<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?><?xml-stylesheet href="http://www.blogger.com/styles/atom.css" type="text/css"?><feed xmlns='http://www.w3.org/2005/Atom' xmlns:openSearch='http://a9.com/-/spec/opensearchrss/1.0/' xmlns:georss='http://www.georss.org/georss' xmlns:gd='http://schemas.google.com/g/2005' xmlns:thr='http://purl.org/syndication/thread/1.0'><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185</id><updated>2012-02-01T03:35:45.036+09:00</updated><category term='康治本、傷寒論、小柴胡湯'/><category term='動物胆、熊胆、蛇胆'/><category term='康治本、傷寒論、茯苓四逆湯'/><category term='康治本、傷寒論、真武湯、玄武湯'/><category term='康治本、傷寒論、葛根湯'/><category term='http://www.blogger.com/img/blank.gif'/><category term='漢方　腎臓病　CKD　ＣＫＤ'/><category term='康治本、傷寒論、芍薬甘草附子湯、調胃承気湯'/><category term='康治本、傷寒論、桃仁承気湯、桃核承気湯'/><category term='康治本、傷寒論、梔子豉湯、梔子甘草豉湯、梔子生姜豉湯'/><category term='柿渋　タンニン　ポリフェノール'/><category term='康治本、傷寒論、太陽病'/><category term='康治本、傷寒論、連黄湯'/><category term='康治本、傷寒論、小柴胡湯、建中湯、小建中湯'/><category 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/&gt;　本方の応用としては、癤・癰の初期に解毒剤として用いられ、軽症であれば、そのまま内消する。内消しない場合も、その毒性を挫くことができる。フルンクロージスに対しては体質改善の目的で用いられ、湿疹に対しても屡々著効がある。蕁麻疹にも応用される。&lt;br /&gt;　また本方に石膏を加えて結核性並びに梅毒性の頚部リンパ腺腫に用いて屡々効がある。&lt;br /&gt;　本方は&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/04/blog-post.html"&gt;小柴胡湯&lt;/a&gt;の適する体質で解毒の効を求める場合に適する。この意味で癤・癰・湿疹の他、肺門結核症・腎臓炎・糖尿病・梅毒・所謂水虫・神経衰弱症等種々の疾患に応用することがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方精撰百八方&lt;/span&gt;』&lt;br /&gt;２５．〔方名〕十味敗毒湯（じゅうみはいどくとう）&lt;br /&gt;〔出典〕華岡青洲伝（春林軒方集）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔処方〕柴胡2.0　茯苓2.0　川芎2.0　桜皮2.0　生姜2.0　桔梗2.0　防風1.5　独活1.5　荊芥1.0　甘草1.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕滲出性体質、膿毒物質の蓄積、亜急性皮膚炎、顔面や頭部の壅塞感、掻痒感、リンパ腺腫脹、蕁麻疹、水疱疹、乾性皮膚疾患。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔かんどころ〕化膿性疾患の初期で、発赤、腫脹、疼痛、悪寒、発熱の一段落した後、すなわち初め葛根湯で発散させてから本方を用いる。このような場合は煎剤がよい。体質改善の目的に用いるには散剤を連用する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕本方は太陽病と少陽病の時期にまたがる発表剤で、古方でいえば小柴胡湯証に相当する。明代によく用いられた人参敗毒散や荊防敗毒散などの類方に基づいて華岡青洲が創方した。体内に蓄積して皮膚に病変を来す毒を解して中和させるのが主な目標である。解毒作用をさらに高めるために連翹、石膏、大黄などを適宜加味することもある。亜急性期以後の化膿炎または乾性の皮膚疾患に常用し、アレルギー体質の改善にも欠くことの出来ない処方であるから、アレルギー性眼炎、鼻炎、蓄膿症にも用いる。しかし、アレルギー性の気管支喘息には効かない。この時は半夏厚朴湯や麻杏甘石湯の合方の適応である。皮膚の化膿をくりかえすフルンクロージス、水虫、湿疹、疥癬などの体質改善にも応用する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治験〕四十二才の男。十数年前から両足とも水虫に悩まされ、売薬、新薬、物理療法などあらゆる治療を行ったが一時の効しかなく、病院がよいもしばらく続けたが根治しないので漢方治療を求めてきた。局部は赤く腫れ、皮がむけていたり、膿疱の部分などが混在するが全体としては乾性である。従って本方の適応と考え、煎剤で三ヶ月連服したが著効がない。食養を厳守させて散剤にかえ二ヶ月服用したところ、かなりよくなってが局所の清潔を怠ると再発する。そこでエキス散剤と原末の散剤を等分に混じ一回量二グラム毎食前に用いてみた。これが効を奏し三ヶ月でほとんど全治したが、再発を恐れて患者自身は気候の変わり目には毎年続けて飲んでいるという。三年前の症例である。この例のように本方は剤型をかえると効くことがあるのは興味深い。&lt;br /&gt;石原　明&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;div&gt; １　柴胡剤　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　柴胡剤は、胸脇苦満を呈するものに使われる。胸脇苦満は実証では強く現 われ嘔気を伴うこともあるが、虚証では弱くほとんど苦満の状を訴えない  場合がある。柴胡剤は、甘草に対する作用が強く、解毒さようがあり、体質改善薬として繁用される。したがって、服用期間は比較的長くなる傾向がある。柴胡  剤は、応用範囲が広く、肝炎、肝硬変、胆嚢炎、胆石症、黄疸、肝機能障害、肋膜炎、膵臓炎、肺結核、リンパ腺炎、神経疾患など広く一般に使用される。ま  た、しばしば他の薬方と合方され、他の薬方の作用を助ける。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　柴胡剤の中で、柴胡加竜骨牡蛎湯・&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/10/blog-post_31.html"&gt;柴胡桂枝乾姜湯&lt;/a&gt;は、気の動揺が強い。小柴胡湯・&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/10/blog-post_25.html"&gt;加味逍遥散&lt;/a&gt;は、潔癖症の傾向があり、多少神経質気味の傾向が ある。特に&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/10/blog-post_25.html"&gt;加味逍遥散&lt;/a&gt;はその傾向が強い。柴胡桂枝湯は、痛みのあるときに用いられる。十味敗毒湯・荊防敗毒散は、化膿性疾患を伴うときに用いられる。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　各薬方の説明(数字はおとな一日分のグラム数、七～十二歳はおとなの二分の一量、四～六歳は三分の一量、三歳以下は四分の一量が適当である。)　 &lt;/div&gt;&lt;br /&gt;10　十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)  &lt;div&gt;　〔柴胡(さいこ)、桜皮(おうひ)、桔梗(ききょう)、生姜(しょうきょう)、川芎(せんきゅう)、茯苓(ぶくりょう)各二、独活(どっかつ)、防風(ぼうふう)各一・五、甘草(かんぞう)、荊芥(けいがい)各一〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 本方は、小柴胡湯證の適する体質で化膿性疾患の初期や湿潤期に用いられる。また、アレルギー体質の解毒剤、体質改善薬としても用いられる。本  方は、荊防敗毒散より前胡、薄荷、連翹、枳殻、金銀花、羗活を除き桜皮を加えたものとしても考えられる。したがって、化膿症の初期では、発熱、悪寒、疼痛  があり分泌物があまり多くなく、慢性に経過したものでは、化膿部位は頭部、背部に多く、四肢の場合でも比較的浅位のものである。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、十味敗毒湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　湿疹、じん麻疹、水虫その他の皮膚疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　よう、疔、癤などの疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　中耳炎、外耳炎、アレルギー性眼疾、麦粒腫、鼻炎、蓄膿症などの耳鼻、眼科の疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会　 &lt;/div&gt;36.　十味敗毒湯（じゅうみはいどくとう）　華岡青洲&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;柴胡2.5　桔梗2.5　防風2.5　川芎2.5　桜皮2.5　茯苓2.5　独活1.5　荊芥1.5　甘草1.5　乾生姜1.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;　分泌物があまり多くなく，慢性に経過するもの。&lt;br /&gt;　本方は疲労し易く小柴胡湯がよく適応する体質で，分泌物があまり多くなく患部が乾燥している皮膚疾患によく用いられる。&lt;br /&gt;　患部が湿潤して慢性に経過する場合には消風散が適し、急性で分泌物が多い小水疱期の皮膚病には越婢加朮湯が適する。初期で発熱悪寒し，かゆみあるいは炎症の劇しい紅斑期の症状には葛根湯がよい。化膿疾患には伯州散と併用す識場合が多いが，この合方は炎症の劇しい時期には投与してはならない。便秘がひどい時は大黄を加え，癰，癤，肛囲膿瘍，とびひ，水虫などには紫雲膏などの外用薬を併用すれば治癒を早める。本方単独では所謂瘀血に起因する症状には無効で，この場合は桂枝茯苓丸，桃核承気湯，大黄牡丹皮湯などを用いるべきである。但し本方と桂枝茯苓丸との合方はしばしば瘀血に起因する汚臭がひどくない湿疹，蕁麻疹に奏効する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説シリーズ&lt;/span&gt;〉　今西伊一郎先生&lt;br /&gt;　腺病体質や疲れやすいもので，肝機能その他内臓に起因するもの，皮ふが弱くかぶれやすいものの，諸種ヒフ疾患に卓効がある。&lt;br /&gt;　患部は乾燥性のものが対象となり，発赤，瘙痒の程度は緩和なものに用いられる。また軽度の湿潤を認めるものによく適応する。従って初期または回復期や，慢性に経過するもの，あるいは再々繰返して発疹するが，特にとりあげるほどの著しい症状を認めないもの，患部の治療と併行して，体質の改善が必要なものなどに好適な処方である。初期症状で炎症症状が激しく，瘙痒や悪寒を伴うものには葛根湯が良く，水疱や分泌物の多い小水疱期には越婢加朮湯を，考慮すればよい。&lt;br /&gt;　また慢性症状であっても，患部が赤色や暗紫色を呈し，神経症状を伴うものには，本方に桂枝茯苓丸，桃核承気湯などを合方して用いることが多い。何か年もの既往歴があって，患部が湿潤しており発汗したり，夏期になると増悪するというものには，消風散が用いられる。ガンコなもので色々処方を用いたが治療効果の少ないものには，本方と消風散を合方して連用させると著効あることが多い。患部の肉眼的所見はそれほどでもないが，瘙痒の著しいものには本方と，黄連解毒湯の合方がよい。炎症や瘙痒が緩和で肌アレを伴うものには，本方に「はとむぎ」を加えて用いると効果的である。本方はまた夏期に多い乾燥性の水虫に繁用されるが，本方の内服と紫雲膏を外用して好転した例が多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;○癰，癤，疔，などの化膿性腫物が，あるいは単発しあるいはつぎつぎと続発するもの。蜂窩織炎，その他の化膿性炎症，急性・慢性の蕁麻疹や亜急性以後の皮膚病で瘙痒のあるもの，リンパ腺の腫脹など。&lt;br /&gt;○本方は華岡青州の経験方で勿誤薬室方函には「癰疽，および諸瘡腫，初起増圧壮熱し，疼痛するを治す」とある。&lt;br /&gt;○石原明氏は「本方は太陽病と少陽病の時期にまたがる発表剤で，古方でいえば，小柴胡湯に相当する。明代によく用いられた人参敗毒散や荊防敗毒散などの類方に基いて，華岡青州が創方した。体内に蓄積して皮膚に病変を来す毒を解して中和させるのが主な目標である」と述べている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方治療の実際&lt;/span&gt;〉　大塚　敬節先生&lt;br /&gt;○この方は癤，癰，リンパ腺炎，乳房炎その他の炎症性の瘡腫の発病初期で悪寒，発熱があって腫れ痛むものに用いる。有持桂里は十味敗毒湯は癰疽，疔腫，一切の瘡毒，焮痛，寒熱，脈緊の者を治すといい，このようなところえ，葛根湯，葛根湯加大黄湯，葛根湯加朮附などを用いても具合のわるいもので，この敗毒湯にまさるものはないとのべている。&lt;br /&gt;○十味敗毒湯はまたフルンクロージスによくきく。&lt;br /&gt;○白髪染めによるかぶれによくきく。&lt;br /&gt;○湿疹や皮膚炎でも，滲出液が多く痂皮を作るようなものには十味敗毒湯はむかない。&lt;br /&gt;○皮膚面からあまり隆起せず，色も少し赤く，ところどころ落屑があり，かゆみもあり，滲出液のないものである。若い男子で，体格のよい人に多く慢性に経過する。この型でかゆみが少く色の赤くないものに葛根湯で治るものがあり，その区別は中々むつかしい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【一般用医薬品承認基準】&lt;br /&gt;十味敗毒湯&lt;br /&gt;〔成分・分量〕&lt;br /&gt;柴胡2.5-3.5、桜皮（樸樕）2.5-3.5、桔梗2.5-3.5、川芎2.5-3.5、茯苓2.5-4、独活1.5-3、防風1.5-3.5、甘草1-2、生姜1-1.5（ヒネショウガを使用する場合3）、荊芥1-2、連翹2-3　（連翹のない場合も可）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔用法・用量〕&lt;br /&gt;（1）散：1回1.5‐2g　1日3回&lt;br /&gt;（2）湯&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔効能・効果〕&lt;br /&gt;体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの次の諸症：&lt;br /&gt;化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【添付文書等に記載すべき事項】&lt;br /&gt;してはいけないこと&lt;br /&gt;（守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる ）&lt;br /&gt;次の人は服用しないこと&lt;br /&gt;生後３ヵ月未満の乳児。&lt;br /&gt;〔 生後３ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;相談すること&lt;br /&gt;1．次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;（１）医師の治療を受けている人。&lt;br /&gt;（２）妊婦又は妊娠していると思われる人。&lt;br /&gt;（３）体の虚弱な人（体力の衰えている人、体の弱い人）。&lt;br /&gt;（４）胃腸の弱い人。&lt;br /&gt;（５）高齢者。&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以&lt;br /&gt;上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（６）今まで薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。&lt;br /&gt;（７）次の症状のある人。&lt;br /&gt;　　　むくみ&lt;br /&gt;　　〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以&lt;br /&gt;上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（８）次の診断を受けた人。&lt;br /&gt;　　　高血圧、心臓病、腎臓病&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以&lt;br /&gt;上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;２．服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;症状の名称&lt;br /&gt;症 状&lt;br /&gt;偽アルドステロン症、ミオパチー&lt;br /&gt;手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;３．１ヵ月位（化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期に服用する場合には１週間位）服用して&lt;br /&gt;も症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売&lt;br /&gt;者に相談すること&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;４．長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以&lt;br /&gt;上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;５．本剤の服用により、まれに症状が進行することもあるので、このような場合には、服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;〔用法及び用量に関連する注意として、用法及び用量の項目に続けて以下を記載すること。〕&lt;br /&gt;（１） 小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。&lt;br /&gt;〔小児の用法及び用量がある場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;（２）〔小児の用法がある場合、剤形により、次に該当する場合には、そのいずれかを記載すること。〕&lt;br /&gt;１）３歳以上の幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。&lt;br /&gt;〔５歳未満の幼児の用法がある錠剤・丸剤の場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;２）幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。&lt;br /&gt;〔３歳未満の用法及び用量を有する丸剤の場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;３）１歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にの&lt;br /&gt;み服用させること。&lt;br /&gt;〔カプセル剤及び錠剤・丸剤以外の製剤の場合に記載すること。なお、生後３ヵ月未満の用法がある製剤の場合、「生後３ヵ月未満の乳児」をしてはいけないことに記載し、用法及び用量欄には記載しないこと。〕&lt;br /&gt;保管及び取扱い上の注意&lt;br /&gt;（１）直射日光の当たらない（湿気の尐ない）涼しい所に（密栓して）保管すること。&lt;br /&gt;〔（ ）内は必要とする場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;（２）小児の手の届かない所に保管すること。&lt;br /&gt;（３）他の容器に入れ替えないこと。（誤用の原因になったり品質が変わる。）&lt;br /&gt;〔容器等の個々に至適表示がなされていて、誤用のおそれのない場合には記載しなくてもよい。〕&lt;br /&gt;【外部の容器又は外部の被包に記載すべき事項】&lt;br /&gt;注意&lt;br /&gt;１．次の人は服用しないこと&lt;br /&gt;生後３ヵ月未満の乳児。&lt;br /&gt;〔生後３ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;２．次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;（１）医師の治療を受けている人。&lt;br /&gt;（２）妊婦又は妊娠していると思われる人。&lt;br /&gt;（３）体の虚弱な人（体力の衰えている人、体の弱い人）。&lt;br /&gt;（４）胃腸の弱い人。&lt;br /&gt;（５）高齢者。&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ&lt;br /&gt;以上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（６）今まで薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。&lt;br /&gt;（７）次の症状のある人。&lt;br /&gt;　　むくみ&lt;br /&gt;　　〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ&lt;br /&gt;以上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（８）次の診断を受けた人。&lt;br /&gt;　　　高血圧、心臓病、腎臓病&lt;br /&gt;　　　〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ&lt;br /&gt;以上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;２´.服用が適さない場合があるので、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;〔２.の項目の記載に際し、十分な記載スペースがない場合には２´.を記載すること。〕&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;３．服用に際しては、説明文書をよく読むこと&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;４．直射日光の当たらない（湿気の尐ない）涼しい所に（密栓して）保管すること&lt;br /&gt;　　〔（ ）内は必要とする場合に記載すること。〕&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-2707936501392045102?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/2707936501392045102/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=2707936501392045102' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/2707936501392045102'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/2707936501392045102'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2012/01/blog-post.html' title='十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)　の　効能・効果　と　副作用'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-6309819914887536722</id><published>2011-12-17T12:39:00.010+09:00</published><updated>2012-01-07T15:40:48.877+09:00</updated><title type='text'>黄連解毒湯(おうれんげどくとう)　の　効能・効果　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;　本方は陽實證の藥方で皆消炎の劑を以て成り立ち、充血を去り，精神の不安を除く効がある。諸熱性病の經過中に用いて、日數を經たる殘餘餘熱を解する。患者は炎症充血による精神不安・煩悶を訴え、尿が赤く、或は諸出血を來し脈は沈んで力があり、心下部が痞えて抵抗がある。&lt;br /&gt;　方中の黄連・黄芩は炎症・充血を去り、心下の痞え不安を治し、梔子・黄柏は消炎に利尿を兼ね、黄連・黄芩に協力する。&lt;br /&gt;　以上の目標に從つて此方は、諸熱性病・喀血・吐血・衂血・下血・腦充血・腦溢血・精神病・血尿・皮膚瘙痒症等に応用される。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;９４．〔黄連解毒湯〕（おうれんげどくとう）&lt;br /&gt;〔出典〕外台秘要&lt;br /&gt;〔処方〕黄連2.0　黄芩3.0　梔子、黄柏　各2.0&lt;br /&gt;〔目標〕体格はがっしりとして体質が頑丈な人、もしくは体格、体質中ぐらい人がのぼせ気味で、顔色が紅く、脈の緊張がよく、腹部は表面は柔軟であっても底に力があり、次のような症状があるものである。&lt;br /&gt;（１）気分がいらいらし、気持ちが不安で、よく眠れず、胃部がつかえ、腹診すると心下が濡（表面は軟らかく、底の方に抵抗がある）のもの。&lt;br /&gt;（２）上腹部が痛み、心下部一体が膨満して固く張り、押すと圧痛がある。&lt;br /&gt;（３）頭痛、耳鳴、血圧亢進などがある。&lt;br /&gt;（４）吐血、鼻出血、下血、潜出血などの出血があるもの。&lt;br /&gt;　以上のほか、むなぐるしく、手足があつくるしく、或いは黄疸があるなどの点がみられる。&lt;br /&gt;〔かんどころ〕黄連解毒湯の証は、三黄瀉心湯証によく似ているが、その違いは、便秘の傾向のないこととなっている。しかし、時には便秘することもあり、大黄入り黄解丸というのが作られているくらいである。両者の違いは、むしろ、この何ともいいようのない”むなぐるしさ”にある。&lt;br /&gt;　そのほか、顔色の赤みがかっていてのぼせぎみというところも、かんどころである。&lt;br /&gt;〔応用〕諸種の出血（喀血、吐血、衂血、子宮出血、下血、痔出血、脳出血等）、高血圧、不眠症、神経症、精神病、血の道、胃炎、胃潰瘍、胃酸過多症、宿酔、黄疸皮膚病、酒査鼻、肝斑、等&lt;br /&gt;〔治験〕３，４年前、１８才ぐらいの少女が母親につれられて来た。&lt;br /&gt;　お腹が痛くて、３日ほど食物を何も食べていないという。また、はじめの夜、少し血を吐いたともいう。体格は中ぐらいで、顔色は余り悪くない。腹診すると、心下部一体がやや膨満しているが、余り固くないので、よほど注意しないと上腹部が緊張していることがわからない。脈も余り特徴がない。&lt;br /&gt;　血を吐くような胃潰瘍があるとはとても思えないので、よく聞いてみると、友人と夜遊びして、洋酒を相当量のんだ翌日から悪くなったと、白状した。黄連解毒湯を与えたところ、２日ほどで痛みが止まり、１週間ほどですっかり治った。病気は急性胃炎であったろう。&lt;br /&gt;山田光胤&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;10　瀉心湯類(しゃしんとうるい)   &lt;div&gt;　瀉心湯類は、黄連(おうれん)、黄芩(おうごん)を主薬とし、心下痞硬(前出、腹診の項参照)および心下痞硬によって起こる各種の疾患を目標に用いられる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;４　黄連解毒湯(おうれんげどくとう)　　(外台秘要)  &lt;div&gt;　〔黄芩(おうごん)三、梔子(しし)二、黄連(おうれん)、黄柏(おうばく)各一・五〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 全身の実熱によって起こる炎症と充血を伴う症状を治す。したがって、胃部が痞え、炎症と充血によって顔面赤く、上衝し、不安焦燥にかられ、心  悸亢進、出血の傾向がある。気分がおちつかずイライラし、のぼせ、不眠などの精神症状などを目標とする。三黄瀉心湯證で、便秘の傾向が弱い。 &lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;６．黄連解毒湯（おうれんげどくとう）　外台秘要方&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;黄連1.5　黄柏1.5　黄芩3.0　梔子2.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;　のぼせて胃部がつかえるもの。あるいは軟便で便秘したり，目が充血するもの。&lt;br /&gt;　本方は充血を去り，精神不安を除くから，喀血，吐血には止血と同時に神経症状も消散させる。また本方に配合されている黄連，黄柏は結核菌の化学療法による耐性菌にも有効であるから，本方と小柴胡湯を併用すれば食欲増進作用もあって，肺結核で療養中の者にしばしば著効が得られる。平素あまり強健でない人で２，３日便通がなく，しかも排便すれば軟便であるような場合に適するが，硬便で便秘するものには三黄瀉心湯のほうがよい。本方でも下痢するものには半夏瀉心湯が無難である。本方が高血圧に適応するものには目標欄記載の症状で特に項（うなじ）がこるものによいが，血圧降下作用は一過性であるから，高血圧症の根本治療には柴胡剤と合方すべきである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説シリーズ&lt;/span&gt;〉　今西伊一郎先生&lt;br /&gt;　本方は消炎，止血，鎮静作用が顕著なところから単方または他薬と合方して繁用されている。また本方に配合されているオウレン，オウバクの有効成分ベルベリンは，結核菌の化学療法による耐性菌にも有効であるところから，本方と柴胡剤の合方が補助療法として重宝されている。&lt;br /&gt;（1）　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;諸出血&lt;/span&gt;　本方が適応する出血は比較的に量が多く出血の割に，著しい貧血を認めないもの。&lt;br /&gt;（2）　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;高血圧，脳充血，脳溢血&lt;/span&gt;　目標欄記載の症状があるが，全般的に緩和なものに応用され，特に後頭部から首筋にかけてこりやすく，目が充血するものによい。&lt;br /&gt;（3）　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;神経症&lt;/span&gt;　頭痛，不眠，肩こり，のぼせなどの神経症状を目安に，平素あまり強健でないものに応用する。&lt;br /&gt;（4）　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;ヒフ疾患&lt;/span&gt;　本方の消炎，解毒，止痒作用はヒフ疾患に必需的な存在になっている。すなわち小柴胡湯，十味敗毒湯，桂枝茯苓丸，四物湯などと合方して患部や全身瘙痒を訴えるもに投与すると，偉効を奏する。&lt;br /&gt;（5）　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;二日酔&lt;/span&gt;　本方は五苓散とともに二日酔の不快症状を比較的速やかに消失せしめる。特に頭痛を伴うものによいが，五苓散と合方して用いるのもよい。&lt;br /&gt;（6）　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;打撲症&lt;/span&gt;　打撲症および打撲の後遺症に，本方と等量の小麦粉を混和し，卵白か水でねり，患部に貼用する。古くてひどい打撲はチアノーゼが再現して後に治癒する。&lt;br /&gt;（7）　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;便秘症&lt;/span&gt;　間歇的に便秘するが軟便で，下剤をのむと下痢や腹痛を起こすものによい。ひどい便秘で硬便には三黄瀉心湯を応用する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;注意事項&lt;/span&gt;　出血多量で貧血したり，貧血症の諸出血には本方を用いず，芎帰膠艾湯を考える。三黄瀉心湯との鑑別は赤ら顔の卒中体質で硬便や宿便の便秘で本方症状があれば三黄瀉心湯が適応する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;　体格はがっしりとして体質が頑丈な人，もしくは体句，体質が中ぐらいの人が，のぼせ，上逆感などの上衝の傾向があって瀉心湯（三黄瀉心湯）の証に準じ，しかも便秘の傾向がなく，さらに心煩，心中懊憹，煩熱，あるいは黄疸などがある場合である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方治療の実際&lt;/span&gt;〉　大塚　敬節先生&lt;br /&gt;　この方は発病後，日数を経て余熱が内にこもり，舌は乾燥し，時には黒苔を生じ，胸苦しく，口が渇き，悪心，不眠などのあるものに用いる。このさい体の表面にくわっくわっとした浮び出た熱はなく，深く沈んで小さくても力がある。腹にも底力がある。悪風や悪寒のある場合にはこの処方は用いない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方は陽実証の薬方で皆消炎の剤を以て成り立ち，充血を去り，精神の不安を除く効がある。諸熱性病の経過中に用いて，日数を経たる残余余熱を解する。患者は炎症充血による精神不安，煩悶を訴え，尿が赤く，或は諸出血を来し脈は沈んで力があり、心下部が痞えて抵抗がある。方中の黄連，黄芩は炎症，充血を去り，心下の痞え不安を治し，梔子，黄柏は消炎に利尿を兼ね．黄連，黄芩に協力する。以上の目標に従って此方は諸熱性病，喀血，吐血，衂血，下血，脳充血，脳溢血，精神病，血尿，皮膚瘙痒症等に応用される。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　三焦（上中下の三焦）の実熱によって起こる，炎症と充血をともなった諸症を治するのが目標である。小柴胡湯類の半外半裏の熱でもない一種特異の遷延熱を解するものである。実証で腹残力があり，脈も十分力があって，熱はあるが沈の傾向を帯びたものである。一般雑病のうち炎症と充血のため顔色赤き上衝し，不安焦躁，心悸亢進の気味があり，出血の傾向を有するものを参考として用いる。本方を不眠症として用いるときは，頭がさえてなかなか眠れない。気分が落ちつかず，つまらないことが気にかかる，いらいらする，のぼせる，というようなことを目標にする。高血圧症や更年期障害のときの不眠にこの症がある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;勿誤方函口訣&lt;/span&gt;〉　浅田　宗伯先生&lt;br /&gt;　此方は胸中熱邪を清解するの聖剤也。一名倉公の火剤とす。其目的は梔子豉湯の証にして熱勢劇しき者に用ゆ。苦味に堪えかぬる者は泡剤にして与ふべし。大熱有て下利洞泄する者或痧病等の熱毒深く洞下する者を治す又狗猫鼠などの毒を解す又喜笑不止者を治す。是亦心中懊憹のなす所なれば也，又可氏は此方の弊を痛く論すれども実は其妙用を知らぬ者なり又酒毒を解するに妙なり。外台の文を熟読すべし。又外台に黄柏去り大黄を加えて大黄湯と名ずく。吉益東洞は其方を用し由証に依て加減すべし。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方と漢薬&lt;/span&gt;〉　第４巻　第10号　矢数　道明先生&lt;br /&gt;（前略）　黄連解毒湯は肘後方の傷寒時気温病門に出で，黄連３両，黄柏，黄芩各２両，梔子14枚の４味で，主治は熱極，心下煩悶，狂言鬼を見，起走せんと欲す，煩嘔眠るを得ざるを治す。といふのである。&lt;br /&gt;　此の方は三焦之火を瀉すと云ふて，火を消す薬である，即ち消炎，解熱，清涼の能があり，三黄瀉心湯の類似方に属する。而もその消炎作用が，血中の遊火，残熱余熱を司るものであり，発散によるものではなく，柴胡の和解によるものでもなく，大黄芒硝の瀉下によるものでもなく，石膏の主治する処でもないといふ熱をよくこの方によって治し得らるるといはれてゐる。茲に黄芩は上焦の火を瀉し，梔子は五臓の遊火を瀉すとて，三焦の火を悉く消してくれるといふのである。&lt;br /&gt;　さて外台秘要巻１傷寒門に崔氏が方として本方の記載がある。それによると前軍督護劉車なる者が時疫を得て３日，已に汗して解した。因て酒を飲んだところ復劇しくなり煩悶乾嘔口燥に苦しむ，呻吟錯語臥すを得ず，そこで余此の黄連解毒湯を作らんことを思ひ，方，黄連３両，黄芩，黄柏各２両，梔子14枚，擘右四味切て水６升を以て似て２升を取り，１服を服せしめた処，目明かとなり。両服して粥を進むると。此に於て漸く差えた。余以て凡そ大熱盛んにして煩嘔呻吟錯語眠るを得ざるもの皆佳しと，語り伝へて諸人之を用ひて亦効があった。此れは直ちに熱毒を解し，酷熱を除くので，必ずしも酒を飲んで劇しき者のみでない。云々とあるが面白い記載である。目標としては私は和田東郭翁の口訣に如くはないと思ふてゐる。即ち之を利用すると，&lt;br /&gt;（１）黄連解毒湯は半表半裏の熱にも非ず，又石膏，知母，麦門，粳米の類にて清涼潤燥する肉中の熱にも非ず，又大黄芒硝にて効を取る裏実の熱にもあらざるを云也，解毒湯の的症は日数を経ること久しく，俗に残熱余熱など云ふ位の熱にて，肌表はさのみ熱にてもなく底がつよくしぶくとき熱候を標的とすべし。これを名けてふるびたる熱とは云也。故に日数深からずクワックワッと勢つよき熱には用ゆべからず。且つ老少に限らず肌膚枯燥してかさかさとしたる手当りのものを標的とし，舌候は黒苔にして乾燥甚しきもの標的とすべし，黄苔白苔のものには宜しからず。云々。&lt;br /&gt;（２）然れども此の症実火の症にして虚火の症にあらず，故に満腔上み心下に攣縮し，任脈水分に動悸なく，其の脈沈細，或は軟弱なれども底にしかと力あるものなり。此の脈腹と舌候及熱候とを以て標的とすべし。&lt;br /&gt;とあって、即ち脈は沈細にして底に力あり、腹は心下に攣縮あり，動悸なく，舌は黒苔乾燥（必ずしも黒苔を要せざるものと思ふ），その證としては日数を経てふるびたる残余余熱により煩渇乾嘔眠るを得ず不安，等を目標とするものである。&lt;br /&gt;　又蕉窓方意解に，結毒沉涸して諸薬効あらざるもの奇良軽粉の類を施せども効なきものに用ゆとあるが，先師森道伯先生は本方を以て胎毒による虚弱体質改造薬及諸種の病毒駆逐の根本とした。即ち柴胡清肝散，竜胆瀉肝湯，荊芥連翹湯等の基本は四物湯と黄連解毒湯の合方即ち温清飲である。（後略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【一般用漢方製剤承認基準】&lt;br /&gt;黄連解毒湯&lt;br /&gt;〔成分・分量〕&lt;br /&gt;黄連1.5-2、黄芩3、黄柏1.5-3、山梔子2-3&lt;br /&gt;〔用法・用量〕&lt;br /&gt;（1）散：1回1.5-2g　1日3回&lt;br /&gt;（2）湯&lt;br /&gt;〔効能・効果〕&lt;br /&gt;体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症：&lt;br /&gt;鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症注）、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎&lt;br /&gt;《備考》&lt;br /&gt;注）血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。&lt;br /&gt;【注）表記については、効能・効果欄に記載するのではなく、〈効能・効果に関連する注意〉として記載する。】&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【添付文書等に記載すべき事項】&lt;br /&gt;&lt;p&gt;（守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる）&lt;br /&gt;次の人は服用しないこと&lt;br /&gt;生後３ヵ月未満の乳児。&lt;br /&gt;〔生後３ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;相談すること&lt;br /&gt;&lt;/p&gt; &lt;p&gt;１．次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;（１）医師の治療を受けている人。&lt;br /&gt;（２）妊婦又は妊娠していると思われる人。&lt;br /&gt;（３）体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。&lt;br /&gt;&lt;/p&gt; &lt;p&gt;２．服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。  &lt;/p&gt; &lt;table width="625" border="1" cellpadding="1" cellspacing="1"&gt; &lt;tbody&gt; &lt;tr&gt; &lt;td valign="top" width="89"&gt;症状の名称&lt;/td&gt; &lt;td valign="top" width="531"&gt;症状&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt; &lt;tr&gt; &lt;td valign="top" width="89"&gt;間質性肺炎&lt;/td&gt; &lt;td valign="top" width="531"&gt;階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt; &lt;tr&gt; &lt;td valign="top" width="89"&gt;肝機能障害&lt;/td&gt; &lt;td valign="top" width="531"&gt;発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt;&lt;/tbody&gt;&lt;/table&gt; &lt;p&gt; &lt;/p&gt; &lt;p&gt;３．１ヵ月位（鼻出血、二日酔に服用する場合には５～６回）服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;〔効能又は効果に関連する注意として、効能又は効果の項目に続けて以下を記載すること。〕&lt;br /&gt;血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。&lt;br /&gt;〔用法及び用量に関連する注意として、用法及び用量の項目に続けて以下を記載すること。〕&lt;br /&gt;（１）小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。&lt;br /&gt;〔小児の用法及び用量がある場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;（２）〔小児の用法がある場合、剤形により、次に該当する場合には、そのいずれかを記載すること。〕&lt;br /&gt;１）３歳以上の幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。&lt;br /&gt;〔５歳未満の幼児の用法がある錠剤・丸剤の場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;２）幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。&lt;br /&gt;〔３歳未満の用法及び用量を有する丸剤の場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;３）１歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させること。&lt;br /&gt;〔カプセル剤及び錠剤・丸剤以外の製剤の場合に記載すること。なお、生後３ヵ月未満の用法がある製剤の場合、「生後３ヵ月未満の乳児」をしてはいけないことに記載し、用法及び用量欄には記載しないこと。〕&lt;br /&gt;保管及び取扱い上の注意&lt;br /&gt;（１）直射日光の当たらない（湿気の.ない）涼しい所に（密栓して）保管すること。&lt;br /&gt;〔（  ）内は必要とする場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;（２）小児の手の届かない所に保管すること。&lt;br /&gt;（３）他の容器に入れ替えないこと。（誤用の原因になったり品質が変わる。）&lt;br /&gt;〔容器等の個々に至適表示がなされていて、誤用のおそれのない場合には記載しなくてもよい。〕&lt;br /&gt;&lt;/p&gt; &lt;p&gt;【外部の容器又は外部の被包に記載すべき事項】&lt;br /&gt;注意&lt;br /&gt;１．次の人は服用しないこと&lt;br /&gt;生後３ヵ月未満の乳児。 &lt;br /&gt;〔生後３ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;２．次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること &lt;br /&gt;（１）医師の治療を受けている人。&lt;br /&gt;（２）妊婦又は妊娠していると思われる人。&lt;br /&gt;（３）体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。 &lt;br /&gt;２´．服用が適さない場合があるので、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること &lt;br /&gt;〔２．の項目の記載に際し、十分な記載スペースがない場合には２´．を記載すること。〕&lt;br /&gt;３．服用に際しては、説明文書をよく読むこと &lt;br /&gt;４．直射日光の当たらない（湿気の尐ない）涼しい所に（密栓して）保管すること&lt;br /&gt;〔（ ）内は必要とする場合に記載すること。〕 &lt;br /&gt;〔効能又は効果に関連する注意として、効能又は効果の項目に続けて以下を記載すること。〕 &lt;br /&gt;血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。&lt;/p&gt;&lt;br /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-6309819914887536722?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/6309819914887536722/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=6309819914887536722' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/6309819914887536722'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/6309819914887536722'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/12/blog-post_17.html' title='黄連解毒湯(おうれんげどくとう)　の　効能・効果　と　副作用'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-1507759265885836489</id><published>2011-12-14T19:12:00.009+09:00</published><updated>2011-12-20T21:22:04.785+09:00</updated><title type='text'>半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)　の　効能・効果　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;半夏瀉心湯&lt;/span&gt;(はんげしゃしんとう)&lt;br /&gt;　半夏五・　黄芩　乾姜　人参　甘草　大棗各二・五　黄連一・&lt;br /&gt;　本方の目標は心下部痞塞感・悪心・嘔吐・食欲不振等で、他覚的には心下部に抵抗を増し、屡々胃内停水・腹中雷鳴・下痢を伴い、舌には白苔を生ずる。&lt;br /&gt;　半夏は胃内停水を去り、嘔吐を止め、黄連・黄芩と共に胃腸の炎症を去る。黄連・黄芩は苦味剤で、消炎健胃の効があり、人参と乾姜は胃腸の血行をよくして機能の回復を促す。甘草・大棗は諸薬を調和してその協同作用を強化するものである。&lt;br /&gt;　 本方と黄連湯とは類似しているがその相違は、黄連湯では腹痛が目標の一つになっている。また腹部に圧痛がある。本方では腹痛及び腹部圧痛を伴うこともある が、黄連湯の恒常的なるに似ず、また程度も軽い。舌苔は黄連湯に著明であり、本方では欠くことが多い。本方の応用は胃カタル・腸カタルである。&lt;br /&gt;　加減方としては生姜瀉心湯と甘草瀉心湯とがある。&lt;br /&gt;【生姜瀉心湯】(しょうきょうしゃしんとう)&lt;br /&gt;　半夏瀉心湯から乾姜一・を減じ生姜二・を加える。&lt;br /&gt;　 本方は半夏瀉心湯の處方中、乾姜の量を減じて生姜を加えたものである。応用目標は半夏瀉心湯の證で、噫気・食臭を発し、腹中雷鳴・下痢は胃腸内で発酵が盛 んな為であってこれは生姜の治する所である。応用は胃腸カタル・発酵性下痢・過酸症・胃拡張等である。【甘草瀉心湯】(かんぞうしゃしんとう)&lt;br /&gt;　半夏瀉心湯に甘草一・を加える。&lt;br /&gt;　本方は半夏瀉心湯の處方中、甘草の量を増したものであって、半夏瀉心湯の證で腹中が雷鳴して不消化下痢を起し、或は下痢せずに心煩して気分不穏を覚える者を治する。甘草を増量したのは、甘草は急迫症状を緩和する効があって心煩・気分不穏を除くからである。&lt;br /&gt;　本方の応用としては胃腸カタル、産後の口内糜爛を伴う下痢、神経衰弱・不眠症等である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;１０６．〔半夏瀉心湯〕（はんげしゃしんとう）&lt;br /&gt;〔出典〕傷寒論、金匱要略&lt;br /&gt;〔附方〕生姜瀉心湯、甘草瀉心湯&lt;br /&gt;〔処方〕半夏4.0　黄芩、人参、甘草、大棗　各3.0　乾姜2.0　黄連1.0&lt;br /&gt;〔目標〕食物が心下部（みぞおち）につかえ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などがある。 　&lt;br /&gt;　腹が鳴って下痢する。 　&lt;br /&gt;　心下部がつかえて肩が凝る。 　&lt;br /&gt;　胃の異和感、存在感があって精神不安が起こる。このとき、舌に白苔を生じ、脈、腹部の緊張は中くらいで、腹証としては心下部が固く張り圧痛がある。ときに心下部に振水音をみとめる。 　&lt;br /&gt;　本方の適応症は、体格、体質が中等度のものである。 　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　甘草瀉心湯（かんぞうしゃしんとう）は、半夏瀉心湯を用いたいような症状で、しかも腹鳴、下痢のひどい場合に用いる。 　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　半夏瀉心湯や甘草瀉心湯を用いる下痢は、裏急後重がなくて渋り腹でなく、一度下痢すれば一応気持ちがよくなるような場合で、水瀉性下痢から軟便程度まで、ひどさはいろいろである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　生姜瀉心湯（しょうきょうしゃしんとう）は、半夏瀉心湯を用いたいような場合で、しかも嘈囃（むねやけ）がひどいときに用いる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔かんどころ〕体質中ぐらいの人。食べ物が胃部につかえ、みぞおちが張って、胃の存在感がある。舌に白苔がある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕急、慢性胃腸カタル、不眠症、神経症&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治験〕３４才の男子、旧知の青年が、このごろおかしいから診てくれと、その妻に連れられてきた。&lt;br /&gt;　約１ヶ月前から、食欲がなくなり、便秘をさかんに訴えた。近所の医師にかかったが、よくならず、次第に痩せて、その上神経過敏になり、夜眠らなくなった。２週間ばかり前からつまらぬことを気にして、わけのわからないことを言うようになった。そのため勤めも休んでいるという。患者は、中肉中背。筋肉の緊張も大体良好、顔色悪く、憂鬱な顔つきで、余り口もきかない。舌に白苔があり、脈は緊張がよく、腹部をみると心下痞鞕がみとめられ、みぞおちに抵抗があって、圧迫すると痛みを訴える。半夏瀉心湯を用いたところ、１０日ほどで食欲が出て、元気になった。神経症状も勿論なくなった。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　甘草瀉心湯：半夏瀉心湯に甘草1.0を加える。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　生姜瀉心湯：半夏瀉心湯から乾姜1.0を減じ、生姜2.0を加える。&lt;br /&gt;山田光胤&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;div&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;10　瀉心湯類(しゃしんとうるい) &lt;/div&gt;  &lt;div&gt;　瀉心湯類は、黄連(おうれん)、黄芩(おうごん)を主薬とし、心下痞硬(前出、腹診の項参照)および心下痞硬によって起こる各種の疾患を目標に用いられる。 &lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;div&gt;　６　半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)　　(傷寒論、金匱要略) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔半夏(はんげ)五、黄芩(おうごん)、乾姜(かんきょう)、人参(にんじん)、甘草(かんぞう)、大棗(たいそう)各二・五、黄連(おうれん)一〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 本方は、少陽病で瘀熱(おねつ、身体に不愉快な熱気を覚える)と瘀水が心下に痞え、その動揺によって嘔吐、腹中雷鳴、下痢などを程するものに  用いられる。したがって、悪心、嘔吐、心下部の痞え(自覚症状)、食欲不振、胃内停水、腹中雷鳴、上腹痛、軟便、下痢(裏急後重)、精神不安、神経過敏な  どを目標とする。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　本方の心下痞をつかさどる黄連のかわりに胸脇苦満をつかさどる柴胡に、冷えをつかさどる乾姜のかわりに生姜に変えたものが小柴胡湯(前出、柴胡剤の項参照)である。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示したような疾患に、半夏瀉心湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　胃カタル、腸カタル、胃アトニー症、胃下垂症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍その他の胃腸系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　月経閉止、悪阻その他の婦人科系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　そのほか、不眠症、神経症、口内炎、食道狭窄、宿酔)など。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;64．半夏瀉心湯（はんげしゃしんとう）　傷寒論&lt;br /&gt;　半夏5.0　黄芩2.5　乾姜2.5　人参2.5　甘草2.5　大棗2.5　黄連1.0　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（傷寒論）&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;「傷寒五六日，嘔而発熱者，柴胡証具，而以他薬下之，柴胡証仍在者，復与柴胡湯，此雖巳下之，不為逆，必蒸々而振，却発熱汗出而解，若心下満而硬痛者，此為結胸也，大陥胸湯主之」但満而不痛者，此為痞，「柴胡不中与之」宜半夏瀉心湯（太陽下）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　胃部がつかえ，悪心や嘔吐があり，食欲不振で胃部に水分停滞感があり，腹鳴を伴なって下痢するもの。あるいは，軟便や粘液便を排出するもの。&lt;br /&gt;　本方は下腹部で腹鳴がある冷え症の胃腸機能を高め，消化を助け，栄養の吸収をよくし，便通を整え血色をよくするので，漢方処方中胃腸薬と形ｒ最も多く用いられる。安中散も冷え症に用いられる力置、安中散適応症状には水分停滞あるいは腹鳴はない。本方はあまり腹痛のひどくない慢性の下痢に奏効し，急性の水瀉性下痢あるいは発熱悪寒を伴なう下痢には無効で，この場合は五苓散，または葛根湯が適する。腹痛の激しい下痢には柴胡桂枝湯，平胃散，小建中湯，大建中湯などを考慮すべきである。また虚弱者で下痢と便秘が交互にくるものにもよいが，同じ症状で充実体質には大柴胡湯が適応する。本方はまた黄連解毒湯でも強すぎる虚弱者の便秘によい。真武湯，半夏厚朴湯，茯苓飲との鑑別はそれぞれの処方の項を参照のこと。本方を服用後なお疲労倦怠感，食欲不振がとれない場合には小柴胡湯あるいは補中益気湯に転方すべきである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説シリーズ&lt;/span&gt;〉　今西伊一郎先生&lt;br /&gt;　本方は平素から若干の冷えを自覚したり，胃腸機能が悪い傾のものの，応用の目標欄記載の症候複合がある消化器疾患に用いられている。したがって腸内水分の再吸収や，利尿ホルモンのバランスがlくずれているもので，胃内や腸管に水分停滞が多く，それがために腸内腐敗現象や，消化管内水分停滞による腹鳴あるものが，本方応用のポイントになる。また本方が対象になる下痢は，比較的に排便量が少なく下痢便や軟便でありながら，間歇的に便秘して下剤を投与すると，その作用が激しく現われる下剤禁忌症であることが，他適応症と異なる。&lt;br /&gt;　類似症状の鑑別&lt;br /&gt;　安中散，冷えを自覚する消化器疾患に応用するが水分停滞感や腹鳴，または下痢軟便は認めない。&lt;br /&gt;　五苓散，激しい水瀉性の下痢便で，口渇や微熱あるいは頭痛，頭重などを伴う点で区別する。&lt;br /&gt;　平胃散，水分の停滞が主として胃に局限し，それがため消化不良，胃拡張をきたして下痢（水容便）し，下痢しても倦怠感や衰弱する傾向がなく，かえって爽快感をもたらすことが，平胃散適応の特徴といえる。&lt;br /&gt;　半夏厚朴湯，悪心，嘔吐，胃腸機能が悪い点で類似するが，半夏厚朴湯が適応するものには，腹鳴や下痢がなく，精神不安が著しい点を考慮すればよい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;○体質，体力が中ぐらいの人で，食物が心下部（みぞおち）に痞え，食欲不振，嘔きけ，嘔吐，時に軽い上腹痛がある。腹が鳴って下痢する。心下部が痞えて肩がこる。みぞおちに異和感があり，胃の存在を感じ，精神不安，神経過敏を呈す。舌に白苔を生じ，脈，腹部の緊張は中ぐらいで，腹部は心下痞硬（心下部が硬く張って圧痛がある）時に心下部振水音を呈する。&lt;br /&gt;○着眼点は心下痞硬である。心下は胸骨剣状突起より下で，臍より上の部分である。本方の心下痞硬は，その部分に軽い抵抗をふれるものである。&lt;br /&gt;○心下痞硬がはっきりしないとき，細野史郎氏は胸骨剣状突起の直下を押してみて，圧痛があれば心下痞硬であるといっている。&lt;br /&gt;○先哲医話（福井楓亭）に「脾労（胃弱）の証，心下痞し，腹中雷鳴し，痛まず下痢し，痢後心下が不快で，反って痞張するものは半夏瀉心湯がよい」とある。しかし半夏瀉心湯証の下痢は水瀉性下痢から軟便程度まで程度はいろいろあるが，裏急後重がなく，一度下痢すれば一応さっぱりする。&lt;br /&gt;○山田業精の聞見録に「脳漏（蓄膿症などの鼻漏）に半夏瀉心湯がよいものがある。これは心下痞硬を目標にする。また半夏瀉心湯は張満（腹膜炎などで腹が張る病気）及び月経不順にもよいことがある」と書いてある。&lt;br /&gt;○袖珍方には本方が車酔，船酔によいとある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方の目標は心下部痞塞感，悪心，嘔吐，食欲不振等で，他覚的には心下部に抵抗を増し，屡々胃内停水，腹中雷鳴，下痢を伴い，舌には白苔を生ずる。半夏は胃内停水を去り，嘔吐を止め，黄連，黄芩と共に胃腸の炎症を去る。黄連，黄芩は苦味剤で，消炎，健胃の効があり，人参と乾姜は胃腸の血行をよくして機能の回復を促す。甘草，大棗は諸薬を調和してその協同作用を強化するものである。&lt;br /&gt;本方と黄連湯とは類似しているがその相違は黄連湯では腹痛が目標の一つになっている。また腹部に圧痛がある。本方では腹痛及び腹部圧痛を伴うこともある が黄連湯の恒常的なるに似ず，また程度も軽い，舌苔は黄連湯に著明であり，本方では欠くことが多い。本方の応用は胃カタル，腸カタルである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　心下部の痞塞感が第一で，悪心，嘔吐，食欲不振を訴え，他覚的には心下部に抵抗を認め，しばしば胃内停水腹中雷鳴，下痢を伴い，舌白苔を生ずることが多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方入門講座&lt;/span&gt;〉　竜野　一雄先生&lt;br /&gt;（構成）　　乾姜の代りに生姜，黄連の代りに柴胡にすると小柴胡湯になる。言換えると本方は小柴胡湯に構成が近いからその適応症も稍それに近いのである。近いのは作用する部位が心下で，症状が嘔なのである。小柴胡湯は胸脇苦満，脇下満だし，本方は心下痞である。&lt;br /&gt;　運用　１．　心下部が痞え，嘔又は腸鳴する。&lt;br /&gt;　心下部とは胸元がつかえるという自覚症状で，他覚的に之を証明することは出来ない。心下部を触診すると多少の緊張を認めることはあるが，強く押しては深部に抵抗を証し得ない。嘔と腹鳴は相伴うこともあり，一方だけのこともある。要するに心下に痞えた気が上に動いて嘔になり，腹で動いて腸鳴すると思えばよい。「嘔して腸鳴し心下痞するもの」（金匱要略嘔吐）はこのことであり，小柴胡湯と似た所は「傷寒五六日，嘔して発熱するものは柴胡の証具る。而るに他薬を以て之を下し，柴胡の証仍を在るものは復た柴胡湯を与ふ。これに巳に之を下すと雖も逆となさず。必ず蒸々として振ひ，却て発熱汗出でて解す。若し心下満して硬痛する者は此を結胸となす。大陥胸湯之を主る。ただ満して痛まざるものは此を痞となす。柴胡之を与ふるに中らざるなり。半夏瀉心湯之を主る。」（傷寒論太陽病下篇）&lt;br /&gt;　長文だがその要点は大陥胸湯，小柴胡湯，半夏瀉心湯の鑑別であって，痛むものは結胸で大陥胸湯，満だけで痛まぬのは気の痞えだから半夏瀉心湯，苦満又は痞硬するは痞に似てはいるが，実鬱だから小柴胡湯だというのである。同じく満しても気だけで充塞するものがないのを痞と云い，充塞があるのを痞硬とする。心下痞と嘔とを目標にして半夏瀉心湯は胃カタル，胃腸カタル，胃酸過多症，胃拡張，胃下垂，胃潰瘍，十二指張潰瘍，悪阻，蛔虫，薬剤副作用による悪心嘔吐，神経性嘔吐等の胃症状には頻用する。胸元は痞える位だから食欲は無論減退しており，舌は薄い白苔を被っていることがある。脉は普通であまり傾りはない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;勿誤方函口訣&lt;/span&gt;〉　浅田　宗伯先生&lt;br /&gt;　此方は飲邪併結して心下痞硬する者を目的とす。故に支飲或は澼飲の痞硬には効なし。飲邪併結より来る嘔吐にも，噦逆にも，下痢にも皆運用して特効あり。千金翼に附子を加ふるものは，即ち附子瀉心湯の意にて，飲邪を温散させる老手段なり。又虚労或は脾労等心下痞して下痢する者，此方に生姜を加えてよし，即ち生姜瀉心湯なり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【一般用漢方製剤承認基準】&lt;br /&gt;半夏瀉心湯&lt;br /&gt;〔成分・分量〕&lt;br /&gt;半夏4-6、黄芩2.5-3、乾姜2-3、人参2.5-3、甘草2.5-3、大棗2.5-3、黄連1&lt;br /&gt;〔用法・用量〕&lt;br /&gt;湯&lt;br /&gt;〔効能・効果〕&lt;br /&gt;体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症：&lt;br /&gt;急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-1507759265885836489?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/1507759265885836489/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=1507759265885836489' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/1507759265885836489'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/1507759265885836489'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/12/blog-post.html' title='半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)　の　効能・効果　と　副作用'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-5019561895127510401</id><published>2011-11-16T19:51:00.008+09:00</published><updated>2011-11-19T20:04:01.727+09:00</updated><title type='text'>芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)　の　効能・効果　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;芍薬甘草湯&lt;/span&gt;(しゃくやくかんぞうとう)&lt;br /&gt;　本方は急迫性の筋肉の攣急を目標に、頓服として用いる方剤で、四肢の筋肉ばかりでなく、腹直筋その他の筋肉の攣急にも用いられる。&lt;br /&gt;　本方は芍薬と甘草の二味からなり、筋肉の急迫性攣急を治する効がある。&lt;br /&gt;　本方は以上の目標に従って、四肢の筋痛、腎石・胆石等からくる急迫性腹痛などに用いられる。また排尿痛の激しいものにも用いることがある。多くは頓服として一時の急を凌ぐために便利な方剤である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;７０．〔芍薬甘草湯〕（しゃくやくかんぞうとう）&lt;br /&gt;〔出典〕傷寒論&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔処方〕芍薬、甘草各3.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕自覚的　身体諸処が劇しく痛み、腰脚がひきつり痛む。 他覚的 脈　やや軟に近いが、ときには緊。 舌　苔なく、多くは湿潤。 腹　腹力はやや軟で、両腹直筋がつよく緊張して、あたかも二本の棒を、臍をはさんで平行にたてたような感を呈する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔かんどころ〕脚はひきつり、腹筋すじばり、あちこち痛んでがまんが出来ない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕 １．諸種の疼痛の激甚な場合&lt;br /&gt;２．小児の腹痛又は夜啼症&lt;br /&gt;３．諸種の神経痛で、腹直筋の緊張のつよいもの&lt;br /&gt;４．胆石、腎石等で疼痛の激しい場合&lt;br /&gt;５．泌尿器、生殖器疾患で下付苦痛の激しい場合&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治験〕本方は諸種の疼痛を、頓挫的に緩解させるはたらきがつよい。随意筋、不随意筋の別なく、その痙攣による疼痛をゆるめる作用は、予想以上のものがある。その痛みが激甚ならば激甚なるほど、本方は即座に奏効する。 　本方に膠飴を加味して、より効を増すことがあり、また手足に寒冷を覚えたり、悪寒の加わったりする場合には、附子を加えて芍薬甘草附子湯として与えて、一層効果的である場合がある。 　二十三才の男子。猛烈な腰の痛みで、家中を転げ廻っているから、至急往診してほしいとの訴え。行ってみると、なるほど、泣き叫ばんばかりの様相で輾転反側している。両腹直筋はピンと緊張して、二本の竹の棒を立てたようである。あらかじめ用意していった本方を煎じ与えて五分、嘘のように痛みはおさまり、静かになった。あと一週間分を服して完治した。 　三才の女児。疳がつよくて、何事にも反抗し、かつ夜は突然にとび起きて啼きわめく。&lt;br /&gt;本方を与えること二週間で正常状態に復した。&lt;br /&gt;藤平　健&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう) (傷寒論)  &lt;div&gt;　〔芍薬(しゃくやく)、甘草(かんぞう)各三〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　本方は、急迫性の激しい筋肉の痙攣と疼痛に頓服薬として用いられる。本方證の疼痛は、表裏・内外・上中下を問わず局所の痛みを訴えるものである。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、芍薬甘草湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　坐骨神経痛、腰痛、五十肩、リウマチその他の神経および運動器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　胃痙攣、腸疝痛、腸閉塞、胆石痛、胆嚢炎、膵臓炎その他の消化器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　腎臓結石、排尿痛その他の泌尿器系疾患。 &lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;34．芍薬甘草湯　傷寒論&lt;br /&gt;芍薬4.0～8.0　甘草4.0～8.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（傷寒論）&lt;br /&gt;○&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;傷寒脉浮，自汗出，小便数，心煩，微悪寒，脚攣急，「反与桂枝湯，欲攻其表，此誤也」（中略）若厥愈，足温者，更芍薬甘草湯与之，其脚即伸（後略）　（太陽病）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;　四肢筋肉や腹直筋その他筋の急迫性の痛みに，頓服的にあるいは他処方と合方し用いる。&lt;br /&gt;　漢方でいう筋の拘攣，拘急，攣急などを対象に鎮痙鎮痛剤として繁用されているもので，平滑筋（内蔵筋）や横紋筋（骨句筋）の異常緊張に伴う急迫性の痛みを緩和させる。したがって単に鎮痛作用だけでなく，筋または筋群の痛みを発作性収縮に著効がある。なお筋の異常緊張により痛みを伴う場合，葛根湯，柴胡桂枝湯，桂枝加芍薬湯，小建中湯，桂枝加朮附湯など多くの処方に本方を構成する芍薬甘草湯が配合されている。胆嚢炎，胆石症などで胸脇部痛や胃痙攣痛があって，柴胡桂枝湯で痛みがとれないとき本方を加える。大柴胡湯が適応する肝臓疾患や胃腸病で，痛みを愁訴するものに，本方を合方する。平胃散が対標になる胃炎，胃拡張などで心窩部の直腹筋が時々拘攣して，痛みを訴えるものに頓用する。神経痛，関節炎，筋肉リウマチなどで麻杏薏甘湯だけで，痛みが好転しない場合本方を加味する。猪苓湯適応証の膀胱炎，尿道炎，腎臓結石，尿道結石などに猪苓湯単味で痛みがとれないとき，本方を頓用せしめる。パーキンソン氏病で脳血管動脈硬化が認められ，桂枝加朮附湯が対象になる症状と，筋硬直と運動障害を目安に本方を投与すると，奇効を奏す識ことがある。また半夏厚朴湯に本方を合方して応用することもある。急性胃腸カタルや腹部内蔵の発作性痛みに，本方を頓服的に用いると速効効果がある。海水浴や水浴中に起こりやすい下肢の痙攣に本方を服用させると著効がある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;　急激におこった筋肉の拘攣による症状（痛み）に頓服として用いる。拘攣か骨格筋におきれば，四肢，手足の攣急性疼痛となり，消化管の滑平筋におきれば，胃腸の痙攣性激痛となる。腹証は，両側の腹直筋が攣急していることが多いがこれのないこともある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a style="font-weight: bold;" href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方は急迫性の筋肉の攣急を目標に，頓服として用いる方剤で，四肢の筋肉ばかりでなく，腹直筋その他の筋肉の攣急にも用いられる。本方は芍薬と甘草の二味からなり，筋肉の急迫性攣急を治する効がある。本方は以上の目標に従って，四肢の筋痛，腎石・胆石等からくる急迫性腹痛などに用いられる。また排尿痛の激しいものにも用いることがある。多くは頓服として一時の急を凌ぐために便利な方剤である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　本方は急迫性の激しい筋肉の攣急と疼痛が主目標で，多くは腹直筋の攣急を現わす。本方は表裏ともに作用し，四肢腹部腰背の筋攣急ばかりでなく，胃痙攣や胆石症，腎石疝痛等裏の急迫性疼痛にもよく奏効し，その疼痛は筋肉局所のみの症状であることが多い。局所の筋肉が堅く，強く収縮し，痙攣を起こしているものによいので，多くの場合，腹直筋の攣急をともなっている。しかし腹壁の弛緩しているものでも腹底のどこかにひっぱりのあるものに用いてよいことがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;日本東洋医学会誌&lt;/span&gt;〉第３回第１号　細野　先生等&lt;br /&gt;　身体の筋肉の攣急は，ただに躯幹や四肢の筋肉の如き表在性のものに止まらず，体内に深在する滑平筋臓器，殊に胃腸，気管，胆嚢，輸胆管，輸尿管等々の滑平筋性管状臓器における攣急さえも広く応用して卓効があると考えられる。筋肉の痙攣であれば，骨骸筋，或は滑平筋の如何をとわず，中枢性と末梢性とを問わず，よく鎮静的作用を現わすものである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※滑平筋？　平滑筋の誤植？&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;朱子集験方&lt;/span&gt;〉&lt;br /&gt;　「去杖湯（本方の別名）脚弱力なく，行歩艱難なるを治す。」&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;医学心悟&lt;/span&gt;〉&lt;br /&gt;　芍薬甘草湯，腹痛を止むこと神の如く。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;勿誤方函口訣&lt;/span&gt;〉　浅田　宗伯先生&lt;br /&gt;　此の方は脚攣急を治するが主なれども，諸家腹痛及び脚気両足，或は膝頭痛んで屈伸すべからざる者，其他諸急痛に運用す。又釣藤，羚羊を加えて驚癇の勁急（激しい痙攣のこと）を治す。又松心（松のひでといって油脂成分の多いところ）を加へて，淋痛甚しく，昼夜号泣する者を治す。又梅毒諸薬を服して羸劣骨節，なお痛み，攻下すべからざる者，松心を加えて効あり，或は虎脛骨を加ふるも佳なりと云う。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方入門講座&lt;/span&gt;〉　竜野　一雄先生&lt;br /&gt;　運用　１．　筋肉痙攣&lt;br /&gt;　古方家的に言えば芍薬，筋の拘攣を緩め，甘草，急迫を治す。故に筋つり痛むものに用いると言う所だが，些か蛇虫を加えたい。&lt;br /&gt;　芍薬甘草湯はひとり筋拘攣を治すのみならず下肢運動麻痺にも用いるから筋拘攣では割切れない。芍薬甘草湯の証は傷寒論太陽病上篇に出ている。&lt;br /&gt;　「傷寒脉浮，自汗出で小便数，心煩，微悪寒，脚攣急するに，反って桂枝銀を与へ其表を攻んと欲するはこれ誤なり。之を得れば便ち厥し，咽中乾き煩躁吐逆せんとするものは甘草乾姜湯を作りて之を与え，以て其の陽を復す。若し厥癒え足温かなるものは更に芍薬甘草湯を作り之を与ふれば其脚即ち伸ぶ。」（中略）&lt;br /&gt;　筋肉には血が多く含まれており，筋も血も陰に属する脚も亦上肢に対しては陰である。特に脚といった所に意味があり，伸びたまま縮まないのは陽だし，曲ったまま伸びないのは陰で，陰が勝っている状態である。陰の部の腹が痛む時はこごみ，背が痛いときは身を反して背に力を入れることを考えれば類推できよう。芍薬の気味は苦平になっている。苦は血に行き，芍薬は陰血を益す。血虚を治し筋の攣縮を緩め弛緩を補力する所以である。甘草の気味は甘平，甘は緩め補う。急迫を緩和し，弛緩を補力する所以である。芍薬の血，甘草の気相俟って血虚による脚筋拘攣を治し，陰気を補ってここにはじめて陰陽の調和を図ることができる。芍薬甘草湯は臨床上腹痛などにも用いる。すると表裏の関連をどう説明すべきかが問題になってくるが，漢方的には芍薬は脾血を益す。苦は火，脾は土，火土を生ずるの相生を以て説明するのは，この場合些か機械的でしっくりしない。脾は四肢を主り，脾虚せば四肢伸びずして攣縮くるに至る。表裏の相互関係である。芍薬甘草湯は臨床的には次のようなことに応用される。&lt;br /&gt;　１．熱病発汗過多により脚攣急するもの，条文の通りである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　２．下肢痙攣，その原因が脚気であろうと，捻挫，筋肉リウマチ，関節炎などであろうと，末梢神経性，中枢神経性，症候性等を問わずに急劇に起ったものに有効である。慢性でも劇甚なものには対症療法として用いるべきである。その際他に例えば発熱悪風の如き何等かの特徴のある症状を伴っていれば別の処方を選ぶべきで，芍薬甘草湯は専ら局所症状だけのものと思えばほぼ誤りはない。私の乏しい経験では上肢に起ったものはなく，皆下肢ばかりだったが，上肢でも勿論有効であろう。（中略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　３．局所的な筋肉のトーヌス低下，主に下肢の無力症で，脚弱と称し歩行困難のもの，矢張り局所所見があるだけのものに使う。若し他に所見があれば越婢加朮湯，八味丸，桂枝加附子湯などである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　４．気管支喘息で呼吸困難のため筋肉に力を篭めているもの，敢て喘息ばかりに限らず咳の劇しいもの，痛みのはげしいもの，小便が出ないでいきんでいるものなどに芍薬甘草湯を使うと一時の急を救うことが出来るから意を以って応用の機会をひろげてみるようにする。私は嘗て肺結核で劇しく咳込み如何ともし難きものに，咳をするとき四肢背筋にあらん限りの力を籠めているのに目を付け本方を用いた所，咳も緩解した経験を持っている。甘草は急迫を治すとて古人も嘔逆，淋病で痛み，小便が出ないもの，脱肛，痔発作などに使っているが，甘草には副腎皮質ホルモン促進的の薬理作用があるから，汎適応症候群の見方から見ると正に急迫症状を呈する抗ショック期に甘草が有効であることが考えられる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　運用２．　腹痛&lt;br /&gt;　芍薬甘草湯は表のみならず裏にも働き，痙攣，疼痛を緩和する。就中腹痛で代表的なのは胃痙攣や胆石痛などの急劇な疼痛であって，原因不明の一過性腹痛や重大な器質性変化なき胃痙攣などは本方が治ってしまうことが多い。その他一定の器質性変化がある病気でも鎮痛剤として対症療法的に用いて効果を期待することが出来る。例えば蛔虫，小児の原習不明の腹痛，急性虫垂炎，胃潰瘍などに使った例がある。但し内臓の穿孔，腸閉塞症，膵臓壊死などはたとえ本方で一時の急を救ったにせよ原病に対する適切な療法を怠っては取返しがつかぬことになる。芍薬甘草湯を使うべきは腹痛は腹筋が強く収縮していて，疼痛も劇しい。鈍痛，慢性の腹痛，腹壁弛緩せるもの，他に著明の症状を伴っているものなどには効かない。（後略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※蛇虫……蛇足の誤植か？&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;一般用漢方製剤&lt;br /&gt;芍薬甘草湯&lt;br /&gt;〔成分・分量〕&lt;br /&gt;芍薬3-8、甘草3-8&lt;br /&gt;〔用法・用量〕&lt;br /&gt;湯&lt;br /&gt;〔効能・効果〕&lt;br /&gt;体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症：&lt;br /&gt;こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;してはいけないこと&lt;br /&gt;（守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる）&lt;br /&gt;１．次の人は服用しないこと&lt;br /&gt;（１）生後３ヵ月未満の乳児。&lt;br /&gt;〔生後３ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（２）次の診断を受けた人&lt;br /&gt;心臓病&lt;br /&gt;２．症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと&lt;br /&gt;相談すること&lt;br /&gt;１．次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;（１）医師の治療を受けている人。&lt;br /&gt;（２）妊婦又は妊娠していると思われる人。&lt;br /&gt;（３）高齢者。&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（４）次の症状のある人。&lt;br /&gt;むくみ&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以&lt;br /&gt;上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（５）次の診断を受けた人。&lt;br /&gt;高血圧、腎臓病&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以&lt;br /&gt;上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;２．服用後、次の症状があらわれた場合は直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤&lt;br /&gt;師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;症状の名称　症状　間質性肺炎&lt;br /&gt;階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。&lt;br /&gt;偽アルドステロン症、ミオパチー１）&lt;br /&gt;手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。&lt;br /&gt;うっ血性心不全、&lt;br /&gt;心室頻拍&lt;br /&gt;全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、胸が痛む、めまい、失神等があらわれる。&lt;br /&gt;肝機能障害&lt;br /&gt;発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔１）は、１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;３．５～６回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬&lt;br /&gt;剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;〔用法及び用量に関連する注意として、用法及び用量の項目に続けて以下を記載すること。〕&lt;br /&gt;（１）小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。&lt;br /&gt;〔小児の用法及び用量がある場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;（２）〔小児の用法がある場合、剤形により、次に該当する場合には、そのいずれかを記載すること。〕&lt;br /&gt;１）３歳以上の幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。&lt;br /&gt;〔５歳未満の幼児の用法がある錠剤・丸剤の場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;２）幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。&lt;br /&gt;〔３歳未満の用法及び用量を有する丸剤の場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;３）１歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させること。&lt;br /&gt;〔カプセル剤及び錠剤・丸剤以外の製剤の場合に記載すること。なお、生後３ヵ月未満の用法がある製剤の場合、「生後３ヵ月未満の乳児」をしてはいけないことに記載し、用法及び用量欄には記載しないこと。〕&lt;br /&gt;保管及び取扱い上の注意&lt;br /&gt;（１）直射日光の当たらない（湿気の少ない）涼しい所に（密栓して）保管すること。&lt;br /&gt;〔（ ）内は必要とする場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;（２）小児の手の届かない所に保管すること。&lt;br /&gt;（３）他の容器に入れ替えないこと。（誤用の原因になったり品質が変わる。）&lt;br /&gt;〔容器等の個々に至適表示がなされていて、誤用のおそれのない場合には記載しなくてもよい。〕&lt;br /&gt;【外部の容器又は外部の被包に記載すべき事項】&lt;br /&gt;注意&lt;br /&gt;１．次の人は服用しないこと&lt;br /&gt;（１）生後３ヵ月未満の乳児。&lt;br /&gt;〔生後３ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（２）次の診断を受けた人&lt;br /&gt;心臓病&lt;br /&gt;２．次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;（１）医師の治療を受けている人。&lt;br /&gt;（２）妊婦又は妊娠していると思われる人。&lt;br /&gt;（３）高齢者。&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（４）次の症状のある人。&lt;br /&gt;むくみ&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（５）次の診断を受けた人。&lt;br /&gt;高血圧、腎臓病&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以&lt;br /&gt;321&lt;br /&gt;上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;２´.服用が適さない場合があるので、服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;〔２.の項目の記載に際し、十分な記載スペースがない場合には２´.を記載すること。〕&lt;br /&gt;３．服用に際しては、説明文書をよく読むこと&lt;br /&gt;４．直射日光の当たらない（湿気の少ない）涼しい所に（密栓して）保管すること&lt;br /&gt;〔（ ）内は必要とする場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;医療用漢方製剤&lt;br /&gt;【禁忌（次の患者には投与しないこと）】&lt;br /&gt;　1.アルドステロン症の患者&lt;br /&gt;　2.ミオパシーのある患者&lt;br /&gt;　3. 低カリウム血症のある患者&lt;br /&gt;　［1～3：これらの疾患及び症状が悪化するおそれがある。］&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【使用上の注意】&lt;br /&gt;１．慎重投与（次の患者には慎重に投与すること）&lt;br /&gt;高齢者（「５.高齢者への投与」の項参照）&lt;br /&gt;２．重要な基本的注意&lt;br /&gt;（1）本剤の使用にあたっては、患者の証（体質・症状）を考慮して投&lt;br /&gt;与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善&lt;br /&gt;が認められない場合には、継続投与を避けること。&lt;br /&gt;（2）本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧&lt;br /&gt;　　値等に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止する&lt;br /&gt;　　こと。&lt;br /&gt;（3）他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する&lt;br /&gt;　　こと。&lt;br /&gt;３．相互作用&lt;br /&gt;　 併用注意（併用に注意すること）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;４．副作用&lt;br /&gt;　本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実&lt;br /&gt;　施していないため、発現頻度は不明である。&lt;br /&gt;（１）重大な副作用&lt;br /&gt;１）間質性肺炎：咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等があら&lt;br /&gt;われた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線、&lt;br /&gt;胸部CT等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の&lt;br /&gt;投与等の適切な処置を行うこと。&lt;br /&gt;２）偽アルドステロン症：低カリウム血症、血圧上昇、ナトリ&lt;br /&gt;　ウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン&lt;br /&gt;　症があらわれることがあるので、観察（血清カリウム値の測&lt;br /&gt;　定等）を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止&lt;br /&gt;　し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。&lt;br /&gt;３）うっ血性心不全、心室細動、心室頻拍（Torsades de&lt;br /&gt;　Pointes を含む）：うっ血性心不全、心室細動、心室頻拍&lt;br /&gt;　（Torsades de Pointes を含む）があらわれることがあるの&lt;br /&gt;　で、観察（血清カリウム値の測定等）を十分に行い、動悸、&lt;br /&gt;　息切れ、倦怠感、めまい、失神等の異常が認められた場合&lt;br /&gt;　には投与を中止し、適切な処置を行うこと。&lt;br /&gt;４）ミオパシー：低カリウム血症の結果として、ミオパシー、&lt;br /&gt;　横紋筋融解症があらわれることがあるので、脱力感、筋力&lt;br /&gt;　低下、筋肉痛、四肢痙攣・麻痺、CK（CPK）上昇、血中及び尿&lt;br /&gt;　中のミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し、&lt;br /&gt;　カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。&lt;br /&gt;５）肝機能障害、黄疸：AST（GOT）、ALT（GPT）、Al-P、γ-GTP&lt;br /&gt;　の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある&lt;br /&gt;　ので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与&lt;br /&gt;　を中止し、適切な処置を行うこと。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;５．高齢者への投与　&lt;br /&gt;　一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注&lt;br /&gt;　意すること。&lt;br /&gt;６．妊婦、産婦、授乳婦等への投与&lt;br /&gt;　妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は&lt;br /&gt;　妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性&lt;br /&gt;　を上回ると判断される場合にのみ投与すること。&lt;br /&gt;７．小児等への投与&lt;br /&gt;　小児等に対する安全性は確立していない。［使用経験が少ない］&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;・夜啼き(生後百日くらい、夜半に泣き出す)&lt;br /&gt;・芍甘湯(しゃっかんとう)と略称されることもある。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-5019561895127510401?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/5019561895127510401/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=5019561895127510401' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/5019561895127510401'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/5019561895127510401'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/11/blog-post_16.html' title='芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)　の　効能・効果　と　副作用'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-2301726500590869819</id><published>2011-11-07T20:27:00.013+09:00</published><updated>2011-11-16T06:42:07.064+09:00</updated><title type='text'>四逆散(しぎゃくさん)　の　効能・効果　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;四逆散&lt;/span&gt;(しぎゃくさん)&lt;br /&gt;　本方は&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;よりも虚し、&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/04/blog-post.html"&gt;小柴胡湯&lt;/a&gt;より実し、二方の中間に位する方剤である。腹證上では胸脇苦満があり、腹直筋が季肋下で拘急している。また柴胡の證で手足の厥冷するものを治し、或は所謂癇の亢ぶるものを治する。&lt;br /&gt;　本方は柴胡・芍薬・枳実・甘草からなり、&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;の黄芩・半夏・大黄・生姜・大棗の代りに甘草を加えたものであるから、嘔吐や便秘の症状はなく、急迫性の心下痛は却って強いことがある。&lt;br /&gt;　本方の応用は&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;及び&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/04/blog-post.html"&gt;小柴胡湯&lt;/a&gt;に準ずるが、胆嚢炎・胆石症・胃炎・胃潰瘍・鼻カタルなどに用いられる機会がある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;４３．〔方名〕四逆散（しぎゃくさん）&lt;br /&gt;〔出典〕傷寒論&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔処方〕甘草2.0　枳実2.5　柴胡5.0　芍薬4.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕証には、四肢厥冷し、咳嗽、動悸、小便不利、腹痛し、或いは泄利下重する者、とある。&lt;br /&gt;　即ち、四肢厥冷し、胸腹部が微満し、腹痛、下痢の傾向があり、また咳嗽、心悸亢進、小便不利、不定愁訴等のあるものに適用する。&lt;br /&gt;　更に別の表現をすれば胸脇苦満、腹直筋の攀急があり、&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;と&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/04/blog-post.html"&gt;小柴胡湯&lt;/a&gt;との中間に位する薬方である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔かんどころ〕&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;の腹証に似ていて、やや虚しているもので、腹直筋の攀急が著明なものである。&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/09/blog-post.html"&gt;柴胡加竜骨牡蛎湯&lt;/a&gt;証に似た神経症状があることもある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕&lt;br /&gt;（１）熱候がないか、又は熱候が著しくなくて下痢し、微痛があり、胸脇苦満あり、手足に冷感があるもの、脈沈緊。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（２）胆嚢炎、胆石症で、目標の症状をあらわすもの。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（３）副鼻腔炎。胸脇苦満、腹直筋の攀急あるもの。&lt;br /&gt;伊藤清夫&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;１　柴胡剤  &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　柴胡剤は、胸脇苦満を呈するものに使われる。胸脇苦満は実証では強く現 われ嘔気を伴うこともあるが、虚証では弱くほとんど苦満の状を訴えない  場合がある。柴胡剤は、甘草に対する作用が強く、解毒さようがあり、体質改善薬として繁用される。したがって、服用期間は比較的長くなる傾向がある。柴胡  剤は、応用範囲が広く、肝炎、肝硬変、胆嚢炎、胆石症、黄疸、肝機能障害、肋膜炎、膵臓炎、肺結核、リンパ腺炎、神経疾患など広く一般に使用される。ま  た、しばしば他の薬方と合方され、他の薬方の作用を助ける。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　柴胡剤の中で、&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/09/blog-post.html"&gt;柴胡加竜骨牡蛎湯&lt;/a&gt;・&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/10/blog-post_31.html"&gt;柴胡桂枝乾姜湯&lt;/a&gt;は、気の動揺が強い。&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/04/blog-post.html"&gt;小柴胡湯&lt;/a&gt;・&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/10/blog-post_25.html"&gt;加味逍遥散&lt;/a&gt;は、潔癖症の傾向があり、多少神経質気味の傾向が ある。特に&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/10/blog-post_25.html"&gt;加味逍遥散&lt;/a&gt;はその傾向が強い。柴胡桂枝湯は、痛みのあるときに用いられる。十味敗毒湯・荊防敗毒散は、化膿性疾患を伴うときに用いられる。 &lt;/div&gt;&lt;br /&gt;３　四逆散(しぎゃくさん)　(傷寒論)  &lt;div&gt;　〔柴胡(さいこ)五、芍薬(しゃくやく)四、枳実(きじつ)二、甘草(かんぞう)一・五〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;證と小柴胡湯の中間の證を現わすものに用いられる。胸脇苦満は著明で、腹直筋が季肋下で拘急している。しかし、&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;ほど実してい  ないため、嘔吐、便秘の症状はないか、あっても軽い。便秘のかわりに腹痛、泄痢下重(せつりげじゅう、冷えによって起こる下痢で、あとがさっぱりしない)   する場合もある。&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;よりも芍薬の量が多いので、心下部の痛みをとる作用が強い。本方は、四肢の冷え、精神不安、咳嗽、心悸亢進、動悸、腹痛、腹満、  裏直筋の緊張、尿利減少などを目標とする。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　柴胡剤であるために、&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;のところで示したような疾患に、四逆散證を呈するものが多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方処方　応用の実』　山田　光胤　南山堂刊&lt;br /&gt;109．四逆散（傷寒論）&lt;br /&gt;　柴胡5.0，枳実2.0，芍薬4.0，甘草2.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕　　体格肉づき中ぐらいの人で，腹証に心下痞硬　および　胸脇苦満と腹直筋の攣急があり，腹直筋は季肋下で甚だしく緊張し，腹に２本の棒を立てたようにふれる場合である．&lt;br /&gt;　一般症状では　咳嗽，腹痛，動悸や軽い精神不安，尿利減少　などを訴えるものが多い．&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔説明〕　　本方は，大柴胡湯と小柴胡湯の中間の体質，体力の場合に用いられる．&lt;br /&gt;　諸薬のうち，芍薬の目標は腹直筋の攣急（腹皮攣急）である．しかし　腹皮攣急は小建中湯にも，柴胡桂枝湯の証にもある．これらの区別は微妙であるが，簡単にいえば，四逆散の方が柴胡桂枝湯証より，腹部全体の緊張もよいし，腹直筋も硬く張っている．&lt;br /&gt;　また　小建中湯証では，腹部全体が軟弱で，腹直筋のみが拘攣し緊張しているほか，胸脇苦満はみられない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔参考〕　　１）　本方を鼻疾患に用いることがある．その場合は辛夷，川芎，細辛　などを加えるとよい．&lt;br /&gt;　２）　餐英館療治雑話には本方証に　怒りやすい　という症状をあげている．&lt;br /&gt;　３）　梧竹楼は，脾胃の虚寒による吃逆（しゃっくり）によいといっている．脾胃の虚寒というのは，胃腸の衰弱寒冷の意味である．&lt;br /&gt;　４）　また　和田東郭は，疫（熱性下痢症）で譫語，煩躁し吃逆を発するものによいといっている．&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕　　大・小柴胡湯に準ずるほか，胃炎，十二指腸炎，胃・十二指腸潰瘍，胆嚢炎，胆石症，神経症，鼻炎，蓄膿症　など．&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔鑑別〕　　柴胡桂枝湯の項　参照&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔症例　１〕　　蓄膿症　22～23歳の青年，２年ほど前から鼻がわるく，最近２～３ヵ月食べ物のにおいがわからなくなったという．&lt;br /&gt;　中肉中背で，体力中等とみられた．はじめ葛根湯加辛夷・川芎を１週間与えたが，全然変化がみられなかった．&lt;br /&gt;　そこで，腹直筋の攣急と季肋下にわずかながら抵抗をみとめたので，四逆散加辛夷，川芎に転方した．これをのむと，１週間後に鼻閉が少しよいといってきた．そこで同湯をつづけて服用させたところ，２ヵ月ほどあったある日，喜んでやってきた．「昨日，昼食にラーメンをたべたら，そのにおいがよくわかった」というのである．その後１ヵ月ばかり服薬してやめた．&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔症例　２〕　　不食症　36歳，男子，初診34・９・15，主訴は食意喪失．&lt;br /&gt;　現病歴　　数年来食欲が全くなく，空腹を少しも感じないで腹がすくことがない．朝は食事を殆んどとらない．各種の強肝剤やビタミン剤　などをのんだが効果がなく，数人の医師はどこもわるくないという．&lt;br /&gt;　性格は　単純，淡白，物にこだわらず，物事を気にしない．神経症になるような性格ではない．&lt;br /&gt;　現症　　訴えは淡々とし，主訴以外に何らの訴えもなく，こちらからたずねる自覚症状はすべてないという．神経症とは考えられない．&lt;br /&gt;　身体的には，器質的異常は何らみとめられない．ただ　尿ウロビリノーゲン（以下尿ウと略称）が中等度陽性をみとめられる．&lt;br /&gt;　体格，肉づき中等，色はやや黒く，登山家で，過去に病気をしたことはないという．舌は白きて湿り，脈は沈小，腹証は右季肋下に軽度の抵抗と圧痛があり，両側の腹直筋が攣急している（右がやや強度）．腰背部志室と臂部に圧痛がある．&lt;br /&gt;　治療・経過　　四逆散加茯苓生姜を，胸脇苦満と腹皮攣急を目標に投与した．茯苓，生姜は，舌と脈から陰証の傾向があると判断したので加味した．&lt;br /&gt;　１週後　少し食欲が出て，具合のよいのがわかるという．&lt;br /&gt;　２週後　続いて食欲があったが，出張旅行で服薬できなかったら，また食事が全然とれなくなったという．&lt;br /&gt;　３週後　再び食事がすすむようになったと．&lt;br /&gt;　４週後　順調で食欲は正常．しかし　飲酒すると頭痛するという．&lt;br /&gt;　５週後　かぜを引き，悪寒，鼻汁が出るというので，陰証とみて　桂姜棗草黄辛附湯　を４日投与し治癒した．&lt;br /&gt;　２ヵ月後　食事量は正常という．右季肋下の圧痛消失，尿ウ正常となる．&lt;br /&gt;　３ヵ月後　尿ウ正常，右季肋下の抵抗軽減す．&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『臨床応用漢方處方解説  増補改訂版』　矢数道明著　創道社刊&lt;br /&gt;55　四逆散（しぎゃくさん）　〔傷寒論〕&lt;br /&gt;　　柴胡五・〇　　芍薬四・〇　　枳実二・〇　　甘草一・五&lt;br /&gt;　右は煎薬とする場合の一日量である。粉末として用いる場合はおのおと等分、末として混和し，一日量六・〇を三回に分けて、重湯にまぜてのむとよい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕　胸脇苦満があって、大柴胡湯証と小柴胡湯証との中間ぐらいの病状のものに用いる。&lt;br /&gt;　本方は主として胆嚢炎・胆石症・胃炎・胃酸過多症・胃潰瘍・肋膜炎等に用いられ、また肺結核・急性慢性気管支炎・喘息・心悸亢進・急性慢性大腸炎・直腸炎・直腸潰瘍・結核性腹膜炎の肥厚または硬結・肩こり・ヒステリー・神経質・癲癇・癇症・神経過敏症・鼻炎・上顎洞炎などに応用される。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕　大柴胡湯より虚証で，小柴胡湯よりは少し実証，二方の中間に位する病証というのが目標である。腹証は胸脇苦満があり，腹直筋が季肋下で拘急している。柴胡の証で手足の厥冷するもの，あるいはいわゆる癇のたかぶる神経過敏症のものに用いられる。大柴胡湯よりも熱状が少なく，胸脇苦満・心下痞硬の程度が軽く、筋直筋は硬く緊張して臍傍にまで及んでいる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔方解〕　大柴胡湯の黄芩・半夏・大黄・生姜・大棗のかわりに甘草を加えたもので，大体は大柴胡湯に近い。肝部の実は同じであるが，脾胃がやや虚していると解釈される。&lt;br /&gt;　柴胡は胸脇に気血が凝滞し、血熱を生じ、水の流通を妨げられているのを治すものである。枳実は気を開き凝結を破り，水の流通をよくする。芍薬は血液の凝滞をめぐらし、四肢の筋肉の攣縮を緩める。甘草は胃の虚を補い、心下や四肢筋肉の緊張を緩め、急迫症状を緩和させる。&lt;br /&gt;　胸脇部と心下に気が凝滞し、緊張症状を起こして、四肢に気がめぐらぬ状態を治す能がある。&lt;br /&gt;　すなわち肝の病・胃の病・筋緊張の病・神経症状の諸疾患に適用される。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔主治〕&lt;br /&gt;　傷寒論（少陰病篇）に、「少陰病四逆シ、其ノ人或ハ咳シ、或ハ悸シ、或ハ小便利セズ、或ハ腹中痛ミ、或ハ泄利下重スル者ハ四逆散之ヲ主ル」とある。&lt;br /&gt;　蕉窓方意解には、「大柴胡湯ノ変方ニテ、其ノ腹形専ラ心下及ビ両肋下ニツヨク聚リ、其ノ凝リ胸中ニモ及ブ位ノコトニテ、竝に両脇バラモ強く拘急ス。サレド熱実スルコト少キユエ、大黄・黄芩ヲ用ヒズ、唯心下、両肋下ヲ緩メ和ラグルコトヲ主トスル薬ナリ。本論ハ症ヲ説クコト今少シ詳ナラズ、且ツ文章モ亦正文トモ見エズ。（中略）&lt;br /&gt;　余多年此ノ薬ヲ疫症及ビ雑病ニ用イテ種々ノ異症ヲ治スルコト勝テ計フベカラズ。稀代ノ霊方ナリ。常ニ用イテ其ノ効ノ凡ナラザルヲ知ルベシ」とあり、&lt;br /&gt;　餐英館療治雑話には、「心下常ニ痞シ、両脇下火吹筒ヲ立テタル如ク張ツテ凝リ、左脇最モ甚シク、心下凝リツヨキ故ニ胸中マデモ痞満ヲ覚エ、何トナク胸中不快、モノ事怒リツヨク、或ハ肩背ハリ、或ハ背中七～九ノ辺リハリ、此等ハ皆肝鬱ノ候ナリ。此方ヲ用ユベシ、当今肝鬱ノ証多キ故、此ノ方ノ応ズル証極メテ多シ。&lt;br /&gt;　和田家ニテハ雑病人、百人治療スレバ五～六十人ハ此方ニ加減シテ用ユト門人ノ話ナリ。水分ノ動キツヨキ証ハ山薬・生地黄ヲ加エテ効アリト云ウ。余近来此方ヲ用テ毎ニ効ヲ取レリ、又疝気ニ此方ノ応ズル証多シ」とあり。&lt;br /&gt;　勿誤方函口訣には、「此ノ方ハ大柴胡ノ変方ニシテ少陰ノ熱厥ヲ治スルノミナラズ、傷寒ニ癇ヲ兼ルコト甚シク、譫語煩躁シ、噦逆ヲ発スル等ノ証ニ特験アリ。其ノ腹形専ラ心下及ビ両脇下ニ強ク聚リ、其ノ凝リ胸中ニモ及ブ位ニテ、拘急ハツヨケレドモ、熱実ハ少キ故、大黄、黄芩ヲ用ヒズ。唯心下両肋ヲ緩メテ和グルコトヲ主トスル也。東郭氏多年此ノ方ヲ疫症及ビ雑病ニ用テ種々ノ異証ヲ治スルコト勝テ計フベカラズト云フ。仲師（張仲景のこと）ノ忠臣ト謂フベシ」とある。&lt;br /&gt;　漢方（一巻三号、龍野一雄氏）「腹診の本をみると、両側の直腹筋が、棒を並べたように緊張していることを示し、二本棒などと称している。たしかに腹直筋の緊張だが、緊張の仕方に特徴があって、腹壁はやや陥凹しているように感じられ、腹直筋は細くすじ張って感じられる。そして白線の部が深く落ち込んでいるように触れる。腹直筋の緊張する範囲は上腹部に限ることが多いが、ときには臍辺、または臍下に及ぶことがある」といっている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔鑑別〕&lt;br /&gt;○大柴胡湯92　○小柴胡湯69　各項参照&lt;br /&gt;　皇漢医学には、「本方ノ腹証ハ大柴胡湯ニ酷似スレドモ、異ル所ハ彼ハ大黄ヲ含ムニヨリ、其ノ腹部ハ一般ニ実状ニシテ内部充実ノ触覚アリ。按ズレバ抵抗ヲ覚ユレドモ、本方ニハ大黄アラザレバ虚状ノ観アリ。内部空虚ニシテ按ズルニ抵抗ナシ。悪心嘔吐ナク、熱勢劇ナラズ、舌苔モ稀ナリ、腹筋ノ攣急急迫ハ甚シ」とあるが本方との鑑別である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔参考〕&lt;br /&gt;　龍野一雄氏、四逆散の展開（漢方と漢薬　一一巻七号）。　松本一男氏、四逆散に就て（漢方の臨床　二六巻五号）。&lt;br /&gt;　細野史郎氏等、四逆散の臨床医学的観察、第十五回日本東洋医学会総会発表（未掲載）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治例〕&lt;br /&gt;　（一）神経症&lt;br /&gt;　久留島伊予守年十四、気宇閉塞（気鬱、ノイローゼ）、顔色青惨、身体羸痩す。医以て労瘵（肺結核）とす。余之を診するに任脈拘急し、胸中動悸あり、左脇下かより鳩尾にかけて妨悶す。余以為く癖疾の為す所と、四逆散加別甲・茯苓を与ふ。数日にして妨悶去り拘急解し、気宇（気分）大に開く。四肢力なく物に対して倦怠す、因て千金茯苓湯を与え数旬にして全治す。　（浅田宗伯翁、橘窓書影）&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;　（二）蓄膿症（上顎洞炎）&lt;br /&gt;　徳見某なる者、鼻淵（蓄膿症）を患うこと三年、諸医肺虚に因るとして百治すれども寸効を得ず。その人両鼻より濁涕を流すこと夥しく、四逆散に呉茱萸・牡蛎を加えて与ふ。京を発して東武に赴く途中日に三貼づつ服したるに、品川へ着く前日より、屋の夥しくたらたらとたれたる鼻水さつぱりと止みたり。此症古来より肺部の病とて辛夷白芷の類を多く用ひたり。是れは尽く肝火の上み肺部へつきつめたる処より、上下の気隔塞して成ることなり。　　（和田東郭翁、蕉窓雑話）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『明解　漢方処方』　西岡　一夫著　浪速社刊&lt;br /&gt;四逆散（傷寒論）&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;処方内容&lt;/span&gt;　柴胡　芍薬　枳実各二・〇　甘草一・〇（七・〇）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;必須目標&lt;/span&gt;　①左右直腹筋の著しい攣急　②心下痞硬　③四肢冷&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;確認目標&lt;/span&gt;　①動悸　②下痢　③腹痛　④咳嗽　⑤脈は沈緊が多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;初級メモ&lt;/span&gt;　①和田東郭お得意の処方で、薬味の中に芍薬甘草湯を含む故に直腹筋の攣急は当然想像されるところであるが、実際は更に甚しく、所謂四逆散の二本棒といわれる程、著明な腹証であり、また柴胡、枳実を含む故、大柴胡湯に似て胸脇苦満（季肋下抵抗圧痛）、心下痞鞕（胃部の痞え）を認める。&lt;br /&gt;　②浅田流では呉茱萸二・〇、茯苓五・〇を加え“四逆加呉茯”と称し、胃酸過多症、胃潰瘍に繁用している。（時には牡蛎三・〇も加味する）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;中級メモ&lt;/span&gt;　①本方の四肢厥冷は白虎湯類と同じく熱厥であって、陰証の厥冷とは脉証腹証を異にする。&lt;br /&gt;　②和田東郭は原典の条文について「症を説くこと今少し詳ならず、且つ文章もまた正文とも見えず、恐らくは後人の作にてもあらんか」と疑っており、南涯もまた後人の作として削っている。&lt;br /&gt;　③本方は抑肝散の原方として有名で、婦人にはむしろその方が繁用される。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;適応症&lt;/span&gt;　胃酸過多症。胃潰瘍。胆のう炎。副鼻腔炎（蓄膿症）。遺精。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【副作用】&lt;br /&gt;①使用成績調査色ｅ副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;②重大な副作用&lt;br /&gt;（ａ）偽アルドステロン症：低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察（血清カリウム値の測定等）を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行う&lt;br /&gt;（ｂ）ミオパシー：低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行う&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【高齢者への投与】&lt;br /&gt;一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;一般用漢方製剤&lt;br /&gt;１１５．四逆散&lt;br /&gt;【添付文書等に記載すべき事項】&lt;br /&gt;してはいけないこと&lt;br /&gt;（守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる）&lt;br /&gt;次の人は服用しないこと&lt;br /&gt;生後３ヵ月未満の乳児。&lt;br /&gt;〔生後３ヵ月未満の用法がある製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;相談すること&lt;br /&gt;１．次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;（１）医師の治療を受けている人。&lt;br /&gt;（２）妊婦又は妊娠していると思われる人。&lt;br /&gt;（３）体の虚弱な人（体力の衰えている人、体の弱い人）。&lt;br /&gt;（４）高齢者。&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（５）次の症状のある人。&lt;br /&gt;むくみ&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以&lt;br /&gt;上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;（６）次の診断を受けた人。&lt;br /&gt;高血圧、心臓病、腎臓病&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以&lt;br /&gt;上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;２．服用後次の症状があらわれた場合は、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師 又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。&lt;br /&gt;症状の名称&lt;br /&gt;症 状&lt;br /&gt;偽アルドステロン症、ミオパチー&lt;br /&gt;手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;３．１ヵ月位（胃炎、胃痛、腹痛に服用する場合には１週間位）服用しても症状がよくならな&lt;br /&gt;い場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;４．長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること&lt;br /&gt;〔１日最大配合量が甘草として１ｇ以上（エキス剤については原生薬に換算して１ｇ以上）含有する製剤に記載すること。〕&lt;br /&gt;〔用法及び用量に関連する注意として、用法及び用量の項目に続けて以下を記載すること。〕&lt;br /&gt;294&lt;br /&gt;（１）小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。&lt;br /&gt;〔小児の用法及び用量がある場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;（２）〔小児の用法がある場合、剤形により、次に該当する場合には、そのいずれかを記載すること。〕&lt;br /&gt;１）３歳以上の幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。&lt;br /&gt;〔５歳未満の幼児の用法がある錠剤・丸剤の場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;２）幼児に服用させる場合には、薬剤がのどにつかえることのないよう、よく注意すること。&lt;br /&gt;〔３歳未満の用法及び用量を有する丸剤の場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;３）１歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させること。&lt;br /&gt;〔カプセル剤及び錠剤・丸剤以外の製剤の場合に記載すること。なお、生後３ヵ月未満の用法がある製剤の場合、「生後３ヵ月未満の乳児」をしてはいけないことに記載し、用法及び用量欄には記載しないこと。〕&lt;br /&gt;保管及び取扱い上の注意&lt;br /&gt;（１）直射日光の当たらない（湿気の少ない）涼しい所に（密栓して）保管すること。&lt;br /&gt;〔（ ）内は必要とする場合に記載すること。〕&lt;br /&gt;（２）小児の手の届かない所に保管すること。&lt;br /&gt;（３）他の容器に入れ替えないこと。（誤用の原因になったり品質が変わる。）&lt;br /&gt;〔容器等の個々に至適表示がなされていて、誤用のおそれのない場合には記載しなくてもよい。〕&lt;br /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-2301726500590869819?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/2301726500590869819/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=2301726500590869819' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/2301726500590869819'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/2301726500590869819'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/11/blog-post.html' title='四逆散(しぎゃくさん)　の　効能・効果　と　副作用'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-7516661932480582793</id><published>2011-10-15T21:34:00.008+09:00</published><updated>2011-10-21T18:22:39.466+09:00</updated><title type='text'>安中散(あんちゅうさん)　の　効能・効果　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;安中散&lt;/span&gt;(あんちゅうさん)&lt;br /&gt;　本方は血気刺痛を治する方剤で、 やや虚状を帯び、慢性に経過した痙攣性疼痛によく奏効する。アトニー型が多く、心下部・腹部はそれほど緊張せず、一般に冷え症・貧血性で、やや衰弱の傾向 があり、腹壁は菲薄で、臍傍に動悸を触れる。食後或は空腹時に心下部に軽痛或は鈍痛を発し、嘈囃を訴えるものが多く、時に酸水を吐し、夕刻不消化物を吐く ものもある。また下腹から腰に牽引痛を発する場合もある。心下痞硬して、腹筋が緊張するものは柴胡桂枝湯加牡蠣、小茴香の證であって、この證が遷延して、 虚状を呈したものが即ち安中散の證である。更に虚羸して腹部軟弱となり症状の激しいのは丁香茯苓湯の證である。&lt;br /&gt;　慢性に来る心下部の持続性の軽痛 或は鈍痛は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃酸過多症・胃下垂症・慢性胃炎・幽門狭窄・胃の腫瘍・胃動脈硬化症・貧血・悪阻・ヒステリー・神経症(神経性胃 炎)・ニコチン中毒等に起因するとされているが、此方はこれ等の諸疾患で右に述べた目標に従って応用される。古人が血気刺痛と指示したのは、これ等の疾患 に神経症を多分に加味し胃の欝血を兼ねたことを意味するものと解される。&lt;br /&gt;　方中の桂枝は、血脈を通じ、欝血を順らし、腹痛を治する。延胡索は経を 通じ心腹疼痛を静めるもので、神経性の疼痛を軽減させる。牡蠣は脇疼を去り、老痰を治すといわれ、酸を中和する能がある。縮砂は気滞を順らし痛みを止め る。小茴香は温剤で胃を温めて、胃寒による疼痛を去る。良姜は気を下し、中を温むといわれ、胃を温めて気を順らし、神経性疼痛を鎮める作用がある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;&lt;div&gt; ７　裏証(りしょう)Ⅰ &lt;/div&gt;  &lt;div&gt;　虚弱な体質者で、消化機能が衰え、心下部の痞えを訴えるも の、また消化機能の衰退によって起こる各種の疾患に用いられる。建中湯類、裏証Ⅰ、  裏証Ⅱは、いずれも裏虚の場合に用いられるが、建中湯類は、特に中焦が虚したもの、裏証Ⅰは、特に消化機能が衰えたもの、裏証Ⅱは、新陳代謝機能が衰えた  ものに用いられる。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　裏証Ⅰの中で、柴胡桂枝湯加牡蠣茴香(さいこけいしとうかぼれいういきょう)・安中散(あんちゅうさん)は気の動揺があり、神経質の傾向を呈する。半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)・呉茱萸湯(ごしゅゆとう)は、水の上逆による頭痛、嘔吐に用いる。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　各薬方の証明 &lt;/div&gt;　  &lt;div&gt;２　安中散(あんちゅうさん)　　(和剤局方) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔桂枝(けいし)四、延胡索(えんごさく)、牡蠣(ぼれい)各三、茴香(ういきょう)、甘草(かんぞう)、縮砂(しゅくしゃ)各二、良姜(りょうきょう)一〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 冷え症で、表証はなく、胃部の虚寒と気うつ、血滞のあるものに用いられる。したがって、平素健康な人が、暴飲、暴食したために起こる胸やけや  胃痛には効果がない。本方證は、体質的に虚証であり、神経過敏となり、動悸、胃内停水、胃痛、心下痛、胸やけ、腹満、食欲不振、悪心、嘔吐、冷え症などを   目標とする。本方證の痛みは、慢性に経過した痙攣性疼痛または下腹部より腰背におよぶ牽引性疼痛である。また消化が悪く、いつまでも食物が胃に停滞するこ  とも目標となることがある。平素から胃腸の悪い人が、急に胸やけがしたり、胃が張ったりするものに頓服して速効がある。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、安中散證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　神経性胃炎、胃酸過多症、胃下垂症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍その他の胃腸系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　月経痛、悪阻その他の婦人科系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;１．安中散（あんちゅうさん）　和剤局方&lt;br /&gt;桂枝4.0　延胡索3.0　牡蛎3.0　茴香1.5　縮砂1.0　甘草1.0　良姜0.5&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（和剤局方）&lt;br /&gt;　遠年，日近，脾疼反胃，口酸水ヲ吐シ，寒邪ノ気内ニ留シ，停積シテ消セズ，脹満，腹脇ヲ攻刺シ，悪心嘔逆，面黄肌痩，四肢倦怠スルヲ治ス。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;　冷え症，神経質で胃痛や胸やけのあるもの。本方は主に神経過敏に起因する胸やけやこれに伴う胃痛，悪心などの症状に繁用されるが，通常虚弱体質英人に応用し，筋骨質で平素強健な人に多い暴飲暴食によると思われる疾患にはあまり効果はなく，このような場合は&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;などを考慮すべきである。胃潰瘍，十二指腸潰瘍の対症療法としては有効であるが，根本的治療を志すときは小柴胡湯などと併用した方がよい。平胃散とは類似の薬効であるが，本方は虚弱体質の胃酸過多に，他はあまり虚弱でないものの消化不良を伴う胃腸疾患の適する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説シリーズ&lt;/span&gt;〉　今西伊一郎先生&lt;br /&gt;　本方は主として神経過敏や，頭脳酷使などに起因する胃部の軽痛，鈍痛，胸ヤケなどを対象に応用されており，一般的にやや虚弱な者や甘味品を好むものに多い。本方症状を訴えるほとんどが，食生活について注意しているにもかかわらず，前記胃腸症状を自覚することが多い。潰瘍や胃ガンなどを心配したり，その他日常生活のなかで受ける大小さまざまの精神的ショックに伴う胃痛，胸ヤケ，胃部の圧重感に応用されている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;○体力が低下している体質虚弱な人が，胃が痛んだり，胃酸を吐いたり，胸ヤケがある時に用いる。食物の消化はわるく，いつまでも胃に停滞し，胸や上腹部が張り，悪心，嘔吐，四肢倦怠などがおこり，体重が減少するものである。多くの場合患者は痩せ型で，腹部は軟弱，心下部に振水音をみとめる。&lt;br /&gt;○餐英館療治雑話にも「この処方は元来胃に寒があって胸腹脹満，心下刺痛などの症状のあるものを治す。･･････小腹（下腹）が痛むときにも効果があり，疝に留飲をかねる証を治す。疝積や反胃嘔吐などに用いるのに一つの心得がある。腹は虚軟で脈また虚して力がなく，脾胃に寒があるか，痛みが長くつづいて脾虚の徴候があるものに用い，少しでも熱候があったら用いてはならない」とある。&lt;br /&gt;○本方は腹痛，呑酸，嘈囃などを目標にすると胃酸過多の傾向があるときに用いることが多い。しかし，こういう症状は胃酸減少のときにもおこる。そのときは胃酸の多寡には関係なく本方を用いてよい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方は血気刺痛を治する方剤で， やや虚状を帯び，慢性に経過した痙攣性疼痛によく奏効する。アトニー型が多く，心下部，腹部はそれほど緊張せず，一般に冷え症，貧血性で，やや衰弱の傾向 があり，腹壁は菲薄で，臍傍に動悸を触れる。食後或は空腹時に心下部に軽痛或は鈍痛を発し，嘈囃を訴えるものが多く，時に酸水を吐し，夕刻不消化物を吐く ものもある。また下腹から腰に牽引痛を発する場合もある。心下痞硬して，腹筋が緊張するものは柴胡桂枝湯加牡蠣，小茴香の証であって，この証が遷延して， 虚状を呈したものが即ち安中散の証である。更に虚羸して腹部軟弱となり症状の激しいのは丁香茯苓湯の証である。&lt;br /&gt;　慢性にくる心下部の持続性の軽痛或は鈍痛は，胃潰瘍，十二指腸潰瘍，胃酸過多症，胃下垂症，慢性胃炎，幽門狭窄，胃の腫瘍，胃動脈硬化症，貧血，悪阻，ヒステリー，神経症(神経性胃炎)，ニコチン中毒等に起因するとされているが，此方はこれ等の諸疾患で右に述べた目標に従って応用される。古人が血気刺痛と指示したのは，これ等の疾患 に神経症を多分に加味し，胃の鬱血を兼ねたことを意味するものと解される。方中の桂枝は血脈を通じ，鬱血を順らし，腹痛を治する。延胡索は経を 通じ心腹疼痛を静めるもので，神経性の疼痛を軽減させる。牡蠣は脇疼を去り老痰を治すといわれ酸を中和する能がある。縮砂は気滞を順らし痛みを止め る。小茴香は温剤で胃を温めて，胃寒による疼痛を去る。良姜は気を下し，中を温むといわれ，胃を温めて気を順らし，神経性疼痛を鎮める作用があり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方百話&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　（証）　安中散は脾胃の虚であるから，慢性に経過した胃の虚弱が第一に挙げられ，弛緩性体質のものに多い。寒を兼ねているので多くは胃内停水を認める。気鬱と血滞が第二の条件で，そのため胃あるいは腹中に血行の障害、腫脹の部位が発生し，多くの場合に酸過剰を伴い，疼痛が起きる。この気鬱血滞により，その場所あるいは附近に動悸を認めることとなる。脈は浮洪で無力，あるいは沈細で遅の場合もあるがすべて虚脈である。ただし発作時に弦を帯びることがある。腹証は虚して軟弱弛緩無力のものが多い。時に筋緊張や抵抗あるものもあるが，軽度である。舌苔は無いか，あるいは薄い白苔で潤っている。嘔吐の症は無いか，或は軽度の場合によく頑固に繰り返される食後あるいは空腹時の心下部疼痛を主訴とする。便通は普通，あるいは便秘のものもある。栄養衰え，貧血性で全身倦怠を訴える。（中略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;総括&lt;br /&gt;１．望診　やせ型，顔面蒼白（酒客は赤いことあり）貧血性&lt;br /&gt;２．聞診　言説力なく，応答不活発&lt;br /&gt;３．問診　心下部疼痛（空腹時，食後，不定）心下部痞満嘈囃（時に酸欠乏），食欲不振，軽嘔吐，あるいは嘔なく，または下腹部疼痛腰背に及ぶ，冷え症（腹満，軽度）&lt;br /&gt;４．切診　皮膚筋肉弛緩，削痩，脈虚軟，腹軟弱（時に軽い緊張）腹中動悸（臍傍）胃内停水&lt;br /&gt;５．病名　胃潰瘍，十二指腸潰瘍，胃拡張症，胃酸過多症，胃アトニー，慢性胃炎，溜飲症，神経性胃痛，ヒステリー&lt;br /&gt;　漢名，脾疼，反胃，癖嚢，心腹痛，疝気，瘕聚&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　脾胃（おもに胃のこと）の虚寒とと気鬱血滞による胃痛・腹痛というのが主目標で，次の様な諸徴候を参考とする。痩せ型で皮膚筋肉の弛緩傾向，脈は虚・軟，腹も軟弱（時にやや緊張していることもある。）で動悸（とくに臍傍），胃内停水などを認めることもある。その他，心下痛，心下痞満，腹満（軽度），下腹部より腰背に及ぶ牽引性疼痛，過酸（または低酸）症，食欲不振，嘔吐（軽度）などである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;勿誤方函口訣&lt;/span&gt;〉　浅田　宗伯先生&lt;br /&gt;　「此方世上には癖嚢（胃拡張）の主薬とすれども，吐水甚しき者には効なし。痛み甚しき者を主とする。反胃（胃拡張，胃癌の類）に用ゆるにも腹痛を目的とすべし。又婦人血気刺痛には癖嚢より反って効あり。」&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【副作用】&lt;br /&gt;①使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査をしていないため，発現頻度は不明である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;②重大な副作用&lt;br /&gt;ａ．偽アルドステロン症：低カリウム血症，血圧上昇，ナトリウム・体液の貯留，浮腫，体重増加等の偽アルドステロン症が現れることがあるので，観察（血清カリウム値の測定等）を十分に行い，異常が認められた場合には中止し，カリウム剤の投与等の適切な処置を行う&lt;br /&gt;ｂ．ミオパシー：低カリウム低症の結果としてミオパシーが現れることがあるので，観察を十分に行い，脱力感，四肢けいれん・麻痺等の異常が認められた場合には中止し，カリウム剤の投与等の適切な処置を行う。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;③その他の副作用&lt;br /&gt;過敏症（頻度不明）　発疹，発赤，瘙痒等&lt;br /&gt;このような症状が現れた場合には中止する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【高齢者への投与】&lt;br /&gt;一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【妊婦・産婦・授乳婦等への投与】&lt;br /&gt;妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので，娠婦又は妊娠している可能性のある婦人には，治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【小児等への投与】&lt;br /&gt;小児等に対する安全性は確立していない［使用経験が少ない］&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-7516661932480582793?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/7516661932480582793/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=7516661932480582793' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/7516661932480582793'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/7516661932480582793'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/10/blog-post.html' title='安中散(あんちゅうさん)　の　効能・効果　と　副作用'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-5440570369563105296</id><published>2011-09-27T21:52:00.007+09:00</published><updated>2011-10-05T21:16:32.414+09:00</updated><title type='text'>防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)　の　効能・効果　と　副作用　ダイエット効果</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;防風通聖散&lt;/span&gt;(ぼうふうつうしょうさん)&lt;br /&gt;　当帰　芍薬　川芎　梔子　連翹　薄荷　生姜　荊芥　防風　麻黄各一・二　大黄　芒硝各一・五　桔梗　黄芩　石膏　甘草各二・　滑石三・　&lt;br /&gt;　 本方は、肥満症で実證の中風体質者に最も屡々用いられ、高血圧・動脈硬化症を招来する原因としての腸性自家中毒物(食毒)・腎性自家中毒物(水毒)及び先 天的後天的梅毒、或は淋毒等種々の毒物を大小便及び汗より排泄し或はこれを解毒させる。脈は力があって充実し、腹は臍を中心として膨満し、所謂重役型の太 鼓腹を呈するものに用いてよい。特に心下部の緊張しているものは&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;加石膏の行くところである。如何に血圧が高くとも、痩せ型で顔色の蒼白なもの、腹筋拘攣し、また甚しく弛緩しているものには用いてはならない。また本方を服用して著しく食欲が衰え、また不快な下痢を起すものもまた禁忌である。&lt;br /&gt;　本方の大黄・芒硝・甘草は調胃承気湯で、胃腸内の食毒を駆逐する。防風・麻黄は皮膚を開達して病邪を発散し、桔梗・山梔子・連翹は解毒消炎の能がある。荊芥・薄荷葉は、頭部の熱を清解し、白朮は滑石と共に水毒を腎膀胱より排泄する。&lt;br /&gt;　黄芩・石膏は消炎鎮静的に作用し、当帰・芍薬・川芎は血行を調整する。&lt;br /&gt;　本方は以上のような目標に従って、高血圧・脳溢血・動脈硬化症・肥満症・脂肪心・慢性腎臓炎・糖尿病・丹毒・頭瘡・眼病・蓄膿症・酒皶鼻・皮膚病・喘息・胃酸過多症・脚気・梅毒・淋疾・痔疾等に広く応用される。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;８９．〔防風通聖散〕（ぼうふうつうしょうさん）&lt;br /&gt;〔出典〕宣明論&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔処方〕当帰、芍薬、川芎、梔子、連翹、薄荷、乾生姜、荊芥、防風、麻黄　各1.2　大黄、芒硝　各2.0　白朮、桔梗、黄芩，甘草　各2.0　石膏3.0　滑石5.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕この方は宣明論の中風門に「中風、一切の風熱、大便閉結し、小便赤渋、顔面に瘡を生じ、眼目赤痛し、或いは熱は風を生じ、舌強ばがり、口噤し、或いは鼻に紫赤の風刺��（やまいだれに軫）を生じ、（酒査鼻のこと）　而して肺風（喘息様）となり、或いは癘風（れいふう、癩病様）となり、或いは腸風（痔疾患）あって痔漏となり、或いは陽鬱して諸熱となり、譫妄狂する等の症を治す」とある。&lt;br /&gt;　本方は肥満卒中体質者に用いられることが多く、体内に食毒、水毒、梅毒、風毒など、一切の自家中毒物が鬱滞しているものを、皮膚、泌尿器、消化器を通じて排泄し解毒する作用がある。&lt;br /&gt;　本方は臍を中心として病毒が充満し、俗にいう太鼓腹で、重役型の体質者に多く、便秘がちで、脈腹共に充実して力あるものに用いる。中にはそれほど腹満者でなくとも、本方の適応するものがある。&lt;br /&gt;　本方を服用して、食欲が衰えたり、不快な便通で腹痛がひどいようなときは、他の処方を考えるべきである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔かんどころ〕臍を中心に腹部充実し、三焦皆実するというもの。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕肥満体質者、常習性便秘、高血圧、中風予防、脳溢血、慢性腎炎、頭瘡、丹毒、禿髪症、発狂、酒査鼻、痔疾、梅毒、皮膚病、蓄膿症、喘息、糖尿病、癰疽等&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治験〕頑固な頭痛&lt;br /&gt;　７６才の老婆。この人は５０年来頑固な頭痛に悩まされてきた。あらゆる頭痛止めの売薬を飲んだが治らない。約８年前から血圧が高くなり、時々２００位に達する。１ヶ月前から左の顔面神経が麻痺状となり、言語障害も起こり、便秘して７日に１回位しかない。 　この患者はそれほどひどい肥満者ではなかったが、腹証に本方の証が潜在していると診られたので、二陳湯を加えて与えた。&lt;br /&gt;　服薬後快く便通があり、３日目になると、５０年来のあの頑固な頭痛がきれいにとれ、忘れ物をしたようで、頭痛止めの売薬の必要が全くなくなった。頭痛ばかりでなく血圧も２ヶ月後には１４０－７０となり、すべての状態がよくなった。否定型的本方証である。&lt;br /&gt;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　矢数道明&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;&lt;div&gt; 12　解毒剤 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　解毒剤は、自家中毒がうつ満して起こる各種の疾患に用いられる。また、やせ薬としても繁用される。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　各薬方の説明 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　１　防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)　　(宣明論) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 〔当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)、梔子(しし)、連翹(れんぎょう)、薄荷(はっか)、生姜(しょうきょう)、荊  芥(けいがい)、防風(ぼうふう)、麻黄(まおう)各一・二、大黄(だいおう)、芒硝(ぼうしょう)各一・五、桔梗(ききょう)、黄芩(おうごん)、石膏  (せっこう)、甘草(かんぞう)各二、滑石(かっせき)三〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　本方は、三焦・表裏・内外すべてに病邪が充満しているものを、 表を発汗し、裏を下し、半表半裏を和して排除するものである。したがって、脂肪  ぶとりの体質で、充血、眼底出血、発疹、発斑、化膿、腹部の膨満、便秘などを目標とする。実証の中風体質者を目標にすることも多い。本方をやせ薬として使   用する場合は、一日に二回ぐらいの便通がある程度に増量することが必要である。一日一回の便通がある程度では、身体の調子がよくなり、かえってふとること  がある。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、防風通聖散證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　高血圧症、中風、脳溢血、動脈硬化症その他の循環器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　慢性腎炎、尿毒症その他の泌尿器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　円形脱毛症その他の皮膚疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　蓄膿症、中耳炎その他の耳鼻科症疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　そのほか、気管支喘息、胃酸過多症、眼病、脚気、肥胖症、丹毒、よう、化膿性腫物、糖尿病など。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;70．防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん）　宣明論&lt;br /&gt;当帰1.2　芍薬1.2　川芎1.2　梔子1.2　連翹1.2　薄荷1.2　生姜1.2　荊芥1.2　防風1.2　麻黄1.2　大黄1.5　芒硝1.5　桔梗2.0　黄芩2.0　石膏2.0　甘草2.0　滑石3.0　白朮2.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;　脂肪ぶとりの体質で便秘し尿量減少するもの。本方は所謂重役タイプの見られる肥満症の体質改善薬で，下腹部における脂肪過多を伴なった適応症欄記載の各症状に応用されるが，色白で水ぶとりの体質には不適で，この場合は防已黄耆湯が適する。またみぞおち周辺部が硬く張り便秘がひどい肥満体には本方より&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;がよく、&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;でも効果が少ないとか婦人で月経閉止を伴なう時は更に桃核承気湯を併用するとよい。本方はやせて顔色が蒼白な人には投与してはならない。本方を服用後食欲が減退したり，あるいは腹痛や不快感を伴なう下痢を起した場合は柴胡桂枝湯あるいは平胃散，&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/07/blog-post.html"&gt;五苓散&lt;/a&gt;合方で治療し，他の適当な処方例えば&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;大柴胡湯&lt;/a&gt;などに転方すべきである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説シリーズ&lt;/span&gt;〉　今西伊一郎先生&lt;br /&gt;　本方は皮下の脂肪沈着が著しい肥満症で，とくに脂肪沈着が下腹部に集中し，エブスタインの脂肪沈着分類による滑稽期，同情期に該当するもので大鼓腹，二重あごなどのいわゆる重役タイプの肥満症を目安に，適応症欄記載の疾患に広範に利用されている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;肥満症&lt;/span&gt;　本方は皮下に沈着した過剰の脂肪を徐々に取除き，体内の老廃物を排出させる作用があるので，漢方のヤセ薬として貴重な存在となっている。筆者もこの種の肥満症に投薬し，服薬６ヵ月～８ヵ月ほどでスタイルがよくなったうえに，体調もすごく好調になったと喜ばれた例を，何例かもっている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;神経痛&lt;/span&gt;　本方は更年期や初老期に多い腕神経痛，肩関節周囲炎に応用されるが，その応用の目安は血色のよい肥満体質である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;応用時の鑑別&lt;/span&gt;　&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post.html"&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;大柴胡湯&lt;/span&gt;&lt;/a&gt;は本方とよく似ているが，外見上筋骨質，筋肉質でしかも，身長，体重，胸囲のバランスが割合いによくとれており，胃部が硬くつかえて左右季肋部から，側胸部にかけて圧迫感がある点で，本方との区別ができる。&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;防已黄耆湯&lt;/span&gt;　次項のとおり本方と比較して，肥満している点で類似するが，肥満の素因が異なり，防已黄耆湯は軟らかい水太りの体質で筋肉もブヨブヨしており，その愁訴も血圧や心臓症状　あるいは，ヒフ疾患などがなく，神経痛，関節痛，過多発汗などに限定されるので本方との鑑別ができる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;○実証で体力が充実し，腹部が膨満して力のある，いわゆる太鼓腹で重役型の体質の人に多く，便秘がちのものに用いる。脈に力があり，腹部は臍を中心に充実しているが，中にはあまり腹満していないものもある。&lt;br /&gt;○肥満卒中体質者に用い現れることが多く，食毒，水毒その他の一切の自家中毒物が停滞して，種々な病変を呈するものを，発汗，利尿，便通などによって諸毒を排泄し解毒する作用がある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方治療の実際&lt;/span&gt;〉　大塚　敬節先生&lt;br /&gt;○本方には下剤が入っていて瀉下の作用があり，いわゆるのぼせをひきさげる効がある。この方を用いる口訣，“頭痛がつよくて，耳鳴があり，首すじがこり，めまいがして，手足が冷え，大便が秘結し頭部にフルンケルなどが次々とできるものに用いる。これを用いると一時蕁麻疹様のものができることがあるが，これは一時の現象にすぎないから，ひきつづきのんでよい。このような患者に手足が冷えて頭痛がするからとて，半夏白朮天麻湯などを用いると，却って肩こりも，頭痛も，耳鳴もひどくなる。」とある。&lt;br /&gt;○有持桂里「この方は鼻痔（鼻茸），鼻淵，酒査鼻等に皆効がある。儒門事親では，鼻の塞子症に此方を用いて汗を取る法をのべている。是もたしかに高按であるけれども自分はこの方を広く用い，鼻齆，鼻淵，酒査鼻の三症にみな通じる方で冗雑ではあるがよく効くし，この方はすべて毒が上部にあるものに用いて思いの外よくきくものである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　 本方は肥満症で実証の中風体質者に最も屢々用いられ，高血圧，動脈硬化症を招来する原因としての腸性自家中毒物(食毒)，腎性自家中毒物(水毒)及び先天的，後天的梅毒，或は淋毒等種々の毒物を大小便及び汗より排泄し或はこれを解毒させる。脈に力があって充実し，腹は臍を中心として膨満し，所謂重役型の太鼓腹を呈するものに用いてよい。特に心下部の緊張しているものは大柴胡湯加石膏の行くところである。如何に血圧が高くても痩せ型で顔色の蒼白なもの，腹筋拘攣し，また甚しく弛緩しているものには用いてはならない。また本方を服用して著しく食欲が衰え，また不快な下痢を起すものもまた禁忌である。&lt;br /&gt;　本方の大黄，芒硝，甘草は調胃承気湯で，胃腸内の食毒を駆逐する。防風，麻黄は皮膚を開達して病邪を発散し，桔梗，山梔子，連翹は解毒，消炎の能がある。荊芥，薄荷葉は頭部の熱を清解し，白朮は滑石と共に水毒を腎膀胱より排泄する。黄芩，石膏は消炎鎮静的に作用し，当帰，芍薬，川芎は血行を調整する。&lt;br /&gt;　本方は以上のような目標に従って，高血圧，脳溢血，動脈硬化症，肥満症，脂肪心，慢性腎臓炎，糖尿病，丹毒，頭瘡，眼病，蓄膿症，酒皶鼻，皮膚病，喘息，胃酸過多症，脚気，梅毒，淋疾，痔疾等に広く応用される。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生　&lt;br /&gt;　本方は肥満性卒中体質者に用いられることが多く，体内に食毒，水毒，梅毒，風毒など一切の自家中毒が鬱滞しているものを，皮膚，泌尿器，消化器を通じて排泄し，解毒する作用がある。本方は臍を中心として病毒が充満し，俗にいう太鼓腹，重役腹といわれる腹証を呈し，便秘がちで，脈腹ともに充実して力があるものである。ただしそれほど肥満者てなくても，本方の適応するものがある。慢性の皮膚病などによく見られ，本方を服用しているうちにその正証が現われてくることがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;宣明論&lt;/span&gt;〉　劉　完　素　先生&lt;br /&gt;　中風，一切の風熱，大便閉結し，小便赤渋，顔面に瘡を生じ，眼目赤痛し，或は熱は風を生じ，舌強ばり，口噤し，或は鼻に紫赤の風棘癮𤺋を生じ（酒査鼻の発疹），しかして肺風（気管支喘息疾患）となり，或は厲風（癩病及類似症）となり，あるいは腸風（痔疾患）あって痔漏となり，或は陽鬱して諸熱となり，譫妄驚狂する等の症を治す。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※齆：&lt;span class="prog_meaning"&gt;鼻詰まり、&lt;/span&gt;&lt;span class="prog_meaning"&gt;鼻詰まりで言葉がはっきりしない&lt;br /&gt;※&lt;/span&gt;𤺋：&lt;span class="prog_meaning"&gt;やまいだれ＋軫&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(効能・効果)&lt;br /&gt;&lt;dl&gt;&lt;dt&gt;【ツムラ･他】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;高血圧の随伴症状（どうき、肩こり、のぼせ）、肥満症、むくみ、便秘。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;dl&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;dt&gt;【コタロー】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;脂肪ぶとりの体質で便秘し、尿量減少するもの。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;常習便秘、胃酸過多症、腎臓病、心臓衰弱、動脈硬化、高血圧、脳いっ血これらに伴う肩こり。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;dl&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;dt&gt;【三和】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;脂肪ぶとりの体質で便秘したりあるいは胸やけ、肩こり、尿量減少などが伴うものの次の諸症。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;肥満症、高血圧症、常習便秘、痔疾、慢性腎炎、湿疹。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;br /&gt;&lt;dl&gt;&lt;dt&gt;【一般用漢方製剤承認基準】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症：&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症（副鼻腔炎）、湿疹・皮膚炎、ふきでもの（にきび）、肥満症&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;br /&gt;【重い副作用】 &lt;span style="font-size:-1;"&gt;&lt;/span&gt; &lt;ul&gt;&lt;li&gt;偽アルドステロン症．．だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;間質性肺炎．．から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;肝臓の重い症状．．だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;【その他】 &lt;ul&gt;&lt;li&gt;胃の不快感、食欲不振、吐き気、吐く、腹痛、軟便、下痢&lt;/li&gt;&lt;li&gt;動悸、不眠、発汗過多、尿が出にくい、イライラ感&lt;/li&gt;&lt;li&gt;発疹、発赤、かゆみ &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/div&gt;　&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-5440570369563105296?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/5440570369563105296/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=5440570369563105296' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/5440570369563105296'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/5440570369563105296'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/09/blog-post_27.html' title='防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)　の　効能・効果　と　副作用　ダイエット効果'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-1346452186156968213</id><published>2011-09-20T18:33:00.010+09:00</published><updated>2011-09-25T15:37:27.250+09:00</updated><title type='text'>小青竜湯(しょうせいりゅうとう)　の　効能・効果　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;小青竜湯&lt;/span&gt;(しょうせいりゅうとう)&lt;br /&gt;　本方は表に邪があり心下 に水毒のあるものに用いる。従って感冒によって持病的に起る喘息性の咳嗽に用いてよく奏効する。その目標は喘鳴・息切れを伴う咳嗽で、泡沫水様の痰を喀出 する。熱はあっても無くてもよい。心下部はしばしば抵抗を増す。腹部は比較的軟らかい。尿量は減少する者が多い。&lt;br /&gt;　本方はまた急性の浮腫に用いら れる。心下部痞塞感・喘咳を伴う場合は殊に適当である。従って本方の応用は喘息性気管支炎・気管支喘息・百日咳・肺炎・湿性胸膜炎・ネフローゼ・急性腎 炎・関節炎・結膜炎等である。即ち水分の停滞を来すような一種の素地があって、それが感冒などによって誘発されて或は喘咳となり、或は浮腫となり、或は胸 膜炎・肺炎・関節炎等となる者を治するのである。&lt;br /&gt;　薬能についていえば、桂枝・麻黄・細辛・乾姜は血行を盛んにし、欝血を去るから、喘咳・浮腫を治する。芍薬は水毒の停滞を動かし、半夏はそれを小便に利する。五味子は咳嗽を治する。&lt;br /&gt;　本方の症で病状が激しく、煩躁を現わす場合には石膏を加えて用いる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;４０．〔方名〕小青竜湯（しょうせいりゅうとう）&lt;br /&gt;〔出典〕傷寒論、金匱要略&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔処方〕麻黄、芍薬、乾姜、甘草、桂枝、細辛各2.5　五味子3.0　半夏5.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕証には、咳、喘、上衝し、頭痛、発熱、悪風し、或いは乾嘔する者を治すとある。&lt;br /&gt;　水毒があり、眩暈、尿利減少、胃内停水浮腫等の水毒症状を有する者が、外邪により即発されて、咳、喘を発し、上衝、頭痛、悪風、嘔気等の症状を表すものを目標とする。&lt;br /&gt;脈は浮数、細数で緊ではない。時には下痢し、裏急後重を伴う者もある。 〔かんどころ〕水毒症状をもっていたものが咳、喘を発した場合に適用される。咳が主で、喘は従であり、痰も鼻汁も水溶性で量が多いのが特徴である。ぜいぜいいう喘鳴がある、うすい痰が多い、水洟がよく出るといった症状がある。水毒症状は、胃内停水（胃部振水音）、軽度浮腫、尿利減少、眩暈等にあらわれている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕&lt;br /&gt;（１）感冒、気管支炎等で、熱候があり、咳、喘があり、尿不利、乾嘔、眩暈等があり、脈が数なるもの。 （２）気管支喘息。湿性の喘息に効あり。即ち喘鳴があり、ぜいぜい言い、痰は比較的うすく量が多い。心下部振水音等の水毒症状を見出だす。咳喘強く、逆上が甚だしく、脈に力のあるものは石膏5.0～7.0を加味すると効果がある。&lt;br /&gt;（３）百日咳、肺炎、これも喘鳴があるものに効がある。咳逆するものには石膏を加える。&lt;br /&gt;（４）ネフローゼ、腎炎。&lt;br /&gt;（５）アレルギー性鼻炎。鼻がつまり、水洟が出やすい、それにほかの水毒症状が伴っているアレルギー性と称せられる鼻炎によい。&lt;br /&gt;（６）浮腫性の関節炎 　本方は苓甘姜味辛夏仁湯去加方である。麻黄があり、小青竜湯という名があるため、強い薬方のような感があるが、大青竜湯と違いその作用は強くない。水毒症状があって、咳、喘があるものに広く用いられる。気管支喘息の場合は熱候がなくてもよい。同じく喘息によく用いられる麻杏甘石湯との違いは、本方は水毒症状が著明で、渇も少なく、発汗傾向もない。麻杏甘石は、発汗があり、渇があり、喘鳴も本方のように湿性でなく、分泌量が少ないように思う。&lt;br /&gt;伊藤清夫&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;&lt;div&gt; ５　麻黄剤(まおうざい) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　麻黄を主剤としたもので、水の変調をただすものである。したがって、麻黄剤は、瘀水(おすい)による症状(前出、気血水の項参照)を呈する人に使われる。なお麻黄剤は、食欲不振などの胃腸障害を訴えるものには用いないほうがよい。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 麻黄剤の中で、麻黄湯、葛根湯は、水の変調が表に限定される。これらに白朮(びゃくじゅつ)を加えたものは、表の瘀水がやや慢性化して、表よ  り裏位におよぼうとする状態である。麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)・麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)は、瘀水がさらに裏位におよび、筋肉に作用  する。大青竜湯(だいせいりゅうとう)・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)・越婢湯(えっぴとう)は、瘀水が裏位の関節にまでおよんでいる。&lt;br /&gt;６　小青竜湯(しょうせいりゅうとう)　　(傷寒論、金匱要略)  &lt;div&gt;　〔麻黄(まおう)、芍薬(しゃくやく)、乾姜(かんきょう)、甘草(かんぞう)、桂枝(けいし)、細辛(さいしん)、五味子(ごみし)各三、半夏(はんげ)六〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 表に邪、心下や胸中に水毒があり、この瘀水が上方または表に動揺することによって起こる種々の疾患に用いられ、発汗によって表邪を解するもの  である。呼吸促拍、呼吸困難、咳嗽、喘鳴、鼻水、喀痰(痰はうすく、量が多い)、乾嘔、浮腫(上半身が多い)、尿利減少などを目標とする。苓甘姜味辛夏仁  湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)(後出、駆水剤の項参照)は、本方の裏の薬方に相当する。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、小青竜湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　感冒、気管支炎、気管支喘息、百日咳、肺炎、肺気腫その他の呼吸器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　ネフローゼその他の泌尿器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　結膜炎、涙嚢炎その他の眼科疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　鼻炎、蓄膿症その他の鼻疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　そのほか、肋間神経痛、胃酸過多症、関節炎、湿疹など。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;39．小青竜湯（しょうせいりゅうとう）　傷寒論&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;麻黄3.0　芍薬3.0　乾姜3.0　甘草3.0　桂枝3.0　細辛3.0　五味子3.0　半夏6.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（傷寒論）&lt;br /&gt;○傷寒表不解，心下有水気，乾嘔発熱而欬或渇，或利，或噎，或小便不利，少腹満，或喘者本方主之（太陽中）&lt;br /&gt;○傷寒心下有水気，欬而微喘，発熱不渇「服湯巳渇者，此寒去欲解也」本方主之（太陽中）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（金匱要略）&lt;br /&gt;○病溢飲者，当発其汗，本方主之（痰飲）&lt;br /&gt;○夫心下有留飲，其人背寒冷，如手大（宜本方）（痰飲）&lt;br /&gt;○欬逆&lt;span&gt;倚息，不得臥，本方主之（痰飲）&lt;br /&gt;○婦人吐涎沫，医反下之，心下即痞，当先治其吐涎沫，本方主之（婦人雑病）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　急性発熱症状後尿量減少し，胸内苦悶，胃部に水分停滞感があり，喘鳴を伴なう泡のような稀薄な喀痰の多い咳嗽があるもの。あるいは鼻汁の多い鼻炎や流涙の多い眼病の如く分泌液過多のもの。慢性期には熱の有無には関係なく応用できる。本方は急性発熱症状後の亜急性症状に応用される場合が多く，通常自然発汗（盗汗）がある場合には用いてはならないが，強い咳の発作時に発汗するような場合，短期間用いてようことがある。本方適応症は通常口渇の訴えは少なく従って口渇の著しい咳嗽，気管支喘息には本方より麻杏甘石湯を，また下からこみ上げてくるような劇しい咳で喀痰は少量でねばく喀出困難な場合は、麦門冬湯がよい。腎炎，ネフローゼ，関節炎，眼科疾患に応用する場合，越婢加朮湯，五苓散も用いるが，その鑑別は越婢加朮湯の項を参照すること。本方を服用後，食欲不振，頭痛，不眠など訴える場合は小柴胡湯あるいは柴胡桂枝湯で治療すればよい。また浮腫を生じた場合は五苓散に転方すること。なお本方は衰弱の甚だしい患者には投与してはならない。虚弱体質に長期にわたって服用させる必要のある場合には小柴胡湯と合方することが望ましい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;○平素から心下に停水のある人が，感冒やそのほかの熱病にかかって，その刺激で咳嗽，喘鳴，乾嘔を発するものである。このときあるいは口渇があり，あるいは尿利が減少し，ときには下痢を伴うことがある。またこのときは熱のあることもないこともある。&lt;br /&gt;○呼吸促進（息切れ）や呼吸困難に苦しみ，甚だしいときは横になってねられず，坐ったまま物によりかかってあえぎ苦しむ。このさい，あるいは咳が出たり，水のような薄い痰が多量に出たり，涎沫を吐いたりする。&lt;br /&gt;○急性の浮腫を上半身に生じて，食欲不振，悪心，嘔吐などの胃腸障害のないもの。&lt;br /&gt;○小青竜湯の腹証は一定のものがなく，心下部に振水音のあるものもないものもある。また心下部が少し膨満して，しかも軟らかいものがある。これは小児に多い。&lt;br /&gt;○浮腫と咳嗽の強いものには，小青竜湯に石膏を加えて用いるとよい。越婢湯よりも効果があるという。（餐英館療治雑話）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方は表に邪があり，心下 に水毒のあるものに用いる。従って感冒によって持病的に起る喘息性の咳嗽に用いてよく奏効する。その目標は喘鳴，息切れを伴う咳嗽で，泡沫水様の痰を喀出する。熱はあっても無くてもよい。心下部は屢々抵抗を増す。腹部は比較的軟い。尿量は減少する者が多い。本方はまた急性の浮腫に用いら れる。心下部痞塞感，喘咳を伴う場合は殊に適当である。従って本方の応用は喘息性気管支炎，気管支喘息，百日咳，肺炎，湿性胸膜炎，ネフローゼ，急性腎炎，関節炎，結膜炎等である。即ち水分の停滞を来すような一種の素地があって，それが感冒などによって誘発されて或は喘咳となり，或は浮腫となり，或は胸膜炎，肺炎，関節炎等となる者を治するのである。薬能についていえば，桂枝，麻黄，細辛，乾姜は血行を盛んにし，鬱血を去るから，喘咳，浮腫を治する。芍薬は水毒の停滞を動かし，半夏はそれを小便に利する。五味子は咳嗽を治する。本方の症で病状が激しく，煩躁を現わす場合には石膏を加えて用いる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方入門講座&lt;/span&gt;〉　竜野　一雄先生&lt;br /&gt;　構成　桂枝湯を基本としたもので，桂草類志衣黄があるから表証があり，乾姜や細辛の温薬があるから上又は中部に寒があり，五味子，半夏があるから水と気の上衝がある。麻黄，細辛，乾姜，半遊は心下或は胸中に停水がある。従って，小青竜湯の証というものは裏水（心下又は胸中）があってそれが上衝して表に及ぶが，若くは表熱によって水気上衝を起すかである。&lt;br /&gt;　白用　１．　発熱症状があって喘咳を伴うもの。&lt;br /&gt;　太陽病中篇に「傷寒，表解せず，心下に水気有り，乾嘔発熱し，而して欬し，或は渇し，或は利し，或は噎し，或は小便不利少腹満し，或は喘するもの。」というのを分析すると，表解せず，だから発熱悪寒，或は悪風頭痛脉浮数などがある。この表熱によって裏気の上衝を起し，素質的に在る心下の水気を上衝させ，或は表に浮泛させる。乾嘔は気の上衝により，欬喘は水と気の上衝により，渇は心下に水が停滞して口咽への分布が不順であるのと熱によって乾くのとを兼ねており，利は心下の水が下って下利になったと解釈され，小便不利，少腹満は水が心下に偏在して小便になって出て行きにくいのと，且つ小便は気が下るにつれて出るものだから，その気が下らずに反って上衝している今の場合にはなお更小便は減って来る。小便が不利するから下腹部が膨満感を起すようになる。この条文は小青竜湯使用の第一眼目でもあり，実際にこの条文に従って応用して行くことが一番多い。なおこの条文の要点を挙げたのが「傷寒，心下に心水有り，欬して微喘，発熱し，渇せず。湯を服し巳りて渇する者はこれ寒去りて解せんと欲するなり。」（太陽病中篇）で，小青竜湯証には裏に寒があるが細辛乾姜のような温薬で温めてその寒を除くと寒は去り熱を帯びて来て熱のために渇を生ずるようになる。寒去り解せんと欲すとはそれを云ったものだ。以上の適応症状の内で表熱症状と，喘咳に使うことが最も多い。咳はしめった咳で，ぜいぜい，ぜこぜこ，ひゅうひゅうの如き喘鳴を伴うのが普通で，決して空咳のことはない。また事実気管支喘息のような呼吸困難，喘鳴，咳嗽のあるときにも使う。痰は唾のように薄くて量が多い傾向がある。非常に濃い痰や或は膿性の痰には本方は向かない。発熱症状と喘咳のあるものとして急性気管支炎，急性肺炎，感冒兼気管支喘息，百日咳，湿性肋膜炎，肺結核（滅多に使わないが）などに応用する。（中略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　運用　２．　熱や発熱症状がなくても水気上衝に使う。喘咳その他が表熱によるものではなく，自発性に水気上衝を起したと解釈される場合で，「欬逆倚息，臥すことを得ざるもの」（金匱要略痰飲）もその一つである。倚息は寄かかって坐る意味だから普通に横臥が出来ず呼吸が苦しいので坐っていることである。気管支喘息，肺気腫などに応用される。「婦人涎沫を吐す。医反って之を下し，心下即ち痞す。先ずその涎沫を吐すを治すべし」（金匱要略婦人雑病）も水気上衝の例だが，この条の意味は涎沫は唾又は胃液が口き出て来るもので胃が冷え水が停滞しているときに起る容態と考えられる。胃が冷えているのは温め補力すべきなのに反対に下すと胃は益々虚冷に陥り，そのために心下部が気痞を起し痞える感じを現わす。この時は先ず小青竜湯の乾姜で胃冷を温め，水気上衝の涎沫を治しておき，涎沫が止み胃冷が回復した所で瀉心湯で心下の痞えを治すのが順序であるとの意である。婦人でなくとも唾の多い人，よだれ，酸い胃液が口に出るものなどに本文を使い得るのであって之を応用して唾液分泌過多症，蛔虫による唾液過多，胃酸過多症による生唾の多いものなどを小青竜湯で治すことが出来る。（中略）&lt;br /&gt;　水気上衝が口からでなく眼から出ると解釈されるのは小青竜湯を流涙に使う場合である。即ち急性慢性の結膜炎，涙嚢炎，虹彩炎，その他の炎症性訓患で，充血と流涙の多いときに本方を用いる。充血を気上衝と見るのだから，鬱とうしい感じが強い場合であって疼痛を伴うことが多く，自覚症が少いときは本方は向かない。涙は水が上に昇って来たと見るべきだから涙の少いもの，眼やにが多いものなどにも矢張り向かない。鑑別を要するのは葛根湯：肩が張り涙は少く或は全然無くてただ充血だけする。苓桂朮甘湯：充血流涙は共通するが，苓桂朮甘湯は虚証で顔色貧血性，眩しい感じが強く，動悸を訴えるものが多い。従って腺病質性フリクテン性結膜炎などに使う。&lt;br /&gt;桃核承気湯：充血，鬱血が主で，便秘し，足が冷えてのぼせる。流涙は殆どない。&lt;br /&gt;瀉心湯：充血が主で便秘し，のぼせるが足は冷えず鬱血症状もない。流涙は殆どない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　運用　３．　水気が体表に溢れ，浮腫，疼重，分泌などを生したときに使う。心下の水気が上に昇らずに体表にあふれて行く場合で，金匱要略痰飲病に「病，溢飲の者は当にその汗を発すべし。」というのがそれである。溢飲とは同書に「飲水流行四肢に帰し，当に汗出づべくして汗出でず身体疼重す。これを溢飲といふ。」と定義しているのを参照する。これにより腎臓炎，ネフローゼその他の浮腫に小青竜湯を使うが，発熱有無には関しない。但し脉が浮弱であることを要する。発熱があれば脉は浮弱数になり無熱なら浮弱だけである。&lt;br /&gt;類方の鑑別　大青竜湯：病勢が強くて煩躁し脉も浮緊である。&lt;br /&gt;越婢加朮湯：脉沈&lt;br /&gt;苓甘姜味辛夏仁湯：表熱症状はなく脉沈&lt;br /&gt;五苓散：発熱，浮腫は共通するが五苓散では煩渇，尿利減少がある。本方にそれがあっても極く軽い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　運用　４．　その他心下に水気有りを留飲として留飲症状に使うことがあるそれは金匱要略痰飲病に「それ心下に留飲有れば其人背寒冷すること手大の如し」背中で手掌大の部分に冷感を訴えるのが目標になる。胃病ばかりでなく各種の病にも之は応用出来る。背中が冷えるというものに附子湯も白虎加人参湯もあるが，それらは範囲が広く，且つ部位が不定だが，小青竜湯では概して第６～第10胸椎の高さの間で限局性にそれを感じる。&lt;br /&gt;　「留飲の者は脇下痛み，缺盆に引き，咳嗽するときは則ち轍ち已む。」季肋部，季肋下部，側胸部等が痛み，それがぼんのくぼに放散し，欬をすると痛みが止まるというのだが，一書には已むを転じ甚しとなっている。そういう場合も有り得ると思う。浅田宗伯先生の方函口訣に「胸痛頭疼悪寒汗出るに発汗剤を与ること禁法なれども欬して汗ある症に矢張り小青竜湯にておし通す症あり。（中略）一老医の伝に此場合の汗は必臭気甚しを一徴とすべし。」というのもこの場合の応用と見てよいであろう。肋間神経痛，肋膜炎，その他胸痛，胸下痛があり，咳を伴う疾患に応用することがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;勿誤方函口訣&lt;/span&gt;〉　浅田　宗伯先生&lt;br /&gt;　此の方は表解せずして，心下水気ありて咳喘する者を治す。又溢飲の咳嗽にも用ゆ。其人咳嗽喘急寒暑に至れば必ず発し，痰沫を吐て臥すること能はず，喉中しはめくなどは心下に水飲あればなり。此方に宜し。若し上気煩躁あれば石膏を加ふべし。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方の臨床&lt;/span&gt;〉　第８巻　第11号・第12号&lt;br /&gt;　　　　　　　　　　第９巻　第１号・第６号&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;小青竜湯について　　　　　竜野　一雄先生&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　１．処方の構成&lt;br /&gt;　麻黄（節を去る），芍薬，細辛，乾薑，甘草（炙），桂枝（皮を去る）　各３両（3.0），五味子半升（3.0），半夏（傷寒論は洗ふ，金匱要略は湯洗）　半升（5.0）&lt;br /&gt;　右八味水一斗（400）を以て先づ麻黄を煮て二升（80）を減じ，上沫を去り諸薬を内れ，煮て三升（120）を取り，滓を去り，一升（40）を温服す。&lt;br /&gt;　一両は1.3グラムに相当するが実際には面倒をはぶいて1.0ぐらむに換算して使って充分に効果がある。水一升は20c.c.だが，実際的には少なすぎるので倍量の40c.c.使うことにした。一升20c.c.の枡を作って計算すると五味子一升は6.0になるので半升を3.0とした。浅田流その他では２，３粒しか用いないが，それは味のわるさを考慮したからであろうが，薬効上からは味のわるさをいとわず多量に用いるべきである。半夏半升は10.0に該当するから，半升を5.0とした。&lt;br /&gt;　麻黄の節を去るのは節間はエフェドリンを多く含み，節の部分はエフェドリンに対して拮抗作用があるから，エフェドリンの作用を滅殺せぬために節を去るとも解釈できるが，果してエフェドリンだけが麻黄の主作用であるかどうかはまだ断言できない。麻黄だけ先に煮て上沫を去るのは，本草書には煩を起さぬためだと説明されているが，水に溶けやすく，軽くて上に浮ぶ，何らかの副作用を呈する微量成分があるためかも知れない。しかしその成分や作用についてはまだ全然追及されていない。中国薬物の加工や煮法にはしばしば料理の仕方と共通した方法があるので，麻黄の場合もごく単純に考えると湯がいてアクを除くに類している。しかし実際には必ずしも目に見えるほどの上沫があるとは限らない。或は麻黄の新旧により，新しいものは沫が出るが旧いのになると沫は出ないとの説もある。&lt;br /&gt;　甘草を炙るのは，成分的には皮の部分の有害成分を加熱分解して無害にするためのようだが，同時に甘味を増すためでもある。&lt;br /&gt;　桂枝の皮を去るのは，表皮を除去して桂皮油を多く含んだコルク層の部分を露出して浸出を容易にするためであろう。&lt;br /&gt;　半夏を洗うとか湯洗するとかの意味はよくわからないが，水に溶けやすい何かの刺戟成分を除去するためであろう。&lt;br /&gt;　小青竜湯の内容をみると，桂枝湯と麻黄湯の合方に加減したような構成になっているが，麻黄が最初に主薬として挙げられ，あたかも麻黄湯の系統であるかのごとき印象を受け，便宜上でも習慣的にも例えば喜多村直寛先生の傷寒雑病類方などのように麻黄湯の類方として分類されているが，実は桂枝湯の系列に入るべきものであろう。それにしてもなぜ桂枝をずっと後の方に挙げたかという点については私には全くわからない。&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;　　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【参考】&lt;br /&gt;※餐英館療治雑話（さんえいかんりょうじざつわ）：&lt;span style="font-size:+1;"&gt;目黒道琢著。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:+1;"&gt;傷寒論、金匱要略の処方、また、唐宋以下本朝経験方および丸散処方、諸病の区別、口訣、経験、諸薬の試功を載せ、今日でも運用価値の高いもの。&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;古方、後世方いずれに偏することなく採用しており、きわめて臨床的で現代漢方にも大きく貢献している。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※浮泛(ふはん) （名）スル  〔「浮」「泛」ともに浮かぶ意〕うわついていること。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※倚息（いそく）：ものに寄りかかって息をする。呼吸困難。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(効能・効果)&lt;br /&gt;&lt;/div&gt;　【ツムラ・他】 &lt;ul&gt;&lt;li&gt;次の疾患における水様の痰、水様鼻汁、鼻閉、くしゃみ、喘鳴、咳嗽、流涙／／気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、感冒&lt;/li&gt;&lt;li&gt;気管支炎 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;【コタロー】 &lt;ul&gt;&lt;li&gt;次の疾患における水様の痰、水様鼻汁、鼻閉、くしゃみ、喘鳴、咳嗽、流涙／／気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、感冒&lt;/li&gt;&lt;li&gt;発熱症状後、尿量減少し、胸内苦悶、胃部に水分停滞感があり、喘鳴を伴う喀痰の多い咳嗽があるもの、あるいは鼻汁の多い鼻炎や、流涙の多い眼病の如く、分泌液過多のもの／／気管支炎 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;【三和】 &lt;ul&gt;&lt;li&gt;次の疾患における水様の痰、水様鼻汁、鼻閉、くしゃみ、喘鳴、咳嗽、流涙／／気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、感冒&lt;/li&gt;&lt;li&gt;咳とともに稀薄の喀痰がでて、呼吸困難、喘鳴あるいは水鼻などを伴うものの次の諸症／／気管支炎 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/div&gt;【一般用漢方製剤承認基準】&lt;br /&gt;〔効能・効果〕&lt;br /&gt;体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症：&lt;br /&gt;気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【重い副作用】  &lt;ul&gt;&lt;li&gt;偽アルドステロン症．．だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;間質性肺炎．．から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;肝臓の重い症状．．だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;【その他】 &lt;ul&gt;&lt;li&gt;胃の不快感、食欲不振、吐き気、吐く、腹痛、下痢&lt;/li&gt;&lt;li&gt;動悸、不眠、発汗過多、尿が出にくい、イライラ感&lt;/li&gt;&lt;li&gt;発疹、発赤、かゆみ &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;参考&lt;br /&gt;小児の投与目安量&lt;br /&gt;未熟児　新生児　３ヶ月　６ヶ月　１歳　　３歳　７歳半　１２歳　成人&lt;br /&gt;1/10 　　　1/8　　 1/5　　 1/5　　 1/4　 1/3　  1/2　　 2/3　 　1&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-1346452186156968213?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/1346452186156968213/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=1346452186156968213' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/1346452186156968213'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/1346452186156968213'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/09/blog-post_20.html' title='小青竜湯(しょうせいりゅうとう)　の　効能・効果　と　副作用'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-3657550053132557349</id><published>2011-09-17T19:50:00.006+09:00</published><updated>2011-09-19T19:27:30.827+09:00</updated><title type='text'>十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)　の　効能・効果　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;十全大補湯&lt;/span&gt;(じゅうぜんだいほとう)&lt;br /&gt;　本方は慢性諸病の全身 衰弱時の虚證に用いるもので、貧血・食欲不振・皮膚枯燥・羸痩等を目標とする。脈も腹も共に軟弱で、皮膚は艶なく、甚しいのは悪液質を呈してくる。病勢が 激しく活動性のもの、熱の高いものなどには用いられない。また本方服用後に食欲減退・下痢・発熱などを来すものには禁忌とすべきである。&lt;br /&gt;　本方中、人参・白朮・茯苓・甘草は健胃の力が強く、食欲を進め、消化吸収を盛んにする。当帰・芍薬・川芎・熟地黄は、補血・強心の能があって、貧血・皮膚枯燥を治し血行をよくする。黄耆・桂枝はこれらすべての作用を一層強化するものである。&lt;br /&gt;　本方は以上の目標を以て、諸種の大病後または慢性病等で疲労・衰弱している場合、諸貧血病、産後及び手術後の衰弱、痢疾後、瘧疾後・癰疽・痔瘻・カリエス・瘰癧・白血病・夢精・諸出血・脱肛に用い、また久病後の視力減退等に広く応用される。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;２７．〔方名〕十全大補湯（じゅうぜんたいほとう）&lt;br /&gt;〔出典〕和剤局方（北宋・陳師文等奉勅撰）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔処方〕熟地黄3.5　茯苓3.5　当帰3.5　朮3.5　川芎3.0　芍薬3.0　桂枝3.0　人参2.5　黄耆2.5　甘草1.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕全身衰弱、貧血、食欲不振、削痩、皮膚はツヤなく乾燥、脈、腹ともに軟弱。&lt;br /&gt;〔かんどころ〕大病後または産後、外科手術後の衰弱を回復するのによいが、病勢が著しく活動性のもの、高熱、結核のシェープには用いられないし、服薬後かえって下痢、食欲不振、発熱などがあらわれるものには禁忌である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕本方は血虚を補う四物湯と、気虚を補う四君子湯の合方である八珍湯の効をさらに強化するため、桂枝と黄耆を加え十薬が全くして大いに虚を補すとい方意である。補中益気湯よりも一段と虚し、衰弱と貧血が強い。気血が虚したため麻痺を発した老人病や、大病後の衰弱で視力が減退するもの、下痢が長く続いて栄養失調となり体力のないもの、衰弱による夢精、産後の肥立ち悪く帯下の続くもの、フルンケル、カルブンケル、カリエス、痔瘻などで排膿止まず肉芽不良のもの、脱肛、子宮脱など虚弱に起因するものに応用する。外科手術後の回復促進に用いる機会が最も多く、白血病、悪性腫瘍、悪性貧血にも用いて一時の効をとることがある。肺結核にも用いるが、適応はそれほど多くない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治験〕七十三才の男性、上顎癌が進行し転移もあり右顔面が岩のようになって崩れている。衰弱はなはだしく悪液質を発し、外科的手術も放射能治療も行いない。輸血は毎日しているがヘモグロビン値は6.0より上がらない。予後不良で一ヶ月とはもたないから帰宅してそのまま死を待つよりほかない。家人もすべてはあきらめているが、最後に漢方薬をのませてみたいという強い希望に心動かされ、延命効果しかないことを十分承知させた上で、本方の人参を韓国産の片製を配して投与した。一週間後には元気が出てよく話をするようになりヘモグロビン値は6.5になった。輸血は毎日続行しそれまで6.0以上になったことがないのに、一週間で上昇したことは本方の効としか考えられない。結局三十六日目で死亡したが、割合に体力が回復しいく分の延命効果を認めることが出来た。　石原　明&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)　(和剤局方)  &lt;div&gt;　〔人参(にんじん)、黄耆(おうぎ)、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、熟地黄(じゅくじおう)、川芎(せんきゅう)、桂枝(けいし)各三、甘草(かんぞう)一〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 本方は、八物湯に表虚のため、黄耆、桂枝を加えたものであり、連珠飲に黄耆、人参を加えたものとしても考えることができる。したがって、四物  湯の瘀血、苓桂朮甘湯の水毒、四君子湯の裏虚、黄耆・桂枝の表虚などを含んでいることになる。本方は、気・血・表・裏・内・外すべてが虚しており、疲労を  訴えるもので、発熱、口渇、咽喉痛、食欲不振、めまい、貧血、精神安定、皮膚乾燥、遺精、諸出血などを目標とする。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、十全大補湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　肺結核、骨結核(カリエス)、ルイレキ、痔瘻、脱肛、白血病、神経衰弱、諸出血、皮膚病など。 &lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;35．十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)　和剤局方&lt;br /&gt;人参２５　黄耆2.5　朮3.5　当帰3.5　茯苓3.5　熟地黄3.5　川芎3.0　芍薬3.0　桂枝3.0　甘草1.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;　貧血して皮ふおよび可視粘膜が蒼白か，栄養不良でやせており，食欲がなく衰弱しているもの。&lt;br /&gt;　本方は四物湯と人参湯に似たものを合方したような処方で，慢性に経過する諸種疾患の衰弱時に用いられ，消耗した体力を賦活し体力を増強せしめる。病中病後の衰弱時に普遍的な症候として，本方が適応するものが少なくない。具体的には容貌，栄養ともに悪く，食欲不振とともにやせて体力が低下し，皮ふにはつやがなく，気力も乏しく非常に疲労倦怠感ざ著しいと言う状態のものが目安となる。本方が対象になるような衰弱時は通常消耗熱あるいは神経症状などを伴いやすいが，本方適応症状に似て前者の消耗熱を随伴するものは，人参栄養湯が適する。人参養栄湯は本方症状と熱症状のほかに発咳があるので区別できる。また衰弱と熱の観点から，柴胡桂枝干姜湯が類似するが，柴胡桂枝干姜湯にはさらに神経症状（不眠，動悸）と消化器症状（消化不良性下痢，口渇）などが著明な点で，明確に区別できる。したがって前者の二処方は病勢が活動的であることがポイントであり，本方は病勢がやや落ちついた状態で体力増強が急務であるものを対象にすればよい。本方を投与後，次第に好転して治癒機転にあるもの。すなわち回復期には補中益気湯の応用を考慮すればよい。以上の諸点から本方は病勢が激しく，著明な熱症状，下痢，神経症状などがある場合は用いられないので衰弱と熱，咳には人参養栄湯を，衰弱と熱，消化器症状を伴うものには柴胡桂枝干姜湯を，回復期には補中益気湯を，衰弱して特殊な症状の少ないものには本方を考え，視診，問削などを総合判独して応用すれば良い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;○慢性病，大病後，虚弱者，老人，幼児などで体力，気力ともに衰えたものに用いる。したがって疲労しやすい，皮膚枯燥，貧血，盗汗，大便軟，小便がしぶり，あるいは頻数になり，遺精，発熱，微熱，口乾，咽喉痛，舌あれ頭や頸の痛み，めまい，精神不安など種々の症状を呈し，食欲が減少するもの。これを梧竹楼は「種々な原因によって過労衰弱を来した一切の者や老人，虚弱者がいろいろな雑症があって，これぞといってとらえどころのない病人に用いる。すべての癰疽の排膿のあとは，大抵本方に附子を加えて用いるとよい」といっている。&lt;br /&gt;○勿誤薬室方函口訣には「局方の主治では，八物湯は気血の虚を治し，薛立斎の主治によれば，黄耆は人参に協力して自汗盗汗を止め，表の気を固くする。桂枝は人参，黄耆に協力して遺精，大便軟，尿不利あるいは尿頻数を治す」といっている。&lt;br /&gt;○方意解：和田東郭は本方の症状として血便，血尿，下腹痛，脱肛，陰茎痒痛などをあげている。&lt;br /&gt;○踈註要験：①産後の衰弱，貧血，②結核などで衰弱したもの。③虚弱な人が房事過度で衰弱したもの。④腹痛が種々な薬を用いても治らないとき，こういうとき黄耆建中湯で鎮痛の効を得たことがあること，⑤内症により発疹を生じたもの，こういうことは発汗過多，過労のあとでおきるものである。⑥数年にも及ぶ下痢症。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方は慢性諸病の全身衰弱時の虚証に用いるもので，貧血・食欲不振・皮膚枯燥・羸痩等を目標とする。脈も腹も共に軟弱で，皮膚は艶なく，甚しいのは悪液質を呈してくる。病勢が激しく活動性のもの，熱の高いものなどには用いられない。又本方服用後に食欲減退・下痢・発熱などを来すものには禁忌とすべきである。本方中，人参，白朮，茯苓，甘草は健胃の力が強く，食欲を進め，消化吸収を盛んにする。当帰，芍薬，川芎，熟地黄は，補血，強心の能があって，貧血，皮膚枯燥を治し血行をよくする。黄耆，桂枝はこれらすべての作用を一層強化するものである。&lt;br /&gt;　本方は以上の目標を以て，諸種の大病後または慢性病等で疲労，衰弱している場合，諸貧血病，産後及び手術後の衰弱，痢疾後，瘧疾後，癰疽，痔瘻，カリエス，瘰癧，白血病，夢精，諸出血，脱肛に用い，また久病後の視力減退等に広く応用される。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　この方は気血，陰陽，表裏，内外，みな虚したものを大いに補うという意味で十全大補湯と名づけた。諸病の後で，全身の衰弱がひどく，貧血し，心臓も疲れ，胃腸の力も衰え，痩せて脈も腹も軟弱，温かい手をもって腹を按ずることを好み，熱状のないものを目標とする。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;勿誤方函口訣&lt;/span&gt;〉　浅田　宗伯先生&lt;br /&gt;　此方，局方の主治によれば，気血虚すと云ふが，八物湯の目的には，寒と云うが黄耆，肉桂の目的なり。又下元気衰と云ふも肉桂の目的なり。又黄耆を用ふるは人参に力を併せて自汗盗汗を止め，表気を固むるの意なり。肉桂を用ゆると，九味の薬を引導して夫々の病む処に達するの意なり。何れも此意を合点して諸病に運用すべし。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;医方口訣集&lt;/span&gt;〉　長沢　道寿先生&lt;br /&gt;　凡そ人元気素より弱く，或ひは起居宜しきを失するに因り，或ひは飲食労倦に因り，或ひは用心大過に因り，遺精白濁，自汗盗汗，或ひは内熱，哺熱，潮熱，発熱，或ひは口乾きを渇を作も，咽痛み舌裂けて，或ひは胸乳膨張し，脇筋痛みをなし，或ひは頭頸時に痛み，眩暈目花あり，或ひは心神寧らず，或ひは寤めて寝られず，或ひは小便赤く渋り，茎中痛みをなし，或ひは便溺余滴あって，臍腹陰冷し，或ひは形容充たず，肢体寒を畏れ，或ひは鼻息急迫等の諸症を治するの聖薬なり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;蕉窓方意解&lt;/span&gt;〉　和田　東郭先生&lt;br /&gt;　すなわち八珍湯に黄耆，肉桂を加うるものなり，気血ともに虚し，発熱悪寒，自汗，肢体倦怠，あるいは頭痛，めまい，口乾の渇を作して治す。また久病虚損，口乾き食少なく咳し，しかして下痢，驚悸発熱，あるいは寒熱往来して盗汗，自汗，哺熱，内熱，潰精白濁，あるいは二便に血をみる。小腹痛みて作し，小便短乾，あるいは大便滑泄，肛門下墜，小便を再々もよおし陰茎が痛むなどの症を治す。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;和剤局方&lt;/span&gt;〉　陳　師　文　先生&lt;br /&gt;　男子婦人諸虚不足，五労七傷，飲食進まず，久病虚損，時に潮熱を発し，気骨脊を攻め，拘急疼痛，夜夢遺精，面色痿黄，脚膝力無く，一切病後気旧の如からず，憂愁思傷，気血を傷動し，喘欬中満脾腎の気弱く，五心煩悶するを治す。並びに哲之を治す。此の薬性，温にして熱せず，平補にして効有り，気を養ひ，神を育し，脾を醒まし渇を止め，正を順らし邪を辟く，脾胃を温煖して其効具さに述ぶべからず。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;名医方考&lt;/span&gt;〉　呉　崑　先生&lt;br /&gt;　肉極は肌肉消痩し，皮膚枯槁す，此方之を主る。肉極陰火に由りに久灼する者治し難し，宜しく別に六味地黄丸を主らしむべし。若し飲食労倦，脾を傷るに由りて肉極を致す者は宜しく大いに気血を補うを以て之を充つべし。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢陰臆乗&lt;/span&gt;〉　百々　漢陰先生&lt;br /&gt;　諸虚百損，一切老人虚人の色々の難症ありて此れぞというて執まえてせめる処もなしと云ふ病人に用いる也。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;十全大補湯（じゆうぜんだいほとう）（和剤局方、諸虚門、諸書　補益門）&lt;br /&gt;【処方】&lt;br /&gt;人参、白朮、茯苓、当帰、川芎、熟地黄、芍薬、桂枝、黄耆、大棗、生姜、甘草。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　本方は、四物湯と四君子湯との合方である八珍湯に、さらに黄耆、肉桂を加味したものである。十薬全うして大いに能く虚を補う、故に十全大補湯と名付けられた。また、気血陰陽、表裏内外共に補わないものはなく、十全の効があるからとも云われる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【主治】&lt;br /&gt;●和剤局方（龔廷賢）&lt;br /&gt;　「男子婦人諸虚不足、五労七傷、飲食進まず、久病虚損、時に潮熱を発し、気骨脊を攻め、拘急疼痛、夜夢遺精、面色痿黄、脚膝力無く、一切病後気旧の如からず、憂愁思傷、気血を傷動し、喘咳中満脾腎の気弱く、五心煩悶するを治す。並びに皆之を治す。此薬性温にして熱せず、平補にして効有り、気を養ひ神を育し、脾を醒まし渇を止め、正を順らし邪を辟く、脾胃を温暖して其効具さに述ぶべからず」と述べている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;●万病回春（龔廷賢）&lt;br /&gt;　「気血倶に虚し、発熱悪寒、自汗盗汗、肢体倦怠、或は頭痛眩暈、口乾渇を作すを治す。又久病虚損、遺精白濁、肛門下墜、大便滑泄、小便数、陰茎疼痛等の症を治す」とある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;●名医方考（呉昆）、虚損門&lt;br /&gt;　「肉極は肌肉消痩し、皮膚枯槁す、此方之を主る。肉極陰火に由りて久灼する者治し難し、宜しく別に六味地黄丸を主らしむべし。若し飲食労倦、脾を傷るに由りて肉極を致す者は、宜しく大いに気血を補ふを以って之を充っべし」とある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　即ち、本方は諸病の末期、或いは全身の衰弱ひどく、貧血し、心臓が衰弱し、消化器の機能の衰えたのを鼓賦振興する場合に用いる。応用範囲の非常に広いものである。末期の消耗熱の場合の外、熱のある者には使えない。脈は洪で無力、或いは微細、緩遅で、腹状は軟弱で、さすつてもら痛がり、皮膚は枯燥しているものである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【目標】&lt;br /&gt;●勿語方函口訣（浅田宗伯）&lt;br /&gt;　「此方局方の主治によれば、気血虚すと云ふが八物の日的にて、寒と云ふが黄耆、肉桂の目的なり。又下元気衰と云ふも肉桂の目的なり。又薛己の主治によれば黄耆を用いるは人参に力を併せて自汗盗汗を止め、表気を固むるの意なり。肉桂を用ゆるは人参黄耆に力をかりて遺精白濁、或は大便滑泄、小便短少、或は頻数なるを治す。又九味の薬を引導して夫々の病処に達するの意なり。何れも此意を合点して諸病に運用すべし」とある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;●当荘庵家方口訣（北尾春甫）&lt;br /&gt;　「気血両虚の虚冷したるに用いる剤なり。虚甚しければ則ち附子を加ふ。脈法進んで無力、中弦緊按じて鼓せず、或は大にして無力、或は微細緩遅、心下空虚按を好み、或は熱手心を以って温むれば則ち快を覚ゆるを目当にするなり。此症寒を畏れ、足冷眼晴うっかりとして、どこやら少し熱もあれども実熱ならず、十全大補湯は仮熱を去る剤なり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　虚人々の腹痛あると云ふによきことあり。四君子湯、補中益気湯、六君子湯と用ゆる中に、どこやら血燥潤わせたきと思ふ様なるときに用ゆ。峻の熱すっきりと去りて保養によし。産前臨産の気弱きに用ひてよし。臨産交骨開かずも虚なり。十全大補湯、産後交骨閉ぢざるも虚大神とあり、必要の剤なり。交骨は陰門の上の骨なり。つがいめ有りて、子宮向へば骨開きて生るなり。生れて後又閉じるなり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;産後血暈、くらきくと云ひて脈弱きに用いることあり。脱血の時に黒炒乾姜を加えて用ゆるなり。血多く下るときは肉桂は去りてよきと云ふことなり。然れども血下り尽き、手足冷え、東垣の語の如く陰火も共に亡ぶるときは、血につれて陽脱せる故亡陽の症になるは肉桂、附子を加えて用いるなり。産後戦慄に人参三分入れ、独参湯、参附湯と兼用するなり、総じて脱血して戦慄に用いるなり。碗を手に持つことならぬ様に振るう者なり。甚しければ則ち剛痙柔痙とある症に成りて速かに死するなり。産前産後に必要なる剤なり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　癰疸潰後必要の剤なり。黄耆、肉桂は表を固くいやす意なり。内より托裏するなり。内托散も用ゆ、癰疸潰後内托散は定まりたる剤なり、然れども虚多くば内托散は無用の薬味もある故に、一偏に補はぬなり。痘漸次収厭せんとするとき弱みあれば用ゆるなり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　痘のかわくに潤ひて掛る剤なり。水膿の間は大形方用ひず。（註：大体方は用いないの意）何の道にも気血両虚して痘乾くによきなり。久瘧には附子を加えて必用なり。傷寒汗出で止まず、亡陽と云ふて汗につれて元陽脱し死するあり、故に汗出で已まざる時は此方主薬なり。熟附子を加ふ。脱肛収まりかね、或は産後子腸出で収まらざるにも用ゆ。補中益気湯に肉桂を加えて用ゆるなり」とある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;●漢陰臆乗（百々漢陰）&lt;br /&gt;　「諸虚百損、一切老人虚人の色々の難症ありて、此れぞと云ふて執まへて攻める処もなしと云ふ病人に用いるなり」とある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;●医方口訣集（長沢道寿）&lt;br /&gt;　「凡そ人元気素より弱く、或は起居宜しきを失するに因り、或は飲食労倦に因り、或は用心大過に因り、遺精白濁、自汗盗汗、或は内熱、哺熱、潮熱、発熱、或は口乾きて渇を作し、咽痛み舌裂けて、或は胸乳膨脹し、脇筋痛みをなし、或は頭頸時に痛み、眩暈目花あり、或は心神寧らず、或は醒めて寝られず、或は小便赤く渋り、茎中痛みをなし、或は便溺余滴あって、膀腹陰冷し、或は形容充たず、肢体寒を畏れ、或は鼻息急促等の諸症を治するの聖薬なり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　愚按ずるに俗医前症を見るときは、或は腎虚と云ふて、四物湯知母黄柏を用ひ、或は痰火と云ふて二陳湯、導痰黄連を用ひ、或は肝熱と云ふて小柴胡、竜胆、山梔子を用ひ、或は風虚と日ふて天麻、半夏、姜蚕の類を用ひ、或は淋病と曰ふて沢瀉、猪苓、木通の類を用ひ、或は寒積と曰ひ、或は熱脹と曰ひ、或は欝気と曰ひ、姜附湯、三和散、流気飲等の類を用ゆ、皆救はざることを致す。」と述べている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;●医方口訣集（長沢道寿）&lt;br /&gt;　「一切虚証に然りて苦寒薬を服し、壊病百出の時、六君子湯、補中益気湯の類を投じて応ぜず。此湯を用ひ姜附の類を加ふ。冬月厳寒老人虚人淡煎して日一に二服して養生の助けと為す」とある。&lt;br /&gt;これらの諸説は本方運用上の参考となろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【治験】&lt;br /&gt;●和漢医林誌（杏雨社）&lt;br /&gt;　「一男子年廿七、傷寒を患ひ、洋医三名の治を受け、熱漸く退き稍々快を覚え、又能く食するも羸痩日一日より甚だし、加えて両足痿軟厥冷肉脱して恰も鶴脛の如し、更に痛養を知らず。是に於て前医も百方治術を施すと難も寸効なく、治を辞す。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　精神痴の如く毫も物に記臆なく、譬えば晩餐の時朝食の物を問ふに其何たるを覚えざるが如し。予往きて診するに脈沈微衰弱太甚し、果して難治の症と診認し、固辞すれども許さず、頻りに薬剤を請ふを以って、止むを得ず十全大補湯五貼を与へ一昼夜に服す可しと命じて去る。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　次日奴を走らせ告げて曰く、妙剤を服してより足冷少しく止まりたり、願ばくは投剤を乞ふと、因って又前方を与ふること五日にして屈伸大いに順を得、杖に椅りて一歩を送り、且つ精神も自ら清く、言語漸く朗かなり。爾後益々前剤を連服せしむるに五十日にして復常せり」とある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;●甲斐小山喜俊&lt;br /&gt;　「遠藤吉門女年二十三、幼より病なし。五年前某月、右部項腋の間に結核一二を発し、遂日左部に、波及し其の形大小累々として連珠の如く、之を按ずるに更に痛痒を覚えず、起居動作も亦平常ならず、病勢緩慢なるを以って敢て意とななさず、殆ど一周年間。某歳夏天寒熱往来、結核暫時に横潰し、汚水を滲漏す、是に於て始めて医療を乞ひ、荏再歳月を経て効駿なし。本年三月初旬予を延く、診するに脈軟弱にして血液栄せず、面色惨憺形容枯幅恰も骨に皮するに斉し。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　而して神心恍惚食機振はず、予熟ら意らく、是標桿猛烈の剤に過ぐ、畢竟解凝攻撃は凡庸普通の手段にして早く峻補滋養の剤を撰用し、劇易緩急の処置なくんば鬼籍に上る果して近きにあらんと、則ち十全大補湯加えて燕面草、貝母、遠志兼ぬるに伯州散を服さしめ、患所に燕面膏を塗擦すること二週間にして大いに回生の色を顕はし、累々たる結核逐次に消散し、随って汚水も亦収まる。尚ほ又前剤を連進する三閲月にして積年の痼疾全癒し幸に鬼籍を免るるを得たり。」と述べている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　龍野一雄氏はヘルニア手術後の糞痩愈えず、濃汁の出ること三月に及ぶものを本方一月程で全治させたという。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;●羽前、佐藤元悦&lt;br /&gt;　「安部半治郎妻年三十八、客歳十月出産後悪露を得続いて帯疾となり、医之を療し荏薄日を延いて愈えず。予往きて診するに顔色屡黄脈沈微舌上黄胎呼吸息迫、少く往来寒熱、腹中拘攣小腹小塊あり、時時急痛飲食不進、両便不利す。予帯下の多少を問ふに昼夜六七行其量六七勺、乃至一合三四勺、其色或は黒く或は桃花色にして少しく臭気ありと。予以為らく、胃?膀胱及び子宮の衰弱により熱分の虚を来たせし者なりと、即ち十全大補湯を与へ之を服さしむること六月初旬より八月中旬まで凡そ七十余日にして全治す」と述べている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【薬能】&lt;br /&gt;●名医方考（呉　昆）&lt;br /&gt;　「肉極者、肌肉消痩し、皮膚枯槁す。若し飲食労倦脾を傷るに由って肉極を致す者は、宜しく大いに気血を補ふて以って之を充つ。経に曰く、気は之を胸くことを主り、血は之を濡ほすことを主る。故に人参、白朮、黄耆、茯苓、甘草、甘温の品を用いて以って気を補ふ。気盛なるときは則ち能く肌肉を充実す。当帰、川芎、芍薬、地黄、肉桂、味厚の品を用いて以って血を補ふ、血生ずるときは則ち能く其の枯を潤沢す」とある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;●方意弁義（岡本一抱）&lt;br /&gt;　「十全大補湯は八物湯に黄耆、肉桂を加ふ。八物湯は四物湯に四君子湯を合するより、気血両虚を補ふこと両輪の如し、四物湯を用ゆる血虚の症一等重くなるときは気血両虚となる。又虚すること一等甚しきときは大補湯を用ゆる場に至る。大補湯は四君子湯と四物湯とを合して黄耆、肉桂を加えるものなり。黄耆を加ふるは補へる気を引きしめて泄さず、肉桂は四君子湯、四物湯の補を強くせんがためなり。喩へば甑に蓋をなして蒸したるが如し、黄耆は蓋の如し、肉桂は釜下の火の如し、是を以って其気を能く生じて気を中にみたしむるものなり」とある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【禁忌】&lt;br /&gt;●医学正伝（虞　傳）&lt;br /&gt;　「肥白の人、及び気虚して汗多きもの之を服して効あり。若し蒼黒の人、腎気有余にして甚だ虚せざるもの、これ服すれば必ず満悶して安からず。嘔吐と中満と、及び酒を嗜むの人、多く服すれば必ず膈を斂めて行らずして嘔満増劇す。骨蒸多汗及び気弱の人、久しく服するときは真気走散して陰愈々虚すること甚し。痰火盛なる者は恐らく膈に泥んで行らざらんことを、久咳、労咳、喀血、火肺分に在るもの、これを服せば必ず咳を加えて喘を増して寧らず。壮年火の旺ずるもの服することを忌む。壮年咳嗽、頭痛、鼻衄、吐血等の諸症最もこれを忌むべし」とある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【応用】&lt;br /&gt;・肺結核：熱状は著しくなく、咳嗽、湿痰もなく、発汗のひどくないものに用いる。皮膚枯燥したものを目的とし　て用う。肺結核には本方の症は至って少い。&lt;br /&gt;・痢疾　：慢性下痢後、栄養衰え、元気の回復しないもの。&lt;br /&gt;・瘧疾　：長年治らなくて虚羸したもの。&lt;br /&gt;・癰疸　：潰えて後排膿の止まらないもの。&lt;br /&gt;・瘰癧　：潰えて後虚羸、稀膿の止まないもの。&lt;br /&gt;・カリエス：腸癰等、痩孔長く癒えないもの。&lt;br /&gt;・産後諸症：本方の症が多い、血振いという類。&lt;br /&gt;・夢精　　：虚のひどいもの。&lt;br /&gt;・麻痺　　：気血虚して麻痺を発するもの。…&lt;br /&gt;・久病後　：視力減退健忘のもの。&lt;br /&gt;・帯下　　：長血、子宮癌、諸悪性腫瘍。&lt;br /&gt;・脱肛　　：痔漏、子宮脱出等。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(効能・効果)&lt;br /&gt;&lt;dl&gt;&lt;dt&gt;【ツムラ・他】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血。 &lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;dl&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;dt&gt;【コタロー】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;皮膚および粘膜が蒼白で、つやがなく、やせて貧血し、食欲不振や衰弱がはなはだしいもの。消耗性疾患、あるいは手術による衰弱、産後衰弱、全身衰弱時の次の諸症。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;低血圧症、貧血症、神経衰弱、疲労けん怠、胃腸虚弱、胃下垂。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;dl&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;dt&gt;【三和】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;貧血して皮膚および可視粘膜が蒼白で、栄養不良、痩せていて食欲がなく衰弱しているものの次の諸症。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;衰弱（産後、手術後、大病後）などの貧血症、低血圧症、白血病、痔瘻、カリエス、消耗性疾患による衰弱、出血、脱肛。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;br /&gt;【一般用漢方製剤承認基準】&lt;br /&gt;〔効能・効果〕&lt;br /&gt;体力虚弱なものの次の諸症：&lt;br /&gt;病後･術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【重い副作用】 &lt;ul&gt;&lt;li&gt;偽アルドステロン症．．だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症。&lt;/li&gt;&lt;li&gt;肝臓の重い症状．．だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;【その他】 &lt;ul&gt;&lt;li&gt;胃の不快感、食欲不振、吐き気、吐く、下痢&lt;/li&gt;&lt;li&gt;発疹、発赤、かゆみ &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-3657550053132557349?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/3657550053132557349/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=3657550053132557349' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/3657550053132557349'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/3657550053132557349'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/09/blog-post_17.html' title='十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)　の　効能・効果　と　副作用'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-2035822156085400632</id><published>2011-09-09T21:34:00.011+09:00</published><updated>2011-09-16T21:21:01.202+09:00</updated><title type='text'>茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)　の　効能・効果　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;茵蔯蒿湯&lt;/span&gt;(いんちんこうとう)&lt;br /&gt;　本方は主としてカタル性黄疸の初期で実證のものに用いられる方剤であるが、必ずしも黄疸がなくてもよい。裏に瘀熱のあるのを目標とする。&lt;br /&gt;　目標としては、腹部殊に上腹部が微満し、心下より胸中にかけて如何にも不愉快で、胸が塞ったような感じがあり、口渇・大小便不利・頭汗・発黄等を認める。脈は多くは沈実で、舌には黄苔のあることがある。&lt;br /&gt;　 本方を構成する茵蔯蒿には、消炎・利尿の外に黄疸を治する特能があり、梔子にもまた消炎・利尿の外に黄疸を治する効があり、大黄には緩下消炎の効がある。 故に黄疸でも肝硬変症や肝臓癌等から現われるものには無効である。本方はカタル性黄疸のみならず、脚気・腎臓炎・蕁麻疹・口内炎等その他如何なる疾病で も、上述の如き目標を確認する時はこれを用いてよい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;４９．〔方名〕茵蔯蒿湯（いんちんこうとう）  〔出典〕傷寒論。金匱要略。 〔処方〕茵蔯5.0　梔子3.0 大黄1.0 〔目標〕&lt;br /&gt;１．熱があって便秘し、頸から頭の方にだけ汗が出て、のどが乾いてのむのに、小便の出が少ないもの。こんな場合には、二、三日たって黄疸になるおそれがあるが、黄疸の有無にかかわらず、この方を用いる。&lt;br /&gt;２．熱が出て、かぜかと思っているうちに、からだが黄色になった。気をつけてみると、小便の出が少なく、腹がはって、大便の色が灰色で、少ししか出ない。&lt;br /&gt;３．さむけがしたり、熱が出たりして、食欲がない。たべるとめまいがし、胸の気持ちがわるく、吐きそうになる。そのうちにからだが黄色になった。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔かんどころ〕腹がはる。殊に上腹部がいっぱいつまった感じで、たべたものが落ちつかず、吐きそうである。便秘と尿の不利と口渇をたづねてみて、これがそろえば、この方の適応症と考えてよい。殊に尿の着色がひどくて、濃厚で、からだをかゆがれば、この方を用いてよい。腹証上、心下のつかえがあり、肝の肥大を証明することがあるが、肝の肥大がなくても用いる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕肝炎。じんましん。ネフローゼ。腎炎。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔附記方名〕急性肝炎の場合には、茵蔯蒿湯だけで奏効することが多いが、慢性肝炎、肝硬変症には、小柴胡湯合茵蔯蒿湯、大柴胡湯合茵蔯蒿湯を用いた方がよいと思われるものがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治験例〕じんましん。十七才の男子、一ヶ月ほど前から、じんましんが出て治らない。食欲はあるが、胸がつまった感じでさっぱりしないという。大便は毎日あるが、今までより量が少なく硬く、快通しない。 　腹診上、胸脇苦満は軽微、心下やや満。この患者の、胸のつまった感じは、梔子の入った方剤を用いる目標の「胸中塞がる」の状に相当するものである。 　そこで胸のつまるという症状と便秘を目標に、茵蔯蒿湯を用いたところ、七日分で全治したが、あと七日分追加投与した。じんましんの消失とともに、胸のつまる感じも亦よくなったこと勿論である。  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　&lt;br /&gt;大塚敬節&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)　　(傷寒論、金匱要略)  &lt;div&gt;　〔茵蔯蒿(いんちんこう)四、山梔子(さんしし)三、大黄(だいおう)一〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 本方は、陽明病に属し、裏の実熱による各種疾患に用いられる。したがって、裏にうつ熱と瘀水があって煩悶し、上腹部が微満し、心下部の苦悶や  不快を訴え、胸がふさがったように感じ、頭汗(身体には汗がない)、頭眩(ずげん、頭がくらむ)、口渇、発黄、食欲不振、便秘、小便不利または小便不利ま  たは減少などを目標とする。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、茵蔯蒿湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　カタル性黄疸、流行性肝炎、血清肝炎その他の肝臓疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　血の道、子宮出血その他の婦人科系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　じん麻疹、薬疹、皮膚瘙痒症その他の皮膚疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　腎炎、ネフローゼその他の泌尿器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　そのほか、口内炎、舌瘡、歯齦炎、ノイローゼ、自律神経失調症、脚気など。 &lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;2．茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)　傷寒論&lt;br /&gt;茵蔯蒿4.0　梔子3.0　大黄1.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（傷寒論）&lt;br /&gt;○&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;陽明病，発熱汗出者，此為熱越，不能発黄也。但頭汗出，身無汗，剤頸而還，小便不利，渇引水漿者，此為瘀熱在裏，身必発黄，本方主之。(陽明)&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;○&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;傷寒七八日，身黄如橘子色，小便不利，腹微満者，本方主之。(陽明)&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;○&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;穀疸之為病，寒熱不食，食即頭眩，心胸不安，久々発黄，為穀疸，本方主之。（黄疸）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;　咽喉がかわき胸苦しく便秘するもの。黄疸を併発したものには特に好適。&lt;br /&gt;　本方は発黄を治す聖薬ともいわれる。また右症状の伴なった肝臓障害による蕁麻疹に繁用される。肝炎，腎炎に応用する場合は通常五苓散と合方して用いるが，更に便秘がひどく，みぞおちが硬く張っているときは大柴胡湯と併用すればよい。本方は肝硬変，肝臓癌による黄疸には無効である。軟便で便秘がひどくない人や特に虚弱な人には不適で，このような人の黄疸には小柴胡湯，黄連解毒湯合方を，蕁麻疹には小柴胡湯，桂枝茯苓丸合方などを考慮すべきである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説シリーズ&lt;/span&gt;〉　今西伊一郎先生&lt;br /&gt;　(1)カタル性黄疸　微熱や悪寒がして頭部に発汗があり咽喉の乾きを訴える初期症状を，対象にする。亜急性や慢性に経過するもので，微熱や悪寒はないが口渇や胸部圧迫感がひどく，若干黄疸症状が残っているものには本方と五苓散を合方するとよい。&lt;br /&gt;　（２）口内炎，肝機能障害にもとずく口内炎に前記症状を目安に応用する。特に本方が適応するものは，便秘して口腔粘膜や舌部の炎症がひどく，潰瘍を生じ口臭や熱感を認める急性症状が多い。この症状に似て胃痛，胃部停滞感を訴えるものは黄連湯を考える。&lt;br /&gt;　（３）ジンマ疹，食毒や薬疹に応用されるが，いず罪も前記症状を対象にする。&lt;br /&gt;　（４）腎炎，ネフローゼ，胸部がふさがったような自覚や苦悶感，口渇，尿量の減少，便秘，微熱，悪寒なとの症候複合を目標に，ほとんど五苓散と合方して応用される。&lt;br /&gt;　（５）注意事項　本方は虚弱者や衰弱しているものには用いない。これらには小柴胡湯合五苓散，黄連解毒湯，梔子柏皮湯などを考慮するとよい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;　黄疸に用いる処方であるが，黄疸がなくても用いられる。その目標は，上腹部がなんとなく張って苦しく，心下部より胸部にかけて塞がるような何ともいえぬ不快な苦しさがあり，食物がとれず，大便が秘結し，尿利が減少する。この時黄疸があれば，少し排泄される大便は白色で石鹸のようになり，小便は量が少なく色が濃い黄褐色や黄赤色になる。また口渇，頭汗のあることもあり，胸がむかむかして嘔きけを生じ，食物をとると頭痛がしたり，めまいがしたりして嘔吐がおこり，食物が通らないものである。こ英さいの腹証は，しばしば肝臓が肥大し，心下から右季肋下にかけて板のような固い抵抗を生じ，これを「古家方則」には「心下堅大」とある。脈は多くは沈実あるいは遅で，舌には黄苔のあることも少なくない。茵蔯蒿湯は，一般に黄疸の処方と考えられているが，むしろこれは上腹部ないし腹部の炎症を去り，利尿をはかり，ついで黄疸を治す薬方である。また黄疸には胆道閉塞性の黄疸，肝細胞性の黄疸（肝細胞の機能障害による胆汁分泌障害），溶血性黄疸の別があるが，茵蔯蒿湯が最もよく効くのは肝細胞性の黄疸である。したがって肝臓癌や肝硬変などで胆道が圧迫されたための胆道閉塞性黄疸には効果がない。そこで最もよく思いられるものは，流行性肝炎（従来カタル性黄疸といったもの）急性肝炎である。そこでこの処方の効果は肝臓の解毒機能および胆汁の分泌を亢め，体内の熱をとると考えられる。茵陳は，胆汁分泌促進の効果があり且つ尿利を増加させる。梔子は消炎の効果があって胸中の痞えを去り，肝臓の機能を亢めて利尿利用をあらわす。大黄は大便を通じ炎症を去る。以上のような三味の薬物の協力作用が本方の薬効であることは勿論である。（中略）茵蔯蒿湯の適応症は体力のある漢方で実証という体質の場合である。ただ体力のある人から中ぐらいの人まで用いることが出来る。しかし元来体質が虚弱な人や，病気が長びいて衰弱したようなものには用いられない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方は主としてカタル性黄疸の初期で実証のものに用いられる方剤であるが，必ずしも黄疸がなくてもよい。裏に瘀熱のあるのを目標とする。目標としては腹部殊に上腹部が微満し，心下より胸中にかけて如何にも不愉快で，胸が塞ったような感じがあり，口渇，大小便不利，頭汗，発黄等を認める。脈は多くは沈実で，舌には黄苔のあることがある。本方を構成する茵蔯蒿には，消炎，利尿の外に黄疸を治する特能があり，大黄には緩下消炎の効がある。 故に黄疸でも肝硬変症や肝臓癌等から現われるものには無効である。本方はカタル性黄疸のみならず，脚気，腎臓炎，蕁麻疹，口内炎等その他如何なる疾病で も上述の如き目標を確認する時はこれを用いてよい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　陽明病に属する裏（胃腸）の実熱を解する薬方で，カタル性黄疸の初期に用いることが多い。しかし黄疸がなくても裏の瘀熱（内にこもった古い熱）すなわち胃腸に熱が留滞沸鬱して，その熱が心胸に迫るというときに用いられる。裏に鬱熱があって煩悶し，あるいは黄疸を発するのが主目標で，次のような諸徴候を参考とする。腹部ことに上腹部が微満し，心下部より胸部，心臓部にかけて苦悶や不快を訴え，胸がふさがったように感じ，口渇，便秘，腹満，小便不利，頭汗，頭眩，発黄などがある。黄疸がなくとも裏に鬱熱があれば用いてよい。脈は多くは緊であるがときには例外もある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方入門講座&lt;/span&gt;〉　竜野　一雄先生&lt;br /&gt;運用　１．　黄疸&lt;br /&gt;　茵蔯蒿湯は黄疸の薬だ位は少し漢方をやった人なら知っている筈である。浅田宗伯先生は「此方発黄を治する聖剤なり。世医は黄疸初発に茵蔯五苓散を用ゆれども非なり。先此方を用て下を取て後茵蔯五苓散を与うべし」（勿誤薬室方函口訣）と黄疸に用いる要領を説いている。茵蔯蒿湯の原典には「傷寒七八日，身黄なること梔子の色の如し。小便利せず，腹微満するものは茵蔯蒿湯之を主る」（傷寒論陽明病）という。身黄だけでは黄疸薬と同じことだから，本方の特徴が小便不利と腹微満とにあることを示している。黄疸は漢方薬に見ると傷寒のものと雑病のものとに大別され，雑病は原因や病状によって又細かく分類される。その中で茵蔯蒿湯の証は湿熱である。「師の曰く，病黄疸，発熱煩喘，胸満口燥する者は病発する時にて其汗を劫かし，両熱を得る所なり。然れども黄家の得る所は湿より之を得，一身尽く発熱，面黄肚熱す。熱裏に在り，当に之を下すべし」（金匱要略黄疸）がそれを語っている。熱と湿とが原因で，面黄肚熱といい，下剤の適応証だというから正に茵蔯蒿湯の証になる。熱は瘀熱に属するものだし，湿は胃に在る。脾は湿を悪むとの考えがあるが脾気を受けて作用を営む胃に湿水が在るときに熱を蒙ると，胃気と水と熱とが一緒になって黄疸を起して来るというのが漢方的な病理である。湿水が停っているから小便の量が少い。之が小便不利である。熱のために大便が燥き燥くと熱を持って来る。之が苦寒大黄をもって下さねばならぬ理由になる。&lt;br /&gt;　「陽明病，発熱汗出づるものはこれを熱越すとなす。黄を発すること能はざるなり。ただ頭汗出で身に汗なく，頭をかぎりて還る。小便利せず，渇して水漿を引くものはこれ瘀熱裏に在りとなす。身必ず黄を発す。茵蔯蒿湯之を主る。」（傷寒論陽明病）はその病理を述べたもので汗が出ぬから黄疸になる。それは停った水が停ったままで熱にむされているからだ。所が頭だけに汗が出て身の方に出ないのはどうしたことだろう。（中略）頭から上の汗は熱気が腹から胸に滞り体表へは行かずに頭の方だけに行く。それにつれて水気が頭に上り汗になる。水漿を引くという位だから渇は相明強い。（中略）雑病に於ける茵蔯蒿湯は穀疸に使うことになっている。穀疸とは胃に既に湿が有る所へ穀（食餌）を摂り，食餌は熱エネルギーを供給するからここに胃熱を生じ，湿と熱とが結合して，湿熱性の黄疸を起すものをいう。「穀疸の病たる寒熱して食せず，食すれば則ち頭眩し，心胸安からず，久々にして黄を発し，穀疸となる。茵蔯蒿湯之を主る。」（金匱要略黄疸）この意味は「穀疸の病とは寒と熱とが部分的に内臓に加わったために胃腸の働きが悪くなり食べられず，強いて食べると穀熱英気が上に昇って来て頭ではめまいを起し，胸では心胸が穏やかならざる感じがし，そういう状態が結き，黄疸を起して来たものだ」ということである。（後略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;運用　２．　瘀熱&lt;br /&gt;　非常に漠然としているが瘀熱ということをよく考えて運用すると案外な場合にも使えるもので，黄疸の有無には関しない。例えば蕁麻疹　発疹の赤味が鮮紅でなく，ややどす黒い感じがし，痒く，桃核承気湯とは色と便秘と脉緊の所は似ているが上衝足冷は著しからず，小便多くは赤きものに使う。&lt;br /&gt;　口内炎，舌瘡，歯齦腫痛，眼目痛などで発赤，疼痛，時に出血のあるものに使う。山梔子の応用を考え，それに茵蔯蒿湯の瘀熱を併せ考えれば応用の理由が判るのである。子宮出血も山梔子を考え，瘀熱性出血と見て使うことがある。小便不利を浮腫の利尿に転じ，瘀熱性の浮腫に使うことができる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;運用　３．　神経症&lt;br /&gt;　婦人寒熱，即ち寒くなったり，熱くなったりして食進まず，めまい，心胸安からざるもの。便秘し，眼が何となくどんよりと赤く黄色味がかって濁っているものに後世方の加味逍遙散などを使う場合と比較するがよい。自律神経不安声効，卵巣機能不全，ヒステリー，などと称せられるものに使う。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方の臨床&lt;/span&gt;〉　第１巻第２号&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方医学薬方解説&lt;/span&gt;　奥田　謙三先生&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（前略）&lt;br /&gt;　本方証&lt;br /&gt;　陽明病，頭に汗出て身に汗なく，小便不利にして渇し瘀熱裏に在りて黄を発す。（傷寒論，陽明病篇）&lt;br /&gt;　傷寒，身黄みて橘子色の如く，小便利せず，腹微満す。（同上）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　略解&lt;br /&gt;　此方は，準陽裏実に属し，熱邪と水邪とが裏に滞って発散せず，津液を燻蒸して上に逆すると見做すべく，其為に或は頭部のみ汗出で，或は頭眩し，或は口渇し，各腹の微満するに因て心胸部の苦悶を感じ，食欲は減退或は反って亢進し，黄疸を発し，或は種々なる出血傾向を現はし，尿不利若くは赤渋し，糞便硬く或は秘結し，脈は概ね沈にして稍や力ある等の証に用ふれば，能く尿を利し便を通じて其効を奏する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　応用例&lt;br /&gt;　（1)ワイル氏病で，熱があって既に黄疸を発し，皮膚及び粘膜に出血を認め，眼結膜は充血し，舌は乾燥して少しく黄苔を現はし，脾腫を触れ，腹微満して稍や力があり，尿は赤渋で蛋白があり，便通は秘結し，食慾なく，脈に力があって稍や沈なる者。&lt;br /&gt;　（2)カタル性黄疸で，食思欠乏，噯気，悪心，口渇，頭痛，眩暈などがあり，黄色は鮮明で皮膚の瘙痒甚しく，肝臓稍や腫大して心下部少し膨満し，尿は濃黄色にして少量，糞便は臭気強く，色灰陶土様の観を呈し，脈沈遅にして力ある者。&lt;br /&gt;　（3)腎盂炎で，弛張性の熱と之に伴ふ苦痛とがあり，腰痛甚しく，其痛は時々上腿に放散し，下腹部は膨満して稍や緊張を認め，尿意頻数と尿量減少とがあり，尿は溷濁濃度で蛋白があり，大便は秘し，脈は緊数で少しく浮の傾きを呈する者。&lt;br /&gt;　（4)急性腎炎で，食慾不振，頭痛，嘔気，口渇，心動悸，血圧亢進などがあり，身体怠惰で疲労し易く，舌面乾燥し，心下部は少しく膨満し，顔面及び手足に浮腫があり，尿量減少して蛋白の量多く，下痢し易いが快通せず，脈沈細にして力ある者。&lt;br /&gt;　（5)蕁麻疹で，全身に出没し瘙痒甚しく，掻けば煩熱に堪へ難く，上逆，頭痛，頭汗があり，口内の粘膜は紅潮し，舌面は乾燥して口渇があり，下腹部は微満し，尿量少なく，便秘の傾向で脈沈にして稍や力ある者。&lt;br /&gt;　此他尚ほ溶血黄疸，胆管炎，胆嚢炎，急性黄色肝萎縮，発作性血色素尿，膀胱カタル，歯齦炎等にも亦本方証のものがある。以上は此方の大略である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(効能・効果)&lt;br /&gt;&lt;dl&gt;&lt;dt&gt;【ツムラ】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;尿量減少、やゝ便秘がちで比較的体力のあるものの次の諸症。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;黄疸、肝硬変症、ネフローゼ、じんましん、口内炎。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;dl&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;dt&gt;【コタロー】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;咽喉がかわき、胸苦しく、便秘するもの、あるいは肝臓部に圧痛があって黄疸を発するもの。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;ジンマ疹、口内炎、胆のう炎。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;br /&gt;&lt;dl&gt;&lt;dt&gt;【一般用漢方製剤承認基準】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;体力中等度以上で、口渇があり、尿量尐なく、便秘するものの次の諸症：&lt;br /&gt;じんましん、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;br /&gt;【重い副作用】&lt;span style="font-size:-1;"&gt;&lt;/span&gt; &lt;ul&gt;&lt;li&gt;肝臓の重い症状．．だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;【その他】 &lt;ul&gt;&lt;li&gt;胃の不快感、食欲不振、吐き気、吐く&lt;/li&gt;&lt;li&gt;腹痛、下痢 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' 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height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-3517247416867625235</id><published>2011-09-04T10:15:00.016+09:00</published><updated>2012-01-24T22:14:08.598+09:00</updated><title type='text'>大建中湯(だいけんちゅうとう)　の　効能・効果　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;大建中湯&lt;/span&gt;(だいけんちゅうとう)&lt;br /&gt;　本方は、虚寒を目標として 用いる。即ち腹部一体が軟弱無力にして弛緩し、水とガスが停滞し易く、腸の蠕動を外部から望見することことが出来、蠕動亢進の発作時に、腹痛の堪え難いも のを目標とする。また発作時に嘔吐のあることがあり、腹中に寒冷を訴えるものがある。脈は多く遅弱にして、手足は冷え易い。&lt;br /&gt;　本方は蜀椒・乾姜・ 人参・膠飴の四味からなり、蜀椒・乾姜は温性刺激薬で、弛緩した組織に活力を賦与して、これを緊縮させる効があり、人参は胃腸の消化吸収を促し膠飴は急迫 症状を緩和する効がある滋養剤である。従って以上の薬物の協力によって、蠕動運動を鎮め、腹痛を緩解するものである。&lt;br /&gt;　本方は腸管蠕動不穏症・腸狭窄・腸弛緩症・蛔虫による腹痛等に用いられる。ただし直腸癌で腸狭窄を起したものには、一時的の効果はあっても全治は期待出来ない。本方は用量が多過ぎると、時に乾咳・浮腫等の副作用を起すことがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;７３．〔大建中湯〕（だいけんちゅうとう）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔出典〕金匱要略&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔処方〕山椒2.0　乾姜5.0　人参3.0　右を法の如く煎じ、滓を去り、膠飴20を入れ、再び火にのせ５分間煮沸、之を温服する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕&lt;br /&gt;（自覚的）　腸の動くのを自覚し、腹中が冷え痛み、だるくて、非常に疲れやすく、食欲なく、ときに嘔吐し、或いは便秘する。手足が冷えやすい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（他覚的）　脈：軟弱、虚にして数、沈遅、細小等。　&lt;br /&gt;舌：湿潤するのを原則とするが、私の経験では、大多数が乾燥した厚い白苔である場合が多い。　&lt;br /&gt;腹：軟弱無力で船底状に陥凹する場合が多いが、ときには虚満を呈することもある。腸の蠕動亢進が甚だしい場合には、腹壁があちらがもちあがり、こちらがへこむという状態を望見することが出来る。本方の条文の中の「皮起り、出で現われ、頭足ありて上下し…」というのは、これを指したものであろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔かんどころ〕腸がうごいて、腹力よわく、腹痛、嘔吐し、疲れがひどい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕&lt;br /&gt;１．胃アトニー又は胃下垂症の重症で、食思欠損し、食すれば腹痛、嘔吐し、羸痩甚だしく、疲労、倦怠その極みに達するもの。&lt;br /&gt;２．劇烈なる腹痛又は蛔虫による腹痛。&lt;br /&gt;３．腸疝痛&lt;br /&gt;４．胃潰瘍&lt;br /&gt;５．腸管蠕動不穏症&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治験〕本方証は、小建中湯証はどには多いものではないが、かなりに遭遇することのある証である。ことに胃アトニー、胃下垂症等で、諸治を受けて効なく、次第に痩せ衰えて、死の恐怖におびえているような者に、劇的な効果をあげた例を、かなり数多く経験している。&lt;br /&gt;　２６才の人妻。結婚前はむしろ太っていた方だったが、数年前から食欲が衰え、次第に痩せて、骨と皮ばかりのようになってしまった。子供がほしいが、生まれない。あちこちを歴訪して、胃アトニー、子宮発育不全等の診断名のもとに、諸種の治療を受けているが、ますます具合が悪くなっていく。脈は沈細。舌は厚い乾燥した白苔。腹は陥凹して、軟弱無力。&lt;br /&gt;　本方を与えること９ヶ月。血色は見違えるほどよくなり。太って、ついに待望の妊娠をすることが出来た。&lt;br /&gt;藤平　健&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;&lt;div&gt; ６　建中湯類(けんちゅうとうるい) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　建中湯類は、桂枝湯からの変方として考えることもできるが、桂枝湯は、おもに表虚を、建中湯類は、おもに裏虚にをつかさどるので項を改めた。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　建中湯類は、体全体が虚しているが、特に中焦(腹部)が虚し、疲労を訴えるものである。腹直筋の拘攣や蠕動亢進などを認めるが、腹部をおさえると底力のないものに用いられる。また、虚弱体質者の体質改善薬としても繁用される。&lt;br /&gt;５　大建中湯(だいけんちゅうとう)　　(金匱要略)  &lt;div&gt;　〔乾姜(かんきょう)五、人参(にんじん)三、蜀椒(しょくしょう)二、膠飴二〇〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 小建中湯よりさらに虚しており、裏の虚寒証に用いられる。したがって、腹部全体が軟弱無力となり、水と気が停滞しやすく、腸の蠕動を外部から  望むことのできるもので、蠕動亢進の際には腹痛のたえがたいものに用いられる。本方證の痛む場所は一定せず、上下左右と動くが、つねにヘソのまわりにある  のが目標となる。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　また、発作的に水毒が上衝して嘔吐を伴ったり、腹部が冷えてガスがたまり膨満(腹鳴となることもある)して痛むこともある。手足厥冷(けつれい)、腹部の寒冷および疼痛、蠕動不安、下痢または兎糞便などを目標とする。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、大建中湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　胃拡張症、胃下垂症、胃アトニー症、急性虫垂炎、腸狭窄、腸捻転、腸疝痛、腹膜炎、腸内ガスによる腫痛その他の消他器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　そのほか、腎臓結石、尿道炎、胆石症、乳汁不足、流産癖、気管支喘息など。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　６　中建中湯(ちゅうけんちゅうとう) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔大建中湯と小建中湯の合方〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　大建中湯證と小建中湯證の両方をかねている場合に用いられる。 &lt;/div&gt; &lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;48．大建中湯（だいけんちゅうとう）　金匱要略&lt;br /&gt;蜀椒2.0　乾姜4.0　人参3.0&lt;br /&gt;　上法の如く煎じ　滓を去り，膠飴20.0を入れ再び火に上せ煮沸五分間にて止め之を温服す。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（金匱要略）&lt;br /&gt;○心胸中大寒痛，嘔不能飲食，腹中寒上衝，皮起出見，有頭足，上下痛而不可触近，本方主之（寒疝）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;　内臓が下垂して腹中に冷感を覚え，嘔吐，腹部膨満感があり，腸の蠕動亢進と共に腹痛の甚だしいもの。&lt;br /&gt;　本方は腹中が強く冷えて腸管の蠕動が外部から見えるような症状に用いられ，この場合腹痛は下からこみ上げてくるような症状を訴えるものである。本方が適応する下痢は弛緩性であり，逆に便秘の場合は腹圧が減退して兔の糞のようなコロコロした便を排泄する。本方と小建中湯，真武湯との鑑別は夫々の処方の項を参照のこと。半夏瀉心湯適応症には　胃部のつかえ，水分停滞感があり，腹鳴があっても腸の蠕動亢進を自覚することはないのに対し，本方適応症は腹中冷感と腸の蠕動不安を訴えるものである。本方を服用後，から咳を増したり，浮腫を生ずる場合は用量を減ずるか，あるいは半夏厚朴湯，五苓散，真武湯などに転方すべきである。なお本方は直腸癌に対しては一時的に症状を軽減させることがあっても結果的には無効である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説シリーズ&lt;/span&gt;〉　今西伊一郎先生&lt;br /&gt;　腹壁が弛緩して望診上腹部にシワがあり，腹管の蠕動が外部から見えるようなものでしかも膨満感があって腹中冷感を自覚し，腹痛，便秘，下痢，悪心，嘔吐などを訴えるもの。&lt;br /&gt;　本方が適する体格は一般的に虚弱で，胃のあたりがくぼみ下腹部がやや突出ているタイプの者に多く，外見上あたかも胃下垂型に見受けられるものが目安となる。内科的には心臓下垂，胃下垂などの傾向があって下腹部に冷感を自覚し，このとき腹痛やガスの充満あるいは蠕動亢進，蠕動不安を伴うことが本方の特徴といえる。本方は以上の複合症候があるものの，便秘症や下痢あるいは腹痛に繁用されるが，本方が適する便秘は兎糞様で割合いかたく，しかも細い便を排出する。下痢は弛緩性の下痢で出渋る傾向があって，腹痛を訴える。以上の様な症状から腸狭窄や腹部内の癒着痛などに奇効のあることが多いが，癒着そのものには無効である。&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;類似症状との鑑別：&lt;/span&gt;腹部が冷えて痛み，便秘や下痢する点体ｒ小建中湯，真武湯，半夏瀉心湯などに似ているが，&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;小建中湯&lt;/span&gt;は腹直筋が異常に緊張した場合の腹痛で，時に手足がほてり排尿量，排尿回数とも多い傾向がある。&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;真武湯&lt;/span&gt;は身体の冷感がきわめて著しく，四肢の末端や腰部に冷感を自覚し，尿利が減退して下痢することが多く倦怠感が著しい。&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;半夏瀉心湯&lt;/span&gt;は胃部のつかえと腹鳴が著明で，便秘と下痢が交互にあって，下痢しても消化不良性の軟便である。半夏瀉心湯は主として消化器疾患に応用し，脂肪性の食品摂取後や気温や室温が低下すると，すぐ腹鳴がして下痢するというものに応用すればよい。&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;投薬時の注意&lt;/span&gt;　本方を服用後，まれにカラ咳をしたり，浮腫を生ずることがあるが，この場合は用量を減量するか，または半夏厚朴湯，真武湯，小建中湯などに転方すればよい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;　体力の衰えた虚弱な人が，腹壁が薄く，軟弱無力で，腸内にガスがたまり，腸の蠕動不安がおこり，これを外部から望見出来，腹が痛んで嘔吐をしたり，飲食物をとることができないものである。（嘔吐はないこともある）脈は，沈，遅，弦，弱または浮大弱，また腹部冷えてガスがたまり，膨満して痛み，時に嘔吐することもある。老医口訣に「厥冷に腹痛を兼ねたものや，又腹中に厥冷のあるもの又蟲積（回虫症）で厥冷を主とするもの。その外諸積急痛（結石などの痛み）の厥冷を治するに大建中湯の用いて治すること。神妙の功あることは誰も知らないが，実に桂附にまさりて厥冷を回復すること至極の秘事なり。」とあって，冷えに基因する諸症に本方を用いてよいことがある。&lt;br /&gt;○古方漫筆「大建中湯は，寒気に侵され，水中に入りなどして陥嚢より小腹（下腹）腰背に引きって痛み，屈伸しがたい者によい」とある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方治療の実際&lt;/span&gt;〉　大塚　敬節先生&lt;br /&gt;　金匱要略の寒疝のところで「心胸中，大寒痛し，嘔して飲食する能はず，腹中の寒，上衝し，皮起り出で現はれ，頭足あって上下し，痛んで触れ，近づくべからざるは大建中湯之を主る。」とある。「皮起り出で現われ，頭足あって上下し」とは腸の蠕動が亢進し，腹壁を透してその蠕動を望見することが可能でその状はちょうど，動物の頭や足のようにみえ，それが上に行ったり，下に行ったりしているというのである。また「腹中の寒，上衝し」とは腹が冷えて，それが上につきあげてくるのをいったもので，大建中湯では腹痛が下から上につきあげてくるのである。そこで腸の逆蠕動がみられるのである。（中略）腹痛はいつでも強いとは限らず軽い時もあるが，発作性に消長があり，はげしく胸に攻めあげてくる時は嘔吐を起すこともある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方は裏の虚寒を目標として 用いる。即ち腹部一体が軟弱無力にして弛緩し，水とガスが停滞し易く，腸の蠕動を外部から望見することことができ，蠕動亢進の発作時に腹痛の堪え難いも のを目標とする。また発作時に嘔吐のあることがあり，腹中に寒冷を訴えるものがある。脈は多く遅弱にして，手足は冷え易い。&lt;br /&gt;　本方は蜀椒，乾姜， 人参，膠飴，の四味からなり，蜀椒，乾姜は一種の温性刺激薬で，弛緩した組織に活力を賦与して，これを緊縮させる効があり，人参は胃腸の消化吸収を促し，膠飴は急迫症状を緩和する効がある滋養剤である。従って以上の薬物の協力によって，蠕動運動を鎮め，腹痛を緩解するものである。本方は腸管蠕動不穏症，腸狭窄，腸弛緩症，蛔虫による腹痛等に用いられる。ただし直腸癌で腸狭窄を起したものは一時的の効果はあっても全治は期待出来ない。本方は用量が多過ぎると，時に乾咳，浮腫等の副作用を起すことがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;日本東洋医学会誌&lt;/span&gt;〉　第８巻　第１号　藤平　健　先生&lt;br /&gt;　舌苔はないこともあり，厚い舌苔のある場合があり，舌苔も乾燥した場合としからざる場合とがある。腹状はあるいは膨満していることがあり，あるいは舟底状をなす場合がある。大便も秘結のものと，下痢するものがあり，まちまちであるが，自覚的には易疲労，腹部の無力感，他覚的には腹力軟弱な点が共通で，本方の主要投剤目標の一つである腸の蠕動亢進は精密に問診すれば必発である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　裏の虚状というのが主目標である。すなわち腹部は全体として軟弱無力で弛緩し，甚だしい場合は挙を腹皮上に置くと陥没し，挙を除いてもしばらくは陥凹したままになっているというほどである。腸内に水とガスが停滞しやすく，腸の蠕動を外部から望見することができる。これがすなわち主治に腹皮動いて頭足あるがごとしと形容されたもので，蠕動亢進の発作時に激しい腹痛を訴えるものである。しかし寒と水毒の上衝があれば，必ずしも蠕動亢進が認められなくともよい。また発作時に心下に衝き上げて嘔吐することもある。腹中に寒冷を訴え，手足が冷え，脈は多く遅弱である。時には腹部がガスで張って大柴胡湯証と誤るほどのこともある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方入門講座&lt;/span&gt;〉　竜野　一雄先生&lt;br /&gt;　建中の名は中焦の虚を補い建直すとの意で，大は小に対して有力なことを示す。内容的には人参，水飴の補あり，乾姜，蜀椒の温ありだから，この処方の適応症は虚寒の甚しい状態である筈だ。&lt;br /&gt;　運用　１．　腸の蠕動不安劇しく或は腹痛或は腹痛嘔吐&lt;br /&gt;　金匱要略寒疝に「心胸中大寒し，痛み嘔して飲食すること能はず，腹中の寒上衝し，皮起り出であらはれ，頭足有りて上下し，痛みて触れ近ずくべからず。」とある。この訓み方にはいろいろあるが一先ず右のように訓んでおく。この意味は寒気のために陽の蠕動不安を起し，腸管がもくもく動いてここが持上ったかと思うとそれが消えて別の所が持上って来るというが皮起りから上下しまでの症状である。その際に劇痛や嘔吐を訴えるとの記載だが痛みが起らぬ場合でも使うことが出来る。無熱のときは脈は沈弱のことが多く，熱発を伴うときは浮弱にもなるが，押すと底力のない脈である。腹壁は極めて軟かいことと，膨満し全体的に相当緊張の強いことがある。&lt;br /&gt;　いずれにしても心腹虚寒の状態と蠕動不安とが本方の着眼点になる。臨床的には腸疝痛，回虫による腹痛，或は腹痛，嘔吐の劇しいもの，急性慢性虫垂炎，殊に限局性腹膜炎やドウグラス氏窩膿瘍を併発したもの，腸閉塞症，慢性腸狭窄，腎臓結石，腹石痛等の疼痛劇しきものに頻用する。結核性腹膜炎で硬結又は腹水があって腹満するものに使うことがあるが，これは通常疼痛を伴わず，腹満と蠕動不安とを目標にする。（後略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　運用　２．　腹壁が綿のように軟い&lt;br /&gt;　大体虚寒証の腹壁は軟かいのが普通だが，大建中湯の場合はそれが顕著で，綿のように軟かく押すと手がずぶっと後腹壁まで達してしまうようなことがある。病名如何に拘らずこの腹証を狙って本方を用いることがある。なおこの際に腸管の蠕動不安を目撃し得たり，触診し得たり，触診して認めたり，或は少くとも，腸係締が触れたりすれば，大建中湯たることは一層確実である。腸の蠕動不安が直接には視触診で認め難いときでもグル音は必ずあるからそれを目標にすべき場合も頗る多い。腸の蠕動不安や腹鳴で鑑別すべきものは半夏瀉心湯，旋覆花代赭石湯，附子粳米湯などでは大体胃部に症状が限局するか或は同部症状が主であることと，これらの脈は大建中湯の脈ほど虚して弱いことはないので区別される。腸管を触れることは桂枝加芍薬湯，人参湯，真武湯，四逆湯でもあるが，腹壁がそれほど軟弱無力でないとかグル音がないとか区別できる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方の臨床&lt;/span&gt;〉　第２巻　第３号&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;大建中湯について&lt;/span&gt;　大塚　敬節先生&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;寒疝と太陰病と脾の虚寒病&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　大建中湯は金匱要略の腹満寒疝宿宿食病編にあって，所謂寒疝の治療に缺くことのできない重要な薬方である。&lt;br /&gt;　寒疝とはどんな病気であろう。自覚的には腹痛があり，その腹痛は発作的であり，痛む部位が上下左右に動くが，臍の周囲を疼痛がめぐる傾向があり，瓦斯が充満して腹部が膨満したり，急に縮小したりする。また腹中に雷鳴があり，或は嘔吐し，或は便秘し，或は下痢する。腹満があっても，腹部は一般に軟弱で，疼痛の部位を按壓しても，疼痛の増すことはない。腹中には寒冷感があり，手足は冷え，悪寒を訴えることがある。脉は弦緊を示し，或は緊を帯びる。&lt;br /&gt;　治療は温めることを原則とする。&lt;br /&gt;　大建中湯の「中」は，小建中湯の「中」と同じく，脾胃を指している。漢方では「脾は中に位置し，胃の機能をたすけるものである」と言っているから，現代の脾臓には該当しない。一説に，漢方の脾は，いまの膵臓だと云う人もある。或はそうかも知れない。&lt;br /&gt;　建中は，脾胃の機能の損傷を建立するという意味で，大建中湯は「中焦の虚寒」を治する方剤で，金匱要略の分類では，寒疝の治剤であるが，傷寒論の分類では，太陰病の治剤である。&lt;br /&gt;　傷寒論の太陰病の症状は，寒疝のそれに近似して，腹部の膨満，嘔吐，下痢，腹痛があって，これに下剤を与えると，腹部は逆に膨満してくる。これは太陰病の腹満が実証でなくて，虚証であるからである。また太陰病では，下痢していても，口渇がないのを原則とする。これは裏に寒があるからである。太陰病の治療は寒疝と同じく，これを温めるのを原則とする。また太陰病の下痢は，脾の虚によって起るものであるから，脾が実すれば，下痢が自然に止むのである。傷寒論では，このことを「傷寒，脉浮にして緩，手足自ら温の者は，繫りて太陰に在り，当に身黄を発すべし，若し，小便自利の者は，黄を発する能はず，七八日に至って，暴煩，下痢，日に十余行と雖も，必ず自ら止む，脾家実し，腐穢，当に去るべきを以っての故なり」と論じている。経絡思想からみても，足の太陰は脾経であって，千金要方によれば，邪が脾胃にあって，陽気が衰えて，陰気が盛んであれば「中」が寒えて，腸が鳴り，腹痛し，脾気が弱ければ下痢するといい，脾の虚冷の条に，右手の関上の脉が重按して虚の者は，足の太陰経が病むのであって，下痢，腹満，気の上逆，嘔吐，黄疸を起し，心煩して安臥することができず，腸が鳴るとある。以上を通覧するに，金匱要略の寒疝も，傷寒論の太陰病も，千金方の脾の虚寒病も，実は同じ病気であって，その分類の相違によって，ちがった名称がつけられたにすぎないのである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　大建中湯の適応症&lt;br /&gt;　（腹証）大建中湯は，その特異な腹証によって，診断は比較的容易であるが，いつでも金匱要略の指示のような定型的な腹證を現わすとはきまらない。腸の蠕動不安は，大建中湯證に屢々みられるが，蠕動が腹壁を透して望見できるような場合でも，大建中湯を禁忌とすることがある。桂枝加芍薬湯，小建中湯，人蔘湯，旋覆花代赭石湯，半夏厚朴湯，真武湯，当帰四逆湯などの場合にも，蠕動不安がみられることがある。だから，蠕動不安があるという一事で，大建中湯證ときめてはならない。これとは逆に，皮下脂肪の多い人では，蠕動を望見できないことがあり，また腸管にガスが充満している時は，先部の緊満感だけを訴えて，蠕動を触知することができないこともある。14年程前に，わたくしは，腎臓結石による疝痛発作の時，竜野一雄先生に大建中湯證と診断せられて，これをのんだが，その時は腹部は緊満してして，大柴胡湯でも用いたいような腹證であった。ところが，大建中湯をのんで暫く経つと，腹部が軽くなり疼痛が拭うようによくなり，結石が２つ出てきた。腎臓結石の疝痛発作には，大建中湯の證が可成りみられる。この時は，腹筋は緊張して，腸の蠕動は望見できないことが多い。&lt;br /&gt;　大建中湯證の腹は，軟弱感力で，臍部に拳をあてると，そのまま拳が腹壁に埋れたように沈み，脊柱に手がとどくのではないかと思われるほどのものがあるが，これとは反対に，前述のように，腹筋の緊張の甚しいものがあり，ともに大建中湯の腹證として現われることがある。&lt;br /&gt;　次に大切なことは，腹部に「寒」があるということである。この寒は，患者が自覚的に訴えることもあるが，このようなことは比較的まれである。医師が腹診にさいして，悪寒を覚えることもあるが，これも必発の症状ではない。しかし一体に，腹を冷やすとか，足を冷やすとかすると，疼痛が増劇し，腹部を温めると，疼痛が緩解する。&lt;br /&gt;　（腹痛）金匱要略の指示の通り，定型的の證では，腹痛があり，この腹痛には消長があり，疼痛の部位が移動する傾向がある。疼痛の部位は，壓によって痛みの増すことはないが，盲腸周囲炎で，大建中湯證を呈したような場合には，患部に壓痛があることは勿論である。しかし大建中湯證で，腹痛の全くないものもある。わたしが漢方で開業して，２，３年経った頃であった。30歳あまりの一婦人が来院した。肥満した血色のすぐれない方で，長年の間，気分が滅入るようで，耳が鳴るという訴えである。いろいろと手当をしたが，よくならないので，診てくれという。脉はどんなであったか忘れたが，腹部は膨満しているが，軟弱無力で，とても冷い。腹痛はなかった。わたしは，この患者に大建中湯を与えたが，これが大変によく効いて，すっかり元気になり，家族一同が漢方の大のファンになってしまった。それからは，何の病気になっても，この患者には，大建中湯が効いあ。難波抱節の類聚方集成には，運用の部に，傷寒緒論を引用して「太陽病，重ねて復，汗を発し，陽虚して耳聾し手をくんで自ら冒う者は，慎んで，小柴胡を誤用すること勿れ。大建中湯に宜し」とある。&lt;br /&gt;　（嘔吐，便秘，下痢）腹痛がはげしくて，嘔吐を催すことはあるが腹痛を伴わないで，嘔吐のくることは珍らしい。&lt;br /&gt;　大建中湯證では，下痢を伴うことは少く，むしろ大便が快通しない場合がある。軟便であるに拘らず，一度に気持よく出ない。また兔の糞のようなコロコロしたものが出ることもある。屢々便秘するが，大黄剤を用いると，反って腹痛，裏急後重が起って，下剤を禁忌するものが多い。次のような例がある。&lt;br /&gt;　「温知医談」第21号に，岡田昌春は，次のような治験を発表している。&lt;br /&gt;　「曽て，番町に旗下の士，某妻二十四五，平素，心下へ衝逆して痛み甚しきの宿疾あり。一日，例の如く衝逆甚しく，殊に嘔逆して薬食ともに納まらず，処方は千金堅中湯に加呉茱萸を用ゆ。いよいよ嘔逆して劇痛しのぶべからず。大便結鞕，腹裏拘急甚し。因て辛温に宜しきか，苦寒に宜しきか，其方を考ふるに，老針医，傍にありて，何とも発言せざりしが，甚失敬至極なりといへども，大建中湯を一服用いられてはいかがと云ふ。愚考ふるに，針医の言，いかにも親切にして，私なければ，直に薬籠を取りよせ調剤して薬汁も漸々に納り，劇痛，頓に止み偉効を得たり」　&lt;br /&gt;　ここにあげた様な大建中湯證のあることも忘れてはならない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（手足厥冷）　大建中湯證の患者は，一般に冷え症で，殊に腹痛発作などの場合には，厥冷が甚しくなる。&lt;br /&gt;　老医口訣に「厥冷に腹痛を兼ねたるか，腹痛に厥冷を兼ねたるか，又蟲積の厥冷を首として其外諸積，急痛の厥冷を治するに大建中湯を用ひて治すること神妙の功あることはたれも知らぬぞ」&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（脉）　は遅弱の場合もあり，弦緊のものもあり，浮大のものもあって一定しないが，底に力のない脉である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（舌）　舌苔がなくても湿濡している。但し，時には白い薄い苔のつくことがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（体温）　体温の如何に拘る必要はないが，体温が上昇しても，裏に寒のあることを認めれば，用いてよい。盲腸周囲炎やドーグラス氏窩膿瘍に，大建中湯を呈するものがあり，体温38度以上あるものに，大建中湯を用い，膿瘍が腸に自潰して全治した例を報告している。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　以上の適応症によって，大建中湯は，腸蠕動不穏症，腸疝痛，腸捻転，腸管狭窄，蛔蟲，腎臓結石，蟲垂炎，腹膜炎，胃腸アトニー症，胃下垂症，膵臓炎などに用いられる。（後略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;類聚方広義&lt;/span&gt;〉　尾台　榕堂先生&lt;br /&gt;　小建中湯は裏急拘攣痛を治し，此方は寒飲升降，心腹劇痛して嘔するを治す。故に疝癖（腹部の硬結や仮性腫瘤）腹中痛む者を治す。又疣虫を挟むを治す。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;勿誤方函口訣&lt;/span&gt;〉　浅田　宗伯先生&lt;br /&gt;　此方小建中湯と方意大に異なれども，膠飴一味あるを以て建中の意明了なり。寒気の腹痛を治するは此の方に如くはなし。蓋し大腹痛にして胸にかかり，嘔あるか，腹中塊の如く凝結するかが目的なり。故に諸積痛み甚しくして，下から上へむくむくと持ち上る如き者に用いて妙効あり。解急蜀椒湯は此の方の一等重き者なり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※『老医口訣』　浅田宗伯著&lt;br /&gt;※古方漫筆　原南洋(原信成)著　天保三年&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※腹満寒疝宿宿食病編は、宿が一つ多い。腹満寒疝宿食病脈証并治第十&lt;br /&gt;※缺：欠の異体字&lt;br /&gt;※瓦斯：ガス&lt;br /&gt;※壓：圧の異体字&lt;br /&gt;※繫：繋(つなぐ、つながる)の異体字&lt;br /&gt;※人蔘&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;&lt;/span&gt;湯＝人参湯&lt;br /&gt;※難波抱節：     寛政3        （1791）年         ～     安政6        （1859）年         。漢蘭折衷医。&lt;br /&gt;&lt;a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4881976745/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&amp;amp;tag=kenkohiroblog-22&amp;amp;linkCode=as2&amp;amp;camp=247&amp;amp;creative=7399&amp;amp;creativeASIN=4881976745"&gt;備前の名医 難波抱節&lt;/a&gt;&lt;img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=&amp;amp;l=as2&amp;amp;o=9&amp;amp;a=4881976745" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" border="0" height="1" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;※漸々に (ぜんぜんに)：次第に。&lt;br /&gt;※ドーグラス氏窩(ダグラス氏窩)&lt;span style="font-family:&amp;quot;ＭＳ 明朝&amp;quot;;mso-ascii-font-family:Century; mso-hansi-font-family:Century;" &gt;子宮と直腸で挟まれる腹腔の一番下の場所。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;※ダグラス窩膿瘍 ：骨盤腹膜炎の一種です。菌力の強い細菌におかされると、子宮と直腸の間にあるダグラス窩と呼ばれているくぼみにうみがたまり、膿瘍をつくる病気です。発熱が続き、下腹痛が強く、下腹部がふくれることもあります。直腸を刺激して、しじゅう便意をもようすのも特徴です。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(効能・効果)&lt;br /&gt;&lt;dl&gt;&lt;dt&gt;【ツムラ】　腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるもの。&lt;/dt&gt;&lt;dt&gt;【コタロー】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;腹壁胃腸弛緩し、腹中に冷感を覚え、嘔吐、腹部膨満感があり、腸の蠕動亢進と共に、腹痛の甚だしいもの。&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;胃下垂、胃アトニー、弛緩性下痢、弛緩性便秘、慢性腹膜炎、腹痛。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;p&gt;&lt;br /&gt;&lt;/p&gt;&lt;p&gt;肝機能障害，黄疸：AST（GOT），ALT（GPT），Al－P，γ－GTPの上昇等を伴う肝機能障害，黄疸があらわれることがあるので，観察を十分に行い，異常が認められた場合には投与を中止し，適切な処置を行うこと。&lt;/p&gt;&lt;p&gt;&lt;br /&gt;&lt;/p&gt;［副作用］の「重大な副作用」追記&lt;br /&gt;「間質性肺炎：&lt;br /&gt;咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等があらわれた場合には、本剤の投与を&lt;br /&gt;中止し、速やかに胸部Ｘ線、胸部CT 等の検査を実施するとともに副腎皮質&lt;br /&gt;ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。」&lt;br /&gt;コタロー大建中湯エキス細粒 （小太郎）&lt;br /&gt;ツムラ大建中湯エキス顆粒（医療用） （ツムラ）&lt;br /&gt;薬食安通知より&lt;br /&gt;【2012年 1月10日（火）】&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【一般用漢方製剤承認基準】&lt;br /&gt;〔効能・効果〕&lt;br /&gt;体力虚弱で、腹が冷えて痛むものの次の諸症：&lt;br /&gt;下腹部痛、腹部膨満感&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【重い副作用】&lt;span style="font-size:-1;"&gt;&lt;/span&gt; &lt;ul&gt;&lt;li&gt;肝臓の重い症状．．だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。 &lt;/li&gt;&lt;li&gt;　肝機能障害、黄疸：AST（GOT）、ALT（GPT）、Al - P、γ- GTP&lt;br /&gt;　の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、&lt;br /&gt;　　観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、&lt;br /&gt;　　適切な処置を行うこと。&lt;br /&gt;&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;【その他の副作用】 &lt;ul&gt;&lt;li&gt;胃の不快感、食欲不振、吐き気、腹痛、下痢、悪心、嘔吐、下痢等&lt;/li&gt;&lt;li&gt;発疹、発赤、かゆみ、じんましん&lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（高齢者への投与）　&lt;br /&gt;　一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（妊婦、産婦、授乳婦等への投与）&lt;br /&gt;　妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性　を上回ると判断される場合にのみ投与すること。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（小児等への投与)&lt;br /&gt;　小児等に対する安全性は確立していない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;参考&lt;br /&gt;小児の投与目安量&lt;br /&gt;未熟児　新生児　３ヶ月　６ヶ月　１歳　　３歳　７歳半　１２歳　成人&lt;br /&gt;1/10 　　　1/8　　 1/5　　 1/5　　 1/4　 1/3　  1/2　　 2/3　 　1&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' 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/&gt;７８．〔苓桂朮甘湯〕（りょうけいじゅつかんとう）&lt;br /&gt;〔出典〕傷寒論、金匱要略&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔処方〕茯苓6.0　桂枝4.0　白朮3.0　甘草2.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕&lt;br /&gt;自覚的&lt;br /&gt;　たちくらみがしやすく、常に頭が重く、動悸がしやすい。尿利に異常がある場合が多く、排尿回数がときに甚だしく多くなったり、逆に少なくなったりする。のぼせ易い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;他覚的&lt;br /&gt;　脈：沈弱又はときに浮弱。&lt;br /&gt;　舌：湿潤した微白苔。&lt;br /&gt;　腹：腹力は中等度又はやや軟で、上腹部に振水音を認める。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔かんどころ〕たちくらみして、あたまが重く、どうきしやすく、小便少ない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕&lt;br /&gt;　１．小児、学童等の起立性調節障害&lt;br /&gt;　２．ノイローゼ&lt;br /&gt;　３．神経性心悸亢進&lt;br /&gt;　４．軽症脚気&lt;br /&gt;　５．耳鳴&lt;br /&gt;　６．慢性軸性視神経炎&lt;br /&gt;　７．慢性結膜炎&lt;br /&gt;　８．特発性夜盲症&lt;br /&gt;　９．心臓弁膜症&lt;br /&gt;　１０．軽症胃アトニー&lt;br /&gt;　１１．脚麻痺&lt;br /&gt;　１２．仮性近視&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治験〕&lt;br /&gt;　本方は、アトニー性体質の青少年にくる諸疾患にきわめて広範囲に適応する薬方である。ことに目下、小児科方面で問題となっている起立性調節障害（O.D)には、まことによく応ずる場合が多い。&lt;br /&gt;　４７才の婦人。中肉中背で、あまり顔色は良くない。若いときから疲れやすい方であったが、最近息切れと、どうきとが非常におきやすくなった。以前に心臓弁膜症と診断せられたことがある。リューマチの既往はない。この頃とくに、いくら空気を吸い込んでも、充分に吸えないような感じ、即ち空気飢餓感がつよい。前額部痛、ことに眉毛の附近が常に痛み、たちくらみがし易い。のぼせ易く、首のうしろが凝る。ときに酸っぱい水が逆流してくる。くちがかわき、ねばる。みずおちがつかえ、足尖が非常に冷える。甚だしく疲れやすい。&lt;br /&gt;　脈は沈やや緊。舌は乾燥した微白苔。腹力は中等度よりやや実。中カン（月に完）の附近に軽度の抵抗と圧痛とがあり、かつ僅かに振水音をきく。左臍傍及び右回盲部に中等度の抵抗と圧痛とがある。心尖部その他に、聴診では雑音は証明されない。&lt;br /&gt;　以上の自他覚症状から、たちくらみ、のぼせ、息切れ並びに空気飢餓感（共に苓桂朮甘湯証中の短気という症候に含まれる症状）、頭痛、上腹部の振水音、脈沈やや緊等が本方証に該当するものと認めて、本方を与えたところ、一週間の服用でかなり好転し、更に１０日分を服して諸症状が殆ど感じられなくなり、さらに１０日分を服し終わって、別人のように感じられるようになったと喜ぶことしきり。&lt;br /&gt;藤平　健&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;&lt;div&gt; 11　駆水剤(くすいざい) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　駆水剤は、水の偏在による各種の症状(前出、気血水の 項参照)に用いられる。駆水剤には、表の瘀水を去る麻黄剤、消化機能の衰退によって起こ  る胃内停水を去る裏証Ⅰ、新陳代謝が衰えたために起こった水の偏在を治す裏証Ⅱなどもあるが、ここでは瘀水の位置が、半表半裏または裏に近いところにある  ものについてのべる。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　各薬方の説明&lt;br /&gt;&lt;div&gt;　６　苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)　　(傷寒論、金匱要略) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔茯苓(ぶくりょう)六、桂枝(けいし)四、朮(じゅつ)三、甘草(かんぞう)二〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 本方は、胃の機能が衰え、瘀水が胃部に停滞し、その瘀水が気の上衝とともに移動して起こるめまい、息切れ、心悸亢進などに用いられる。した  がって、上衝、頭痛、めまい(起立性眩暈)、身体動揺感、心悸亢進、胃内停水、尿利減少、足の冷えなどを目標とする。また、筋肉の痙攣(眉、腕、顔などの  筋肉がピクピクと動くもの)や血圧が変動するものなどを目標にすることもある。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　駆水剤であるために、五苓散のところで示したような疾患に、苓桂朮甘湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　その他 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　神経質、神経衰弱、ノイローゼ、ヒステリー、精神分裂症などの精神、神経系疾患。　一　心臓弁膜疾、心不全、高血圧症、低血圧症その他の循環器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　眼底出血その他の眼科疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　そのほか、バセドウ氏病、冷房病、蓄膿症、脚気、水虫など。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　苓桂朮甘湯の加味方 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　(1)　連珠飲(れんじゅいん)　　(本朝経験) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔苓桂朮甘湯と四物湯(しもつとう)の合方〕  &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 本方は、瘀水を貧血をかねており、血虚、めまい、心下逆満(下方より心下部に向かっておし上げられる充満感)に用いられるもので、諸出血後の  貧血によるめまい、耳鳴り、動悸、息切れ、顔面浮腫などを目標とする。本方は、四物湯(前出、駆瘀血剤の項参照)の適さない体質者には用いられない。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;&lt;br /&gt; &lt;span style="font-weight: bold;"&gt;83．苓桂朮甘湯&lt;/span&gt;　傷寒論&lt;br /&gt;茯苓6.0　桂枝4.0　白朮3.0　甘草2.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（傷寒論）&lt;br /&gt;○傷寒，若吐，若下後，心下逆満，気上衝胸，起則頭眩，脈沈緊，発汗則動経，身為振々揺者，本方主之（太陽中）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（金匱要略）&lt;br /&gt;○心下有痰飲，胸脇支満，目眩，本方主之（痰飲）&lt;br /&gt;○夫短気有微飲，当従小便去之，本方主之&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;　立ちくらみやめまい，あるいはどうきがひどく，のぼせて頭痛がし，顔面やや紅潮したり，あるいは貧血し，排尿回数多く尿量減少して口唇部がかわくもの。&lt;br /&gt;　本方は急に立ち上った時とか，うつむいていた顔を急にあげたりした時，あるいは入浴時にふらふらとしてめまいをするような身体動揺感がひどい症状によく用いられる。自律神経不安定症で前記のような症状がある場合に奏効するが，頭汗，胸内苦悶，食欲不振などがあれば柴胡桂枝干姜湯が，咽喉に異物感があって気分がすぐれない場合は半夏厚朴湯が適する。本方は頭痛薬を廃薬させることが多い。桂枝茯苓丸を投与しても効果の少ない頭痛にも一度試みるべきである。また外見上卒中体質でもないのに血圧が高く尿量減少するものに本方と当帰芍薬散との合方を用いて効果がある。また眼底出血その他の眼科疾患に応用されることも多く，耳鳴を伴なった鼻づまり，蓄膿症には本方単独もしくは柴胡剤と合方して与えるとよい。本方適応症で食欲不振を伴なう場合は大柴胡湯あるいは小柴胡湯を合方する。五苓散との鑑別は一方に著しい口渇，浮腫あるいは悪心，嘔吐，下痢などの症状（五苓散適応症）他方に身体動揺感，心悸亢進が著明（本方適応症）であれば容易であるが，実際上きわめて困難な場合もある。このような時は本方を与えて悪心や浮腫が起れば五苓散に，逆に五苓散を与えてめまいがひどくなれば本方に転方するとよい。あるいは初めからこの両者を合方して与えることも考えられる。この合方はまた漢方治療における誤治の応急処置に広く使われる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説シリーズ&lt;/span&gt;〉　今西伊一郎先生&lt;br /&gt;　本方は平素顔色がすぐれず貧血の傾向があって，めまい，立ちくらみなど身体平衡失調の傾向のあるものによく適応する。また自律神経不安定症候群や，あるいは精神不安あるものに繁用されるが，この二項と応用の目標欄記載事項を総合して，心臓ノイローゼや起立性めまい，あるいはメニエル氏病に応用する頻度が多い。本方は胃内停水があって，胃部振水音を認めることがあるが，ほとんど自覚することが少ない。したがって胃下垂，胃アトニーの傾向がある者の，入浴時や車船に乗った場合などにおこりやすい身体動揺感によく用いられる。自律神経不安定症候群を認める高血圧症，低血圧症に著効を奏するが，その応用の目安は貧血の傾向があるにもかかわらず，時々のぼせて顔面が紅潮したり，頭痛，不眠，耳鳴を訴えるものによく適応する。したがって本方が適する高血圧症は，一見虚弱で精神不安に伴って血圧が上昇し，水銀柱値の日差が割合にひどい，いわゆる良性高血圧症に好適である。また本方は常習性頭痛で，鎮痛剤を常用するものに用い奇効を奏することが少なくない。頭痛，めまい，耳鳴，精神不安，不眠の傾向がある者が本方を連用し，長年常用した鎮痛剤を廃薬した投薬経験を多数寄せられている。蓄膿症で葛根湯や葛根湯加辛夷川芎が適応しない虚弱体質で，頭痛，耳鳴を訴え粘稠な膿汁を認めない者に本方と小柴胡湯の合方で好転することが多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;類証鑑別&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　身体が虚弱で自律神経不安定症候群がある半夏厚朴湯は，本方証にはない咽喉や胸部に異物感や痞塞感があり，反対にのぼせの傾向が認められないので本方との鑑別ができるが本方と合方する機会が多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;○心下に停水（水毒）があって動悸，めまい（眩暈）の激しいものに用いる。たちくらみ，めまい，身体動揺感など程度の差はあるが，めまいが主訴である。同時に息切れと心悸亢進，頭痛，上衝などがあり，尿利が減少する。脈は沈，緊で腹部は全体に軟弱で心下部に振水音をみとめたり，膨満ぎみになったりする。また臍の近くで腹部大動脈の拍動が亢進するものが多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方は眩暈と身体動揺感及び心悸亢進とを目標にし諸病証に応用される。患者の顔色はやや貧血性で脈は沈緊，或は沈緊でなくても相当に力がある。腹部は屢々振水音を聞き，また動悸の亢進を触れ，尿利減少がある。処方中の茯苓と朮は水分の循流を計り，桂枝は血行を盛んにする。故に両者相協力して眩暈を治し，心悸亢進を鎮めるのである。甘草は諸薬の調和剤である。本方は眩暈，心悸亢進のみならず，水分の不循流，血行の不調に由る眼疾，脚弱症その他の諸症に応用される。従ってその応用は心臓弁膜症，慢性腎臓炎，高血圧症，喘息，神経衰弱，結膜炎，角膜炎，網膜炎等である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　いわゆる虚証で水毒によって起る。主訴は眩暈，身体動揺感，起立性眩暈，息切れと心悸亢進，上衝，頭痛等である。尿利減少と足冷がある。脈は沈緊で，腹部は軟弱のほうで，胃内停水があり，あるいは膨満することもある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;類聚方広義&lt;/span&gt;〉　尾台　榕堂先生&lt;br /&gt;○飲家，眼目雲翳ヲ生ジ，昏暗疼痛，上衝頭眩シ，瞼腫レ眵涙多キ者ヲ治ス，芣茨ヲ加エテ尤モ奇効アリ，当に心胸動悸，胸脇支満，等ノ症ヲ以テ，目的ト為スベシ（中略）雀目症にも，亦奇効アリ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方入門講座&lt;/span&gt;〉　竜野　一尾先生&lt;br /&gt;　運用　虚証で息切れ，動悸，眩暈するもの。&lt;br /&gt;　これらの症状は全部同じ程度でなく，一つが著明で一つが軽微であってもよく，時には一つが欠けていても差支えない。虚証の停水の土台の上にこういう症状が起っていることを目標にすればよい。「心下に痰飲あり，胸脇支満，目眩するもの」（金匱要略痰飲病）&lt;br /&gt;　心下部に停水があって，気の上衝に連れて胸脇部が支え張る感じがし，めまいを起すとの意だが，同じつかえると訓むにしても痞は気のつかえ，支は水を伴う気のつかえに使い分けている。眩暈は漢方では多くの場合水分代謝障害に結付いて起ると考えている。&lt;br /&gt;　「それ短気，微飲あり，当に小便より之を去るべし」（同右）短気は息切れで前条の胸脇支満と同じ状態で起る。胸が張れば息が切れる道理である。微飲は軽微な停水の意。&lt;br /&gt;　「傷寒，若しくは吐し，若くは下して後，心下逆満，気胸に上衝し，起ては則ち頭眩す。脉沈緊，汗を発するときは則ち経を動じ，身振々として揺をなす」（傷寒論太陽病中編）&lt;br /&gt;　前半は前々条とほぼ同意。経を動じの解釈はいろいろ出来て，経脈の意とも経絡の意ともとれる。身体の揺れる感じは眩にも通う症状で運動失調を指す。本方は大体虚証の体質で貧血性だがひどい冷え性ではない。脉は沈緊を定型的とするがそれに縛られず，沈のことも細のこともある。眩暈を目標にすの眩暈の原因が胃性であろうと循環系性，耳性，眼性等の如何を問わず使うが，その際心下部に拍水音があるとか，心悸亢進を伴うとか，脉沈緊とかがあればよい。眩暈に使う諸方中，小柴胡湯は胸脇苦満があって胃内停水なく，柴胡加竜骨牡蛎湯は煩驚腹動があり，桃核承気湯，桂枝茯苓丸，当帰芍薬散は他に循環障害の症状があって，眩は主症状ではなく，沢瀉湯は眩暈の程度が本方より遙かかに強度で心悸亢進はなく，真武湯は本方より一層虚しているから区別がつく。神経衰弱，神経質，ヒステリーの類や胃下垂，胃アトニーで貧血，眩暈，心悸亢進，息切れ，心下部膨満感などを訴えるものに頻用する。心下部に拍水音認めれば一層確実である。バセドウ氏病，心臓弁膜症，機能不全，神経性心悸亢進症などで貧血，心悸亢進，息切れを訴え，或は軽度の浮腫を伴うものにも用いる。慢性腎炎，萎縮腎などの浮腫が軽度なら心悸亢進を伴う虚証のものに使う。眩を羞明として急性カタル性結膜炎，殊にフリクテン性結膜炎にはよく使う。流涙，発赤を伴う。全身状態や胃部拍水音を参照して使う。船暈病では胸さきが支え息切れするものを目標にする。運動失調症や萎縮性或は麻痺性の足腰立たぬものにも宜い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;餐英館療治雜話&lt;/span&gt;〉　目黒　道琢先生&lt;br /&gt;　此方癇症，腹内動悸つよく，少腹より気上りて胸に衝き，呼吸短息，四肢拘急などする証に効あり。又心下逆満して，起ては頭眩し，動悸あるを標的とすれども，顔色鮮明にして表のしまり宜しからず，第一沈緊なる者に非ざれば効なしと云ふ。是れ和田家の秘訣なり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;勿誤方函口訣&lt;/span&gt;〉　浅田　宗伯先生&lt;br /&gt;　此方は支飲を去を目的とす。気咽喉に上衝するも目眩するも手足振掉するも皆水飲に因る也。起則頭眩と云が大法なれども臥して居て眩暈する者にても心下逆満さえあれば用る也。夫にて治せざる者は沢瀉湯なり，彼方はたとひ始終眩なくても冒眩と云ものにて顔がひっぱりなどする候ある也。また此方動悸を的候とすれば柴胡姜桂湯に紛れやすし。然れども，此方は顔色明にして表のしましあり。第一脈が沈緊になければ効なき者なり。又此方に没食子を加え喘息を治す。又水気より来る痿躄に効あり。矢張足ふるい或は腰ぬけんとし劇者は臥していると脊骨の辺にひくひくと動き或は一身中脉の処ひくひくとして耳鳴逆上の効ある者也。本論の所謂久而成痿の症何病なりともあらば此方百発百中也。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;＜&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方の臨床&lt;/span&gt;＞第１巻　第３号&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;真武湯について&lt;/span&gt;　竹内　達先生&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　苓桂朮甘湯は傷寒論太陽中篇に出ている。即ち経に曰く「傷寒若クハ吐シ，若クハ下シテ後，心下逆満，気胸ニ上衝シ，起テバ則チ頭眩，脈沈緊茯苓桂枝白朮甘草湯之ヲ主ル」之は傷寒吐下を行いたる後幾分精気を損じて虚気の上衝と水分の停滞を生じた症で，心下逆満，気上衝胸起則頭眩が其主証で殊に起則頭眩が重要で，つまり坐位より急に起ち上った時に眩暈を感じ静好置では感じないので眩暈としては軽度のものである。本方は亦金匱の痰飲咳嗽病篇に出ている。即ち「心下痰飲有り，胸脇支満，目眩スルハ苓桂朮甘湯之ヲ主ル。夫レ短気微飲アルハ当ニ小便ヨリ之ヲ去ルベシ，苓桂朮甘湯之ヲ主ル」&lt;br /&gt;前文では胸脇支満と目眩，後文では短気が主証となるが病因は同様で痰飲である，之即ち水分の停滞に外ならぬ，以上により考えるには本方は上衝，頭眩，短気を目標とし殊に痰飲あり小便不利の者を治するので脈は沈緊を原則とするが必ずしも沈緊でなくてもよい。本方は応用範囲の広いもので先ず第一に眩暈を目標とする。傷寒論にある様に吐下の為めに精気を損じて虚気の上衝と水分の停滞を生じ起てば即ち頭眩という軽い眩暈の場合もある。次は留飲症に伴う眩暈で此場合は腹壁が薄く弛緩し振水音があり顔面は貧血性で気力が無い，胃アトニー，胃下垂等の胃疾患或は神経衰弱症に多く見るもので屢々眩暈を主訴する，此眩暈に対しては本方，五苓散，沢瀉湯，半夏白朮天衣湯等が考えられ其区別はむつかしい場合もあるが本方の眩暈は概して軽度で心悸亢進を伴うことが多く，留飲症の眩暈より貧血症殊に心臓病による眩暈に適する所謂黄胖と称せられたものは心臓病の一部を指したもので黄胖の治方として本方は古来頻用された薬方の一つである。尚諸出血後の貧血による眩暈にはよく四物湯と合方して用いる。次は動悸を目的とする。之は心臓病，貧血に見る心悸亢進に有効で心下に動悸を訴えるもの或は所謂奔豚症の軽い者等に用いる。亦本方は水毒を去り上衝を治す理由から種々の眼病によく奏効することは興味深いことである。古方便覧には「上気強く目まいする持病に芎黄散を兼用すべし。眼病に此症多し。内障外障或は白翳或は星を生じ，又は血出る等に芎黄散或は紫円を兼用して下すべし」とあり，尾台榕堂は「飲家眼目に雲翳を生じ，昏暗疼痛，上衝頭眩，瞼腫○涙多き者を治するに芣茨を加えて尤も奇効あり」と云っている。亦動脈硬化，高血圧即ち卒中体質に伴う上衝，耳鳴，肩凝り等に本方に川芎，大果英ａ味して有効な事がある。合方及加減方として主なるものは次の者である。&lt;br /&gt;(1)　聯珠飲&lt;br /&gt;　之は本方と四物湯の合方で血虚，眩暈，心下逆満を治す，即ち諸種の出血から貧血を起し全身に浮腫を生じ心悸亢進，眩暈，頭重，頭痛を訴える時に用いる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(2)　苓桂朮甘合芎黄&lt;br /&gt;　本方と芎黄円の合方の証で上気，肩凝り，頭痛，便秘，又は高血圧で上気，肩凝り，眩暈があり劇しい体動により心悸亢進，短気を感ずるもので肥満して便秘勝ちの人に多い。殊に動悸のあるものに適する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(3)　鍼砂湯&lt;br /&gt;　本方に鍼砂，牡蛎，人参を加えたもので原南陽の案である。黄胖症即ち諸貧血，虚悸即ち心臓弁膜症の初期等に最も屢々用いられ，心悸亢進，眩暈，呼吸息迫，顔面蒼白，浮腫等を目標とする。然しながら代償不全高度となり，肺水腫，肝臓増大，腹水等を来した者には奏効はむつかしい，又鎮墜を目的として動脈硬化，高血圧に卓効有りとし浅田方函にも「此方運用多端専ら鎮墜を以て主と為すなり」というている。亦此方は奔豚症にも用いることはあるが之にはむしろ定悸飲の方が適応する場合が多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(4)　定悸飲&lt;br /&gt;　之は本方に呉茱萸，牡蛎，李根皮を加したものでよく発作性心悸亢進症に用いられ此症は神経質の婦人に多いもので腹部軟弱で留飲があり，小心で驚き易く，発作性に強い心悸亢進を起して苦しみ，冷汗を流す等の時に有効である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(5)　明朗飲&lt;br /&gt;　本方に車前子，細辛，黄連を加味し，和田東郭の創案で，専ら眼病に用いられ，急性結膜炎，発赤，のぼせ，パンヌス等で私は腎臓病性網膜炎網膜炎に卓効を現わした一例を経験している。（後略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;＜&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;連珠飲に就ての口訣&lt;/span&gt;＞&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;勿誤方函口訣&lt;/span&gt;〉&lt;br /&gt;　&lt;span&gt;此方は水分と血分と二道に渉る症を治す。婦人失血或は産後　男子痔疾下血の後　面部浮腫　或両脚微腫して　心下及水分に動悸あり，頭痛眩暈を発しまたは周身青黄浮腫して黄胖状を為す者に効あり。&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※芣茨：車前子(しゃぜんし)&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※表のしましあり。→表のしまりあり。の誤植&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※瞼腫○涙の○は、さんずい＋多&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※聯珠飲＝連珠飲（れんじゅいん）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(効能・効果)&lt;br /&gt;&lt;dl&gt;&lt;dt&gt;【ツムラ・他】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;めまい、ふらつきがあり、または動悸があり尿量が減少するものの次の諸症。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;神経質、ノイローゼ、めまい、動悸、息切れ、頭痛。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;dl&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;dt&gt;【コタロー】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;立ちくらみやめまい、あるいは動悸がひどく、のぼせて頭痛がし、顔面やや紅潮したり、あるいは貧血し、排尿回数多く、尿量減少して口唇部がかわくもの。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;神経性心悸亢進、神経症、充血、耳鳴、不眠症、血圧異常、心臓衰弱、腎臓病。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;&lt;dl&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;dt&gt;【三和】&lt;br /&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/dt&gt;&lt;dd&gt;頭痛、頭重、のぼせ、めまい、立ちくらみ、動悸、心悸亢進などがあって不眠、精神不安などを伴い尿量減少の傾向があるものの次の諸症。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;ul&gt;&lt;li&gt;神経性心悸亢進症、心臓弁膜症、血圧異常、起立性めまい、メニエル氏症候群、神経衰弱、腎臓疾患。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;/dd&gt;&lt;/dl&gt;【一般用漢方製剤承認基準】&lt;br /&gt;〔効能・効果〕&lt;br /&gt;体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症：立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(副作用)&lt;br /&gt;【重い副作用】&lt;span style="font-size:-1;"&gt;&lt;/span&gt; &lt;ul&gt;&lt;li&gt;偽アルドステロン症．．だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症。 &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;img src="http://www.interq.or.jp/ox/image/dot/dot.gif" height="5" width="1" /&gt;&lt;br /&gt;【その他】 &lt;ul&gt;&lt;li&gt;胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気&lt;/li&gt;&lt;li&gt;発疹、発赤、かゆみ &lt;/li&gt;&lt;/ul&gt;&lt;br /&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-1943312460335905732?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/1943312460335905732/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=1943312460335905732' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/1943312460335905732'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/1943312460335905732'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/08/blog-post.html' title='苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)　の　効能・効果　と　副作用'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-7040375313461122902</id><published>2011-07-28T03:28:00.039+09:00</published><updated>2011-08-30T04:01:54.508+09:00</updated><title type='text'>補中益気湯(ほちゅうえっきとう)　の　効能・効果　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;&lt;br /&gt;補中益気湯&lt;/span&gt;(ほちゅうえっきとう)(医王湯(いおうとう))&lt;br /&gt;　黄耆　人参　朮各四・　当帰三・　陳皮　生姜　大棗　柴胡各二・　甘草一・五　升麻一・&lt;br /&gt;　本方は&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/04/blog-post.html"&gt;小柴胡湯&lt;/a&gt;を用いたい場合で、疲労し易く、腹壁の弾力の乏しい虚證のものに用いる。一般的に脈は軟弱で手足倦怠、語言や眼勢に力が無く、或は微熱・食欲不振・盗汗・臍部に動悸の亢進等があるものによい。病勢が激しく、熱状が発揚性のものには注意を要する。&lt;br /&gt;　 人参・白朮・陳皮・甘草は健胃強壮の効があり、黄耆・当帰は皮膚の栄養を亢めて盗汗を治し、柴胡・升麻は解熱の効能がある。生姜・大棗は諸薬を調和し薬力 を強化する。以上の目標に従って本方は、虚弱者の感冒・胸膜炎・肺結核・腹膜炎・夏痩せ・病後の衰弱・神経衰弱・脱肛・子宮脱出・瘧疾・陰萎・半身不随・ 多汗症等に応用される。肺結核で咳嗽のある場合は、五味子・麦門夏を加える。これを味麦益気湯と称する。&lt;br /&gt;　慢性脱肛には赤石脂を加えて赤石脂湯と名づけ用いられる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;９１．〔補中益気湯〕（ほちゅうえっきとう）&lt;br /&gt;〔出典〕弁惑論&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔処方〕人参、白朮　各4.0　黄耆、当帰　各3.0　陳皮、大棗　各2.0　柴胡、甘草　各1.0　乾生姜、升麻　各0.5&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕この方は古今医鑑内傷門に「中気不足、四肢倦怠し、口乾発熱、飲食味なきを治す。或いは飲食節を失し、労倦身熱、脈大にして虚し、或いは頭痛、悪寒、自汗、或いは気高くして喘し、身熱して煩し、或いは脈微細軟弱、自汗体倦し、或いは中気虚弱にして、血を摂すること能わず、或いは労倦して瘧利を患い、或いは元気虚弱にして風寒に感冒し、表を発するに勝えず、或いは房に入りて後感冒する者を治す」とある。&lt;br /&gt;　本方は中（脾胃、消化器系）を補い、気（元気）を益すという意味から名づけたもので、また補剤の王者として医王湯の名がある。小柴胡湯証の一段虚したもので、胸脇苦満や往来寒熱も軽く、食欲衰え、全体として元気のないものが目標である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔かんどころ〕津田玄仙は本方の応用目標として、（１）手足倦怠、（２）言語軽微、（３）眼勢無力、（４）口中に白沫を生ず、（５）食味なし、（６）熱物を好む、（７）臍のところに動悸がある、（８）脈は散大で力がない。これ虚候の目標で、その中のいくつでもあれば用いてよいといっている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕結核症・夏痩せ・病後の疲労・虚弱体質改善薬・食欲不振・虚弱者の感冒・痔疾・脱肛・子宮下垂・胃下垂症・陰痿・半身不随・多汗症・風邪ひき易き者・虚弱児体質改善。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治験〕&lt;br /&gt;虚労盗汗&lt;br /&gt;　２７才の婦人、２年前に妊娠６ヶ月で自然流産し、こんど妊娠して３ヶ月になるが、つわりが始まって食欲不振、全身倦怠、夜中夥しい盗汗で、気味が悪いほどである。脈弱く、腹も弛緩し、顔色蒼白で貧血している。&lt;br /&gt;　補中益気湯１週間で、元気が出て、食欲進み、盗汗もすっかり止まった。その後引き続き服薬したが、流産することなく無事出産できた。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔肺結核〕１０才の少年、血色が悪く、食欲なくやせている。右肺浸潤といわれ休学し、ストマイの注射をしていた。ときどき背が痛み、不眠の傾向があり疲れ易く、脈腹ともに軟弱で、臍上の動悸が亢進している。補中益気湯を与えたところ、約６ヶ月すると血色よくなり、背の痛みもとれ、１年半休学して、２カ年服用したところ別人のようによい身体となった。（大塚敬節氏治験）&lt;br /&gt;矢数道明&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;&lt;div&gt; １　柴胡剤 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　柴胡剤は、胸脇苦満を呈するものに使われる。胸脇苦満は実証では強く現 われ嘔気を伴うこともあるが、虚証では弱くほとんど苦満の状を訴えない  場合がある。柴胡剤は、甘草に対する作用が強く、解毒さようがあり、体質改善薬として繁用される。したがって、服用期間は比較的長くなる傾向がある。柴胡  剤は、応用範囲が広く、肝炎、肝硬変、胆嚢炎、胆石症、黄疸、肝機能障害、肋膜炎、膵臓炎、肺結核、リンパ腺炎、神経疾患など広く一般に使用される。ま  た、しばしば他の薬方と合方され、他の薬方の作用を助ける。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　柴胡剤の中で、柴胡加竜骨牡蛎湯・&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/10/blog-post_31.html"&gt;柴胡桂枝乾姜湯&lt;/a&gt;は、気の動揺が強い。小柴胡湯・&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/10/blog-post_25.html"&gt;加味逍遥散&lt;/a&gt;は、潔癖症の傾向があり、多少神経質気味の傾向が ある。特に&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/10/blog-post_25.html"&gt;加味逍遥散&lt;/a&gt;はその傾向が強い。柴胡桂枝湯は、痛みのあるときに用いられる。十味敗毒湯・荊防敗毒散は、化膿性疾患を伴うときに用いられる。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　各薬方の説明(数字はおとな一日分のグラム数、七～十二歳はおとなの二分の一量、四～六歳は三分の一量、三歳以下は四分の一量が適当である。)&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;補中益気湯(ほちゅうえっきとう)　(弁惑論)  &lt;div&gt;　〔黄耆(おうぎ)、人参(にんじん)、朮(じゅつ)各四、当帰(とうき)三、陳皮(ちんぴ)、生姜(しょうきょう)、大棗(たいそう)、柴胡(さいこ)各二、甘草(かんぞう)一・五、升麻(しょうま)一〕 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 1.01em;"&gt;本 方は医王湯ともいわれ、小柴胡湯を虚証にしたようなものであり、  柴胡剤中もっとも虚証に用いられる薬方である。本方は、中焦を補い、気を益する補剤である。胸脇苦満もほとんどみられず腹壁の弾力性を欠いている。また、  胃の機能が衰えているので食欲は減少する。そのほか、疲労倦怠感、盗汗、自汗、頭痛、ヘソ部の動悸などを目標とする。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 4.04em;"&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　柴胡剤であるために、大柴胡湯のところで示したような疾患に、補中益気湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　【参考】&lt;br /&gt;&lt;div style="margin: 0em 0em 0em 1.01em;"&gt;次に示すような疾患に、大柴胡湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 1.01em;"&gt;一　感冒、流感、気管支炎、気管支喘息、肺炎、肺結核、肋膜炎その他の呼吸器系疾患。一　腸チフス、パラチフス、マラリヤ、猩紅熱その他の急性熱性伝染病。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 1.01em;"&gt;一　黄疸、肝硬変、胆石症、胆嚢炎その他の肝臓や胆嚢の疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 3.03em; text-indent: -2.02em;"&gt;一　胃酸過多症、胃酸欠乏症、胃腸カタル、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性虫垂炎、慢性腹膜炎その他の消化器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 3.03em; text-indent: -2.02em;"&gt;一　腎炎、腎盂炎、萎縮腎、腎臓結石、ネフローゼ、尿毒症、尿道炎、膀胱炎、夜尿症その他の泌尿器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 3.03em; text-indent: -2.02em;"&gt;一　神経衰弱、精神分裂症、神経質、ノイローゼ、ヒステリー、気鬱症、不眠症などの精神、神経系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 3.03em; text-indent: -2.02em;"&gt;一　高血圧症、脳溢血、動脈硬化症、心臓弁膜症、心嚢炎、心臓性喘息その他の循環器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 1.01em;"&gt;一　白内障、結膜炎、フリクテン、角膜炎その他の眼科疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 1.01em;"&gt;一　急性中耳炎、耳下腺炎、耳鳴り、難聴、蓄膿症その他の耳鼻科疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 1.01em;"&gt;一　蕁麻疹、湿疹、ふけ症、脱毛症その他の皮膚疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 1.01em;"&gt;一　そのほか、関節痛、肥胖症、梅毒、不妊症、痔、糖尿病など。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会　 &lt;/div&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;71．補中益気湯&lt;/span&gt;　弁惑論&lt;br /&gt;黄耆4.0　人参4.0　朮4.0　当帰3.0　陳皮2.0　大棗2.0　甘草1.5　柴胡1.0　乾姜0.5&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;　胃腸機能減退し，疲労倦怠感，食欲不振が著しいもの。頭痛，悪寒，盗汗，弛緩性出血などを伴うこともある。&lt;br /&gt;　本方は医王湯とも称せられ，疲労回復強壮剤として応用範囲は極めて広い。小柴胡湯，次に柴胡桂枝干姜湯を用いても倦怠感，食欲不振が回復しない場合に適するから，通常柴胡桂枝干姜湯を用いる状態より更に衰弱した場合によい。但し小柴胡湯で胃腸障害を起すものに柴胡桂枝干姜湯を用いずに直ちに本方を利用することもある。本方はまた当帰芍薬散を用いたが，当帰芍薬散で胃腸障害を起し易い人には好適である。本方を服用しても微熱，頭痛，悪寒がとれないもの，もしくは衰弱して咳嗽が続くものには人参養栄湯を試みるとよい。本方は平素強健な人の疲労回復には無効なことが多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説シリーズ&lt;/span&gt;〉　今西伊一郎先生&lt;br /&gt;　本方は肺結核，肋膜炎，手術後などの病後で，病勢が一応安定し，回復期に向っているもので，しかも衰弱のため疲労倦怠感，食欲減退，盗汗，微熱などがあって眼勢や言語に力がないものの，体力増強剤として広範に利用され，医王湯の別名が冠せられている貴重な処方である。また一方，体質が虚弱で胃腸機能が悪く，貧血の傾向があって疲労しやすく，倦怠感や脱力感などを自覚したり，あるいは毎年のように夏負け，夏ヤセがして困ると訴えるものの体力を増強する。本方は以上のように現代医学的な疲労回復剤に，栄養強壮剤的に繁用されているが，発汗時に目に汗が流れこんでしみると言う者や，体力が消耗した者には特に効果的で，食欲が増進して下腹部に力がはいるのを自覚できるほどの，すぐれた効果をもっている。特に老人や虚弱者，あるいは衰弱者の呼吸器疾患で，体力の消耗に反比例して，咳が激しくなり，発汗時発汗したり，脱力感などの愁訴ある場合，本方に麦門冬湯か半夏厚朴湯を合方して投与すると，劇的な効果を現わす。本方証に似て衰弱がはなはだしく，病勢が活動的でしかも熱状も発揚的であり，さらに発咳がひどいものには，本方よりも人参養栄湯が適応する。また本方適応症状を具備する脱肛は，そのほとんどが肛門括約筋の弛緩によるもので本方の連用により軽快することが非常に多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;○虚証で体力が衰えて元気がなく，衰弱の傾向があり，食欲不振，倦怠，頭痛，悪寒，自汗，身熱，微熱などのあるものに用いる。&lt;br /&gt;○津田玄仙は本方の目標として次の諸点をあげ，その中いくつでもあれば用いてよいといっている。(ⅰ)手足倦怠。&lt;br /&gt;(ⅱ)言語に力がない。&lt;br /&gt;(ⅲ)眼の光がにぶく力がない。&lt;br /&gt;(ⅳ)口中に白沫を生ず。&lt;br /&gt;(ⅴ)食味がない。&lt;br /&gt;(ⅵ)熱い物を飲食することを好む。&lt;br /&gt;(ⅶ)臍のところに動悸がある。&lt;br /&gt;(ⅷ)脈散大で力ない。&lt;br /&gt;○小柴胡湯証に準じて，しかも甚だしく虚したものに用いる。した社然工て胸脇苦満，往来寒熱のあることがあるがともに軽微で，全体として元気のないものが目標になる。また諸病のうち，元気が衰え，痩せて，病気が長びいて治らないものによい。&lt;br /&gt;○元気が甚だしく衰え，手足厥冷し，全身の冷えるものに，本方加附子を用いるとよい。四君子湯加附子，附子理中湯などを用いてよいこともある。速効を期すときは参附湯を用い，単に元気が衰えたものには朝鮮人参一味（独参湯）がよい。これらは失血のあるときによいので，産後や切創で大出血したときにもよい。&lt;br /&gt;○鼻汁の多いものに白芷，川芎を加えて用いる。&lt;br /&gt;○ヘルニアによい。&lt;br /&gt;○本方は内症（体内に原因ある病症）に用いる処方で，外感（外的要因による病気）に用いるのは誤りである。その区別は内症は気亢ぶって息荒く喘鳴し，身熱して煩躁し，手足がだるく，表虚悪寒する。故に外感の根本は飲食をつつしまず，脾胃（胃腸）をそこねて此症を生ずるので，症状は頭痛，発熱，悪寒する。&lt;br /&gt;○一切の腫物が，膿血が出ても治らないものによい。又十全大補湯もよい。&lt;br /&gt;○気虚による“眩暈”によい。感冒などで発汗剤を用いたためのめまいにもよい。房事過多による腎虚のめあいには十全大補湯，水毒による虚症のめまい，には半夏白朮天麻湯がよい。&lt;br /&gt;○眼病が慢性になり，脾胃（胃腸）の弱っているものによい。&lt;br /&gt;○耳鳴がする虚労のものに本方加石菖蒲がよく，火元のものには知母，黄柏を加えて用いる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方は小柴胡湯を用いた場合で疲労し易く，腹壁の弾力の乏しい虚証のものに用いる。一般的に脈は軟弱で手足倦怠，語言や眼勢に力が無く，或は微熱，食欲不振，盗汗，臍部に動悸の亢進等があるものによい。病勢が激しく，熱状が発揚性のものには注意を要する。　人参，白朮，陳皮，甘草は健胃強壮の効力があり，黄耆，当帰は皮膚の栄養を亢めて盗汗を治し，柴胡，升麻は解熱の効能がある。生姜，大棗は諸薬を調和し，薬力を強化する。以上の目標に従って本方は虚弱者の感冒，胸膜炎，肺結核，腹膜炎，夏痩せ，病後の衰弱，神経衰弱，脱肛，子宮脱出，瘧疾，陰萎，半身不随，多汗症等に応用される。肺結核で咳嗽のある場合は，五味子，麦門夏を加える。これを&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;味麦益気湯&lt;/span&gt;と称する。慢性脱肛には赤石脂を加え，赤石脂湯と名づけて用いられる。&lt;br /&gt;※用いた場合→用いたい場合の誤植&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　本方は小柴胡湯を用いたいと思うような場合で，それほど胸脇苦満や寒熱往来も激しくなく，脈も腹も比較的軟弱で疲労しやすく，食欲も衰え，一般に元気のないのが目標である。津田玄仙は本方の応用にあたって８つの目標を定めた。すなわち①手足の倦怠感，②言語が軽微で　③眼に勢いがない　④口中に白沫が出る。⑤食の味がなくなる　⑥熱いものを好む　⑦臍にあたって動悸がする　⑧脈は散大で力がある。以上の８症はいわゆる虚候の目標で，そのうち１，２症があれば用いてよいといっている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;勿誤方函口訣&lt;/span&gt;〉　浅田宗伯先生&lt;br /&gt;　此方は元来東垣が，建中湯，十全大補湯，人参養栄湯などを差略して組立てし方なれば，後世家にて種々の口訣あれども，畢竟小柴胡湯の虚候を帯ぶる者に用ゆべし(中略)　少陽柴胡の部位にありて内傷を兼ねる者に与ふれば間違なきなり。故に婦人男子共に虚労雑症に拘はらず，此方を長服し，効を得ることあり。婦人には最も効あり。又諸痔脱肛の類，疲れ多き者に用ゆ。又此の症にして，煮たてたる熱物を好むは附子を加べし，何ほど渇すといえども附子苦しからず。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;当荘庵家方口解&lt;/span&gt;〉　北尾　春&lt;span&gt;甫&lt;/span&gt;先生&lt;br /&gt;　此の益気湯は，自汗，あるいは汗出で易く，表虚と云ふに功ありと知るべし，表をよく固むる剤なり，気高くして喘とあるは，痰ありと１つ２つ咳して，あとの力無き咳あり。痰をせき切る力のうすきに此剤を用いて，せき切るちから出来て咳止むなり。益気湯に限らず，人参の力なり。脈法洪大無力，或は微細軟弱，心下空虚按して力無く，按腹を好み，柔かにして少し脹る。これ皆気虚に属するなり。甚しければ則ち，附子，乾姜，肉桂を加ふ。胎前にも胎臍下にさがりて心下よはきに用ひてよし。産後子腸（子宮のこと）収まらず，或は交骨（骨盤）閉じ兼ねるにも用ゆ。婦人帯下血崩或は経水久しく止まず色蒼々気下陥するに用ゆ。何れの病にても，久しく病んで，気下陥したる升提せんと思ふて功を得ること間々あり。それも其味を好み人にはより応ずるなり。腫物潰えて後，膿も漸くうすくなり，愈々，肉をあげんと思ふときに用いるなり。肉桂を加えてよし。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;後世要方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明&lt;span&gt;&lt;/span&gt;先生&lt;br /&gt;　本方は疲労病の治方であって，すべて道気の不足を補う強壮剤である。元来，胃腸虚弱，弛緩性体質者で，過労或は飲食不摂生，或いは感冒等により胃腸機能が減退し，為めに食欲不振，四肢倦怠，全身疲労感，口中乾燥等を発するものに用いる。時には発熱，頭痛，悪寒，自汗等もあって，或は弛緩性諸出血がやまず，或は長期間の熱性病後，或は長期間の下痢後，或は房事後，体力虚耗の際感冒に犯された等の場合に用いるものである。脈は洪大で力が無く，或は微細軟弱である。腹証も多くは虚状を呈するのである。応用範囲は頗る広い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;蕉窓方意解&lt;/span&gt;〉　和田　東郭先生&lt;br /&gt;（前略）この薬全体の趣意をいう時は，心下両脇の痞鞕を標的として組立てしものなり。故にその腹形は小柴胡銀を用いるべきように見ゆれども，柴胡，黄芩，人参，半夏，甘草などと組み合わせてはいまひとつは，するどにて宣しからざる気味合いあり，これによって黄芩，半夏を除きなるなり，その故は，右の通り心下両脇痞鞕して肝，鬱滞することはなはだしく，あるいは亢極するに至れば，心下胃口ますます痞塞する故これよりして段々中気ふめぐりになり，胃中真陽の気，かじけて上達しがたきゆえ，心下の痞鞕もなおなお，はなはたしく成りて，終に飲食を思わず道気も日に衰憊するに至るなり。（中略）まず益気湯の黄耆は心下をべったりとふさぎ，飲食を思わず食わずして，胃の気を養うことなりがたきによって，胃中の真陽いよいよ薄くなり，閉塞せらるること，ますますはなはだしくして，上気の気，升降融通せざるがゆえ，それよりして胃中，必ず虚寒をたくわえれども，さながら正面に附子剤を用いるという様子にてもなきゆえ，右の通り当帰にて肝部を潤じて緩め，升麻，柴胡にて両脇心下をくつるげ，人参，甘草，当帰を伴わせて，いよいよほどよく心下両脇を，くつろぐる故，かの胃中真陽の気も，びらびらと上は心肺の部に上達するの地合いになるなり。故にかの久々閉塞せられて胃中の集りおよび，肌表に滞れる水飲を人参，黄耆にて外か肌表に発泄し下も，水道へ押し出し，白朮甘草にて消導するの意なり。ひつきよう発汗などさせるも黄耆にて水飲を外かに張り出すなり。されども黄耆ばかりにては，その具合いできざるによって，升麻，柴胡に当帰，人参，甘草と組み，心下両脇をむっくりとすかし，ゆるむゆえ黄耆の働き十分なりて上下左右，四方八隅に通達せずということなし，陳皮，生姜を用いるは，白朮に羽翼し，また升麻，柴胡にも羽翼して胃口を開き胃口をすかすの意なり。（後略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;古今医鑑&lt;/span&gt;〉　龔　信　先生&lt;br /&gt;　中気不足，肢体倦怠し，口乾発熱，飲食味なきを治す。或ひは飲食節を失し，労倦身熱，脈大にして虚し，或ひは頭痛，悪感，自汗，或ひは気高して喘し，身熱して煩し或ひは脈微細軟弱，自汗体倦し，或ひは飲食労倦して瘧痢を患ひ，或ひは元気虚弱にして風寒に感冒し表を発するに勝えず，或ひは房に入りて後に感冒する等を治す。&lt;br /&gt;………按ずるに此方元気を補ひ，脾胃を養ひ，下陥の気を升提し，内傷を治するの要薬なり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;〈漢方と漢薬〉&lt;/span&gt;　第４巻　第８号&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;補中益気湯に就て&lt;/span&gt;　　　　矢数　道明先生&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;１．主治&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　東垣の脾胃論，及弁惑論に本方の主治を論ずること詳細を極むと雖も，その全文を引用することは高遠冗長の嫌なきに非ず，今李氏の意を最もよく伝へたるものと思推されるる，龔信氏が古今医鑑に述べぶる処の主治を掲ぐれば&lt;br /&gt;　『中気不足肢体倦怠し，口乾き発熱し，飲食味なきを治す或は飲食節を失し，（１)労倦身熱し，脈大にして虚し，(2)或は頭痛悪寒自汗，(3)或は気高って喘し身熱して煩し，(4)或は脈微細軟弱，自汗体倦み，食少く，(5)或は中気虚弱にして血を摂すること能はず，(6)或は飲食労倦して瘧痢を患へ，(7)或は瘧痢脾胃の虚に因て愈ること能はず，(8)或は元気虚弱にして，風寒に感冒し，表を発するに勝えざるは，宜しく此を用ひて之に代ふべし，(9)或は房に入て而して後に感冒し，或は感冒して而して後に房に入る。亦此湯を用ひて急に附子を話過(10)或は瀉利腹痛には急に附子理中湯を用ゆ』とあり，龔氏は更に之に註して曰く，&lt;br /&gt;　『按ずるに此方は元気を補ひ，脾胃を養ひ，下陥の気を升提し内傷を治するの要薬なり』と断じている。和漢諸家本方の主治及運用を論じて以上龔氏の右に出づるものがない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;２．薬理&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;黄耆　&lt;br /&gt;　脾胃虚し，肺気先づ絶するには之を用ひて以て皮毛を益して腠理を閉ぢ，自汗を止むこと。（即ち本薬は肺脾二経に入り，強壮，止汗，利尿剤にして，身体虚弱，皮膚営養不良にして，皮膚及皮下組織内の水毒を去る）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;人参&lt;br /&gt;　上喘し，気短く元気大虚に用て以て之を補ふと。（即ち本薬は肺脾二経に入り，健胃，強壮，解熱，袪痰，利尿，止血の作用あり，胃の衰弱，新陳代謝機能減衰による，食欲不振，消化不良，嘔吐，心痛，腹痛，下利等に用ふ。）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;甘草&lt;br /&gt;　甘温以て火熱を瀉して，脾胃の中の元気を補ふ。脾胃の中の元気を補し，脾胃急痛し，腹中急縮する者の如きは多くこれを用ゆと，（即ち本薬は脾経に入る，又肺を潤す緩和剤，矯味薬，疼痛及び種々なる急迫症状を緩急す。）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;白朮&lt;br /&gt;　苦甘温，胃中の熱を除き，腰脊間の血を利すと。即ち本薬は脾胃二経に入り，利尿剤，身体疼痛，胃内停水，失精，眩暈下痢に用ふ，本方の白朮が脾を補ふ所以は胃内停水を去るが故である。）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;柴胡&lt;br /&gt;　能く胃中の清気をして左旋して上達せしむ，（即ち本薬は肝胆二経に入り，胸脇苦満，寒熱往来，胸腹部，脇下痞え，且つ堅きを治するのてあるが古人が薬物に左旋右旋の説を立てたるは近代科学の先鞭をつけたるものとして，その思想に意義を認めなくてはならぬ。）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;升麻&lt;br /&gt;　能く胃中の清気をして右よりして上遷せしむ。（肺脾大腸経に入る。）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;橘皮&lt;br /&gt;　胸中の気を理し，又能く陽気を助けて上升し，以て滞気を散ず諸脾胃を助くるを用と為す，（本薬は肺脾二に入り利尿健胃，発汗鎮痙，鎮嘔，袪痰剤にし経て，吃逆を治し，魚毒を解す。）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;当帰&lt;br /&gt;　之を用ひて以て血脈を和す。&lt;br /&gt;　（温性強壮剤，貧血性瘀血に用ゆ，鎮痛の効あり心脾胃の三経に入る。）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　以上を以てすれば本方構成の薬物は所謂強壮，緩和，振興利尿，健胃，清涼の諸剤を巧に配合したるのにして，元気を補ひ，強心の作用あり，脾肺腎を養ひ，消化吸収をよくし利尿をよくし血行をよくし細胞の沈衰したる機能を振起するものである。&lt;br /&gt;　医方集解に之が君臣佐使を論じ，黄耆を以て君薬となし人参，甘草を以て臣薬となし，白朮，升麻，柴胡を以て佐薬となし，陳皮，生姜，大棗を以て使薬となしている。&lt;br /&gt;　先証奇覧の説は仲景の意を以て極めて要を尽している。曰く，&lt;br /&gt;『部位は裡位にして中焦に在り，診表位に及ぶ，労役之邪心倦み神疲る，中を理め，気を滋す，功は参耆に在り』とその大綱を示し，黄耆を以て君薬となしている。岡本一抱氏は肺気の衰ふることを甚しくば黄耆を君とし，胃の元気虚すること甚しくば人参を君としべしとなっている。&lt;br /&gt;　和久田氏は更に『之を古に稽ふるに，李氏の本づく処，柴胡湯にありて，柴胡固より実邪に施すべくして所謂労気の人が用ひがたきを以て，内にして脾胃を温補するに人参白朮を以てするもの理中の意を以てし，外にして正気を滋張するに黄耆を以てし，以て之が君となし，加ふるに升提利気解熱和血の諸品を以てして，相共に胸脇心下の鬱結を消して，以て正気を肌表に宣暢し，方名の如く，中を補ひ気を益して邪気自ら去るやう工夫し立てたるもの，此の方の功諸薬和するところの力にあり，是の故に仲景の諸方を考へ，黄耆諸剤を用ゆるの微意を自得せば是等の方といへども運用自由ならさることなけん』と云ふている。&lt;br /&gt;　次の東郭の蕉窓方意解を見ると，その所謂脾胃温補の所以を次の如く説いている。&lt;br /&gt;　『当帰升麻柴胡と併はせて柴胡にて両脇心下をくつろげ，升麻柴胡にてきっとすかし，当帰にてむっくりと肝部をゆるめ，且つ滋潤し，甘草人参軽き甘味と相和して同じく心下の痞鞕をゆるむれば，上れみ少しくつろぐゆへ，彼の肝気にておさへ付けられたる胃中の真陽上み心肺に上達するなり。即ち東垣は此手段を指して陽気を升提すとは説かれしものなり』&lt;br /&gt;　親しく病者に試み，自らも服用してしの薬効を体験すれば右東郭の一文は寔に云ひ妙なりと肯定出来るものである。更に岡本一抱氏の方意弁義には実に巧妙なる譬を以て本方の作用を述べているから之を引用して見やう。&lt;br /&gt;　『この方喩へば紙袋の中へ息を吹き入るるが如し。此紙袋は黄耆なり，吹入るるは人参なり是を人身に喩へて云へば袋は肺なり，息は胃の元陽なりさて彼の紙袋の中へ息を吹入るるときは袋に息充ちて張るものなり。若し又袋の紙薄くして破れたる所あれば，吹入れたる息充たずして袋ふくるることなし，肺胃之に同じ，肺気不足すればいかほど胃の元陽を補ふても肺気充実することを得ず。黄耆は八万四千の毛竅を閉づ，皮膚腠理を閉ぢて肺気をもらさずして元気をもち充たしむるなり』と述べ，&lt;br /&gt;　『又甘草，升麻，柴胡の薬能は喩へば，甑に小さき孔があって，能く物を蒸すが如し，小の孔大なれば蒸気よはくして物を蒸すことなし此甘草を以て竅を大にせず其引きしめて大にせざるよりして，升麻柴胡のむしのぼす気強くしてよく升提するなり。黄耆を以て蓋をなし，人参，甘草，白朮にて甑の中にあるものをひきしむれば，蒸気のぼることを得ず故に陳皮にてひきしむる中をすかし，柴胡にて肝をひきたて升麻にて胃の元気を升せて心肺へ通ず，升麻柴胡はこしきにあなをあくるが如し，此のあな大なれば升提の勢弱きによって纔かに組入れたり』云々と，比喩よく実を伝ふるものと云ふべく，升提の意義をよく了解し得ることと思ふ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;３．脈証，腹証，舌証&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;(1)　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;脈証&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　補中益気湯正面の脈は，散大にして無力，にとるべきであらう。寿世保元，古今医鑑等に脈洪大にして無力とあるも，これは真の意味の洪脈ではなく，一見洪に類して散大，而も力無く，寧ろ中空にして精気虚乏による芤脈に巾広きを覚ゆるものである。往年余の親戚の者，その児引続き大病に罹り十数日不眠不休看護に従事せるの後，疲労困憊本証を発せる時，この散にして無力の実際を診してより，本方証正面の脈状を体得した。然し乍らこれは正規的に現はれた場合で，他の雑病中に現はるる時には必ずしも之のみではない。或は微細，軟弱或は数，或は濇等総べて，虚脈たることに変りない，されど余の如きは常にその脈緊なれども，脈を捨てて証を取り，その効著しい場合がある。更に先頃余は五十歳の偉大なる体格の婦人軽い右半身不随を発し，血壓二百に近く，その脈弦数とも云ふべきものに，後述する，四肢倦怠，手足が抜ける様に倦るい，食欲絶砂をを噛むが如し，といふ証を取って本方を投じ，大効ではなかったが稍々所期の効を得たこともある。脈必ず洪大にして無力と限定することは出来ないが，大抵虚状であればよいであらう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(2)　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;腹証&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　本方の腹証を余は先づ心下虚之を按じて無力，按腹することを好み柔かにして少しく脹軍。のその大綱を定めている。然し乍ら和田東郭は，心下両脇の痞鞕を標的とし，其腹形は小柴胡湯を用ゆべき様に見ゆれども，柴胡黄芩人参半夏甘草など，組合せては今一際するどにて宜しからざる気味にて，心下胃口痞塞せるものに用ゆといひ，腹証奇覧翼にも心下両脇下に痞塞すること柴胡の証に似て一体にうすし，と述べている。されば必ずしも虚軟でなくともよく，本方が肋膜炎，腹膜炎の虚証によく用ひらるる所以である。&lt;br /&gt;　津田玄仙は当臍動気を強く主張しているが，余の経験によるも，臍中或は臍辺の動気は大切な目標であると思ふ。これは即ち腹壁の弛緩と脾胃虚弱の証左である。&lt;br /&gt;　和久田氏は本方証の皮膚は虐枝加黄耆湯の如く，皮膚潤沢なく，滑淖ならず，甚しきものは皮膚甲錯枯燥し，腠理密ならずと述べている。余は表虚即ち正気皮膚に達せず，粗白にして沢なきを目標としているが，要するに本方は肺気の虚を皮膚によって調節補正せんとするもので，皮膚の栄養強壮を企画するものである。五行説によれば肺は皮を主り，脾は肌肉を主るといふ。本方証の人は，皮肉虚弱，風邪を引き易く，その肉軟弱無力，発汗し易くして従らに精気脱漏を起し易い。即ち本方を以て脾肺を養ひ皮肉に賦活せしめんとするものである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;(３)　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;舌證&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;　舌は苔なく潤ふているのが本旨である。或は微白苔あって口中燥を訴えるものもある。然し渇して水を飲まんとはせず渇するも熱飲を好むものである。時に冷水を欲するものあるも微飲に止まる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;４．応用目標&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　津田玄仙翁は本方の応用に長じ，その著経験筆記に之を諸病に用ふるに当っての応用目的八種を明示している。これは李氏の二著及古今医鑑を熟読すれば自ら明かなることであるが，幾多の先輩が之に賛しているから，今之に私見を加へつつ全文を掲げて見よう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;第一　手足倦怠&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　倦怠とは手足の落る様にかったるく，力なきを云ふ。この手足倦怠は本方運用第一の目的とすべきもので，肝要中の肝要で，次に述べる他の七症が皆揃ふても，手足倦怠の一つなければ補中益気湯必定の証とは定め難いことがある。といふている。前述せる如く，余は高血壓その脈弦数大兵肥満の婦人のこの手足が抜ける様に倦るく，食皆砂を噛む様だと訴へる二証を取って本方を用ひ，効果あ改ａたことがある。然しこれは長服はさせなかった。余自身の体験に徴するに，余は往診に重患あり心身過労睡眠不足，食不定等又，その他の内傷原因あれば，即ち本方の証を発して，手足倦怠坐位堪えず，食味ひを失し，言語返答に物倦く手掌熱し，診療に耐えざるに至る。斯るとき本方を服すれば，殆んど服用を終ると同時好に，全身の毛竅粛然として緊張し脾胃の中心建立せられしものの如きを自覚し，四肢に元気漲り言語遽かに力を帯び，寔に神効立処に顕はるるを体験している。この手足倦怠は少陰病但寝んと慾すに甚だ似ている然して真武湯と本方を陰証傷寒に用ゆる場合に当ての鑑別が必要であらうが，余は未だこれを親しく試みたことがない。が本方は真武湯より一等軽きものであらう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;第二　語言軽微&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　語言軽微は朝夕のものいひ，かるくかすかにて，語言のたよたよといかにも力なく軽く微かにしてよわよわと聞ゆる症を云ふ。口をきくのが嫌になるものである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;第三　眼勢無力&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;　眼力一応にみれば朝夕の如く見ゆれども，心をつけてみれば，目の見張りダラリとしていかにも力なく見ゆる。この症を検するに一つの方法ありといふ，即ち診者が患者に向って診者の顔を注視させると程なく眼勢衰へ，長く凝視すること能はざるに至るもので。病者自らも読書執筆等凝視に堪えざるものである。和漢纂言要方にては，手足倦怠を目標として本方を用ゆることは誤りあり，必ず主症を眼勢無力にとるべしと論じている。この説も大いに参考とすべきであらう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;第四　口中生白沫&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　白沫とは病人食を口中に入れて噛むときに，口のあたりに白沫生ずるものなり。固より脾胃虚して食も糠を噛む様に味なきを強りに其の食を咽へのみ込まんとする故口中に白沫自然と生ずるなり。此の食物の喰ひぶり一つみても益気湯の証はよく判るものなり。とあるが，思ふに食事するときのみ白沫を生ずるばかりでなく，病人口中何となく粘く，不快に思ふため，やがて白沫を生じ之を飲み込まぬ故口中に蓄まるものをも意味し人参湯の所謂喜唾の意であらう。右の言に従ひこの食ひ振り一つにて益気湯となし投与せること度々あるが，唯一の目標とはなし難いと思ふ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;第五　食失味&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　すべて人，無病の時に，甘き物甘く，酸きものは酸，苦きものは苦く，食て五味が口中にて皆それぞれに分る，是れ口中和すといふものにて無病の時かくの如し。それが甘きものも酸きものも，苦辛も，口中に分らず，皆糠くずなどを噛む如くにて不食する，これが爰に云ふ所の食失味と云ふものなり。傷寒雑病の類は五味が口中に分ての上に不食するなり，益気湯の不食は五味が口中にて分らず不食するなり。傷寒雑病五味がわからずして不食するならば是れ脾胃虚をかねたる傷寒雑病なり。此の時は本病を捨てて先づ此の益気湯を用ひて脾胃をとりたつべし。此れよく合点して療治あやまることあるべからず。とある。余思ふに然し乍ら補中益気湯悉く口に甘酸辛苦鹹を識別し能はざるものと限定して終ふことは応用を制限すること厳に過ぐると思ふ。口がまづい程度にてもよいと思うふ。傷寒初めより少陰に発して，手足倦怠，食失味，口中砂を噛む如く，臥すことを好み，言語軽微のものと，陽証にして然も，食失味言語軽微のものなきに非ずである。本証の如きに真武湯にて大効あるものあれば，この点内傷と外感を厳に分ち薬方を切り離す必要なきものと思ふ。補中益気湯は真武湯より一等軽き陰証の傷寒に用ひられる訳である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;第六　好熱物&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　脾胃虚して益気湯英応ずる証は何程熱ありとも口には煮たつたる物を好むものなり。之は脾胃虚の上に冷をかねたるもの多し，此の時は益気湯に附子を加へてよきものと知るべし。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;第七　当臍動気&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;　益気湯の応ずる脾虚の症は臍のぐるりを手を以て按じみるに，必ず動気甚しきものなり，若し動気のうすきものは脾胃の虚かるきものなり。と余思ふに実験上正に然りと思はれる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;第八　脉散大而無力&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　浮ては散じ，ひろがりて太くうてども，指を沈めてみれば力よわくうつを散大にして無力といふなり。とあるが前述せる如く散大而無力は本方正面の脈証にて，必ずしもこれを必要とせぬものと思ふ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　玄仙翁の口訣は以上の八条であるが，余は之に更一条を附加して置きたいと思ふ。それは，喜太息及欠呻の一条である。本方の応ずる病者は屢々太息を漏らし，又好んで欠呻する。&lt;br /&gt;　これは肺気の虚を物語るものである。余は，太息及欠呻に有余と不足の二つあるを提言したい。即ち本方証の欠呻，太息は虚状不足のそれであって，例へば有余の欠呻は，頭を仰ぎ天に向ひ，手を挙げ擘を張って，大声呼号して欠呻し，終れば一種の快感を覚ゆるに反し，本方証の不足の欠呻は，体位を屈して，鞠々如として，軽微殆んど発声なきものである。而も屢々虚弱なる太息を漏らす，これ即ち気虚なるものであって，欠呻太息の後更に爽快を覚えない。余はこれが主治に云ふ，気高て喘するはこの間の消息に該当するものではないかと思ふ。北尾春甫の当荘庵家方口解には，気高て喘すとは，痰有て一つ二つ咳してあとの力ら無き咳なり，痰をせき切る力らうすきに此剤を用ひてせき切る力出づ云々と述べているが，この説も大いに傾聴に価するものと思はれる。&lt;br /&gt;　尚ほ玄仙翁曰く。&lt;br /&gt;　『すべて人手足に力を入れてはたらくは脾胃の元気をよくして上へ升提するが故なり。然るに脾気の元気をよくして上へ升提す識が故なり。然るに脾気虚するときは道気が下へ下へとこけて上へのぼる勢なき故，気を手足へ配ることがなき故，気を手足へ配ることがなき故乃ち手足が倦怠力なきのみに非ず，語言軽微なるは言の倦怠なり，眼力の見張り力なきは是れ目の倦怠なり，口中生白沫是れ口の倦怠なり，食失味是れ舌の倦怠なり，当臍動気あるは是れ腹の倦怠なり脈無力是れ舌の倦怠なり，倦怠の一つを以て益気湯を用ゆる肝要目的とするなり』といふ。&lt;br /&gt;　之は即ち誤山甫の所謂『中気は脾復之気なり，五臓六腑百骸九竅，皆気を脾胃に受けて，而して後に治まる。故に曰く土は万物の母なり』に対照する。又『脾復一度虚すれば肺気先づ絶す』といふが過労より起る肺尖加兒答の初期は甚だ多くこの補中益気湯の証を以て始まるのを見る。この太初に於て本方を以て脾胃の気を補ひ得れば肺気旺となりて全治し得るものである。&lt;br /&gt;　本方弁解に，婦人男子共に虚労諸症（多く肺疾患を指す）に不拘，此の方を長服し効をとることあり。婦人に最効ありと述べている。婦人は気少く，内傷労役思慮過度なれば，甚だ気を損じ易きが故に，本方よく応ずるものである。婦人身体疲労心労の後，或は産後の虚に乗じて起る辱労症には本方の証を備へて来るものが多く，此の方を用ひてよく効を得るものである。&lt;br /&gt;　偖而以上の応用目標を以て，本方が如何なる方面に応用し得らるるかその臨床上最も屢々遭遇する本方の証の運用範囲を略記して置かう。（中略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;　５．服用上の注意&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;１．　方意弁義に曰く。&lt;br /&gt;　『益気湯は先づ未だ食せざる時に服すべし，又昼前に用ゆる薬なり。昼後は陰旺なる故に四物湯，六味丸，八味丸の類を用ゆ。此等は薬を用ゆるの法なり。」と。&lt;br /&gt;　之を実際に試むるに，午前中，食前に服するとき特に効があるが如く思はる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;２．　『又本方は至真要大論の七法に於ては緩方なり，呂氏才が十剤の中にては補剤なり。故に多くは急速に効を見はさざるなり。緩方なる故，益気湯の証と見定めて之を用ひ，速かに其効を見はすとも見はさずとも，薬うけ心さへ宜ならば，百貼までも与へて其効を待つべし，速効の見はれざるに苦しんで迷ふときは却て害を求むるものなり。』と，本方長病虚証には，速効著効を期待せず，薬のうけ心さへよろしくば之を長服するがよい。特に婦人に於て然りと思ふ。余の如き一過性の本方証には僅に一貼或は二貼にて大効があるのであるが，これは稀である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;３．　経験筆記に曰く&lt;br /&gt;　『脈弦なるもの医王湯を服すれば，必ず瘧を発す。外邪虚に乗じて，皮肉の間に伏蔵せるもの，益気湯の升提の力に追ひ立てられて発するときに瘧状の呈し，寒熱往来することあり。小柴胡湯の戦慄を発すると同じ。&lt;br /&gt;又脾気虚して湿勝つとき医王湯を服して利を発することあり。湿は水の類，下に流れて利となる。その理由はまた瘧を発すると同じことなり』と。&lt;br /&gt;余等この変に遭過すること屢々であったが，多くは驚いて転方して終ふ，転方したのは予後必ず不良であった。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;４．若し汗多き者には生姜を去る。生姜汗を発するが故である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;５．若し咳嗽多きは人参を去ると云ふ。或は之を減ずればよい。然もなを発熱咳嗽甚しきは禁忌である。（後略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※羽翼(うよく)&lt;br /&gt;助けること。助けとなること。また、その人。補佐。「帝王の―となる」「―の臣」&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※寔に……まことに&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※甑（こしき）：古代中国を発祥とする米などを蒸すための土器。円筒形ないし鉢形の土器に複数個の蒸気孔が開けられ、すのこを嵌めて米を乗せ、水を湛えた別容器（鬲）と共に蒸気で蒸しあげる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※纔か……僅か(わずか)&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※散脈（サンミャク）： 脈象の一つ。浮大無根の脈。 軽按では個々の脈拍の形態が一定でなく律動も不定で、重按すると触れなくなる。 気血が耗散し、危篤状態であることを示す。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※芤脈(こうみゃく)： 脈象の一つ。芤とは葱(ネギ)のこと。軽取で浮大であるが、少し力を加えると触れなくなり、青ネギを押さえたような中空の感じを呈する脈。 出血過多・津液大傷で一過性にみられ、引き続き革脈に移行するが、散脈を呈して死に至ることもある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※血壓：血圧(けつあつ)&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※稍々：やや、しょうしょう　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※滑淖&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※遽かに：にわかに&lt;br /&gt;&lt;span&gt;物事が思いがけず､また､急におこるようす｡&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※和漢纂言要方（わかんさんげんようほう）：&lt;/span&gt;下津春抱著　一七一二年(正徳二年)序　一七一五年（正徳五年)刊&lt;span&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※纂(さん)：集めてそろえる。編集する。　編纂。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※爰に（ここに）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;※欠呻(けっしん)：あくび、欠伸&lt;br /&gt;&lt;span&gt;例）婦人蔵躁、しばしば悲傷して哭せんと欲し、かたち  神霊のなす所の如く、しばしば&lt;b&gt;欠呻&lt;/b&gt;す。甘麦大棗湯これを主る&lt;/span&gt;（金匱要略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※擘？　臂の誤植？&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※兒：児の旧字&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※加兒答：加答兒（加答児(カタル)）の誤植&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※辱労（じょくろう）：産後、体質が虚弱となり、呼吸が浅く疲れやすく・悪寒発熱して瘧 のようになり・頭痛・自汗・全身の倦怠感・咳嗽・気逆・胸中のつかえ・ 腹部の絞られるような痛みや刺痛といた症状を呈するもの。&lt;br /&gt;産後の肺結核。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※偖：さて&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/div&gt; &lt;div&gt;　　一　患者が手足をだるがる。    (手足倦怠) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　　二　言葉が聞きにくく、蚊の鳴くような小さな声で喋る。(語言軽微) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　　三　目に活き活きした力がない。   (眼勢無力) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　　四　口の中に白い泡ができて味がない。  (口中生白沫)　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　　五　物の味がよく分からない。   (失食味) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　　六　熱いものを喜んで食し、冷たいものを嫌う。 (好熱物) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　　七　臍の所で動悸がする。　    (当臍動悸) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　　八　脈に締まりがなくて、パッと開いたような脈をしている。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 4.04em; text-indent: 1.01em;"&gt;この八つのうち一つか二つあれば、必ずこの医王湯が百発百中効く。 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 4.04em; text-indent: 1.01em;"&gt;さらにうんと熱いものを好む場合には、これに附子を加えたらよい。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/div&gt;&lt;img 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alt="" /&gt;&lt;/div&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-7040375313461122902?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/7040375313461122902/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=7040375313461122902' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/7040375313461122902'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/7040375313461122902'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/07/blog-post_28.html' title='補中益気湯(ほちゅうえっきとう)　の　効能・効果　と　副作用'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-3431636067433889390</id><published>2011-07-14T20:11:00.016+09:00</published><updated>2012-01-12T11:06:19.076+09:00</updated><title type='text'>五苓散(ごれいさん)　の　効能　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;五苓散&lt;/span&gt;(ごれいさん)&lt;br /&gt;　本方は表に邪があり裏に水の停滞するものを治する方剤で、口渇と尿利減少を目標として諸種の疾患に応用される。脈は浮弱のことが多い。また口渇があって煩躁し水を飲まんと欲し、水が入れば則ち吐する者にも用いられる。熱の有無に関らない。&lt;br /&gt;　 本方の応用としては感冒或は諸熱病で、微熱・口渇・尿利減少の場合、胃アトニー・胃下垂・胃拡張等で胃腸内に拍水音があり、眩暈または嘔吐に苦しむ場合、 ネフローゼの浮腫、心臓弁膜症に伴う浮腫、急性胃腸カタル後の口渇、尿量減少・浮腫・水瀉性下痢・暑気当り・陰嚢水腫等である。&lt;br /&gt;　本方の薬物中、 沢瀉・猪苓・茯苓・朮は何れも体液調整剤で、胃内停水を去り、尿利を良くし浮腫を去る。本方證の嘔吐・眩暈・口渇等は何れも体液の偏在によるものであるか ら、これらの薬物の協力作用によって体液が循流すれば自然消失するものである。桂枝は微熱を去る効があり、また他の諸薬の利水の効を助けるものである。&lt;br /&gt;　加減方としては茵蔯五苓散がある。これは五苓散に茵蔯を加味した方で、カタル性黄疸にして口渇・尿利減少の者に用いる。また飲酒家の黄疸・浮腫にもよろしい。茵蔯は黄疸に対して特効のある薬物である。&lt;br /&gt;　平胃散と五苓散の合方を胃苓湯と名づけ、水瀉性下痢または浮腫に用いる。&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/04/blog-post.html"&gt;小柴胡湯&lt;/a&gt;と五苓散との合方を、柴苓湯と名づけ、&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/04/blog-post.html"&gt;小柴胡湯&lt;/a&gt;の證で口渇・尿利減少の者に用いる。&lt;br /&gt;　陰嚢水腫には五苓散に車前子・木通を加えて効がある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;５４．〔方名〕五苓散（ごれいさん）&lt;br /&gt;〔出典〕傷寒論、金匱要略。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔処方〕沢瀉5.0g　猪苓、茯苓、朮各3.0g　桂枝2.0g&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕&lt;br /&gt;１，汗が多く出て、のどが乾き、尿の出が少ないもの。&lt;br /&gt;２，熱があって、のどが乾き、汗が出ず、尿のでもわるく、水を飲むとすぐ吐くもの。&lt;br /&gt;３，吐いたり下したりして、のどが渇き、尿の出がわるく、からだの痛むもの。&lt;br /&gt;４，のどが渇いて水を飲んでも尿の出が少なく、浮腫のあるもの。&lt;br /&gt;５，動悸、息切れがあって、のどが渇き、尿の少ないもの。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔かんどころ〕口渇と尿量の減少があれば先ずこの方を考える。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕感冒。急性胃腸炎。腎炎。ネフローゼ。心不全。クインケの浮腫。頭痛。三叉神経痛。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治験例〕&lt;br /&gt;１，感冒&lt;br /&gt;　二歳の男児、感冒にかかり熱があったので、かぜ薬をのましたところ、汗が流れるように出て、くったりしてしまった。しばらくすると、水をほしがるので、お茶をのましたところ、お茶をのみこんだと思ったら、すぐに吐き、また水をほしがる。汗は全くやみ、尿も出ないという。五苓散末を重湯でのましたところ、一服で口渇がやみ、嘔吐もおさまり、三十分ほどたつと、汗ばみ、尿がどっさり出て、熱がさがった。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;２，頭痛&lt;br /&gt;　三十九才の婦人、常習頭痛があり、毎日頭痛止めの薬を飲んでいる。そのため胃の方もよくない。肩からくびにかけてこり、ひどく頭痛のする時には吐く。はじめ呉茱萸湯を与えて、軽快したかに見えたが、全治しない。口渇の有無をたずねたが、ひどくはないが、水っぽいものがほしいという。尿も少ないようである。検尿したが、蛋白はない。そこで五苓散にしたところ、さっぱりと頭痛がやんだ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;３，クインケの浮腫&lt;br /&gt;　クインケの浮腫のある婦人に、越婢加朮湯、麻黄加朮湯、防已黄耆湯、&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/05/blog-post_31.html"&gt;当帰芍薬散&lt;/a&gt;などを用いて効無く、最後に、五苓散で著効を得、また同病の患者にこの方を用いて著効を得た。口渇も尿の減少もなかったが、よくきいた。　　　大塚敬節&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;&lt;div&gt; 11　駆水剤(くすいざい) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　駆水剤は、水の偏在による各種の症状(前出、気血水の 項参照)に用いられる。駆水剤には、表の瘀水を去る麻黄剤、消化機能の衰退によって起こ  る胃内停水を去る裏証Ⅰ、新陳代謝が衰えたために起こった水の偏在を治す裏証Ⅱなどもあるが、ここでは瘀水の位置が、半表半裏または裏に近いところにある  ものについてのべる。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　各薬方の説明&lt;br /&gt;２　五苓散(ごれいさん)　　(傷寒論、金匱要略)  &lt;div&gt;　〔沢瀉(たくしゃ)五分、猪苓(ちょれい)、茯苓(ぶくりょう)、朮(じゅつ)各三分、桂枝(けいし)二分。湯の場合は、沢瀉六、猪苓、茯苓、朮各四・五、桂枝三〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 表に熱、裏(胃部)に停水があるため、表熱によって瘀水が動き、それにつれて気の動揺をきたし、上衝するものに用いられる。したがって、発  熱、頭痛、めまい、口渇(本方證の口渇は、煩渇引飲といわれ、いくら飲んでも飲みたりないほど強いものである)、嘔吐(わりあい楽に吐くもの)、心下部振   水音、腹痛、臍下悸、尿利減少、下痢(水様便が多量に出る)などを目標とする。また、口渇のために水を飲みたがるが、飲むとすぐに飲んだ以上に吐くものを  目標とすることもある。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、五苓散證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　胃拡張症、胃アトニー症、胃下垂症、胃腸カタルその他の胃腸系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　腎炎、萎縮腎、ネフローゼ、膀胱炎、陰嚢水腫、尿毒症、浮腫その他の泌尿器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　カタル性結膜炎、仮性近視、角膜乾燥症、夜盲症その他の眼科疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　宿酔、ガス中毒、船酔いその他。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　感冒、気管支喘息その他の呼吸器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　そのほか、火傷、脱毛症、糖尿病、日射病など。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 4.04em;"&gt;陰嚢水腫   五苓散加車前子木通 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 4.04em;"&gt;ヘルニア   五苓散加牡丹皮防風 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 4.04em;"&gt;痰喘煩操して眠らないもの 五苓散加阿膠 &lt;/div&gt; &lt;div style="margin: 0em 0em 0em 4.04em;"&gt;疝気(腰痛の時)   五苓散加小茴香 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　五苓散の加味方 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　(1)　胃苓湯(いれいとう)　　(古今医鑑) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔五苓散と平胃散の合方〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　本方は、五苓散證に平胃散證(前出、裏証Ⅰの項参照)をかねたもので、平素から水毒体質の人が胃腸をこわしたために、激しい腹痛を伴う水様性下痢や浮腫を起こすものに用いられる。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、胃苓湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　大腸炎、胃腸カタル、食あたりその他の胃腸系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　ネフローゼ、腎炎その他の泌尿器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　そのほか、神経痛、暑気あたりなど。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　(2)　柴苓湯(さいれいとう) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔五苓散と小柴胡湯の合方〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　本方は、五苓散證に小柴胡湯(前出、柴胡剤の項参照)をかねたものに用いられる。本方と同様な目的で、他の柴胡剤も五苓散と合方される。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　３　茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)　　(金匱要略) &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔五苓散に茵蔯四を加えたもの〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　本方は、五苓散證で黄疸の併発したものに用いられる。したがって、黄疸で発熱が少なく、口渇、浮腫、心下部膨満、振水音、尿量減少などを目標とする。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、茵蔯五苓散證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　急性黄疸などの肝臓機能障害。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　腎炎、ネフローゼなどの泌尿器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　そのほか、宿酔。 &lt;/div&gt;&lt;br /&gt;&lt;/div&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;24．五苓散　傷寒論&lt;br /&gt;沢瀉５分　猪苓３分　茯苓３分　朮３分　桂枝２分　右細末として１回量1.0を重湯又は白湯にて服す。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（金匱要略）&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;○脈浮，小便不利，微熱，消渇者，宜利小便発汗，本方主（消渇）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;○仮令痩人，臍下有悸，吐涎沫，而癲眩，此水也，本方主之（痰飲）&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;（傷寒論）&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;○太陽病，発汗後，大汗出，胃中乾，煩躁不得眠，欲得飲水者，少々与飲之，令胃気和則愈，若脈浮，小便不利，微熱消渇者，本方主之（太陽中）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;○発汗巳，脈浮数，煩渇者，本方主之&lt;/span&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;（太陽中）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;○傷寒汗出而渇者本方主之&lt;/span&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;（太陽中）&lt;br /&gt;○霍乱，頭痛発熱，身疼痛，熱多欲飲水者，本方主之（霍乱）&lt;br /&gt;○中風発熱六七日，不解而煩，有表裏証，渇欲飲水，水入則吐者，名日水逆，本方主之（太陽下）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説シリーズ&lt;/span&gt;〉　今西伊一郎先生&lt;br /&gt;　咽喉が渇いて尿量が減少し頭痛，頭重，頭汗，悪心，嘔吐などを伴い下痢するもの，あるいは浮腫があるもの。&lt;br /&gt;　(1)　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;急性胃腸カタル&lt;/span&gt;（水当り，食当り，暑気当り，寝冷えまたは乳幼児吐き下し，吐乳を含む）本方が適する急性胃腸カタルは尿量減少，口渇，微熱を伴った水分，便量ともに多い水瀉性下痢が目安となる。平胃散証との鑑別は，無熱性で口渇や尿量減少の著しくないものに平胃散適応証が多いので区別できる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　(2)　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;二日酔い&lt;/span&gt;　悪心，嘔吐，口渇，頭痛を訴えるものに本方を投与すると，不快症状を速やかに消失せしめる。また二日酔い癖あるものは，本方を飲酒前後に服用すると予防できるので，酒客に重宝されている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　(3)　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;腎臓疾患&lt;/span&gt;　本方は古くから腎疾患に対する代表的処方として有名なもので，急，慢性を問わず試みるべき処方である。慢性に経過するものでアレルギー体質者には，本方と柴胡剤を合方して用いることが多い。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　(4)　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;肝臓疾患&lt;/span&gt;　この疾患に応用するときは，本方単独よりも前項同様に，柴胡剤または&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/09/blog-post_09.html"&gt;茵蔯蒿湯&lt;/a&gt;と合方する症例が多い。またかなり重い肝肥大，肝硬変あるいはこれに伴う心不全や腹水，浮腫を証明するものに，本方と柴胡桂枝干姜湯を合方して用い，治療効果のあがった例が少なくない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　(5)　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;類証鑑別&lt;/span&gt;　&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/04/blog-post_14.html"&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;白虎加人参湯&lt;/span&gt;&lt;/a&gt;は本方より熱感と口渇が激しいうえに，神経症状が著明である。&lt;a style="font-weight: bold;" href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/09/blog-post_21.html"&gt;八味丸料&lt;/a&gt;は口渇や利尿障害は類似するが，疲労倦怠感や手足の熱感，あるいは冷感を自覚し，高血圧症状などを随伴するので鑑別できる。猪苓湯も利尿障害，口渇、浮腫などの症候群が類似するが，排尿困難，排尿痛，残尿感などを訴えるものには，本方よりも&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;猪苓湯&lt;/span&gt;が適応する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方治療30年&lt;/span&gt;〉　大塚　敬節先生&lt;br /&gt;○五苓散は口渇がひどくて水をたくさんのむのに，尿の出が少ないというところを目標にして用いる。この場合，浮腫が現われたり，嘔吐をともなったり，下痢をしたり，頭痛を訴えたり，腹痛を訴えたりすることがある。いずれにしても尿量が減少しているという点が大切である。&lt;br /&gt;○五苓散を用いてよくなる嘔吐を「傷寒論」では水逆と呼んでいる。水逆の嘔吐では，のどがしきりに渇いて水をのみたがり，水をのむとしばらくして多量の水をどった１回に吐く。まるで水を投げ出すように勢いよく吐く，吐くとまたのどが渇く。のむとまた吐く，これをくり返す。この場合に五苓散を与えると，たちまち嘔吐がやみ，口渇もなくなり，もし熱のある場合だけ汗ばみ，尿がどんどん出る。熱のない場合だと，汗は出ないで尿がたくさん出てよくなる。&lt;br /&gt;○五苓散は乳幼児の嘔吐に用いる場合が多い。&lt;br /&gt;風邪の時に，&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post_13.html"&gt;葛根湯&lt;/a&gt;などを用いて，汗が出てから，五苓散の証になることが多い。また腎臓炎，ネフローゼ，膀胱炎，腎盂炎，偏頭痛，急性胃腸炎などにも用いられる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;○口渇（のどのかわき）があって尿利が減少する場合で，あるいは嘔吐，下痢，頭痛，腹痛，浮腫などのいずれかを伴うもの，このとき熱が出る急性症もあり，無熱の慢性症もある。&lt;br /&gt;○熱が出て汗をかいたあと，煩躁して眠れず，水をのみたがり，尿利が減少し，脈が浮いてふれやすいもの。&lt;br /&gt;○下剤を用いたため，心下部が痞え，瀉心湯を飲んでも治らず，のどがかわき，口が乾燥して苦しく，尿利が減少するもの。&lt;br /&gt;○心悸亢進や腹部動脈の拍動が亢進し，よだれを吐いたり，めまいがするもので，痩せた人に多くみられる。&lt;br /&gt;○五苓散の病態を漢方では水毒，水飲，痰飲などという。これは科学的にいえば，水の代謝異常である。胃内の水分が吸収されずに停滞するので，血中の水分が減少する。そのため口渇もおきるし，尿利が減少するのであるし，尿利も減少するのである。胃内に水分が停滞しているところへ，更に水ものを飲むのだから水を吐出するのである。そのときは，それまでたまっていた水分もいっしょに吐き出されるので，飲んだ水の量より多い吐物が出るのであろう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方は表に邪があり，裏に水の停滞するものを治する方剤で，口渇と尿利減少を目標として諸種の疾患に応用される。脈は浮弱のことが多い。また口渇があって煩躁し，水を飲まんと欲し，水が入れば則ち吐する者にも用いられる。熱の有無に関らない。 本方の応用としては感冒或は諸熱病で，微熱，口渇，尿利減少の場合，胃アトニー，胃下垂，胃拡張等で胃腸内に拍水音があり，眩暈または嘔吐に苦しむ場合。 ネフローゼの浮腫，心臓弁膜症に伴う浮腫，急性胃腸カタル後の口渇，尿量減少，浮腫，水瀉性下痢，暑気当り，陰嚢水腫等，本方の薬物中， 沢瀉，猪苓，茯苓，朮は何れも体液調整剤で，胃内停水を去り，尿利を良くし，浮腫を去る。本方証の嘔吐，眩暈，口渇等は何れも体液の偏在によるものであるか ら，これらの薬物の協力作用によって体液が循流すれば自然消失するものである。桂枝は微熱を去る効があり，また他の諸薬の利水の効を助けるものである。（後略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方入門講座&lt;/span&gt;〉　竜野　一雄先生&lt;br /&gt;　（構成）　桂枝は表証又は上衝を治すからその症状があり，他は全部利水剤だから停水症状があり，水分の分配障害によって水は胃内に停滞し，上部に欠乏して渇となり，下に出ずして小便不利となり，表に浮べば浮腫となる。上衝に伴い，或は臍下悸となり，熱を伴えば頭痛，発熱となる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　運用　１．　煩渇，尿利減少，或は吐し，或は下るもの&lt;br /&gt;　「太陽病，汗を発して後（中略）若し脉浮小便不利，微熱，消渇するもの」（傷寒論太陽病中篇）&lt;br /&gt;　「もと之を下すを以ての故に心下痞す。瀉心湯を与えて痞解せず，その人渇して口煩躁，小便不利するもの」（同書太陽病下篇）&lt;br /&gt;　「発汗巳脉浮数，煩渇」（同書太陽病上篇）などは煩渇，小便不利を主症状とし，「中風，発熱６，７日解せず，而して煩す，表裏の証あり而して水を飲まんと欲し，水入るときは則ち吐する者は名づけて水逆という」（同書太陽病中篇）&lt;br /&gt;　「霍乱，頭痛発熱，身疼痛，熱多く水を飲まんと欲す」（同書霍乱病）は吐又は吐瀉を主症状としたものである。五苓散の渇は煩と云われる如く，いくら飲んでも切りがないように渇を覚えるのが特徴，小便不利は尿量減少のことが多い。吐はげえげえ苦しく吐くことは少く，割合楽にすうっと胃内容が多量に出て来る。下痢は水様便が多量に出るのが普通である。右の症状により五苓散は急性腸カタル，消化不良，コレラ及びコレラ様の吐瀉，胃拡張，胃アトニー，胃下垂，溜飲症，などの消化器疾患に際して煩渇，小便不利，或は吐瀉を目標にして使う。殊に夏季に水を飲過ぎたり暑熱中で働いて起るものにはよくこの症状が起る。口渇，小便不利により糖尿病，急性膀胱炎，尿毒症にもしばしば使う。これらの場合で類証鑑別を要するのは，煩渇では白虎加人参湯だがこれには小便不利がなく脉は洪大である。五苓散の脉は浮。八味丸は煩渇の時は小便自利だし，下腹部が弛緩している。吐瀉では小半夏湯，小半夏加茯苓湯，半夏瀉心湯などの吐や甘草瀉心湯，人参湯などの吐瀉はいずれも煩渇，小便不利がないので区別は容易である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　運用　２．　眩暈や心悸亢進を目標にする。&lt;br /&gt;　「もし痩人臍下に悸あり，涎沫を吐して癲眩するはこれ水なり」（金匱要略痰飲）いわゆる水てんかんにはかかる症状があると思うが，それに拘泥せず虚証の人で奏効した例があ識。臍下の悸は心悸亢進でも構わない。涎沫は泡を吹くことだが，胃内の停水が上に溢れて涎沫になると解すべきものだ。だから必ずしも涎沫を吐さなくても胃内停水と眩だけでも本方を使って宜い。胃内停水が口よりもっと上に昇って涙となったり，或は体表に浮んで浮腫となったりすると解釈するとカタル性結膜炎やフリクテン性結膜炎で羞明と涙の多いもの，尿毒症で眩暈，浮腫のあるもの，腎炎，ネフローゼで浮腫小便不利，口渇するもの，心臓機能不全による浮腫，心悸亢進，小便不利するものなどに用いることが出来る。「病陽に在り，まさに汗を以て解すべし。反って冷水を以て之にそそぎ，その熱，劫かされて去ることを得ず，いや更に益して煩し，肉上粟起し，意に水を飲まんと欲し，反って渇せざる者は文蛤散を服す。若し差えざるものは五苓散を与ふ」（傷寒論太陽病下篇）は煩渇と肉上粟起を目標にするが，肉上粟起は小水粟と思われるから之を浮腫に転用しても宜いのである。火傷の水泡や皮膚病の小水泡に五苓散を使うことがある。浮腫を転用して陰嚢水腫に使うことがある。涎沫については人参湯参照，眩は&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/06/blog-post.html"&gt;真武湯&lt;/a&gt;，苓桂朮甘湯と区別すべきだが両者とも口渇はなく，且つ両者とも五苓散より虚証の状態で貧血も著明である。浮腫で煩渇のあるのは石膏剤（越婢加朮湯）と八味丸だが，前者は脉緊，本方は脉浮弱，後者は前述の通りで区別は容易。その他浮腫，口渇，小便不利があっても五苓散のように劇しい煩渇は他の処方にはない。結膜炎で羞明多涙するのに苓桂朮甘湯，小青竜湯があるが，前者は脉沈緊で口渇はなく，後者は煩渇，小便不利がない点で本方と区別する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　胃内（あるいはその他体腔内）に停水があって，気の上衝，あるいは表証をともなっているものである。口渇と小便不利があって，気の上衝のため嘔吐があり，または涎沫を吐し，激しい頭痛や眩暈のあることもあり，表熱の症状がある。脈は浮で，熱があれば浮数となる。あまり強い脈とはならないことが多い。腹は多くの場合，心下部に拍水音が認められる。腹壁は軟かい方で臍下悸のあることもある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span&gt;＜&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;勿誤方函口訣&lt;/span&gt;＞　　浅田　宗伯先生&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　此方は傷寒，渇して小便不利が正面なれども，水逆の嘔吐にも用い，また畜水の顚眩にも用い，其の用広し。後世にては加味して水気に活用す。此方は本法の如く新たに末にして与ふべし。煎剤にては一等下るなり。胃苓湯や柴苓湯を用ゆるは此例に非ず。又疝にて烏頭桂枝湯や当帰四逆湯を用いて一向に腰伸びず，諸薬効なきに五苓散に加茴香にて妙に効あり。是れ即ち腸間の水気を能く逐ふが故なり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;〈漢方と漢薬〉&lt;/span&gt;　第４巻第６号&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;　　　　　　　　　　　&lt;/span&gt;　大塚敬節論文より&lt;br /&gt;①髪の毛の抜け易いもの，又は禿頭病，○小児のヘルニア，○婦人膣より糞を出す者等に五苓散のよいのがある。（類聚方集覧）&lt;br /&gt;②交陽病（腔門膣瘻）即ち膣より大便の出るものによいかとがある。（時還読我書）&lt;br /&gt;③酒客病（二日酔）○夜盲症に桂枝を去り唐蒼朮を加えて用う。○白髪禿頭に用いてよい。（古方慢筆）&lt;br /&gt;④労症の咳嗽は五苓散がよい。五苓散の嗽は多く嘔がある。手足厥冷の咳嗽に五苓散の症が多い。○頭痛によいことがある。五苓散の煩は頭痛である。至って重く手足厥冷，頭痛強きものである。（村井大年口訣抄）&lt;br /&gt;⑤宝暦の年，東業に大疫流行し，自汗，壮熱煩渇，小便頻渇，小便頻数，淋痛短少，大便秘し或は下利し，甚しき者は頭眩，嘔逆，譫語，脈浮緩，五苓散を以て人を救うこと多し。（時還読我書）&lt;br /&gt;⑥五苓散，乗物に酔うものによろしい。（袖珍方）&lt;br /&gt;⑦霍乱吐下の後，厥冷煩躁，渇飲止まず，水薬共に吐する者，○眼疾を治す。発熱，消渇，目涙多く，小便不利を目標とする，○小児の陰頭，陰嚢水腫，小便短渋の者に奇効がある。（類聚方広義）&lt;br /&gt;⑧五苓散，寒疝腰痛，陰嚢に引き，屈して伸びず，小便利せず，発熱微渇の者によい。○五苓加茴香湯，疝を治する妙剤なり，○舌病，黄連，石膏の治せざるもの。（方輿輗）&lt;br /&gt;⑨霍乱吐瀉の翌日，からだだるく渇する者，○夏外に出て暑さに中りたる者。（方読弁解）&lt;br /&gt;⑩喘欬煩躁して眠るを得ざる者に五苓散加阿膠。（医療手引草）&lt;br /&gt;⑪１人口渇，心下悸，腹大いに痛むに与えて即ち痛み止む。（処方筌蹄)&lt;br /&gt;⑫水気心下に停りて，短気，小便難き者は五苓散，呼気短気のものは苓桂朮甘湯，吸気短き者は&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/09/blog-post_21.html"&gt;腎気丸&lt;/a&gt;(加藤謙斎)&lt;br /&gt;⑬発熱，汗出で，渇して下利後重，小便少き者。（禁方録）&lt;br /&gt;⑭五苓散加牡丹皮，防風，小児のヘルニアによい。（瘍科方筌)&lt;br /&gt;⑮水腫，下利，発熱，小便不利して渇する者。（水腫加言緩腫用方）&lt;br /&gt;⑯平人無病，急に煩渇引飲すること２，３日，小便不利，一身悉く浮腫する者。（内科秘録）&lt;br /&gt;⑰余幼時，感冒，必ず頭痛，目眩，寒熱，嘔吐，煩渇す。五苓散を以て癒ゆ。（宮地峴亭)&lt;br /&gt;⑱老人弱者，暑さに中りて吐瀉後渇する者，○交腸沙は大小便位を変えて出ず此方に宜し，○渇して小便不利と云う者は必定の候なり，○湿に傷られて全身浮腫して下利する者，○小便通ぜず下腹痛み煩渇する者。（聖剤発蘊）&lt;br /&gt;⑲癲癇，涎沫を吐し，水を見て発する者を治す。黄連湯は火を見て発する者を治す。（腹証奇覧翼）&lt;br /&gt;⑳此方は傷寒渇して小便不利が正面なれども水逆の嘔吐にも用い，又蓄水の癲眩にも用いその応用広し。此方は新に末にして与うべし。又疝にて腰伸びず，諸薬効なきに五苓散に茴香を加えて妙効あり。これ腸間の水気を能く逐うが故なり。（勿誤方函口訣）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『薬事日報』第11073号（2012（平成２４)年１月１日)&lt;br /&gt;三宅&lt;br /&gt;　水の偏在をなくす意味で使われている五苓散は、水チャンネルのAQ4Pを阻害するという機序が明らかになりました。五苓散の構成生薬で悪る蒼朮や猪苓に含まれる金属成分が関与しているらしいですが、詳細については未解明です。&lt;br /&gt;　五苓散の使用機会は非常に多くて、二日酔いの時、暑気あたりなどに重宝します。また、脳浮腫や慢性硬膜下血腫(CSDH)の保存的治療などの脳神経外科の臨床で、数多く報告されていることに注目しています。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;中川&lt;br /&gt;近畿大学東洋医学研究所の故・遠田教授は、血管内脱水という言葉を使っていましたね。実際、効果がありますよね。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;三宅&lt;br /&gt;　過激な生薬が全く入っていないにも関わらず、著しい効果がありますよね。&lt;br /&gt;　五苓散は漢方を知らない人には知名度が低いのですが、他の薬と併用しても調子がよくなることもありますし、体調管理するのに便利な漢方薬といえますね。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔効能・効果〕&lt;br /&gt;【ツムラ】&lt;br /&gt;口渇、尿量減少するものの次の諸症。&lt;br /&gt;浮腫、ネフローゼ、二日酔、急性胃腸カタル、下痢、悪心、嘔吐、めまい、胃内停水、頭痛、尿毒症、暑気あたり、糖尿病。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【クラシエ･他】&lt;br /&gt;のどが渇いて、尿量が少なく、はき気、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症。&lt;br /&gt;水瀉性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【コタロー】&lt;br /&gt;咽喉がかわいて、水を飲むにも拘らず、尿量減少するもの、頭痛、頭重、頭汗、悪心、嘔吐、あるいは浮腫を伴うもの。&lt;br /&gt;急性胃腸カタル、小児・乳児の下痢、宿酔、暑気当り、黄疸、腎炎、ネフローゼ、膀胱カタル。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【三和】&lt;br /&gt;口渇、めまい、頭痛、浮腫などのあるものの次の諸症。&lt;br /&gt;　急性胃腸カタル、はきけ、ネフローゼ。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;【一般用】&lt;br /&gt;　体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が?ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症：&lt;br /&gt;　水様性下痢、急性胃腸炎（しぶり腹注）のものには使用しないこと）、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔&lt;br /&gt;　注）しぶり腹とは、残便感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催すもののことである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔副作用〕&lt;br /&gt;・胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気&lt;br /&gt;・発疹、発赤、かゆみ&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※そのため口渇もおきるし，尿利が減少するのであるし，尿利も減少するのである。&lt;br /&gt;　そのため口渇もおきるし，尿利も減少するのである。　の誤植。&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※時還読我書(&lt;span&gt;じかんどくがしょ&lt;/span&gt;)  　多紀元堅著&lt;br /&gt;下巻に「延寿院玄朔の遺戒は至って深切なるものなり、げに篤志の人と思わる。貧賤の疾をも意を用いて治すべし、主君へ奉公と思うべし、といえるは最も感服に堪えたり」と記している。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※袖珍方(しゅうちんほう)：袖珍はポケットサイズのこと。本書は、病門分類別の典型的な方論書で、巻一の風門から始まり、巻四の小児門で終わる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※処方筌蹄(しょほうせんてい)：中川修亭著&lt;br /&gt;中川修亭は吉益南涯の高弟で、古方の大家であるが、後世方にも理解をもち、さらに華岡青洲を友とし、外科蘭方にも通じていた名医である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※加藤謙斎：寛文9年(1670年)12月12日　三河&lt;span style="text-decoration: underline;"&gt;&lt;/span&gt;(愛知県)蒲郡市で生まれ、京に出て医師となって多くの医学書を著すと共に、芭蕉の門に入って烏巣道人と号した俳人でもある。&lt;br /&gt;   享保9年(1724年)1月7日 56歳で没。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※&lt;span style="font-size:+1;"&gt;禁方録：華岡青洲編纂　諸家の薬方を整理したもの。&lt;/span&gt;中川修亭も編纂に協力。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;※瘍科方筌(ヨウカホウセン)　：&lt;span style="font-size:+1;"&gt;　華岡青洲著　十味敗毒散も収載されている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-size:+1;"&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/6827912320235733185-3431636067433889390?l=kenko-hiro.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/feeds/3431636067433889390/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=6827912320235733185&amp;postID=3431636067433889390' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/3431636067433889390'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/6827912320235733185/posts/default/3431636067433889390'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://kenko-hiro.blogspot.com/2011/07/blog-post.html' title='五苓散(ごれいさん)　の　効能　と　副作用'/><author><name>kanpo</name><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-6827912320235733185.post-7691370803889318945</id><published>2011-06-19T17:44:00.036+09:00</published><updated>2011-09-03T14:06:01.812+09:00</updated><title type='text'>真武湯(しんぶとう)　の　効能　と　副作用</title><content type='html'>『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の實際&lt;/a&gt;』　大塚敬節　矢数道明　清水藤太郎共著　南山堂刊&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;&lt;br /&gt;真武湯&lt;/span&gt;(しんぶとう)&lt;br /&gt;　本方は少陰病の&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/11/blog-post_13.html"&gt;葛根湯&lt;/a&gt;と もいわれ応用が広い。一名玄武湯ともいう。本方は新陳代謝の沈衰しているため、水気が腸胃に滞留して、或は腹痛・下痢を来し、或は目眩・心悸亢進等の症状 を現わす者を治す。腹部は軟弱で度々ガスのために膨満し、脈は沈微、もしくは浮弱で、身体の倦怠が甚しく、手足が冷え易く、或は悪寒があり、一体に生気に 乏しい者を目標とする。&lt;br /&gt;　この際の下痢は多くは水様便で、裏急後重はない。舌には薄い白苔のあることもあり、淡黒色の苔のあることもあり、一皮むけたように紅いものもある。&lt;br /&gt;　本方は茯苓・芍薬・朮・附子・生姜の五味からなり、附子と生姜とは、新陳代謝を振興させて、身体を温め、元気を賦与する。茯苓と朮は体液の分布を調整して腸胃に停滞する水を消散させ、その結果、下痢・目眩・心悸亢進を治し、芍薬は胃腸の機能を調整する効がある。&lt;br /&gt;　胃腸虚弱症・慢性腸カタル・腸結核・慢性腎炎・脳溢血・脊髄症患による運動並びに知覚麻痺及び急性熱性病の経過中に用いることがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『漢方精撰百八方』&lt;br /&gt;５８．〔方名〕真武湯（しんぶとう）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔出典〕傷寒論&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔処方〕茯苓5.0g　芍薬、生姜、朮各3.0g　附子1.0g&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔目標〕 １．真武湯は、もとの名を玄武湯とよび北方の守護神である玄武神にかたどって名づけたものである。&lt;br /&gt;２．発汗後、熱が下がらず、みずおちで動悸がし、めまいがし、からだがぶるぶる振るい、倒れそうになるもの。&lt;br /&gt;３．下痢がつづき、腹の痛むこともあり、小便の量も少なく、冷え性で、四肢が重くだるく、痛むもの。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔か んどころ〕熱のある患者に用いる場合（傷寒）と、一般雑病に用いる場合とで、かんどころが、ちがう。熱のある場合には、少陽病の熱型に似ていて、小柴 胡湯証にまぎらわしいことが多い。そこで小柴胡湯証と診断して、小柴胡湯を用いて効のない時は、真武湯を考えるがよい。一般雑病では、下痢が止まらないも のを目標とする。しぶりばらではなく、腹痛も軽く、水様の下痢で、軟便のこともある。とかく腹力弱く、気力の乏しいものを目標とする。&lt;br /&gt;　真武湯をめまいに用いる例はまれである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔応用〕感冒。流感。腸結核。慢性下痢。胃下垂症。じんましん。老人性掻痒症。腎炎。虫垂炎。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〔治験〕下痢 　 真武湯症の下痢は、多くは慢性の経過を取り、一日、二、三行から四、五行のものが多く、一昼夜三十行というようなものはないとばかり考えていたが、最近 急性の下痢症で、一昼夜に三十行という患者に用いて著効を得た。患者は私の義母で八十二才。平素は胃腸が丈夫で下痢などしたことはなかったが、昨年十二月 上旬、突然に下痢が始まった。 　初日は四，五行の下痢で腹痛もなく、元気であったので、食あたりだろうといって、平胃散を与えた。ところがその 夜は十二行の下痢があって、便所にばかり 通ったというので、人参湯を与えた。すると、下痢はますますはげしく、次の日の午前十時頃までに二十八行の下痢があり、歩けなくなった。脈は洪大で、舌は 乾燥し、食思全くなし。そこで真武湯を用いたところ、一貼で下痢減じ、三貼で、下痢やみ、食思出で、三日で全治した。　大塚敬節&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;『&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2007/05/blog-post.html"&gt;漢方薬の実際知識&lt;/a&gt;』　東丈夫・村上光太郎著　東洋経済新報社 刊&lt;br /&gt;真武湯(しんぶとう)　　(傷寒論)  &lt;div&gt;　〔茯苓(ぶくりょう)五、芍薬(しゃくやく)、生姜(しょうきょう)、朮(じゅつ)各三、附子(ぶし)○・五〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　 本方は、少陰病の葛根湯といわれるほどに繁用される薬方で、陰虚証で新陳代謝機能が沈衰している時に用いられる。したがって、瘀水が動揺また  はうっ滞するために起こる各種疾患に用いられる。腹部は軟弱で、ガスのために一般には膨満しているが、ときとして腹直筋が拘攣するものもある。疲労倦怠  感、身体動揺感(軽いときはめまい)、四肢冷重疼痛および麻痺(筋肉の痙攣、運動失調なども含む)、腹痛、嘔吐、心悸亢進、浮腫、尿利減少、水様性下痢な  どを目標とする。本方を慢性下痢の人に用いると、人参湯の場合のように浮腫が起きることがあるが、つづけて服用すれば消失する。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　〔応用〕 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　つぎに示すような疾患に、真武湯證を呈するものが多い。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　感冒、気管支炎、肺炎、肺結核その他の呼吸器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　高血圧、脳出血、心臓弁膜疾その他の循環器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　胃下垂症、胃アトニー症、腸カタル、腸狭窄、腸結核、大腸炎、腹膜炎その他の消化器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　腎炎、ネフローゼ、萎縮腎、夜尿症その他の秘尿器系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　眼底出血、夜盲症、角膜乾燥症その他の眼科系疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　湿疹、じん麻疹、老人性掻痒症その他の皮膚疾患。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;　一　そのほか、神経衰弱、脚気、リウマチ、半身不随など。 &lt;/div&gt; &lt;div&gt;&lt;br /&gt;『《資料》よりよう漢方治療のために　増補改訂版　重要漢方処方解説口訣集』　中日漢方研究会&lt;br /&gt;44．真武湯　傷寒論&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;茯苓5.0　芍薬3.0　生姜3.0(乾1.0)　朮3.0　附子1.0&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（傷寒論）&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;○少&lt;/span&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt; 陰病，二三日不已，至四五日，腹痛，小便不利，四肢沈重疼痛，自下利者，此為有水気。其人或咳，或小便利，或下利，或嘔者，本方主之&lt;/span&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;（少陰）&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;○太陽病，&lt;/span&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;発汗，汗出不解，其人仍発熱，心下悸，頭眩，身&lt;/span&gt;&lt;span style="font-weight: bold; color: rgb(0, 0, 0);"&gt;瞤&lt;/span&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;動，振振欲&lt;/span&gt;&lt;span style="font-weight: bold; color: rgb(0, 0, 0);"&gt;擗&lt;/span&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;地者，本方主之（太陽中）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;現代漢方治療の指針&lt;/span&gt;〉　薬学の友社&lt;br /&gt;　四肢の末端が極度に冷えて元気がなく，尿量減少して下痢し易く，動悸やめまいがあるもの。本方は玄武湯ともいわれ極度の冷え症で，疲労倦怠感が著しく，腹部はガスのため膨満するような慢性下痢によく用いられる。しかし本方適応症状は嘔吐や腹痛も病微で，且つ手足は冷えても腹中冷感や腸の蠕動亢進を自覚するようなことはないから大建中湯とは鑑別できる。半夏瀉心湯適応症状との差異は，半夏瀉心湯適応症は胃部のつかえ，水分停滞感，悪心，嘔吐が主な訴えであるのに対し，本方適応症は以上の諸症は認められず，前者より更に疲労倦怠感が著しく，手足も更に冷え易く尿量も減少するものである。口渇，嘔吐を伴なう水瀉性下痢には本方は不適で，この場合は五苓散を，発熱悪寒を伴った下痢には葛根湯がよい。本方は筋骨体質で体力旺盛な時期には投与してはならない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説シリーズ&lt;/span&gt;〉　今西伊一郎先生&lt;br /&gt;　四肢や腰部が極度に冷え，疲労倦怠感が著しく，下痢しやすく，動悸やめまいを伴うもの。本方は玄武湯ともいわれるもので，気温や気象条件に関係なく体質的に著しく冷え，顔色はすぐれず疲労倦怠感，腹部膨満感などを自覚して，胃や腹部に振水音を証明し，少しのことで下痢しやすく，しかもその下痢はなかなかやまず，めまいや動悸を伴う虚弱者，胃腸無力症。あるいはこれらの症候群症状がある血圧異常。または極度の冷え症で虚弱体質のものの，知覚神経や運動神経などの麻痺に，広範に応用されている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;胃腸カタル&lt;/span&gt;　本方が適応するものは目標欄記載の症候がある慢性に経過するもので，水様便が数行におよび腹部膨満感はあるが，他覚的には腹診は抵抗が少なく，空腹感を自覚しながら食思のないことなどが目安とされる。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;血圧異常&lt;/span&gt;　本方は高血圧症，低血圧症の両者にしばしば応用されるが，その目安となるものは視診上顔色がすぐれず，栄養度も不良なるもので，四肢が厥冷して著しい全身倦怠感があり，動悸やめまいを伴い何となしに横臥していたいものに用いられる。この場合，四肢の麻痺やマヒ感あるいは言語障害なども伴うこともある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;類似症状との鑑別&lt;/span&gt;　本方を慢性の胃腸疾患に応用する場合，顔色がすぐれず手足が冷えて，食欲が減退し下痢しやすい点で人参湯や六君子湯と類似するが，これらの人参剤が対象になるものは貧血症であるのに対し，本方は貧血というより水分代謝や血液循環障害などに伴い，蒼白く見えるものが多く，前者人参剤の下痢は軟便で胃部圧重感があるなどの点を，参考にすればよい。また舌証だけでは証のきめ手となり得ないが，本方の舌苔は淡黒色かまたは鮮紅色を見かけることがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方治療30年&lt;/span&gt;〉　大塚　敬節先生&lt;br /&gt;○真武湯は原名を玄武湯とよんだが，いまは真武湯の方が一般に通りがよい。玄武湯は北方を守護する玄武神の名をかりてその名としたものである。青竜湯は東方を守護する青竜神の名をかりて，その名としたもの，白虎湯は西方を守護する白虎神の名をかりてその名としたものである。&lt;br /&gt;○附子の配剤された薬方の中で，真武湯と八味丸は，もっとも応用範囲が広く，附子の用法には注意しなければならないが，おそれて用いないでは，虎並に入って虎子を逃がすようなことになる。附子は炮じた唐附子が安全であるが，白川附子でもよい。自分で採集して自分で製造すればよいが、これは特志家でなければ行いがたい。&lt;br /&gt;○真武湯や八味丸をのんで，酒に酔ったような感じになったり，からだがしびれるように感じたり，動悸がしたりすれば，これは附子のためと思ってよい。これの程度がはげしくなると頭痛，嘔吐，呼吸困難，痙攣等がくる。そして中毒死を招くことになるから注意してほしい。附子は陰証に用いる薬物であるから，陰証にはかなり大量を用いても平気であるが，陽証では一日量0.5から1.0ぐらいでも中毒を起すことがある。（後略）&lt;br /&gt;○真武湯にはうす墨をぬったような舌がみられると，古書には出ているが，私はこのような舌に出逢ったことは少ない。舌証はあまり重視しなくてよい。&lt;br /&gt;○真武湯の腹証は，腹壁がうすく，正中線で臍上から直線状に小さい鉛筆の芯のような硬いものを５センチから15センチぐらいふれることが多い。これは皮下にふれるので，軽く指先でさぐらないと見落とすことがある。&lt;br /&gt;○真武湯は下痢しやすい人，慢性下痢のあるものなどの胃腸の虚弱な人によく用いられるが，下痢のないものにも用いてよい。胃アトニー症，胃下垂症，慢性腸炎のほかに低血圧症，脳出血後の麻痺，慢性の浮腫などにも用いたことがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;a href="http://kenko-hiro.blogspot.com/2008/10/92-p293-342.html"&gt;漢方診療の実際&lt;/a&gt;〉　大塚，矢数，清水　三先生&lt;br /&gt;　本方は少陰病の葛根湯と もいわれ応用が広い。一名玄武湯ともいう。本方は新陳代謝の沈衰しているため，水気が腸胃に滞留して，或は腹痛，下痢を来し，或は目眩，心悸亢進等の症状 を現わす者を治す。腹部は軟弱で度々ガスのために膨満し，脈は沈微，もしくは浮弱で，身体の倦怠が甚しく，手足が冷え易く，或は悪寒があり，一体に生気に乏しい者を目標とする。この際の下痢は多くは水様便で，裏急後重はない。舌には薄い白苔のあることもあり，淡黒色の苔のあることもあり，一皮むけたように紅いものもある。本方は茯苓，芍薬，朮，附子，生姜の五味からなり，附子と生姜とは，新陳代謝を振興させて，身体を温め，元気を賦与する。茯苓と朮は体液の分布を調整して腸胃に停滞する水を消散させ，その結果，下痢，目眩，心悸亢進を治し，芍薬は胃腸の機能を調整する効がある。胃腸虚弱症，慢性腸カタル，腸結核，慢性腎炎，脳溢血，脊髄症患による運動並びに知覚麻痺及び急性熱性病の経過中に用いることがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方解説&lt;/span&gt;〉　矢数　道明先生&lt;br /&gt;　本方は少陰病を代表する方剤で陰虚証に属し，新陳代謝機能が沈衰し，水気が腸胃に滞留して，小便不利，あるいは腹痛，下痢をきたし，あるいは上って目眩，心悸亢進等の症状を現わす。腹部は軟弱でしばしばガスのため膨満し，脈は沈微，もしくは浮弱で，身体の倦怠感が甚だしく，手足冷えやすく，なおしばしば四肢沈重疼痛，麻痺，咳嗽，嘔吐，浮腫等を現わし，全体的に生気にとぼしいものを目標とする。舌は湿潤し，あるいは薄い白苔あるいは淡黒色，あるいは一皮むけたようなものもあり，尿は清澄で下痢は水様便である。裏急後重はない。これを傷寒と雑病に用いるときの分類は&lt;br /&gt;　（１）　傷寒の場合は検温してみると熱はあるが，自覚症が少なく，外見は案外平気で顔色は赤くならない。蒼い色をしている。肺炎などもいわゆる無力性のものに本方の証がある。あるいは自覚症状が強くて他覚症状の少ないこともある。&lt;br /&gt;　（２）　心悸亢進，眩暈，運動失調を主証とするもの。&lt;br /&gt;　（３）　下痢を主訴とするもの，水様性で尿利減少，腹痛，下痢後脱力感，胃内停水がある。&lt;br /&gt;　（４）　浮腫，滲出液を主とするもの，虚証の浮腫で，押して軟かで弾力がなく，凹んだ跡がなかなか治らないぶよぶよした感じがある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方入門講座&lt;/span&gt;〉　竜野　一雄先生&lt;br /&gt;　構成：茯苓は停水を去り，鎮静を兼ね，白朮は恐らくは分泌中枢に働いて停水を運かし，ひね生姜は駆水と気上衝を鎮め，芍薬は筋緊張を補力し，附子は温補を兼ねているから，真武湯の適応症は虚寒で停水を兼ね，気衝を現わすときに用いられることが察しられる。その作用のうち，或は温補が主となって虚熱を治し，或は駆水が主になって胃内停水，下痢，浮腫を利尿し，或は気動上屈の悸，眩，運動失調を治す。&lt;br /&gt;　運用　１．　自覚症状の少い発熱症状&lt;br /&gt;　他覚的には高熱があるのに，自覚的には殆ど熱感がなく平気で外出もし，熱の割には顔が赤くならず脉は浮弱数を呈する。普通，感冒でもその他の急性伝染病でもしばしば遭遇する所である。肺結核，肺炎，肋膜炎などで胸部所見はラッセルなどで著明で咳もあるのに割合患者は苦痛を訴えないときにも真武湯を用いることが最も多い。この場合脉が浮弱数であっても頭痛や寒気を多く訴えるものは桂枝人参湯である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　運用　２．　虚寒証の心悸亢進，眩暈又は運動失調&lt;br /&gt;　虚証の状態で寒証はあまり目立たなくても脉が沈か沈弱で心悸亢進したり，眩暈したりするもの。或は両者を兼ねているものによい。こ英症状は熱病を発汗した後で起ることもあり，発汗をせずにも起ることかあり，無熱でも，胃性眩暈，貧血に伴う眩暈，高血圧症でありながら脉が弱くてめまいするものなどに用いる。苓桂朮甘湯は脉沈緊だから区別される。運動失調は漢方では眩暈と同様に取扱ってよく，めまいがして立っていられない。或は歩けない，よろめく，立っているとふらふらする．つまずき易いなどの場合に用いる。また運動失調を筋肉の搐搦にとり，筋肉がピクピクするもの，例えば神経衰弱で目のふちや口鼻辺がビクビクしたり，手足の筋肉が線維性間代性痙攣を起してピクッとつれたり，動いたりするもの，或は振顫に用いる。従って脳溢血による口眼喎斜，搐搦，半身不随，アテトーゼ，振顫麻痺，眼球振盪症，多発性硬化症などにも応用する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　運用　３．　虚証の下痢&lt;br /&gt;　水様便又は泥状便でも水分が多く，尿利減少，時には腹部に鈍痛を訴えることもある。排便後脱力感でがっかりする者が多い。貧血性で足が冷える方，腹鳴などはなく，腹部は軟かく，胃部に振水音を認めることがある。&lt;br /&gt;　鑑別すべきは人参湯，四逆湯，桂枝加芍薬湯などが区別が困難で真武湯だと思って使ったら効かずに人参湯で奏効するなどということは稀でない。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　運用　４．　浮腫又は体表の滲出性漏出性疾患&lt;br /&gt;　虚証の浮腫だから押して軟く弾力がなく，押した跡が直ぐに持上って来ない。皮膚は蒼白くたるんでぶよぶよな感じがする。或は小便不利，或は心悸亢進する。心臓病でも腎臓病でも使ってよい。この浮腫を滲出に転用して湿疹などの皮膚病，潰瘍などに本方を使う。分泌物が薄くて多い。&lt;br /&gt;　瘡面は貧血性で肉芽不良である。その局所的所見と全身状態，脉を見合せて本方の指示を確かめる。以上の運用１～４までは次の二条文の応用であることは自ら明らかであろう。&lt;br /&gt;　「太陽病汗を発し，汗出でて解せず，その人仍て発熱，心下悸し，頭眩，身瞤動し，振々として地にたふれんと欲す」（傷寒論太陽病中篇）発汗したため表に水が浮んで来ている。その浮ぶ気につれて頭部に向って気の上衝を起し，悸，頭眩となる。表水のため，身に水分過剰を来し搐搦するに至る。&lt;br /&gt;　「少陰病，２，３日已まず，４，５日に至り，腹痛，或は小便不利，四肢沈重疼痛，自下利するものはこれ水気有りとなす。その人或は咳し，或は小便利し，或は下利し，或は嘔するもの」（同書少陰病）四肢沈重疼痛は表水停滞による。咳，嘔は上気衝，腹水は停水，下利は胃内の停水が下ることによって起る。それが小便に出れば小便利となるが，胃内に止まっていれば小便は不利する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;＜&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方の臨床&lt;/span&gt;＞第２巻　第５号&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;真武湯について&lt;/span&gt;　大塚　敬節先生&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;まえがき&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　真武湯は，もとの方名を玄武湯といい，北方の守護神である玄武神の名をかりて，名づけたものである。中国古代の思想では，北方は陰の象徴であり，水にあたる。真武湯が陰証の治剤であり，水を治める方剤であることを思うとき，この命名はまことに，所謂「そのものズバリ」と云うほどの巧妙である。&lt;br /&gt;　真武湯は，傷寒論の太陽病編と，少陰病編とに出ている方剤で，その応用範囲は広い。附子の配剤された薬方の中で，真武湯は八味丸とともに，筆者の最も繁用するものであるが，殊に真武湯の效顕は実に見事で，僅かに数日の服用で，積年の宿痾が脱然として消失することすらある。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;傷寒論に於ける真武湯の二面&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　太陽病中編には，&lt;br /&gt;　　太陽病，汗を発し，汗出でて解せず，其人仍ほ発熱し，心下悸し，頭眩し，身じゅん動し，振々として地にたおれんと欲する者は，真武湯之を主る。&lt;br /&gt;　とあり，&lt;br /&gt;　少陰病編には，&lt;br /&gt;　　少陰病，２，３日にして己えず，４，５日に至って腹痛し，小便利せず，四肢沈重疼痛し，自下利の者は，此れ水気ありとなすなり。其人或は咳し，或は小便利し，或は下利し，或は嘔する者は，真武湯之を主る。&lt;br /&gt;とあり、前者の場合は，発熱，心下部の動悸亢進，めまい，身体が揺れて倒れんとする等の症状があり，後者では，腹痛，尿利減少があり，四肢は重く痛み，下痢をする。これは水気のあ識ためであるから，その水気の動揺につれて，時には咳嗽があり，小便がよく出ることもあり，嘔くこともある。&lt;br /&gt;　一つの真武湯が，このように全く異なる症状のものに用いられるが，元来この薬方は少陰病の治剤であるから，後者が真武湯の正面の証であって，前者は変証である。従改ａて前者のような例は，往々にして，小柴胡湯証と誤られたり，調胃承気湯証にみえたり，白虎湯証と間違えられたりする。われわれ臨床家と成て，鑑別診断に苦心するのは，前者の場合である。先哲もすでに，この点について警告を発しており，筆者もいくたびか苦い経験を持っている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;真武湯の適応指示&lt;/span&gt;&lt;br /&gt;　前章でのべたように，真名湯を少陰病に用いる場合と，太陽病の変証として現れた場合では，全く異なる症状が現れる。&lt;br /&gt;　先ず真武湯の正面の証として，最も屡々現れる症状は，下痢である。この下痢は，１日２，３回から４，５回位で十数回に及ぶことは殆どない。腹痛を伴うこともあるが、多くは軽く，劇痛はまれである。裏急後重はないが、失禁の傾向のあるものがある。大便は水様性のもの，泡沫状のもの，粘液や血液を混ずるものなどいろいろである。このような場合，腹部は軟弱で力のないものが多いが，処方に壓痛を訴えることもある。また振水音を証明できるものが多い。瓦斯がたまる傾向がある。食慾には異常のないものが多く，むしろ逆に亢進するものもあるが，下痢することをおそれて制限していることが多い。一体に胃下垂や胃アトニーなどのある虚弱な貧血性の患者に，真武湯の証が多く現れるが，時には20貫ほどの体重がある一見丈夫そうな患者の下痢に，真武湯の效くことがある。このような場合でも，患者は疲労感を訴え，足が冷える。脉は沈弱のものが多いが，大にして，遅弱のものもある。舌苔はなくて，湿潤していることが多い。下痢しても口渇はなく，尿量の減少していることが多い。全体に疲労，倦怠感が強い。こんな症状のものに用いることが多いから，急性よりも慢性下痢に使用する場合が多く，筆者は腸結核の下痢には，この真武湯を好んで用いる。ストマイなどのまだ出来ない時代にこれで全治し，その後10余年元気で働いている者もある。この患者は，胸部にも異常があり，人工気胸を２，３回つづけてやって，また下痢が始まったことがあったが，真武湯で忽ち下痢は止んだ。その後，結婚して，女子を分娩したが，ますます健康である。また腸結核で，罹患部を切徐して，ストマイなどの注射をしているが，下痢の止まないものに，真武湯を用い，１ヵ月余で下痢の止んだ例がある。&lt;br /&gt;　結核性の腹膜炎で，癒着を起し，腹痛，下痢の止まないものに，真武湯を用い，これらの症状の軽快するものがある。この場合は腸の蠕動亢進がみられる。&lt;br /&gt;　下痢のない場合でも，真武湯を用いることがある。例えば，四肢倦怠，腹部脱力し，手足厥冷し，肩こり，めまいを訴えるもににも用いる。胃アトニーや胃下垂などのあるものによくみられる症状である。&lt;br /&gt;　真武湯はまた浮腫に用いる。大病後や下痢の癒ったあとの浮腫に真武湯の証がある。ところが慢性の下痢に真武湯を用い，下痢が止んでから，一旦浮腫のくることがある。この場合は，浮腫におどろかず，つづけて真武湯を服用しておれば，また自ら浮腫が消失する。参考のために，古人の経験を引用する。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（方輿輗）痢の条に曰く。&lt;br /&gt;　真武湯，此方，痢の諸陰症具はりたるに用う。自利と云って，覚えずして下る者，或は小便不利して脚などに腫気のあ識の類，右等の真武証中の１，２を痢に見はす者も，之を用うべし。或は遺屎する者も此方の症也。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（治痢攻徴篇）に曰く，&lt;br /&gt;　脉沈遅，手足微冷の者は真武湯によろし。若し四肢微冷すると雖も，腹満，大実痛の者は，急に之を下すべし。大承気湯によろし。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（古家方則）に曰く，&lt;br /&gt;　真武湯，腹中，小便利せず，或は五更瀉或は一食一行の者を治す。&lt;br /&gt;　真武湯，腹痛して自下痢する者によろし。真武湯，其人，常に水気有て咳し，或は手足微腫或は腹痛下利或は小便不利するものによろし。&lt;br /&gt;真武湯，四肢沈着疼痛し，一身微しく腫れ，或は小便不利して自下利する者を治す。真武湯，痿躄して重疼する者によろし。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（経験筆記）に曰く，&lt;br /&gt;　真武湯，自冷，自汗，陰躁，泥中に坐せんと欲し，脉浮にして数，之を按じて無きが如し，此れ陰盛格陽，此方之を主る。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（方輿輗）に曰く，&lt;br /&gt;　真武湯，反胃，澼嚢，久を経て治せす，或は下利し，或は浮腫し，内気虚寒する者，此方を用ふるに宜し。&lt;br /&gt;（反胃，澼嚢は今日の胃拡張，胃下垂症）&lt;br /&gt;真武湯は黄胖，下利，小便不利或は浮腫する者を治す。（黄胖は十二指腸蟲症）&lt;br /&gt;真武湯，心下悸，頭眩，身じゅん動，地にたおれんとする者，じゅん動は肉じゅんとて，身の肉びくびくと動くを云う。振々は遍身の振うことなり。「地にたおれんとす」は近くいへば，人にしっかりと抱かれていたきほどのことなり。傷寒にて此症あるは，陽気衰弱して支うる能はざるの症なり。又癇の脱症にも，ままこの状態を見はす者あり，猶此方によろし。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（鳩峯先生病候記）&lt;br /&gt;　産後の水腫，是産前の水腫治せずして産後に及ぶ。虚に属して治し難し。真武湯に宜し。且つ内攻し易き者也。気急息迫，咳嗽する者は，真武湯加呉茱萸用ふべし。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（松原家蔵方）&lt;br /&gt;　真武湯熱解して後，骨節疼痛止まず，処々腫をなし，小便不利或は腹中裏急の者，之を主る。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（小松久安，水腫加言）&lt;br /&gt;　治水腫，脉微弱，舌上白胎滑，小便青白，或下利者，下利甚者去芍薬。余近来此方を投じて虚腫を救うこと枚挙すべからず。実に虚腫中の第一方と云うべし。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（医事筌蹄）&lt;br /&gt;　口眼過斜，肉じゆん筋てきして或は半身不遂或は周身不仁などするものには，桂枝加苓朮附湯または真武湯，附子湯の証多きものなり。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　以上はいずれも，真武湯証としては，当然みられることを予想できるものであるが，次の例は真武湯証と判定するには，多年の経験と熟慮を要するものである。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;（医学救弊論）虚実疑似の条に曰く。&lt;br /&gt;　１男子，年30余，冬12月，頭痛，発熱，頭感頗る甚し。医，麻黄湯を投ずること，日に10余点，連日之を服す。汗出で，被を徹し，正気大いに衰へて，厠に上ること能はず。余往きて之を診るに，脉浮にして大，舌上乾燥，煩渇，引飲，しゆうしゆうとして汗出づ。白虎湯を投じて煩渇頓みに止み，正気益々衰へて日ならずして死す。余意ふに，此男，発汗過多す。亡陽の症となす。当に真武湯を用ふべし。而るに白虎を投ず。前医，命を促し，我亦再逆して遂に之を殺す。因って深く，之を悔いて臍を噬むとも及ばず。痛心，骨に徹して，今に至るまで忘れず。医の任たる重きこと。死生殺活にあり。巧拙は薬に非ずして匕に在り。慎まざるべからず。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　この例は，太陽病発汗後の真武湯の変症であって，筆者にも次の如き例がある。&lt;br /&gt;　１男子，61歳，発熱，頭痛，悪寒し，体温37度45分のものに，葛根湯を与えたところ，体温は次第に上昇して，38度を越し，口渇を訴え，舌に乾燥した白苔を生じ，悪寒止み，食慾不振を訴えるので，小柴胡湯を与えたところ，体温はますます上昇し，舌は愈々乾燥し，下痢が始まった。全身から少しずつ汗が出るのに，体温は下らない。脉は梢浮にして大であるが，１分間84，５至である。桂枝人参湯の証のようでもあるが，こんな病状のものに，真武湯証のあること考え，真武湯を用いたところ，下痢は止み，体温下降し，数日にして全快した。かって「漢方と漢薬」誌上にも，腸チフス疑似の患者で，40度の体温が十余日もつづいたものに，真武湯を与えて，著效を奏した例を発表したことがあるが，急性肺炎で，数日便秘し，体温39度を起すものに，調胃承気湯１回分（大黄0.5）を与えたところ，忽ち十数回の下痢か起り，脉は頻数にして結代し，眼球上転し，せん語を発し，呼吸は促迫して危篤に陥った。この患者にも，真武湯を与えて，危急を救った。&lt;br /&gt;　これらの例では，陰陽虚実の差は，極めて微妙なところにあって，書き現わすことがむつかしい。和田東郭も次のようにのべている。&lt;br /&gt;　「凡そ疫病に，大熱，煩渇，せん語等の症，熱は火の焼くるが如く，渇は焼石に水を灌ぐが如く，せん語は狂人の語るが如くありて，衆医皆曰く，これ白虎の証なり，或は曰く，これ承気の証なりと，是皆当然の理なり，然るに存の外なる真武湯の行く処あり。」&lt;br /&gt;　これによっても真武湯証が，白虎湯の証によく似ていて，その判別がむつかしいことがわかるであろう。われわれの苦心は，こうした処にある。傷寒論の傷寒例の一節に「虚盛の治は，相背くこと千里で，吉凶の機は，応ずること影響の如く」甚しいのに，「陰陽虚実の交錯は，其候は至って微かな」ところにあると云ったのは，この間の消息をのべたものである。（後略）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;〈&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;漢方処方応用の実際&lt;/span&gt;〉　山田　光胤先生&lt;br /&gt;○雑病（無熱の一般慢性症）の場合，痩せて生気に乏しい人が下痢して手足が冷え，めまいや身体動揺感を訴え，腹痛，嘔吐，咳，心悸亢進，尿利減少などがあるとき脈は沈んで緊張が弱い。腹部は腹壁が薄く，軟弱無力で心下部に振水音がみられるものが多いが，ときには腹部全体が板のように固く張っていたり，あるいは腹直筋が拘攣しているものがある。&lt;br /&gt;○傷寒（熱のある急性症）の場合，熱がなかなか下がらず，からだが衰弱し，からだが重くて起きているのが苦しくてねてばかりいる。体温が上っていても患者自身では熱感がなくて，さむけが強いものが多い。咳が少し出ることもある。&lt;br /&gt;○山田正珍は「外邪に侵されると，その人が実熱なら太陽病となり，もしその人が虚寒なら少陰病になる。」といっている。実熱とは体力が充実していれば汗が出て正常に復すが，若しその人が虚弱ならば，汗が出ても病気が治らず，発熱，心下の動悸，めまい，身体の動揺感が起る。これは汗が出すぎて陽気（活力）を失うためで，熱があってもその熱は表の熱ではなく，虚火炎上による熱（消耗熱のようなもの）である。心下の動悸が亢進するのも胃腸の虚（胃の機能低下）により，水毒が停滞するからである。」「めまいも身体動揺感も水毒のせいだ」といっている。&lt;br /&gt;○真武湯の下痢は，水瀉性下痢が多いが，泡沫性の下痢や軟便もある。しかし裏急後重のないのが特徴である。&lt;br /&gt;○方輿輗には「真武湯証には大便を失禁するものがある。大便を３度以上つづけて失禁するときは陰証と考えてよい。また精神恍惚として便意に気がつかず失禁するものがある。こういうことを３度やればやはり真武湯や四逆湯の証である。したがって真武湯の下痢には裏急後重がない。すなわち陽証は失禁することがない。陽証の中風やて喜かんで失禁するのは，からだが不自由なためで，真の失禁ではない。また建中湯残は失禁はない。&lt;br /&gt;○休息尿という下痢の型がある。これは３・４日下痢しないかと思うと20日も下痢つづき，いつも白色の粘液を下す。これには真武湯に赤石脂を用いるとよいと証治弁疑にある。著者の経験ではこういう場合に真武湯そのままが効果がある。&lt;br /&gt;○真武湯の腹痛はそう強くはない。&lt;br /&gt;○古家方則には「便意を催おす前に腹が痛み，そのあと水瀉性下痢が２・３回ある。」といっている。&lt;br /&gt;○また「陰証の熱病の初期，自覚的に下腹が張り，腰や腹が痛んで手足が冷えるもの」と医療手引にあるが、これもよく経験するところである。&lt;br /&gt;○真武湯の脈は沈遅で緊張の弱いものが多い。しかし，ときには浮数の脈もある。経験筆記には「真武湯は自冷，自汗，陰躁（陰証の煩躁）があって苦しく泥の中にでも坐ってしまいたいようで，脈は浮数でこれを按じてみると弱くてまるで脈がないようである云々」といっている。これは四逆湯でも同じようなことがいえる。&lt;br /&gt;○真武湯証の舌は舌苔がなくて湿っていて，色が淡紅色のものが多い。しかしときに白苔があって滑らかなものもある。&lt;br /&gt;○古人の口訣　&lt;br /&gt;　①麻痺イ痿躄（下肢の運動麻痺）があって重たく痛むもの（古家方則）&lt;br /&gt;　　　　　ロ半身不随，四肢攣急（手足のひきつれ）手足がふるえるもの。（袖珍方）&lt;br /&gt;　　　　　ハ顔面神経麻痺や筋肉がびくびくと攣縮してふるえたり，半身不随や全身の知覚鈍麻には桂枝加朮附湯，真武湯，附子湯などの証が多い。（医事筌蹄）&lt;br /&gt;　②皮膚瘙痒症　老人のからだが痒ゆいものには真武湯がよい（村井大年口訣）ただしこの用い方は慎重にしなければならない。著者は中年婦人の湿疹が四物湯加味で軽快したのに胃がわるくなって胃内停水，疲労感などを生じたとき真武湯を用いたところ再び皮膚病が悪化した経験がある。&lt;br /&gt;　③黒内障で陰証のもの（古家方則）&lt;br /&gt;　④反胃澼嚢（嘔吐して食物がおさまらない病気）が長い間治らず，あるいは下痢したり，浮腫を生じたりして内気虚寒（体内の機能が衰えて冷える）するもの（方輿輗）&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;〈漢方と漢薬〉&lt;/span&gt;　第２巻　第11号&lt;br /&gt;&lt;span style="font-weight: bold;"&gt;真武湯の薬理&lt;/span&gt;　矢数　有道先生&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　薬理解説に種々の見方があるが，衆説を総合して，その中に真武湯の全貌を摑む事とする。&lt;br /&gt;　　原元麟著傷寒論精義に抒れば，&lt;br /&gt;　　茯苓　水を利し，液を救う&lt;br /&gt;　　芍薬　裏を和し，液を生ず&lt;br /&gt;　　生薑　水を利し，液を行らす&lt;br /&gt;　　白朮　水を通じ液を救う&lt;br /&gt;　　附子　寒を逐ひ，裏を温む&lt;br /&gt;即ち之を総合すれば，水を利し津液を救い、寒を逐い，裏を温むることとなる。&lt;br /&gt;　　木村博照釈義傷寒論に&lt;br /&gt;　　「此方は附子湯の比すると，（処方，附子２枚茯苓３両人参２両白朮４両芍薬３両）附子少きに関ら男徒，此証は却て附子湯よりも重いのである。それは恰も桂枝附子湯と甘草附子湯との場合と同様である。即ち深劇の證に於て，反って附子１枚を減ずるのは，蓋し大いに之を攻むれば，必らず激して病除かれず，人其煩悶に勝へざる故に，附子１枚を減じて緩攻するのである。生薑は，宣揚開発の力がある，故に朮附子を導いて水気を宣通する，人参を去る所以は，邪気一等盛んなるを以て専治を旨とする為めであって，尚小柴胡湯に人参あり大柴胡湯に人参無きが如くである云々」（意訳）&lt;br /&gt;　右の２説に依て略々真武湯の薬理説明を悉しているが，方中芍薬在る所以を説明して，張路の傷寒纘論に次の如き面白い意見がある。即ち，意訳すると，&lt;br /&gt;　「此方は本と少陰病の水飲の内結を治するのである。首に朮附を推して，茯苓生薑の脾を運らし，水を滲む作用あるの兼ねしむる所以は，誰にも明らかに知り得る処である，が芍薬を用いる微旨に至っては，聖人に非ざればなし得ぬ処である。蓋し，此症は，少陰本病と云うが，実に水飲内結に縁るもので，腹痛自利，四肢疼重而反小便利せざる所以である。若し極虚極寒なれば，小便必らず清白であって失禁すべきである。どうして小便反て利せざる道理があろうか。之に依ても本證は但に真陽足らざるばかりでなく真陰も亦虧く処であって，若し芍薬を用いて，其の陰を固護しなければ，どうして附子の雄烈なる作用に堪える事が出来ようか，即ち附子湯，桂枝加附子湯，芍薬親草湯の如く，皆芍薬と附子と竝び用うる所以である，其の経を温め，営を護る法は，即ち陰を保ち陽を囘す法と変りはない，後世薬を用ふる者で，仲景の心法を護る者幾人あるだろうか，云々」&lt;br /&gt;　少しく穿鑿に過ぎているかもしれないが，薬方組成上参考として面白い意見である。真武湯の附子は生用に非ず，炮って用ふるのであるが，其の理由に就ては，程応旄著傷寒後条弁に，「白通，通脉，真武，皆少陰下利の為めに設く，白通四逆附子皆生にて用い、惟真武の一證のみ，熟にて用ふるは，蓋し附子を生用すれば経を温め寒を散じ，炮熟すれば中を温め飲を去る為めである。白通諸湯は腸を通ずるを以て重しとなし，真武湯は陽を益すを以て先きとする，云々」とあり，炮熟附子を用いるのが正式である。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　真武湯に対する釈義&lt;br /&gt;　真武湯證として傷寒論に挙ぐる処は，太陽病中篇に，「太陽病発汗し，汗出で，解せず，其の人仍発熱，心下悸し頭眩，身瞤動し，振々として地に擗れんと欲する者は，真武湯之を主る」&lt;br /&gt;　とあり。&lt;br /&gt;　釈義（木村）には次の解がある。&lt;br /&gt;　「太陽病と云うは，其の初位を示すのである。初め太陽病であったが，之を発汗するに法の如くしなかった為めに，例へば身体虚弱なるに誤て強く発汗した様な場合に，汗は出たが病解せず，其の変遂に少陰に陥った者である。然らば既に太陽病ではない，故に其人の２字を掲ぐ，仍発熱とは，既に太陽に無い時は，当に発熱なきを至当とする，而るに今発熱す，故に仍と云うのである。然れ共此の熱は，四逆湯に所謂「大汗出，熱去らず，内拘急，四肢疼」の熱と同じであって，初位太陽正面の熱ではない，表解せざるの発熱ではなく，虚火炎上の発熱であって，所謂後世の真寒仮熱である。此證は，苓桂朮甘湯と似ているが，彼は気衝を主とし，故に起たんとする時に頭眩するのである，此は身瞤動を主として故に頭眩が常に存在する。彼は少陽に属し，是れは少陰に属す，故に相似たりと雖も，彼と此れとは，陰陽を異にしているのである。振々とは瞤動の貌，擗は，躃に同じ，倒れるのである。云々」即ち，大陽病の治療に当って発汗法その宜しきを失したが為め，陽證変して少陰病に転入したる場合を論じたるものである。前記の余の大患も或は此の場合に相当するものであるかもしれない。というのは，其の頃身体違和を覚え，稍衰弱の気味があった処へ，葛根湯を以て流汗滝の如くならしめた為め真陽を失って陰病に転入せしめたものと思う。&lt;br /&gt;　少陰病篇には，&lt;br /&gt;　「少陰病，２，３日已まず，４，５日に至り，腹痛小便利せず，四肢沈重疼痛，自下利する者，此れ水気有りと為す，其の人或は欬し，或は小便利し，或は下利し，或は嘔する者は真武湯之を主る」とある。尚傷寒論章句（南涯）には，「或は下利し」を「或は下利せず」に作られ，尾台氏は類聚方広義欄外に又之を註して，&lt;br /&gt;　「玉亟には或は小便利しを，或は小便自利しに作る，按ずるに，或は下利しは，当に或は下利せずに作るべし，否れば則ち上文の自下利の語と相応せず，且つ或以下の四証も
