇 甘草一・五(三四・〇) 以上を細末とし、一日二・五宛一日三回服用する。
四君子湯の類方で、胃腸弱く食慾不振で嘔吐下痢の症あるものに用いるが,表症(発熱、悪感)のないことが大切である。即ち四君子湯と殆んど目標は変らない。ただ貧血冷え症の婦人の帯下、下血に用いられる点が僅かに違うだけである。が、これとても四君子湯でもよいかも知れない。慢性胃腸病。大病後の食慾不振。婦人帯下、崩漏。
文献 「参苓白朮散の運用につ感て」 馬場辰二(漢方の臨床2、1、50)
『一般用漢方処方の手引き』 厚生省薬務局 監修 薬業事報社
参苓白朮散(じんれいびゃくじゅつさん)
〔成分及び分量〕 人参3.0,山薬1.5~3,朮3~4,茯苓3~4、薏苡仁5~8,扁豆2~4,蓮肉2~4,桔梗2~2.5,縮砂2.0,甘草1.5
〔用法及び用量〕 (1)散:1回1.5~2g,1日3回 (2)湯
参考文献名 | 生薬名 | 人参 | 山薬 | 薯蕷 | 白朮 | 朮 | 茯苓 | 薏苡仁 | 扁豆 | 白扁豆 | 蓮肉 | 桔梗 | 縮砂 | 砂仁 | 甘草 | 用法・用量 | |
処方分量集 | 1.5 | 1.2 | - | 1.5 | - | 1.5 | 0.8 | 1 | - | 0.8 | 0.8 | 0.8 | - | 0.8 | *1 | ||
診療の実際 | 注1 | 3 | 3 | - | - | 4 | 4 | 8 | 3 | - | 3 | 2.5 | 2 | - | 1.5 | *2 | |
診療医典 | 注2 | 3 | 3 | - | - | 4 | 4 | 8 | 3 | - | 3 | 2.5 | 2 | - | 1.5 | *3 | |
症候別治療 | 3 | 1.5 | - | 3 | - | 3 | 5 | - | 4 | 4 | 2 | 2 | - | 1.5 | |||
処方解説 | 注3 | 3 | 3 | - | 4 | - | 4 | 5 | 2 | - | 2 | 2 | - | 2 | 1.5 | *4 | |
後世要方解説 | 3 | 3 | - | 4 | - | 4 | 5 | - | 2 | 2 | 2 | - | 2 | 1.5 | *5 | ||
漢方百話(続) | 3 | 3 | - | 4 | - | 4 | 5 | - | 2 | 2 | 2 | - | 2 | 1.5 | *6 | ||
漢方百話(続々) | 1.5 | - | 1.2 | 1.5 | - | 1.5 | 0.8 | 1 | - | 0.8 | 0.8 | 0.8 | - | 0.8 | *7 | ||
応用の実際 | 注4 | 3 | 1.5 | - | 3 | - | 3 | 5 | 4 | - | 4 | 2 | 2 | - | 1.5 | ||
明解処方 | 3 | 3 | - | 4 | - | 4 | 8 | 3 | - | 3 | 2.5 | 2 | - | 1.5 | *10 | ||
漢方処方集 | 2 | 2 | - | 2 | - | 2 | 1 | - | 1 | 1 | 1 | 1 | - | 2 | *8 | ||
漢方処方集便法 | 3 | 4 | - | 3 | - | 4 | 6 | - | 2 | 4 | 2 | 2 | - | 2 | *9 |
*1 末として毎服2.0gを温湯または玄米の重湯にて服す。1日3回。
*2 以上細末とし1日3回2.5gずつ服用。
*3 以上細末とし1日3回2gずつ服用。
*4 末とし毎服2.0大棗の煎汁または温湯,または玄米の重湯にて服する。煎用してもよい。
*5 末とし毎服1.5~2.0,1日3服,棗湯または温湯で服す。あるいは粳米飲(玄米の重湯)で服してもよい。あるいは煎用するのもよい。なお略解説での項では、末となし毎服2.0~3.0棗湯または温湯,または玄米の重湯にて服す。やむを得ざれば煎用す。
*6 末を2g宛2回,空服時に微温湯にほんの少し食塩を入れて飲ませる。
*7 左末とし毎服2.0を温湯または玄米の重湯にて服す。1日3回。
*8 左の割合で混合散剤とし1回2.0~3.0を棗湯で服用。
*9 常煎法。
*10 以上を細末とし,1日2.5宛1日3回服用する。
〔効能又は効果〕 やせて顔色が悪く,食欲がなく下痢が続く傾向のあるものの次の諸症:食欲不振,慢性下痢,病後の体力低下,疲労倦怠
〔解説〕 和剤局方
四君子湯の去加方である。四君子湯と用法は変わらず,胃腸が弱く食欲不振で嘔吐下痢の症状があるものに用いるが,発熱,悪寒のないことが大切である。散は温湯,または玄米の重湯,または大棗の煎汁で服用する。
注1 平素胃腸虚弱にして食が進まず,泄瀉しやすいもの。また熱がなくて疲労しやすく食欲不振のもの,および大病後に疲労がはなはだしく食欲欠損のもの等に用いられる。
注2 平素胃腸虚弱にして食が進まず,泄瀉しやすいもの。また熱がなくて疲労しやすく食欲不振のもの,および大病後に疲労がはなはだしく食欲欠損のもの等に用いられる。
注3 腸胃虚弱で,少しのことにも下痢しやすく,食欲なく,脈腹ともに軟弱で,貧血し,疲れやすく,冷え症である。水瀉性下痢のものが多く,一日2~3回ほど下痢し,食事が胃に入るとすぐ下痢するというものもある。すこしく腹満,腹鳴りがあり,ガスがたまるが,腹痛はほとんどともなわない。
勿誤方函口訣には,「此方ハ脾胃ノ弱キ人,食事進マズ,泄瀉シ易キモノヲ治ス。故ニ半井家(室町時代よりの宮廷医)ニテハ平素脾胃ノ至ツテ虚弱ナル人,動モスレバ腹ノ下ルト云フモノニ常用スト云フ」とあり,医方口訣集には,「予常ニ之ヲ用フル口訣三ツアリ。脾胃虚弱ノ人,別ニ発熱悪寒ノ候ナク, 但ダ労倦不食ノ証ヲ見ハスモノ,之ヲ与フ其ノ一ナリ。大病ノ後脾胃ヲ保養セント欲スルノ時,之ヲ与フ其ノ二ナリ。脾胃虚シテ常ニ瀉シテ易キ者ニ之ヲ投ズ,其ノ三ナリ。半井家日用ノ薬ナリ」とある。
注4 体質も胃腸も虚弱で食欲がなくて下痢するもの,寝ているほどではないが身体がだるく1日に2~3回下痢するもの,慢性の下痢で真武湯を用いても効のないときなど。
※*6の空服時は、空腹時の誤植?
【一般用漢方製剤承認基準】
参苓白朮散
〔成分・分量〕
人参1.5-3、山薬1.2-4、白朮1.5-4、茯苓1.5-4、薏苡仁0.8-8、扁豆1-4、蓮肉0.8-4、桔梗0.8-2.5、縮砂0.8-2、甘草0.8-2
〔用法・用量〕
(1)散:1回1.5-2g 1日3回
(2)湯
〔効能・効果〕
体力虚弱で、胃腸が弱く、痩せて顔色が悪く、食欲がなく下痢が続く傾向があるものの次の諸症:
食欲不振、慢性下痢、病後の体力低下、疲労倦怠、消化不良、慢性胃腸炎
【添付文書等に記載すべき事項】
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)
1.次の人は服用しないこと
生後3ヵ月未満の乳児。
〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕
相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)高齢者。
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
(4)次の症状のある人。
むくみ
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
(5)次の診断を受けた人。
高血圧、心臓病、腎臓病
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
症状の名称 | 症状 |
偽アルドステロン症、 ミオパチー | 手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。 |
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
3.1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬
剤師又は登録販売者に相談すること
4.長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
〔用法及び用量に関連する注意として、用法及び用量の項目に続けて以下を記載すること。〕
(1)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。
〔小児の用法及び用量がある場合に記載すること。〕
(2)〔小児の用法がある場合、剤形により、次に該当する場合には、そのいずれかを記載す
ること。〕
1)3歳以上の幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく
注意すること。
〔5歳未満の幼児の用法がある錠剤・丸剤の場合に記載すること。〕
2)幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。
〔3歳未満の用法及び用量を有する丸剤の場合に記載すること。〕
3)1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にの
み服用させること。
〔カプセル剤及び錠剤・丸剤以外の製剤の場合に記載すること。なお、生後3ヵ月未満の用法がある製剤の場合、「生後3ヵ月未満の乳児」を してはいけないこと に記載し、用法及び用量欄には記載しないこと。〕
保管及び取扱い上の注意
(1) 直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること。
〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕
(2)小児の手の届かない所に保管すること。
(3)他の容器に入れ替えないこと。(誤用の原因になったり品質が変わる。)
〔容器等の個々に至適表示がなされていて、誤用のおそれのない場合には記載しなくてもよい。〕
【外部の容器又は外部の被包に記載すべき事項】
注意
1.次の人は服用しないこと
生後3ヵ月未満の乳児。
〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕
2.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)高齢者。
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g
以上)含有する製剤に記載すること。〕
(4)次の症状のある人。
むくみ
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
(5)次の診断を受けた人。
高血圧、心臓病、腎臓病
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
2´.服用が適さない場合があるので、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
〔2.の項目の記載に際し、十分な記載スペースがない場合には2´.を記載すること。〕
3.服用に際しては、説明文書をよく読むこと
4.直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること
〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕