愛新覚羅 啓天 愛新覚羅 恒章
文苑刊
p.32
(別名:
《太平恵民和剤局方》
[成分]:柴胡3(6)g、当帰3~4(6)g、芍薬3~4(白芍6)g、茯苓3(6)g、白朮3(6)g、甘草1.5~2(炙甘草3)g、生姜1~2(焼生姜3)g、薄荷1(1)g、牡丹皮2(3)g、山梔子2(炒山梔3)g、地黄3~4(熟地黄6)g、川芎3~4(6)g
[用法]:湯剤とする。1日1剤で、1日量を3回に分服する。
[効能]:疏肝清熱、養血健脾
[主治]:肝鬱化熱、血虚脾弱
[症状]:頭痛、目赤、顔赤、口渇、怒りやすい、煩躁、疲れ、立ち眩み、皮膚の乾燥、月応不順、経期或いは月経後期の腹痛など。舌色が淡、舌苔が薄白、脈が弦虚。
[説明]:
本方は疏肝清熱と養血健脾の効能を持っており、肝鬱化熱と血虚脾弱の病気を治療することができる。
本方は加味逍遙散と四物湯の合方である。
本方に含まれている加味逍遙散(柴胡、当帰、白芍、茯苓、白朮、炙甘草、生姜、薄荷、牡丹皮、山梔子)は疏肝清熱し養血健脾し、四物湯(熟地黄、当帰、白芍、川芎)は補血活血する。加味逍遙散でも四物湯でも当帰と白芍がある。
本方は白朮を蒼朮に替えても厚生労働省に許可されている。本方は'74年厚生省が承認したものより、当帰を3gから3~4gに、芍薬を3gから3~4gに、川芎を3gから3~4gに、地黄を3gから3~4gに、乾生姜1gを生姜1~2gに変え、方剤名を加味逍遙散合四物湯から加味逍遙散加川芎地黄に変えている。また、白朮を蒼朮に替えても許可することが増やされている。本方は医療用漢方方剤と保険適用薬でもある。
日本と中国の同名方剤を比べると、中国体使用されている加味逍遙散加川芎地黄は薄荷以外の生薬の薬量が多いので総合的に効能が強い。
臨床応用は徐佩芳:丹梔逍遙散合四物湯治療難性蕁麻疹28例、泰山医学院学報1991 13(4)。
肝鬱化熱と血虚脾弱の型に属するうつ病、不眠症、自律神経失調症、メニエール病、神経症、乳腺小葉増殖、月経前期緊張症、更年期障害、肝炎、肝斑、骨盤内炎症性疾患、貧血、特異性血小板減少症、蕁麻疹などの治療には本方を参考とすることができる。
『薬局製剤 漢方212方の使い方』 第4版
埴岡 博・滝野 行亮 共著
薬業時報社 刊
K25.
出典
浅田宗伯先生(1815~1894)の著物
構成
四物湯は当帰,芍薬,川芎,地黄で構成されている。加味逍遙散の中にはすでに当帰,芍薬があるので,2方の合方といっても,単に川芎,地黄を加味するだけでよい。皮膚病に四物湯が効くことは黄解散との合方の温清飲や,当帰飲子などでよく理解される。加味逍遙散もまた地骨皮,荊芥などを加味して鵞掌風(進行性指掌角皮症)などに応用されている。
目標
加味逍遙散と言えばただちち神経質な婦人を連想する。このような虚証の婦人あるいは男子でも悪液質の人の皮膚病,ことに面疱,肝斑によく用いられる。
湿疹一般にも用いられるが,急性のものではなく亜急性または慢性の皮膚炎で滲出が少なく結痂も作らず,乾燥性体rかゆみのはげしいものに良い。
また,化粧かぶれにつづく再発性顔面皮膚炎や,その後のリール氏黒皮症にも奏効する。ただ痩せ型の栄養のわるい人という条件と,すくなくとも1年以上の長期間にわたっての服薬を必要とすることを忘れてはならない。
応用
(1) 肝斑,リール黒皮症,にきび,雀斑。
(2) 女子顔面再発性皮膚炎,慢性湿疹。
(3) 進行性指掌角皮症。
不眠症,不眠症に随伴する驚悸症,心悸亢進,気鬱症,胃障害,神経症。
留意点
◎にきびに当帰芍薬散加薏苡仁,桂枝茯苓丸加薏苡仁が常識であるが,これらが効かない場合,本方で奏効する場合が多い。
◎甘いものが好き,水分をよく飲む,という人には本方が使われる機会が多い。どちらも禁止することが治る早道である。
◎地黄は胃障害や,じんましんの原因になることが報告されているが,本方に組み込まれた場合はあまりその例は聞かない。もしも,そのようなことがあれば本方の証でないことの証明でもある。
文献1.浅田宗伯・勿誤薬室方函口訣(明11)46丁オ
2.大塚敬節ら・漢方診療の実際(昭29)P.275~276
3.細野史太ら・漢方治療の方証吟味(昭53)P.418,576,582,597,612,618,636,651
K25 加味逍遙散合四物湯
〔成分・分量〕
当帰 3.0
芍薬 3.0
柴胡 3.0
茯苓 3.0
白朮 3.0
川芎 3.0
地黄 3.0
甘草 1.5
牡丹皮 2.0
山梔子 2.0
生姜(干) 1.0
薄荷 1.0
以上12味 28.5
カット。500→250煎
〔効能・効果〕
皮膚が枯燥し,色つやの悪い体質虚弱な婦人で胃腸障害はなく,肩がこり,疲れやすく精耳;安などの精神神経症状ときに便秘の傾向のある次の諸症:冷え症,虚弱体質,月経不順,月経困難,更年期障害,血の道症,湿疹,しみ
〔ひとこと〕
●遍身に疥癬のような皮膚炎を起し,とても痒いものを治すという(浅田口訣)
●甘草は炙る。
『改訂 一般用漢方処方の手引き』
監修 財団法人 日本公定書協会
編集 日本漢方生薬製剤協会
加味逍遙散加川芎地黄(加味逍遙散合四物湯)
(かみしょうようさんかせんきゅうじおう
(かみしょうようさんごうしもつとう))
成分・分量
当帰3~4,芍薬3~4,白朮3(蒼朮も可),茯苓3,柴胡3,川芎3~4,地黄3~4,甘草1.5~2,牡丹皮2,山梔子2,生姜1~2,薄荷葉1
用法・用量
湯
効能・効果
体力中等度以下で,皮膚があれてかさかさし,ときに色つやが悪く,胃腸障害はなく,肩がこり,疲れやすく精神不安やいらだちなどの精神神経症状,ときにかゆみ,便秘の傾向のあるものの次の諸症:湿疹・皮膚炎,しみ,冷え症,虚弱体質,月経不順,月経困難,更年期障害,血の道症注)
胃腸が虚弱なものの次の諸症:神経症,不眠症
«備考»
注) 血の道症とは,月経,妊娠,出産,産後,更年期など女性のホルモン変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【注)表記については,効能・効果欄に記載するのではなく,<効能・効果に関連する注意>として記載する。
原典 本朝経験方
出典
解説
加味逍遙散と四物湯を合方した処方である。加味逍遙散に川芎と地黄を加えた処方で,主に婦人の頑固な皮膚病に用いられる。胃腸虚弱で下痢しやすいもの,本方を服用して食欲減退するものには用いてはならない。
生薬名 | 当帰 | 芍薬 | 朮 | 白朮 | 茯苓 | 柴胡 | 川芎 | 地黄 | 熟地黄 | 甘草 | 牡丹皮 | 丹皮 | 山梔 | 山梔子 | 梔子 | 乾生姜 | 生姜 | 乾姜 | 薄荷葉 | 薄荷 | 用法・用量 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
厚生省内規 加味逍遙散 | 3 | 3 | 3 | - | 3 | 3 | - | - | - | 1.5~2 | 2 | - | - | 2 | - | 1 | - | - | 1 | - | *1 | |
厚生省内規 四物湯 | 3~4 | 3~4 | - | - | - | - | 3~4 | 3~4 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | *2 | |
処方分量集 | 3 | 3 | - | 3 | 3 | 3 | 3 | - | 3 | 2 | 2 | - | - | - | 2 | 1 | - | - | - | 1 | ||
診療の実際 | 注1 | 3 | 3 | 3 | - | 3 | 3 | - | - | - | 1.5 | 2 | - | - | - | 2 | - | 2 | - | - | 1 | *3 |
3 | 3 | - | - | - | - | 3 | - | 3 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | |||
診療医典 | 注2 | 3 | 3 | - | 3 | 3 | 3 | - | - | - | 2 | 2 | - | - | - | 2 | 1 | - | - | - | 1 | *4 |
3 | 3 | - | - | - | - | 3 | 3 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | |||
症候別治療 | 3 | 3 | 3 | - | 3 | 3 | 3 | 3 | - | 1.5 | 2 | - | - | - | 2 | - | 2 | - | - | 1 | *5 | |
処方解説 | 注3 | 3 | 3 | - | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | - | 1.5 | - | 2 | 2 | - | - | 1 | - | - | 1 | - | *6 |
後世要方解説 | 注4 | 3 | 3 | - | 3 | 3 | 3 | - | - | - | 1.5 | 2 | - | - | 2 | - | - | - | 1.5 | - | 1 | *7 |
4 | 4 | - | - | - | - | 4 | - | 4 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | |||
漢方百話 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
応用の実際 | 注5 | 3 | 3 | 3 | - | 3 | 3 | - | - | - | 2 | 2 | - | - | - | 2 | 2 | - | - | - | 1 | *8 |
4 | 4 | - | - | - | - | 4 | 4 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | |||
明解処方 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
改訂処方集 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
漢方入門講座 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
漢方医学 | 注6 | 3 | 3 | - | 3 | 3 | 3 | 0 | 0 | - | 2 | 2 | - | - | - | 2 | - | 2 | - | - | 1 | *9 |
精撰百八方 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
古方要方解説 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ||
成人病の漢方療法 | 注7 | 3 | 3 | 3 | - | 3 | 3 | 0 | 0 | - | 2 | 2 | - | - | - | 2 | - | 1 | - | - | 1 | *10 |
〔注〕 合方の場合は数量の多い方を取る。たとえば3~4では4。
*1 漢方製剤等(一般用医薬品)の取り扱いについて(その一)記載。
*2 漢方製剤等(一般用医薬品)の取り扱いについて(その一)記載。
*3 加味逍遙散(上段)と四物湯(下段)の合方。
*4 加味逍遙散(上段)と四物湯(下段)の合方。
*5 加味逍遙散に川芎,地黄各3を加える。
*6 加味逍遙散に四物湯の合方。すなわち川芎と地黄を各3加える。
*7 加味逍遙散(上段)に四物湯(下段)を合方。
*8 加味逍遙散(上段),四物湯(下段)を合して。
*9 加味逍遙散加地黄川芎。
*10 加味逍遙散。症状により地黄・川芎を加味する。
注1 湿疹:虚証の婦人に多く見られる慢性湿疹で,貧血の傾向があり、発疹の状態は滲出液が少なく結痂を作らず,乾燥して瘙痒を訴えるものによい。
面疱:この方も貧血性,あるいは悪液質性の人によく用いられる。
注2 五十肩(肩関節周囲炎):夜間,床に入ると,手がだるく痛み,あるいは蒲団に入れていると煩熱し,蒲団から出すと冷えて痛み,手のおきどころがなく,安眠のできないものに用いる。婦人に多くみられる。
湿疹:虚弱の婦人で,貧血気味,慢性化し,分泌物も少なく,乾燥性で痒みを覚えるというものには本方がよい。
肝斑(しみ):虚弱貧血性の婦人で,更年期近くになって現われたものに本方で快方に向うものがある。
鞏皮症:虚証の婦人に発したもので,内分泌障害や神経症状のあるものに長期に服用させるとよいことがある。
注3 頑固な婦人病,湿疹には四物湯の合方,すなわち川芎と地黄を各3.0加える。
注4 婦人の皮膚病で諸薬の応じないものに,四物湯を合方してよいことがある。
注5 加味逍遙散は花物湯と合して湿疹などの皮膚病に用いられる。
注6 加味逍遙散加地黄川芎として記載
五十肩:注2の五十肩と同文。
肝斑(しみ).月経不順,疲労惓怠,肩こり,頭痛などがあって大便の快通しないものによい。地黄,川芎を加えてよいことがある。
黒皮症:この方の効くものがある。
注7 加味逍遙散:皮膚の病気,貧血ぎみの足腰が冷える虚弱体質の婦人で,湿疹が慢性化して乾燥し,痒みのあるものに用いる。腹診すると,軽い胸脇苦満を認めることがある。本方は肝機能の障害で発生する肝斑にもよく用いられ,また症状により,地黄,川芎,荊芥,地骨皮などを加える。足腰が冷える虚弱タイプの婦人の慢性蕁麻疹に用いられる。症状により,地黄,川芎を加味する。
『漢方処方・方意集』 仁池米敦著 たにぐち書店刊
p.62 加味逍遙散合四物湯
[薬局製剤] 当帰3 芍薬3 柴胡3 茯苓3 白朮3 川芎3 地黄3 牡丹皮2 山梔子2 甘草1.5 生姜1 薄荷1 以上の切断又は粉 以上の切断又は粉砕した生薬をとり、1包として製する。
«経験方» 当帰3 芍薬3 柴胡3 茯苓3 白朮3 川芎3 熟地黄3 牡丹皮2 山梔子2 甘草1.5 乾生姜1 薄荷葉1 葉荷葉以外を煎じ、煎じ終わる数分前に薄荷葉を加え煎じて服用する。
【方意】血と津液を補って瘀血と風邪と虚熱を除き、肝胆と脾胃を調えて、血と気の行りを良くし上逆した気を降ろし精神を安定し、血の道や皮膚病などに用いる方。
【適応】
[原文訳]«勿誤薬室方函口訣»
○男子や婦人が、
【添付文書等に記載すべき事項】
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)
1.次の人は服用しないこと
生後3ヵ月未満の乳児。
〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕
相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
(4)胃腸の弱い人。
(5)高齢者。
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以
上)含有する製剤に記載すること。〕
(6)今まで薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(7)次の症状のある人。
むくみ
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以
上)含有する製剤に記載すること。〕
(8)次の診断を受けた人。
高血圧、心臓病、腎臓病
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以
上)含有する製剤に記載すること。〕
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
関係部位 | 症状 |
皮膚 | 発疹・発赤、かゆみ |
消化器 | 吐き気 ・嘔吐、食欲不振、胃部 不快感、腹痛 |
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
症状の名称 | 症状 |
偽アルドステロン症、 ミオパチー |
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。 |
含有する製剤に記載すること。〕
3.服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
下痢
4.1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用 を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
5.長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
〔効能又は効果に関連する注意として、効能又は効果の項目に続けて以下を記載すること。〕
血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れ る精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
〔用法及び用量に関連する注意として、用法及び用量の項目に続けて以下を記載すること。〕
(1) 小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。
〔小児の用法及び用量がある場合に記載すること。〕
(2)〔小児の用法がある場合、剤形により、次に該当する場合には、そのいずれかを記載すること。〕
1)3歳以上の幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。
〔5歳未満の幼児の用法がある錠剤・丸剤の場合に記載すること。〕
2)幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。
〔3歳未満の用法及び用量を有する丸剤の場合に記載すること。〕
3)1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ
服用させること。
〔カプセル剤及び錠剤・丸剤以外の製剤の場合に記載すること。なお、生後3ヵ月未満の用法がある製剤の場合、「生後3ヵ月未満の乳児」を してはいけないこと に記載し、用法及び用量欄には記載しないこと。〕
保管及び取扱い上の注意
(1)直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること。
〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕
(2)小児の手の届かない所に保管すること。
(3)他の容器に入れ替えないこと。(誤用の原因になったり品質が変わる。)
〔容器等の個々に至適表示がなされていて、誤用のおそれのない場合には記載しなくてもよい。〕
【外部の容器又は外部の被包に記載すべき事項】
注意
1.次の人は服用しないこと
(1)生後3ヵ月未満の乳児。
〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕
2.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
(4)胃腸が弱く下痢しやすい人。
(5)高齢者。
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以 上)含有する製剤に記載すること。〕
(6)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(7)次の症状のある人。
むく み
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以 上)含有する製剤に記載すること。〕
(8)次の診断を受けた人。
高血圧、心臓病、腎臓病
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以 上)含有する製剤に記載すること。〕
2´.服用が適さない場合があるので、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること 〔2.の項目の記載に際し、十分な記載スペースがない場合には2´.を記載すること。〕
4.服用に際しては、説明文書をよく読むこと
5.直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること
〔( )内は必要とする場合に記載すること。
〔効能又は効果に関連する注意として、効能又は効果の項目に続けて以下を記載すること。〕
血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる
精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。