健康情報: 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう) の 効能・効果 と 副作用

2012年11月13日火曜日

三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう) の 効能・効果 と 副作用

漢方診療の實際』 大塚敬節 矢数道明 清水藤太郎共著 南山堂刊

三黄瀉心湯
本方は所謂のぼせ気味で、顔面は潮紅し、気分がいらいらして落付かず、脈に力があって、便秘の傾向のある場合に用いる。腹診するに表面は柔軟であっても、底力があり、心下部に痞えた気分を訴えることがある。
本方は大黄・黄芩・黄連の三味からなり、大黄は単に瀉下の効があるばかりでなく、黄芩・黄連と共に組む時は、炎症・充血を消散するの効がある。また黄芩と黄連と組む時は、心下部の痞塞感を開く働きがある。
脳 充血・脳溢血の発作直後、或は発作後日数を経たるものにも用いる機会が多い。喀血・吐血・衂血及びまれには子宮出血・痔出血にも用いる場合がある。また本 方は切創その他の出血で、驚き・不安の状態ある時に、頓服として用いて、その気分を落ち付け止血の効を発揮する。ただし出血が長びいて貧血が著しいもの、 脈の微弱なもの等に用いてはならない。
動脈硬化症・血圧亢進症等の診断を下されて、絶えず不安の気分に襲われ、或はそのために不眠に陥ったもの等に用いて良いことがある。その他皮膚病・眼病・癲癇・精神病、所謂血の道の上逆感、更年期症状・火傷等に広く応用される。
附 子瀉心湯は三黄瀉心湯に更に附子を加えた方剤であって、三黄瀉心湯證で悪寒するものを目的とする。古人の伝に曰う、「瀉心湯の證にして、但寝んと欲し、甚 しい時は、食事をしながら、或は薬を飲みつつ居眠るものがある。また手のさきが微冷する等の症がある。これには附子瀉心湯が良い」と、もって参考とすべき である。

『漢方精撰百八方』 
41.〔方名〕三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
〔出典〕金匱要略

〔処方〕大黄2.0~5.0 黄芩4.0 黄連4.0
     振り出しとして用いる場合には、三味各1.0を100ccの湯にて、三分間振り出し、一回に頓服する。 

〔目標〕証には、心気不足(精神不安)、心下痞し、之を按ずるに軟なる者、とある。 即ち、心下がつかえ、胃部膨満、停滞感があり、充血の状強く、上衝気味で、精神不安があり、心下部は軟で、舌苔黄色、便秘の傾向があり、吐血、衂血、その他の血証があり、脈が充実しているものに適用する。 〔かんどころ〕上衝、充血の状があり、心下がつかえた感じだが、按じてみると軟らかいもので、吐血、衂血等の血証があるものに広く用いられる。

〔応用〕
(1)脳充血、脳出血、動脈硬化症、血圧充進症等で、脈浮大、充実しているもので、目標に示す如き症状があるもの。
(2)吐血、衂血、喀血、その他の出血症で、精神不安があり、目標の如き症状のあるもの。振り出したものを冷服するとよい。
(3)歯痛、歯齦腫脹、口内炎等で、上衝、顔面紅潮するもの。
(4)痔の疼痛、出血にも用いられる。
(5)火傷後の発熱で目標の症状のあるもの。
(6)宿酔、又は車酔いで、上衝、顔面紅潮の傾向のあるものに、振り出しにして用いる。
(7)熱性黄疸で、全身黄なるものに茵蔯を加えて用いる。
(8)眼科疾患で、上衝があり、結膜炎等の充血症状著明なもの。

〔治験〕五十五才の農夫。体格中等、血圧少し高いが服薬をするほどではない。数日来、衂血があり、西洋医学的治療を受けているが止まらないという。手が空かなかったので、三黄瀉心湯を振り出しとして与え翌日往診する。三服の振り出しで、衂血は完全に止まっている。血圧降下剤を注射していて、血圧160~100凡らく衂血のあった当初は相当高かったと思われる。  衂血があって脳出血を防ぎ得た例は多い。年輩者の衂血は、高血圧を一応考慮すべきである。この際、瀉心湯が用いられることが多い。   伊藤清夫

漢方薬の実際知識』 東丈夫・村上光太郎著 東洋経済新報社 刊
10 瀉心湯類(しゃしんとうるい)
瀉心湯類は、黄連(おうれん)、黄芩(おうごん)を主薬とし、心下痞硬(前出、腹診の項参照)および心下痞硬によって起こる各種の疾患を目標に用いられる。

2 三黄瀉心湯
〔大黄(だいおう)二、黄芩(おうごん)、黄連(おうれん)各一〕
こ れは、頓服の場合の分量で、本方を長く続けて服用する場合は、大黄、黄連、黄芩各三とする。本方は、本方は、少陽病の実証のものに用いら れ、充血性の上衝や心下部の痞塞感およびその上衝によって起こる精神不安などに用いられる。すなわち、のぼせ気味で顔面紅潮し、気分がいらいらしておちつ かない興奮状態のときに鎮静的に用いられる。また、心下部および頭部に充血、炎症があり、その上衝によって起こる刺激興奮症状(精神不安)に用いられる。 したがって、心悸亢進、血圧上昇、神経過敏などが起きるが、下半身には異常を認めないもの、頭痛、のぼせ、耳鳴り、精神不安、血圧亢進、心下痞、便秘、出 血(瘀血による出血ではないから血液は鮮やかな色を呈する)などを目標とする。本方は、一時的興奮状態の鎮静剤としても頓服に用いられる。なお、出血傾向 のある場合には冷服するほうが良い。
〔応用〕
つぎに示すような疾患に、三黄瀉心湯を呈するものが多い。
一 高血圧症、動脈硬化症、脳溢血、脳充血その他の循環器系疾患。
一 神経衰弱、ノイローゼ、ヒステリー、精神病、精神分裂症、発狂その他の精神、神経系疾患。
一 吐血、喀血、衂血、結膜出血、脳出血、皮下出血、子宮出血、代償性出血、痔出血、腸出血、膀胱出血、血尿症、外傷性出血その他の各種出血。
一 胃潰瘍、胃カタル、腸カタル、胃酸過多症その他の胃腸系疾患。
一 血の道、更年期障害その他の婦人科系疾患。
一 結膜炎、網膜炎、虹彩炎、眼瞼炎その他の眼科疾患。
一 じん麻疹、皮膚掻痒症その他の皮膚疾患。
一 そのほか、歯齦腫痛、歯齦出血、打撲、火傷、舌炎、口内炎、小児麻痺、宿酔、薬物中毒など。


《資料》よりよい漢方治療のために 増補改訂版 重要漢方処方解説口訣集』 中日漢方研究会
30.三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう) 金匱要略
大黄1.0 黄芩1.0 黄連1.0 泡剤となす場合はこれに熱湯100ccを加え3分間煮沸し滓を去り頓服す。

(金匱要略)
心気不足,吐血,衂血,本方主之(吐衂)
婦人吐涎沫,医反下之,心下即痞,当先治其吐涎沫,小青竜湯主之,涎沫止,乃治痞,本方主之(婦人雑病)

現代漢方治療の指針〉 薬学の友社
 のぼせて精神不安があり,胃部がつかえて便秘がひどいもの。充血,出血の傾向を伴なうこともあるが,この場合血液の色は鮮紅色である。
 本方は常習便秘に特に繁用され,服用後8乃至10時間で快便を得る。但し人により効果の差異があるから適宜用量を加減するとよい。本方でもなお便通がない時は更に大黄を加える。しかしみぞおちが硬く張ってい場合はむしろ大柴胡湯を用いるべきである。本方を服用後腹痛もしくは下痢の甚だしい場合は桂枝茯苓丸,当帰芍薬散,黄連解毒湯,半夏瀉心湯,小建中湯,柴胡桂枝湯,小柴胡湯などに転方するとよい。本方はまた動脈硬化症,高血圧にしばしば用いられ神経の興奮状態を鎮静して安眠を種に血圧を降下させるが,その作用は一過性であるから大柴胡湯,柴胡加竜骨牡蛎湯,防風通聖散などと併用した方がよい。


漢方処方解説シリーズ〉 今西伊一郎先生
 本方が対象になるものは赤ら顔のいわゆる卒中体質で,いつも気分がイライラして落ちつかず,おこりやすく精神興奮のため,不眠の傾向がある常習便秘のものに繁用され仲いる。本方が適応する便秘は硬便や宿便で,便秘とともに胃部が緊くつかえると訴える。こんな自覚のある顧客がよく店頭で,胃拡張や消化不良と自己判断して胃腸薬を指名することが多い。顔面紅潮や充血の傾向があるもので胃部のつかえと便秘を訴えるものには本方が奏効する。わずかなことに神経が興奮しておこりっぽいもので目標欄記載の症候群ある高血圧,動脈硬化に繁用され,神経の鎮静とともに,血圧を徐々に降下させるので,漢方の降圧剤として,また睡眠剤として応用されている。本方は諸種の出血過多症にしばしば用いられるが,本方が適応する出血は,比較的に量が多い。貧血の徴候と認めないもの(便秘がひどい)が対象になる。(後略)


漢方処方応用の実際〉 山田 光胤先生
○のぼせ気味で,顔面は紅潮し,たいていは脈の緊張がよゆ、腹部は表面は柔軟であっても底に力があり,便秘ぎみの人が,つぎのような症状を呈するものである。
○気分がいらいらして落ちつかず,精神不安や不眠があって,みぞおちに食物が痞え,腹診すると心下濡で,上腹部が表面は柔軟であるが底のの方に抵抗がある。
○上腹部が痛み,心下部一帯が膨満して固く張り,圧痛がある。
○頭痛,耳鳴,血圧亢進がある。
○吐血,衂血,下血,潜出血などの諸出血。
○本方を,吐血や喀血に用いるときは,冷服するのがよい。温服によって症状が増悪することもあるといわれるからである。


漢方治療の実際〉 大塚 敬節先生
(腹証奇覧)○三黄瀉心湯は,心気不定,心下痞するものを治する。不定は心中が何となく落ちつかないで,どかどかし,胸がふさがりおどるようにおぼえ,ここを按じてみると却って思ったほどにはおどらないものである。また血気に熱を帯びているというのが目標で,吐血,衂血,痔疾,下血,便血,狂乱等の証がある。これは心気不定によるのである。要するに心下痞,心中煩悸して不安なものが,腹証の準拠である。


漢方診療の実際〉 大塚,矢数,清水 三先生
 本方は所謂のぼせ気味で,顔面潮紅し,気分がいらいらして落付かず,脈に力があって便秘の傾向のある場合に用いる。腹診するに表面は柔軟であっても,底力があり,心下部に痞えた気分を訴えることがある。本方は大黄,黄芩,黄連の三味からなり,大黄は単に瀉下の効があるばかりでなく,黄芩,黄連と共に組む時は,炎症,充血を消散するの効がある。また黄芩と黄連と組む時は,心下部の痞塞感を開く働きがある。脳充血,脳溢血の発作直後,或は発作後日数を経たるものにも用いる機会が多い。喀血,吐血,衂血及びまれには子宮出血,痔出血にも用いる場合がある。また本方は切創その他の出血で,驚き,不安の状態ある時に,頓服として用いて,その気分を落ち付け止血の効を発揮する。ただし出血が著しいもの, 脈の微弱なもの等には用いてはならない。動脈硬化症,血圧亢進症等の診断を下されて,絶えず不安の気分に襲われ,或はそのために不眠に陥ったもの等に用いて良いことがある。その他皮膚病,眼病,癲癇,精神病,所謂血の道の上逆感,更年期症状,火傷等に広く応用される。

漢方入門講座〉 竜野 一雄先生
 (構成) 黄連,黄芩ともに胸脇心下の鬱熱を瀉すが,黄連は気上衝煩躁を主治し,黄芩は血熱性主治する。大黄は実熱を瀉し順気の能がある。三者相俟って心下の鬱熱を解し,充血の上衝を機序下に誘導する。
 運用 心下部の痞塞感,充血性の上衝,精神不安を治す。
 これが同じ度合に組合され仲いるとは限らず,或ものは強く或るものは弱く現われることが多いが些細に観察すれば三症状の傾向が認められるものだ。「婦人涎沫を吐す。医反って之を下し,心下即ち痞す。当に先づその涎沫を吐するを治すべし小青竜湯之を主る。涎沫止み乃ち痞を治す瀉心湯之を主る。」(金匱要略婦人雑病)は心下部が自覚的につかえる感じに使う場合である。臨床的にはこの肉体的な意味を精神的な意味にとって運用するが,肉体的な意味では胸元が痞えることを主症状にする胃酸過多症,胃潰瘍,宿酔,などに,精神的な胸元に気が痞えて晴れやらず,とつおいつ思案に暮れたり,気分が統一されぬから気分が落ち付かず,或いはいらいらし,或は不安の気分にかられ,或は決断力なくいろいろと取捨に迷い,或は気が散り易く観念逃走し,年中医者を取替えたり,あれこれの治療を手当り次第に用いたり,気がむらで迷いが多い。之を心気不定とも心気不足とも表現する。「心気不足,吐血衂血す。亦霍乱を治す」(同書吐衂)がそれで,心気不足と共に充血性の上衝があるから興奮し易く,直ぐにかっとなり,併かもそれが永続きしない。所謂お天気屋である。必ずしも怒るとは限らず,或は泣き,或は笑う。泣き中風とか笑い中風とかいう感動性の強いものにも本方はしばしば使うが,いずれの場合にも顔面は紅潮充血する傾きが強い。顔面紅潮,のぼせ感があり,脉大,便秘勝ちものもで高血圧症,動脈硬化症,脳溢血,脳充血,癲癇,発狂,打撲,火傷,耳鳴,眩暈,肩凝,歯痛,酒渣鼻(結膜炎,眼瞼炎,網膜炎,翼状贅片,虹彩炎)皮膚病(のぼせが強く局所が乾燥充血性のもの)などに運用される。また神経症状が強く何事もなきに眼を閉じたり口をゆがめたりするような唖どもりにも用いた例がある。

 運用 2. 各種の充血性出血に用いる。
 吐血,喀血,鼻血,歯齦出血,眼底出血,脳溢血,結膜出血,子宮出血,痔出血,皮下出血,外傷等によい。矢張り脈大きく出血に対して不安がる傾向がある。各種出血のうち,充血性のものは麻黄湯が鼻血を,白脳翁湯が下血を治す位で,他は殆ど瀉心湯を使う。他の止血剤は鬱血性の血液性状に変化があって出血する場合に使うものを常とする。


漢方処方解説〉 矢数 道明先生
 少陽部に属する薬方である。心臓部および頭腔内外に充血,炎症があって,その刺激興奮症状として心尖搏動の亢進,血圧上昇,神経過敏等が起こるのである。本方の目標は実証に属し,いわゆるのぼせ気味で,気分がいらいらして落ちつかず,脈に力があって,便秘の傾向があり,驚きやすく不安状を呈するものである。腹は心下部に痞えがあり,表面は柔軟で底に力がある。脈は浮で大きく,数のことが多い。本方証の出血は鮮赤色で瘀血による暗紫色でないのが特徴である。本方証には心下部に痞塞感があり,また充血性炎症性の上衝や精神の不安がある。


餐英館療治雑話〉 目黒 道琢先生
 此の方は心下痞して,大便秘し,上気するを目的とす。竝びに一切上焦体部以上に蓄熱あり。或は口舌瘡を生じ,或は逆上して眼赤き者,皆大便秘を目的とすべし。亦痔疾,肛門腫痛し,鮮血を下す者に必ず効ありと局方に見えたり。鮮血の鮮の字が眼目なり。鮮血とは真赤なる色よき血なり。すべての血症,色のあんたん(うすぐろい)なるは寒なり。鮮なるは熱なり。吐血の症,世医此の方を用ゆるを知れども下血の症此の方を用ゆることを知らず。亦謙斎の訣に辛熱厚味を過食し,足脛痛むに効ありと,知らずんば有るべからず。


類聚方広義〉 尾台 榕堂先生
 中風卒倒して人事を省せず,身熱牙関緊急,脈洪大或は鼾睡大息し,頻々として欠伸する者,及び省めて後偏枯(半身不随)癱瘓(運動麻痺)不逐(麻痺)緘黙不語(言語障害)口眼喎斜(顔面神経麻痺)言語蹇渋,流涎泣笑し,或は神思恍惚として機転木偶人(人形)の如き者は此方に宜し。○能く宿醒(二日酔)を解すること甚だ妙。
○酒客鬱熱,下血すろ報腸痔腫痛下血する者,痘瘡,熱気熾盛にして,七孔出血する者。産前後,血暈鬱冒し或は狂の如き者。眼目焮痛,赤脈怒張し,熱酔えるが如き者。う歯(虫歯)疼痛,歯縫(歯根)出血,口舌腐爛(口内炎),脣風(口唇腫痒する病,口唇ヘルペス),走馬疳(水癌),喉痺(アンギナ,扁桃炎)焮熱腫痛し,重舌(舌下腺嚢腫),痰胞(舌下の腫れ物),語言する能はざる者,此の二症は鈹針(三稜鍼)を以て横割し,悪血を去り,瘀液を取るを佳と為す。
 ○癰疔内攻,胸膈寃熱(熱にしいたげられ)妄語し,昼夜牀に就か男置る者。以上の諸症にして心下痞,生中煩悸の症あるや,瀉心湯を用ゆれば其の効響が如し。



漢方と漢薬〉 第5巻第10号・第12号
瀉心湯について    大塚敬節先生



(1) 1餐英館療治雑話に曰く
 三黄瀉心湯此の方は心下痞して,大便秘し,上気するを目的とす。竝びに一切上焦体部以上に蓄熱あり。或は口舌瘡を生じ,或は逆上して眼赤き者,皆大便秘を目的とすべ し。亦痔疾,肛門腫痛し,鮮血を下す者に必ず効ありと局方に見えたり。鮮血の鮮の字が眼目なり。鮮血とは真赤なる色よき血なり。すべての血症,色のあんた ん(うすぐろい)なるは寒なり。鮮なるは熱なり。吐血の症,世医此の方を用ゆるを知れども下血の症此の方を用ゆることを知らず。亦謙斎の訣に辛熱厚味を過 食し,足脛痛むに効ありと,知らずんば有るべからず。


 ※癱瘓 (タンタン)
癱瘓風ともいう。四肢の運動麻痺がみられる病証。 肝腎虧虚・気血不足で風・寒・湿・熱・痰・瘀などの病邪が経絡を侵襲して発生することが多い。

※ 緘黙(カンモク)
 口を閉じてものを言わないこと

※走馬疳
壞疽性口炎 gangrenous stomatiti
cancrum oris

※水癌(すいがん)
 栄養状態のひどく悪いときに化膿菌と腐敗菌との混合感染によって起こる重症の口内炎。歯肉や口角から壊疽(えそ)に陥る。近年はまれ。壊疽性口内炎。ノーマ。