健康情報: 当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう) の 効能・効果 と 副作用

2012年8月6日月曜日

当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう) の 効能・効果 と 副作用

漢方診療の實際』 大塚敬節 矢数道明 清水藤太郎共著 南山堂刊

当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)
当帰 桂枝 芍薬 木通 各三・ 細辛 甘草各二・ 大棗五・

当帰四逆湯は当帰建中湯の加減方ともみるべきもので、手足が冷えて、脈が細小であるものを目標として用いる。腹部は虚満の状を呈して腹表には抵抗がある が、底に力なく、腹直筋は拘急していることが多い。また手足が冷えると腹にガスがたまって痛むもの、即ち古人の所謂疝気腹のものに用いる。また脈が大弱 で、腹満・腹鳴して下痢するものに用いることがある。即ち太陰病の腹痛である。もし平素から慢性に裏に寒のある場合はこれに呉茱萸・生姜を加えて当帰四逆 加呉茱萸生姜湯として用いる。
当帰四逆湯は当帰建中湯の生姜の代わりに、木通と細辛とを加えたものと見なすことができるから、利水の効が顕著で殊に腹を温める効がある。本方は凍傷・坐骨神経痛・腸の疝痛・慢性腹膜炎・子宮脱・子宮及びその付属器からくる腹痛等に用いる。




漢方薬の実際知識』 東丈夫・村上光太郎著 東洋経済新報社 刊
6 建中湯類(けんちゅうとうるい)
建中湯類は、桂枝湯からの変方として考えることもできるが、桂枝湯は、おもに表虚を、建中湯類は、おもに裏虚にをつかさどるので項を改めた。
建中湯類は、体全体が虚しているが、特に中焦(腹部)が虚し、疲労を訴えるものである。腹直筋の拘攣や蠕動亢進などを認めるが、腹部をおさえると底力のないものに用いられる。また、虚弱体質者の体質改善薬としても繁用される。 
8 当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)  (傷寒論)
〔当帰(とうき)、桂枝(けいし)、芍薬(しゃくやく)、木通(もくつう)各三、細辛(さいしん)、甘草(かんぞう)各二、大棗(たいそう)五〕
本方は、桂枝湯の生姜を去って、当帰、細辛、木通を加えたもので、当帰建中湯の生姜のかわりに木通と細辛を加えたものとして考えられ(いずれ の場合も大棗は増量されている)、順気剤・駆瘀血剤・駆水剤(前出、気血水説の項参照)が配剤されている。したがって、腹部は虚満の状を呈し、冷えのため に気・血・水の正常な運行が行われなくなったものに用いられ、手足の冷え、腹痛、痛鳴、腰痛、月経不順、下痢などを目標とする。なお、当帰四逆湯は、寒冷 が裏位に向かい(四肢攣痛、下腹から腰背に向かう疼痛などをうったえる)、当帰芍薬散は、さらに裏位に近い(腹中拘攣などを訴える)ものである。


臨床応用 漢方処方解説』 矢数 道明著 創元社刊
105 当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)〔傷寒論〕
当帰・桂枝・芍薬・木通各三・〇 大棗五・〇 細辛・甘草・ 各二・〇

〔応用〕 虚証で冷え症で、身体の中心が冷え、寒冷のため気血の順行が妨げられ、表に邪気のあるものに用いる。
 熱性病の経過中に、誤って発汗が過ぎ、手足が冷えて脈が微弱となったとき、凍瘡(しもやけ)・坐骨神経痛・脱疽・レイノー病・皮膚病で鬱血チアノーゼを呈したもの、腸疝痛・腰痛・慢性腹膜炎・子宮脱出・子宮および附属器からくる腹痛、腰や臀部に冷たい風が通り抜けるようだと訴えるもの、冷えると腹が張り、ガスがたまり、下痢を起こしたり、止まったりするもの、曉方下痢するもの等に応用される。

〔目標〕 手足が冷え、脈細小を目標とする。腹証は全体に虚満の状を呈し、底に力なく、表面に緊張して腹直筋の拘急しているものが多い。手足が冷えると腹にガスがたまり、腹が張って痛むというものがある。
 また、脈が細小でなく、大きくて力がなく、腹満・腹鳴して下痢するものがある。これは太陰病(腸に寒冷があって起こる)の腹満である。
 もしも平素から慢性的に、体質的に裏(内部)に寒のあるものは、呉茱萸・生姜を加えることになる。

 〔方解〕 本方は桂枝湯の生姜を去って、当帰・細辛・木通を加えたものである。また見方をかえると、当帰建中湯の生姜のかわりに木通と細辛を加え大棗を増したものである。
 厥寒というのは、寒冷のために血行が妨げられ、邪気が外にあって手足が冷えるもので、本方はよく表の外部を除いて、血行を盛んにし、手足の寒冷を温めるものである。
 すなわち方中の当帰は血行をよくし、補血順血の働きがあり、桂枝はよく気を順らし、当帰に協力して血行を良くする。細辛は表の寒冷を温め、また中焦の冷気を散じて、胃口の水気を開き、毛細管の血行をよくし、木通は気血の停滞をよく通達し、かつ細辛に協力して胃口の水を導き利水の効がある。
 方中大棗は最も多いが、これは血行をよくさせる働きがあるようである。

〔加減〕もしその人、内に久寒ある者は、呉茱萸・生姜を加える。当帰四逆湯は表の寒冷を主とし、加呉茱萸生姜湯は下部の寒冷と表の寒冷に及ぶ。

〔主治〕
 傷寒論(厥陰病篇)に、「手足厥寒、脈細ニシテ絶セント欲スル者ハ、当帰四逆湯之ヲ主ル」とあり、
 また(不可下篇)に、「下利脈大ナル者ハ虚ナリ、強ク之ヲ下スヲ以テノ故ナリ、設シ脈浮革、爾ルニ因テ腸鳴ル者ハ、当帰四逆湯ニ属ス」とある。
 腹証奇覧には、「腹皮拘攣スルコト桂枝加芍薬湯、小建中湯ノ腹状ニ似タリ。且ツ左ノ臍傍天枢(臍ノ左右各一寸ノ部)ノ上下ニ攣痛スルモノアルコト、当帰芍薬湯、当帰建中湯ノ証ニ似タリ。右ノ少腹腰間ニ於テ結聚スル者アリ、手足冷エ脈細ニシテ力ナキモノ、当帰四逆湯ノ証トス」とあり、
 餐英館療治雑話には、「一切少腹痛ノ証ニ効アリ、宝鑑当帰四逆湯ノ類、附子ヲ用イ難キ疝痛ニ用テ効アリ。又頭痛脳戸冷エ、背悪寒スル証奇験アリ、此レ謙斎ノ訣ナリ。厥陰ノ頭痛ハ巓頂痛ミ、頭角ニ引キ手足冷ユ、此方効アリ、外ノ頭痛ニハ効ナシ」
 「此方証ハ熱手ニテ按セバグワグワト蛙鳴シ、又腹中或ハ左或ハ右ニ病人自ラ冷ユル場所ヲ覚エ、或ハ腰ヨリ足股ノ処、或ハ総体左足ニ冷エヲ覚ユル証ハ此方ヲ用ユル標準ナリ。カヨウノ症ハ持病ニナリ、五年、十年ノ久シキヲ歴テ愈エズ、時ニ発シ、時ニ止ミ、数年ノ病気トシテハ左ノミ形態起居モ衰エズ、生涯難儀スル者多シ」とある。



※餐英館療治雑話(さんえいかんりょうちざつわ):目黒道琢(めぐろどうたく)著
※ 巓頂痛(てんちょうつう):頭痛の一種。足厥陰肝経。



〔鑑別〕

白虎湯117(手足冷・汗出、煩渇、陽実証、脈滑、洪大)

○四逆散53(四肢冷・腹直筋緊張、胸脇苦満)

四逆湯54(四肢厥冷・下痢清穀、脈沈遅)

○当帰芍薬散103(冷え腹痛・貧血、胃内停水、血水証、腹筋攣急)

○大建中湯87(腹痛・腹軟弱、腹鳴、蠕動不安)

○神効湯(腹痛疝痛・手術後の癒着、便秘の傾向)

 日本東洋医学会誌(一四巻二号、大塚敬節氏)には、「当帰四逆湯と当帰四逆加呉茱生姜湯」は、(1)慢性に経過する疼痛を主訴とし、寒冷によってその症状が増悪する。(2)疼痛は腹痛を主とし、ことに下腹部にみられることが多く腰痛・背痛・頭痛・四肢痛をともなうものがある。(3)疼痛の本態を近代医学的の検索によって明確にしがたいことが多く、神経性のものと診断される傾向がある。(4)腹診上では、下腹部で左右または右あるいは左のいずれかの部位に、圧痛を訴えるものが多かった。しかし、この部に強い抵抗を触れることはなかった。また腹部軟弱なものと、腹直筋の拘急しているものとあって、その腹状は一定していないが、虚証であって、寒証であることは、すべての症例に共通である。(5)疼痛は、つれる・つっぱるという状態のものが多く、痛む箇所が一ヵ所であることは珍しく、多くはあちこちが痛む傾向がある。(6)肝経の変動によって起こると考えられる症状が多く、ことに生殖器・泌尿器方面の障害を訴えるものが多かった」といっている。

〔治例〕
(一)凍傷
 凍風は俗に「シモヤケ」と云う。外科正宗に凍風は肌肉寒極って気血行かず、肌死する患なりと云えり。余壮年西遊の時、遠州見錬駅、古田玄道翁を訪う。(中略)翁の凍風を治するに当帰四逆湯を用いて速に効を奏するを見る。翁云う。傷寒論に手足厥冷、脈細絶せんと欲する者当帰四逆湯之を主ると。別後三十年、凍風に於て毎に此方を用いて必ず効を見る。
 上総屋吉兵衛の妻、年三十許り、左足の拇指、紫黒潰爛、腫趾上より脚膝に及ぶ。寒熱煩疼、昼夜苦楚、寝食することを得ず、一医脱疽と誤る。余凍風となし、当帰四逆湯を与え、破敵中黄膏等を貼し、一月余りにて全癒せり。此れ凍風の最も重きものなり。平々たる紫斑痒痛するものは四~五貼を用ゆれば即効を奏す。真に神方と云うべし。(織田貫氏、温知医談 二三号)

(二)凍瘡
 ある日知人がたずねてきて、その妻三三歳になるが、数年前より毎年凍瘡で苦しみ、今年は最も悪性で、両足首と甲が腫れあがり、一面にただれて血漿がにじみ出し、爪は抜けて、このままではやがて十指の爪がみな脱落してしまうという。いまは歩くこともできない。皮膚科、外科の手当はもちろん受けたが、いっこうに効かないという。
 当帰四逆湯を与えたが、知人は内服で凍瘡が治りますかと不審がっていたが、とにかく服用させた。ところがその後喜色満面で来訪し、服用後、一日ごとに手足が温かになり、皮膚にうるおいが出て、両足の腫れやただれ、壊疽などが一週間後にはほとんど消退してしまったという。このような霊薬があるのを知らずに毎年冬中苦しんできたのが残念であった、と大いに感謝された。痩せ型の貧血性の婦人であったので、翌年の九月末から当帰四逆湯と十全大補湯を交互に服用させたところ、凍瘡を発せずにすんだ。このようにして、さらにその翌年も無事にすんだ。
 この例は著者が漢方入門当初で、三〇年前のことであったが、以来この婦人はすっかり凍瘡から解放されて元気でいる。
 この人の凍瘡は発病以来数年で、慢性症であったが、当帰四逆湯だけで卓効のあった代表的な症例である。(著者治験、漢方百話)


明解漢方処方』 西野一夫著 浪速社刊
当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)(傷寒論)

 処方内容 当帰 桂枝 芍薬 大棗四・〇 細辛三・〇 甘草 木通各二・五(二四・〇)

 必須目標 ①手足冷えて自覚的に寒さを訴える ②脉は微細

 確認目標 ①凍傷 ②腰痛 ③腹痛 ④頭痛 ⑤帯下
 初級メモ ①この方は当帰建中湯の変方で、寒冷刺戟によって表位の血行障害を起した者を目標にする。即ち凍傷、疝痛などである。
 ②もし、嘔吐,下痢など水症を伴うときは類方の加呉茱萸、生姜湯を与える。

 中級メモ ①本条文には”厥寒”とあり,附子剤の条文には厥冷とある。その区別は厥寒は表位の寒冷だけで裏位に寒がないため、裏の温剤である乾姜、附子を必要とせず、また寒冷を自覚的に訴えるが、他覚的に左程寒えを感じない場合を指し、これに反して厥冷は表の寒が裏位に及ぶかまたは逆に裏寒が表に及ぶもので、乾姜、附子の力を借る必要があり、寒冷も他覚的に感じるのに本人は左程自覚せず、時には逆に煩熱を訴えたりする場合を指す。即ち厥寒は表位が当帰剤で治し、厥冷は裏位が主で附子で治す。
 ②大塚敬節氏は大柴胡湯証の脱疽に本方を用いて成功しておられる。
 ③南涯「四肢に血滞って気逆する者を治す。その症に曰く、厥寒これ血滞って気逆するの症なり」
  
 適応証 凍傷。坐骨神経痛。腸疝痛。子宮脱。

 類方 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(傷寒論)
 原方に呉茱萸、生姜各二・〇を加える。原方症の上に嘔吐、下痢の症ある場合に用いる。原典に”内に久寒あり”とあるは、具体的に症として、嘔吐、下痢を指すのであろうと南涯はいう。もし誤って原方証に本方を用いると、患者は胸やけを訴える。

 文献 「当帰四逆湯と当帰四逆加呉茱萸生姜湯の臨床経験」大塚敬節(日東医14、2、21)
「凍傷談義」矢数道明(漢方の臨床8、3、42)


『一般用漢方処方の手引き』 厚生省薬務局 監修 薬業時報社 刊

当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)
〔成分及び分量〕 当帰3~4,桂枝3~4,芍薬3~4,木通2~3,大棗3~6.5,細辛2~3,甘草2~2.5

〔用法及び用量〕 湯

〔効能又は効果〕 手足が冷えるものに次の諸症:しもやけ,下腹部痛,腰痛,下痢,月経痛,冷え症

〔解説〕 傷寒論
 桂枝湯から生姜を去り,大棗,当帰,細辛,木通を加えた処方である。また,当帰建中湯の加減方と考えられる。表の虚寒により血の循行を妨げられた状態(凍傷,疝痛など)に用いる。


参考文献名

生薬名 当帰 桂枝 芍薬 木通 通草 大棗 細辛 甘草 炙甘草 用法・用量
処方分量集

3
3
3
3
5
2
2

診療の実際 注1
3
3
3
3
5
2
2

診療医典 注2
3
3
3
3
5
2
2

症候別治療

3
3
3
3
5
2
2

処方解説 注3
3
3
3
3
5
2
2

後世要方解説


漢方百話

3
3
3
3
5
2
2

応用の実際 注4
3
3
3
3
5
2
2

明解処方 注5
4
4
4
2.5

4
3
2.5

漢方処方集

3
3
3
2
6.5
3
2

新撰類聚方

3
3
3
2
6.25
3
3
2

漢方入門講座

3
3
3
2
6
3
2

漢方医学

3
3
3
3
5
2
2

基礎と診療 注6
3
3
3
2
6.5
3
2

古方要方解説 注7
1.8
1.8
1.8
1.2
1.8
1.8
1.2
成人病の漢方療法



*1回分量,通常1日2~3回服用。

 注1  手足が冷えて脈が細少であるものを目標として用いる。また手足が冷えると腹にガスがたまって痛むもの,すなわち古人のいわゆる疝気腹のものに用いる。本方は凍傷,坐骨神経痛,腸の疝痛,慢性腹膜炎,子宮脱,子宮およびその附属器からくる腹痛等によい。


 注2  本方は当帰建中湯の加減方とみるべきもので「手足厥冷,脈細にして絶せんとす識」ものを目標とする。本方は古人が疝気腹とよんだものに用い,腹部は一体に虚満の状を呈し,腹直筋は緊張して,腹診によって,腹表に抵抗を証明するが,力を入れて按圧すると底力がなく,腹にガスがたまりやすい。

 注3  手足が冷えると腹にガスがたまり,腹が張って痛むというもの。

 注4  手足が冷えて,腹円が張って痛んだり,あるいは腹鳴して下痢したり,あるいは頭痛,あるいは帯下,あるいは月経不順などがあるもの。

 注5  南涯「四肢に血滞って気逆するものを治す。その症に曰く,厥寒これ血滞って気逆するの症なり」

 注6  手足の冷える人,手足が冷えると腹が張って痛む人(疝気腹)腹が冷えて下痢する人,冷え性で下腹から腰にかけて痛む人,小便の1回量の少ない人によい。

 注7  故に医聖方格にいわく「脱血家(液分脱失させるものを汎称す),心下に停飲有リテ頭痛シ,或ハ身痛ム者ハ,当帰四逆湯之ヲ主ドル」と。この説,能く本方の効用を約言せりというべし。




【一般用漢方製剤承認基準】
〔成分・分量〕 当帰1.8-4、桂皮1.8-4、芍薬1.8-4、木通2-3、大棗1.8-6.5、細辛1.8-3、甘草1.2-2.5

〔用法・用量〕 湯

〔効能・効果〕 体力中等度以下で、手足が冷えて下腹部が痛くなりやすいものの次の諸症: しもやけ、下腹部痛、腰痛、下痢、月経痛、冷え症



【添付文書等に記載すべき事項】
 してはいけないこと 
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)
次の人は服用しないこと
生後3ヵ月未満の乳児。
〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕


 相談すること 
 1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。 
(3)胃腸の弱い人。 
(4)高齢者。 
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕 
(5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。 
(6)次の症状のある人。 むくみ 
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕 
(7)次の診断を受けた人。 高血圧、心臓病、腎臓病 
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕

2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること


関係部位症状
皮膚発疹・発赤、かゆみ

まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。

症状の名称症状
偽アルドステロン症、
ミオパチー
手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。

〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕

3.1ヵ月位(下腹部痛、下痢に服用する場合には5~6回)服用しても症状がよくならな
い場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談する
こと
4.長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕


〔用法及び用量に関連する注意として、用法及び用量の項目に続けて以下を記載すること。〕
(1)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。
  〔小児の用法及び用量がある場合に記載すること。〕
(2)〔小児の用法がある場合、剤形により、次に該当する場合には、そのいずれかを記載す
ること。〕
1)3歳以上の幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく
注意すること。
 〔5歳未満の幼児の用法がある錠剤・丸剤の場合に記載すること。〕
2)幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。
 〔3歳未満の用法及び用量を有する丸剤の場合に記載すること。〕
3)1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ
服用させること。
 〔カプセル剤及び錠剤・丸剤以外の製剤の場合に記載すること。なお、生後3ヵ月未満の用法がある製剤の場合、「生後3ヵ月未満の乳児」を してはいけないこと に記載し、用法及び用量欄には記載しないこと。〕

保管及び取扱い上の注意
(1)直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること。
  〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕
(2)小児の手の届かない所に保管すること。
(3)他の容器に入れ替えないこと。(誤用の原因になったり品質が変わる。)
  〔容器等の個々に至適表示がなされていて、誤用のおそれのない場合には記載しなくて
もよい。〕


【外部の容器又は外部の被包に記載すべき事項】
注意
1.次の人は服用しないこと
  生後3ヵ月未満の乳児。
  〔生後3ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕

2.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)胃腸の弱い人。
(4)高齢者。
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
(5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
(6)次の症状のある人。
むくみ
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
(7)次の診断を受けた人。
  高血圧、心臓病、腎臓病
  〔1日最大配合量が甘草として1g以上(エキス剤については原生薬に換算して1g以上)含有する製剤に記載すること。〕
2´.服用が適さない場合があるので、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
  〔2.の項目の記載に際し、十分な記載スペースがない場合には2´.を記載すること。〕
3.服用に際しては、説明文書をよく読むこと
4.直射日光の当たらない(湿気の少ない)涼しい所に(密栓して)保管すること
  〔( )内は必要とする場合に記載すること。〕