健康情報: 1月 2007

2007年1月31日水曜日

加齢黄斑変性、4人に1人が認知 しかし、白内障や緑内障と比べると依然低い認知度

50代から70代の男女対象、眼疾患に関する意識調査 加齢黄斑変性、4人に1人が認知 しかし、白内障や緑内障と比べると依然低い認知度~白内障、緑内障は約9割の認知。失明の危険性もある加齢黄斑変性へ理解が必要~
(コメント)
加齢黄斑変性に有効なサプリメント原料として、ルテインやゼアキサンチンが有名です。どちらも、カロテノイド(カロチノイド)の一種です。マリーゴールドから抽出されたものが利用されています。
この他、β-カロテンや亜鉛なども有効と言われています。
目に良いカロテノイドとしては、この他、アスタキサンチンが有名です。
健食原料のほとんどは、ヘマトコッカス藻からの抽出物ですが、オキアミ由来の原料もあるようです。調節力と疲れ眼に対する自覚症状の改善効果が確認され、疲れ目などにも効果があるようです。抗酸化作用はあるので、AMDにも有効かもしれません。
余談ですが、加齢黄斑変性の略はAMDですが、AMDと聞くと、どうしてもアスロンなどを思い出してしまいます。
http://www.novartis.co.jp/news/2007/pr20070130.html

ヘリコバクター・ピロリ除菌療法 RAC 3剤併用療法 承認

1月26日、大正富山医薬品株式会社(本社:東京都、社長 大平 明)が「クラリス®錠200」として、アボット ジャパン株式会社(医薬品事業部:大阪府、社長 グレン・エス・ワーナー)が「クラリシッド®錠200mg」として販売しておりますマクロライド系抗生物質(一般名:クラリスロマイシン)において「胃潰瘍・十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリ除菌療法としてラベプラゾールナトリウム、アモキシシリンとの併用療法」(RAC 3剤併用療法)が承認されました。
http://www.taisho.co.jp/company/release/2007/2007013001.pdf

ピロリ菌は、胃潰瘍のみならず、癌の原因とも考えられています。
胃がんは比較的進行が遅いため、発症から約9年間は早期の段階に留まっていて、
この時期に治療を受ければほとんどの人が完治可能とされています。
胃の内視鏡検査に迷う人は、まずは血液検査でペプシノゲンの量を確かめ、
ピロリ菌感染の有無を調べることで「内視鏡検査をすぐに受けるべきかどうか」を
判断することも可能だと思います。

最近では、3泊4日でできる最新の胃がん切除手術があるそうです。
ただしこの手術は進行していない早期がんであること等が条件になっています。

やはり年に一度の検査が大切です。

参考:日本消化器内視鏡学会Vol.48 No.1(2006)- 12頁「早期胃癌治療におけ
る内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection:ESD)の臨床
疫学的評価:患者アウトカム及び費用対効果の観点から」


ピロリ菌については、潰瘍があれば保険にて除菌が認められています。


一部の乳酸菌(LG21、LC1)などもピロリ菌に効果があるようです。
この他、マスティック、マヌカハニー、鶏卵抗体食品(IgY含有)、ブロッコリースプラウト、ライスパワーエキス(ライスパワー101)、ココアの脂肪成分、梅肉エキス、わさびの葉、シナモン、海藻類、クランベリー、アシタバ(明日葉)、ニンニク、緑茶カテキン、ナリネ菌(Lactobacillus acidophilus)など、色々と健康食品素材がピロリ菌に効果があるとして出ています。



胃・十二指腸潰瘍に有効な漢方薬方(処方)は、安中散(加茯苓)、柴胡桂枝湯加牡蠣茴香、半夏瀉心湯黄連解毒湯など、たくさんあります。黄連や黄柏には抗菌作用がありますので、ピロリ菌にも効果があるかもしれません。日本の漢方では余り使われませんが、莪朮(ガジュツ)にもピロリ菌に対して抑制する働きがあるようです。

2007年1月27日土曜日

ホオノキ成分に美白効果・カネボウ化粧品

漢方薬に使われる「ホオノキエキス」を美白化粧品に――。
カネボウ化粧品は25日、モクレンの仲間のホオノキの成分が、メラニン色素を作る酵素を分解することを突き止めたと発表しました。[2007年1月26日/日経産業新聞]
(コメント)
成分名はマグノリグナンという名前のようです。

モクレン科の植物のホオノキ(Magnolia obovata)の樹皮は、漢方では、(和)厚朴(わこうぼく)と呼ばれ、順気剤すなわち、気のめぐりを良くする生薬として使われます。
もともとの厚朴はシナホオノキ(学名M. officinalis)の樹皮(唐厚朴)で、ホオノキは、日本国内で代替品として採用されたものだそうです。
厚朴を配合した薬方に、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)平胃散(へいいさん)などがあります。
最近は、漢方古来の用い方とは異なる利用法が開発されることも多いようです。

一般的な美白成分はメラノサイノの活性化を抑制したり、チロシナーゼの働きを阻害したり、
メラニンの排出を抑制したりして、美白効果を発揮させますが、
マグノリグナンは、チロシナーゼの構造が変化し、成熟型チロシナーゼに成長する過程を阻害することで、メラニンの生成を抑制します。


カネボウと言えば、白斑が問題になっているロドデノールがありますが、
こちらは、白樺やメグスリノキに含まれる成分が基になっているそうです。

この ホオノキ由来のマグノリグナンは、白斑の問題は無いのでしょうか?

2007年1月23日火曜日

Wiiでダイエット?

アメリカでWiiというゲーム機を使うゲーム、「Wii Sports」でダイエットできるかどうかを実験した人がいます。お約束の「使用前」「使用後」の対比写真もあって、体重は9ポンド(約4kg)、BMIも1.2減ったようですが、副作用として「Wiiひじ」になってしまったようです。
http://wiinintendo.net/2007/01/15/wii-sports-experiment-results/
(コメント)
昔、ファミコントレーナーというものがあったのを思いだしました。
当時、余り売れなかったような気がしますが・・・・・・・
それにしても、時代は繰り返すのでしょうか?

2007年1月22日月曜日

痔の黄金律 十ヶ条

1.便意を感じた時に排便する。
2.排便時間は間くて3分以内にする。
3.排便後は肛門を洗うなどして清潔にする。
4.食物繊維をしっかりとる。
5.充分な水分を摂取する。
6.朝食をしっかりとる。
7.アルコール、香辛料をひかえる。
8.適度な運動をする
9.同じ姿勢をとり続けない。
10.毎日入浴する。冷えないようにする。
(コメント)
2~3以外は特に痔疾でなくても、気を付けた方が体の為には良いと思われます。
痔疾には、便秘が良くないのは当然ですが、下痢も悪い・・・・・・というよりも下痢の方が良くないそうです。

2007年1月19日金曜日

高い葉酸摂取量がアルツハイマー病のリスク低下に関連

【概要】
コロンビア大学医療センター(ニューヨーク)の研究者らは、高い葉酸摂取量がアルツハイマー病(AD)のリスク低下に関連することを証明した。
血管の危険因子の保有率が高かった被験者からなるコホートにおいて高い葉酸摂取量がアルツハイマー病のリスク低下に関連していることが証明される
年齢65歳以上で血管障害の危険因子の保有率が高かった被験者からなるコホートを対象とした大規模な縦断的研究において、研究者らは葉酸の摂取とADリスク低下との独立した関連を見出した。
Luchsinger, MDをリーダーとする本研究の主たる仮説は、多量の葉酸、ビタミンB6、B12(ホモシステイン値を低下させる)の摂取によってADリスクが低下するというものであった。
葉酸値に従って四分位に分類したところ、ADのリスクは総葉酸摂取量の四分位が上昇するにつれて低下し、この関連はビタミンB6およびB12摂取量および他の危険因子(年齢、性別、教育、民族群、e4アポリポ蛋白対立遺伝子、糖尿病、高血圧、現在の喫煙状況、心臓病、脳卒中)について調整した後も統計学的に有意であることがわかった。
(コメント)
ホモシステインは、悪玉アミノ酸とも呼ばれ、コレステロールよりも動脈硬化に影響があるのではないかと言われています。ただ、ホモシステイン値が高いと動脈硬化になりやすい事実と、ビタミンB6、B12、葉酸を摂取するとホモシステインの値は下がる事実はあるのですが、ビタミンでホモシステインを下げたことにより動脈硬化が抑えられるか否かはまだよくわかっていないようです。今回のデータはアルツハイマーに効果がありそうですので、興味を持ちました。ビタミンは安いのでこれでアルツハイマーが予防できるのであれば助かります。

アンチエイジングドック、体の老化度測ります 同志社大 【2007年1月18日】 毎日新聞

【概要】
同志社大は、骨や血管の状態や生活習慣などを検査し、老化度を判定する「アンチエイジング(抗加齢)ドック」を上京区の今出川校地に開設した。骨密度や血管の軟らかさなどを測り、体の老化の進み具合を示す「評価年齢」や、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)危険度などを専門医が判断。
結果判明は約3週間後で、老化予防のためのアドバイスを受けられる。
【コメント】
アンチエイジングは、抗酸化などとともに、健康産業界の重要なキーワードの一つですが、大学も参入するようで、認知度は更に高まると思われます。

糖尿病患者の過半数、中越地震で「食事困った」 毎日新聞社【2007年1月18日】

【概要】
震災関連死:糖尿病患者の過半数、中越地震で「食事困った」 支援体制の整備急務
阪神大震災では、避難所の食事で糖尿病患者が体調を崩すなど、生活環境の悪化で死亡した多くの被災者が「震災関連死」と認定された。その苦い経験から9年後の新潟県中越地震で、被災した糖尿病患者の過半数が「食事面で困った」と訴えていたことが、長岡中央綜合病院(同県長岡市)の八幡和明・内科部長の調査で分かった。
糖尿病なのに食事調整が出来ず持病が悪化した人のほか▽寒さで肺炎を患った▽ストレスや不眠症で体調を崩した。同市の女性(当時88歳)は、避難所で食事療法ができずにこん睡状態に陥り、糖尿病性脱水で震災16日後に死亡。
(コメント)
薬の確保は良く問題になっていますが、食事療法を行っている人にとっては、死活問題であると感じました。ちょっと意味は異なりますが、これも『薬食同源』ということでしょうか?

三菱ウェ、田辺が合併検討 規模拡大で開発力強化 共同通信社 【2007年1月18日】

三菱ウェルファーマ、田辺が合併検討 規模拡大で開発力強化
(コメント)
医薬品メーカーの合併が続き、昔からのなじみの名前がなくなるのは寂しい限りです。
ただ、外国の企業と比べると国内の企業はかなり小さいそうですので、
生き残りの為には、合併も仕方のないことのようです。

基準薬局たばこ販売禁止 店内全面禁煙も 共同通信社 【2007年1月18日】

【概要】
日本薬剤師会は17日、薬局の模範となる「基準薬局」の認定基準に、
薬局内の全面禁煙とたばこの販売禁止を盛り込むことを決めた。
基準薬局は一定の基準を満たした薬局を都道府県薬剤師会が認定しており、
全国約5万の保険薬局中約1万9000。
禁煙については、一部自治体の薬剤師会が禁煙を指導する薬剤師の認定制度を実施、
2003年度には日本薬剤師会が「禁煙運動宣言」を採択するなど対策を進めてきた。
(コメント)
タバコは嗜好品でもありますので、急にやめるのは難しいと思いますが……
記事にあるように、薬局でタバコを販売するのは矛盾していると思います。
全ての薬局ではなく、基準薬局だけのようですが、他の薬局も同様になることを望みます。

2007年1月18日木曜日

伊藤ライフサイエンス、「カルニッチ5」に筋肉肥大・繊維型変化を確認

○伊藤ライフサイエンス、「カルニッチ5」に筋肉肥大・繊維型変化を確認
 九州大・池内教授らとラットで解明 健康食品新聞 01月17日号
 伊藤ライフサイエンス(茨城県守谷市)はこのほど、
九州大学・池内教授らグループとの共同研究で牛赤身肉の抽出物「カルニッチ5」に
ラットの筋肥大効果および筋繊維型変化が起こることを明らかにし、
学術誌「Journal of nutritiona lscience and vitaminology(52.183- 193.2006)」に論文発表した。
(コメント)
カルニチンが食品として使えるようになった現在、カルニチン量だけで考えると割高です。
ただ、伊藤ライフサイエンスは、牛肉抽出物にもまだまだ需要があると言っており、
カルニチンと牛肉抽出物の両方を販売し続けるようです。
なお、伊藤ライフサイエンスは、伊藤ハムの関連会社です。

2007年1月17日水曜日

糖尿病になりにくいDNA 都老研など配列の違い発見 共同通信社 【1月16日】

○糖尿病になりにくいDNA 都老研など配列の違い発見 共同通信社 【1月16日】
 遺伝情報を伝える塩基配列が1つ違うだけで糖尿病にかかりにくい
個人差ができることを、東京都老人総合研究所などの日韓共同研究チームが
細胞内小器官のミトコンドリアのDNAで見つけ、
15日、米人類遺伝学会誌電子版に発表した。
 DNAの配列には、人によってわずかに異なる「多型」と呼ばれる部分があり、
日本人や韓国人には、今回の配列の違いを持つ人が約4%いるという。
 研究チームは、岐阜県の3つの県立病院とソウル大病院で、
糖尿病患者約2000人と健康な人約2300人のミトコンドリアDNAを比較。
配列が1つ異なる人が、健康な人には約5・3%いたのに対し、
患者には約3%しかおらず、配列の異なる人は通常より
約1.9倍かかりにくいことが分かった。
日本人では、配列の異なる人の中でも、女性の方がよりかかりにくいという。
 ミトコンドリアは膵臓(すいぞう)でのインスリン分泌にかかわっており、
研究チームは配列の違いがインスリンをよく分泌し
糖尿病にかかりにくい体質を生んでいる可能性があるとみている。
 同研究所の田中雅嗣(たなか・まさし)研究部長は
「配列の違いは糖尿病だけでなく、
メタボリックシンドロームにもかかわっている可能性がある」と話している。
(コメント)
いわゆる体質の違いが、科学的に証明されるようになってくるようです。
遺伝子多型により、体質が判明し、かかり易い病気が
事前にわかれば、気を付けることが可能になります。
また、効く薬や副作用の出やすい薬などもわかるようになり、
薬剤選択の確実性が高まることと思われます。
漢方で良く言われる「証」と遺伝子多型の関係がわかれば
面白いと思います。

2007年1月13日土曜日

女神散 使用上の注意改訂情報

使用上の注意改訂情報 (平成19年1月12日指示分)

◎医療用医薬品 女神散
【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[副作用]の「重大な副作用」の項に

「肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。」

を追記する。

◎一般用医薬品 女神散
【措置内容】以下のように使用上の注意を改めること。

[相談すること]の項に

「次の場合は、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談すること
   服用後、次の症状があらわれた場合
   まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
   肝機能障害:全身のだるさ、黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる。」

を追記する。

(コメント)
女神散(にょしんさん)は、漢方薬となっていますが、もともとは、
浅田家で使用されていた家方の一つで、実母散などと類似の薬方です。
『勿語薬室 方函口訣(ふつごやくしつ ほうかんくけつ)』では
「この処方は元は安栄湯と名づけて軍中(戦線)にて七気(神経症・ストレス)に
用いた処方である。一方余の家(浅田家)では婦人の血の道に用いて特験があるので
女神散と名付けて用いているが、
世の中で實母散とか、婦王湯とか清心湯とかいうものは皆この類いである。」
と述べています。

女神散の詳細については、下記のサイトもご参照下さい。
女神散(にょしんさん)
http://kenko-hiro.blogspot.com/2010/10/blog-post_28.html

【女神散】
当帰、川芎、桂枝、白朮、木香、黄芩、黄連、人参、甘草、香附子、大黄、檳榔、丁香、
本方中、白朮・香附子を去り、萍蓬根・芍薬・地黄・沈香・細辛を加へ、清心湯と名づく。
※川芎の「芎」は草冠+弓
※黄芩の「芩」は草冠+今

2007年1月12日金曜日

朝鮮ニンジンで健康被害 国民生活センターに相談 共同通信社 【1月11日】

○朝鮮ニンジンで健康被害 国民生活センターに相談 共同通信社 【1月11日】
 国民生活センターは10日、朝鮮ニンジン(高麗ニンジン)を原料にした健康食品で、
血圧上昇や下痢などの症状が出たという被害相談が、
過去5年間に約100件寄せられていたと発表した。
 国立健康・栄養研究所などによると、
朝鮮ニンジンには強壮や血糖、血圧調整など、
多くの効果があるとされる。
しかし、製品の特性や体の状態によっては、
期待とは逆の効能が現れることもあり、
特に高血圧の人は注意が必要という。
 相談には、血圧上昇や下痢のほか「血糖値が急に上がった」
「吐き気がする」「湿疹(しっしん)が出た」との訴えもあった。
 これを受けて、センターが朝鮮ニンジンを使った市販の健康食品や
医薬品21種類を調査したところ、製品によって有効成分にばらつきが見られ、
糖類が多く含まれるものもあった。
 センターは「摂取する場合は少量から始め、
不安を感じたらすぐに医師や薬剤師に相談してほしい」と呼び掛けている。
(コメント)
人参の血圧上昇作用は古くから知られており、
特にいわゆる陽実証タイプの人には禁忌とされています。
糖尿病の治療には、よく人参が使われますので、
「血糖値が上がった」というのは、人参の副作用とは考えにくいです。
「糖類が多く含まれるものもあった」 とありますので、
これの可能性が高いと思われます。
吐き気や下痢、湿疹などは、どのような原料でも可能性があります。
また、余り知られていませんが、
ガン細胞も元気にしてしまう可能性があるので、
ガンに使用する際も注意が必要だそうです

2007年1月11日木曜日

赤いマフラーを巻いて、冷えや片頭痛を改善?

○赤いマフラーを巻いて、冷えや片頭痛を改善? 
    1月11日(木)放映 日本テレビ「午後は○○・おもいッきりテレビ」
    番組URL: http://www.ntv.co.jp/omo-tv/

◎赤色を見ると体温が上昇する
 →番組実験。40代女性が青の部屋に入ると寒さを感じる。赤の部屋に入ると
 顔表面の温度が上昇。5分後には腕の体表温度が上昇した
◎赤色を見ると、片頭痛患者の72%が改善した(米国 ジョン・アンダーソン
 博士)
 →赤色を見た、という情報が自律神経を刺激し、交感神経が緊張する
 →筋肉で熱が生まれ、体温が上昇する
 →冷えや片頭痛の改善効果を生かすには、赤いマフラーを巻くと良い
◎青色より赤色のユニフォームの方が、勝利の確率が高い(2004年アテネ五輪
 で実証、科学誌「nature」で発表)
 →赤を見ると腕の筋肉の活動量が5.8%上昇する(米国テキサス大学の研究)
◎掃除や洗濯など体を動かすときに活力を上げるには?
 →赤いエプロンやはちまきなどを身につけると良い

(コメント)
赤色は交感神経を緊張させるため、熱の産生、血管の拡張作用があるそうです。
専門家は「赤は血や火をイメージさせるので、交感神経が刺激されるようDNAに
インプットされている」と解説……なんとなく、そんな気にさせられます。赤
には筋肉の活動を高める働きもあり、赤のユニフォームだと勝率が上がるとい
う研究データも。防寒には赤いマフラー、やる気を出すには赤いエプロン、試
す価値はありそうです。

漢方では五行説というものがあり、色も各々五行に配当されています。
赤は、火に属し、五臓では心にあたります。

また、以前、赤い下着が流行したことがありましたが、
それよりも昔から、腰巻きは、赤い色をしてます。
もともとは、茜(あかね)で染めており、婦人科疾患に効果があったようですが、
茜でなくても、赤い色であれば効果があると経験的に判明し
それ以降、腰巻きは赤色になったようです。



参考:healthクリック「色彩のパワーを生かす!」
http://www2.health.ne.jp/library/3000/w3000570.html

2007年1月9日火曜日

○1日2パックの納豆で基礎代謝が上がってダイエットできる? 

○1日2パックの納豆で基礎代謝が上がってダイエットできる? 

    1月7日(日)放映 フジテレビ「発掘!あるある大事典II」
    番組URL: http://www.ktv.co.jp/ARUARU/

納豆でダイエット効果を得るための法則
 →イソフラボン摂取目安量は1日70mg(納豆2パック)
 →血中のイソフラボン量を一定レベルに保つために、朝と晩に分けて食べる
 →かき混ぜて20分放置。細胞の代謝サイクルを正常化するポリアミンが増え
 る(ポリアミンにも基礎代謝を高める働きがあることが分かってきた)

(コメント)
この番組がきっかけとなり、スーパーでは納豆の品切れが
相次いだというニュースを見ました。
イソフラボンを最も吸収しやすい食材が納豆で、納豆を朝晩合計2パック食
べると有効なイソフラボン70mgが取れる。さらによくかき混ぜて20分放置する
とポリアミンという成分も取れ、基礎代謝アップ効果が高まるという解説があ
りました。
納豆には、イソフラボンやポリアミンの他、
ナットウキナーゼ、大豆タンパク(ペプチド)、サポニン、
大豆レシチン、大豆オリゴ糖、ポリグルタミン酸
なども含まれていますので、
これらもダイエットに効果があったかもしれません。

2007年1月5日金曜日

脳神経損傷回復 漢方の桂皮、陳皮に含有 フラボノイド 共同通信社 【1月5日】

○脳神経損傷回復 漢方の桂皮、陳皮に含有 フラボノイド 共同通信社 【1月5日】

フラボノイド:脳神経損傷回復 漢方の桂皮、陳皮に含有 都老人総研などのチーム確認
 漢方薬の薬効成分「フラボノイド」に、アルツハイマー病などに伴う
脳の神経回路の損傷を回復させる働きがあることを、
東京都老人総合研究所などの共同研究チームがマウスを使った実験で確かめた。
米神経科学専門誌に近く発表する。
 脳の神経細胞は互いに突起を伸ばし、その接点のシナプスで神経伝達物質を分泌し、

情報を伝えている。情報がうまく伝わるためには、
突起を包む髄鞘(ずいしょう)という構造が欠かせないが、
認知症患者の一部では髄鞘が壊れていることが分かってきた。
研究チームは、マウスの実験から、髄鞘の形成にかかわる2種類の遺伝子を特定。
さまざまな漢方薬から約40種類の薬効成分を分析し、
フラボノイド類の中でも桂皮(けいひ)と陳皮(ちんぴ)に含まれるものが、
2種類の遺伝子の働きを高めることに気づいた。
 桂皮と陳皮を含む漢方薬を髄鞘の破壊が進んだ高齢マウス(2歳半)に
2カ月間飲ませたところ、2種類の遺伝子の働きが高まって髄鞘の構造が元に戻り、
運動能力も若いマウス(6カ月)と同程度に回復した。
 同研究所の阿相皓晃・老化ゲノム機能研究チームリーダー(細胞生物学)は
「市販されている漢方薬にも含まれている成分で、大きな副作用もない。
人での臨床研究を進めたい」と話す。【田中泰義】

(コメント)
桂皮は、シナモンやニッキの類似の生薬です。
中医学では、桂枝と桂皮は区別して用いますが、
日本の漢方では、桂枝と書かれていても、通常桂皮を用います。
以前、糖尿病に効果がある旨の報告があり話題になりました。

陳皮はミカンの皮で、古いものが良いとされています。
ミカンの皮にはヘスペリジン(ビタミンP)なども含まれています。

どちらも、古典的な使い方では、気のめぐりを良くする作用はあるものの、
認知症などに対する作用は無かったように思いますので、
面白い記事だと思います。
お正月に飲むお屠蘇(屠蘇散)にも桂皮や陳皮が含まれています。
参考 http://jp.epochtimes.com/jp/2006/12/html/d20347.html